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久保建英、リーグ被ファウル数最多選手に 73回でビニシウスを上回る、チームの不振も影響

レアル・ソシエダードの日本代表MF久保建英(23)が今季のスペインリーグで、被ファウル数最多の選手になったことをスペイン紙ムンド・デポルティボ電子版が27日に報じた。久保は今季のスペインリーグを、36試合(先発27試合)、2382分出場、5得点0アシストという成績で終了した。同紙によると、久保はその間に合計73回(1試合平均2回)ものファウルを受けたとのことだ。これは70回のビニシウス(レアル・マドリード)、68回のヤンヘル・エレーラ(ジローナ)、ウチェ(ヘタフェ)、64回のベリンガム(Rマドリード)、アイマール・オロス(オサスナ)を上回り、スペインリーグで最多となった。同紙は久保がこんなにも多くのファウルを受けた理由について、「創造的なパートナーの欠如、チームの攻撃力低下、前線の負傷者続出により、久保はプレーに安定性を欠いた。これにより彼は例年以上に個人での戦いを強いられ、その多くがファウルになった」と分析し、チームの成績不振が大きく影響したことを強調した。(高橋智行通信員)

日本相撲協会への積立金横領疑惑で退職届を提出した行司、協会は受理を拒否し、刑事事件化の可能性も

27日、大相撲の行司が力士会の積立金を横領した疑いを持たれ、日本相撲協会に退職届をすでに関係者を通じて提出していることが明らかになりました。協会のコンプライアンス委員会が現在調査を進めており、協会側は退職届を受理していません。協会から協会員に対する処分は、けん責、報酬減額、出場停止、業務停止、降格、引退(退職)勧告、解雇の7つの項目があります。仮に解雇された場合、退職金は支給されません。また、数千万円に上る使い込みの返金が可能かどうかも処分の際の考慮事項となっています。協会が被害届を提出した場合、刑事事件に発展する可能性もあります。この問題は、杜撰な会計管理が原因で発生しました。70人の関取衆による親睦会である力士会は、2011年の夏場所前から、1場所ごとに1人1万円を被災した子どもたちのために積み立てを開始しました。しかし、当該の行司が1人で会計を担当していたため、監査が行われることなく使い込みが発覚しませんでした。行司はコンプライアンス委員会の聴取に対し、数千万円を公営ギャンブルなどに使用したと証言しています。現金で集金していたため、口座通帳は存在しなかったとみられています。協会はコンプライアンス委員会の調査結果を待ち、6月の臨時理事会で処分を決定する予定です。厳しい処分は避けられない見通しです。

大谷翔平が3戦連続の20号2ラン 20本到達は6度目 松井秀喜の5度抜き日本人単独トップ

ドジャース大谷翔平投手(30)が3試合連続の20号本塁打を放った。敵地クリーブランドのプログレッシブフィールドでのガーディアンズ戦に「1番DH」で出場し、4回の第3打席で2ランを放った。20本到達は18、21~24年に次いで5年連続6度目。6度は、松井秀喜の5度(04、05、07、09、10年)を抜いて、日本人では単独トップに立った。大谷がまた打った。25日にメッツ千賀滉大から、26日にウィリアムズから、2試合連続の先頭打者アーチをかけたばかりだった。3試合連発は5月14~16日以来、今季2度目、通算では10度目の最長タイ記録だ。4月末のマーリンズ戦から9カード連続で本塁打を放っている。5月はこれで13本目。例年6月から大爆発するスロースターターの大谷は、5月までに月間13発はメジャーで初めて。昨年まで5月の最多は23年の8本。大谷の月間最多本塁打は23年6月の15本で、13本は21年6月と並んで2番目に多い。これで今季はチーム55試合目で20本塁打。シーズントータルでは自己新となる58本ペースとなる。自己最多54本で本塁打王を獲得した昨季は、チーム75試合目(6月18日)に20号を記録しており、今季は20試合も早い到達となった。5月での20本到達は初めて。6月に例年通りの活躍を見せれば、日本人、ドジャースでは球団初となる、60本の大台も現実味を帯びてくる。ガーディアンズ戦での本塁打は公式戦通算11本目。プログレッシブフィールドでは、通算4本目となった。【実際の動画はこちら】ーー>>【動画】大谷翔平、3戦連発20号! 逆方向へ滞空時間の長い1発◆大谷の年度別本塁打18年=22本19年=18本20年=7本21年=46本22年=34本23年=★44本24年=★54本【★は本塁打王。23年まではエンゼルス】

25歳のボクサー重岡銀次朗、開頭手術を受ける「正直言って、見通しは全く分からない。無事を祈るだけです」JBC事務局長のコメント

元IBF世界ミニマム級王者である重岡銀次朗(25歳、ワタナベ所属)は、急性硬膜下血腫のため、緊急の開頭手術を受けましたと日本ボクシングコミッション(JBC)が27日に発表しました。重岡選手は24日の夜にインテックス大阪で同級王者ペドロ・タドゥラン(フィリピン)に挑戦。昨年7月に9回TKOで敗れて以来、10ヶ月ぶりの再戦でしたが、12回判定で再び敗北。その判定後、コーナーにて意識を失い、担架で運ばれました。そのまま病院に搬送され、試合当日に緊急手術が施されました。 JBCの安河内剛本部事務局長によれば、重岡選手は麻酔で眠らされた状態で大阪市内の病院に入院し、集中治療室(ICU)で経過を見守っています。彼の兄で前WBC世界王者の優大(28歳、ワタナベ所属)と父親の功生さんが付き添っています。なお、JBCの規則により、開頭手術を受けた選手は自動的にライセンスを失効するため、現役続行は不可能となります。 安河内事務局長は、「脳の腫れが今後の大きな敵となります。その腫れをどのように抑えていくかが鍵となります。この1週間が状況を把握する上で重要です。見通しは、正直なところ全く分かりません。ただただ無事を祈るしかないのです」と述べました。 世界戦での硬膜下血腫による開頭手術は非常に稀なケースであり、安河内事務局長は「結果を受け入れる必要があります。硬膜下血腫での緊急手術という事実の重さを痛感しています。一度のミスも許されない状況ですが、あの試合でこれが原因だと特定するのは困難です」と困惑した表情を浮かべました。 ◆重岡銀次朗(しげおか・ぎんじろう)1999年10月18日、熊本市生まれ。幼稚園から小学6年まで空手を学び、小学4年からボクシングを開始。小学5年からU-15全国大会で5連覇し、熊本・開新高校で高校選抜を連覇、16年の国体で優勝するなど5冠を達成。アマチュア時代の戦績は56勝(17KO/RSC)1敗。2018年9月にプロデビューし、プロ4戦目でWBOアジア・パシフィック・ミニマム級王座を獲得。22年3月に日本同級王座、23年4月にIBF世界同級暫定王座を手にし、同年10月に正規王者となりました。身長は153センチのサウスポーです。

【日本ハム】新庄監督の「執念」スクイズ連発で単独首位を守る

日本ハムの新庄剛志監督(53)は、戦略的な采配でソフトバンクの有原を攻略し、シリーズ初戦を制しました。2−2で迎えた8回、1死二、三塁の場面で五十幡が2度のセーフティースクイズを試みましたが失敗。それでも最終的に二ゴロの間に三塁走者の矢沢がトップスピードで本塁に生還し、勝ち越しに成功。その後、石井が再び1死二、三塁の場面でスクイズを決め、貴重な1点を追加。5月はここまで12勝7敗2分けで、2位西武との差を1.5ゲームに広げました。  ◇  ◇  ◇失敗してもあきらめない新庄監督は、小技を巧みに駆使して勝利を引き寄せました。2−2の8回、先頭の伏見が二塁打で出塁し、代走に矢沢を送ると、犠打で相手のミスを引き出して無死一、三塁の好機を作りました。浅間の初球から新庄監督は「セーフティースクイズ」を指示。しかし、ボール球を見逃し、さらにソフトバンクの海野が三塁送球するも、ボールが矢沢のヘルメットに当たり、その間に一塁走者の山県が二塁に進塁しました。浅間が空振りで三振し1死二、三塁となると、新庄監督は五十幡の初球と3球目に再び「セーフティースクイズ」を試みましたが、いずれもファウルで失敗。それでも新庄監督は「今日は6回ぐらいセーフティースクイズのサインを出したね(笑)」と振り返りました。五十幡の次の打球が二ゴロとなるも、三塁走者矢沢が「ギャンブルスタート」で本塁に突っ込み、貴重な1点を追加しました。この攻防を制してリードを広げると、石井の初球で五十幡が二盗に成功し再び1死二、三塁の状況を作りました。ここで新庄監督は「2ランスクイズ」を選択。「石井くん、よく決めてくれた。難しいボールだったね」と振り返り、三塁走者の山県が生還し追加点を獲得。五十幡は遅れて出発し、本塁でタッチアウトとなったが、「次は3ランスクイズを試そうかな(笑)」と新庄監督の独特のユーモアが光りました。前回の楽天戦では1点にとどまっていたものの、諦めない新庄監督は「打った方が点が取れない時はこれが確率がいいんだ。失敗してもやる。そして点を取るんだ」とコメント。防がれても再び挑戦し、結果として単独首位を守り抜きました。【永野高輔】

【中日】井上一樹監督、厳しい抗議の末、川越選手の痛恨のファウル判定に意見書提出予定「説明が必須だった」

中日ドラゴンズの井上一樹監督(53歳)は、ヤクルト戦での厳しい戦いに敗れ、今季最多の6連敗を記録しました。1点差で迎えた8回、1アウト1塁の場面で川越選手が放った大飛球は右翼のポール付近へ。ホームランであれば逆転の2ランとなるはずが、ファウルと判定され、監督はリクエストを求めましたが判定は覆らず、ベンチを飛び出す場面も見られました。井上監督は「間違いなくポールを巻いていると確信していた。審判からの明確な説明が欲しかった。これが敗因だとは言いませんが、スポーツマンシップに欠けると思われたくない」と述べ、苦々しい表情を浮かべました。球団はこの判定について、日本プロ野球機構(NPB)へ意見書の提出を検討しています。

大の里の横綱昇進で待遇が激変 – 月給が大関の250万円から300万円に、付け人も3人から10人に増加

日本相撲協会は29日、東京・両国国技館で行われた大相撲名古屋場所(7月13日初日、IGアリーナ)の番付編成会議と臨時理事会において、大関の大の里(24=二所ノ関)の横綱昇進を全会一致で承認しました。「第75代横綱 大の里」が正式に誕生し、相撲界の頂点に立つことで周囲の環境も大きく変わります。 ◆横綱になると… ▽収入:月給は大関時代の250万円から横綱として300万円に増加します。巡業などでの宿泊や日当は1日9500円から1万1000円に引き上げられます。また、協会から昇進祝いとして名誉賞100万円が贈られます。師匠に対する養成奨励金も10万円増の30万円が1場所ごとに支給され、引退時の養老金も基本給が500万円増の1500万円となります。 ▽付け人:横綱として付け人の数は大関時代の約3人から10人近くに増えます。これは綱締めなどの責任が増えるためで、必要な物を入れるための明け荷も1つから3つに増えることになります。 ▽待遇:負け越しても休場が続いても地位が下がることはありません。引退後も5年間はしこ名のまま年寄として協会に残ることが可能です。

大の里、横綱昇進の口上は?大関昇進時は「唯一無二」過去の主な口上「不惜身命」「気魄一閃」

日本相撲協会は29日、東京・両国国技館で大相撲名古屋場所(7月13日初日、IGアリーナ)の番付編成会議と臨時理事会を行い、大関大の里(24=二所ノ関)の横綱昇進を全会一致で承認する。注目されるのは、茨城・阿見町の二所ノ関部屋での昇進伝達式で、大の里がどんな口上を披露するのか。師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)は2017年初場所後に「横綱の名に恥じぬように精進」とシンプルな言葉で決意を示した。大の里は、昨年秋場所後の大関昇進時の口上では「唯一無二」を用いたが「もう使ってしまったので」と新たな言葉を用意することをほのめかしている。◆過去の主な口上▽北の湖「栄誉ある地位を辱めないよう努力」(74年名古屋場所後)▽千代の富士「横綱の名を汚さぬよう、一生懸命頑張ります」(81年名古屋場所後)▽北勝海「横綱の名を汚さぬよう、これからも一生懸命稽古をし努力」(87年夏場所後)▽曙「横綱の地位を汚さぬよう、稽古に精進」(93年初場所後)▽貴乃花「不撓(ふとう)不屈の精神で、力士として不惜身命(ふしゃくしんみょう)を貫く」(94年九州場所後)▽3代目若乃花「横綱として堅忍不抜(けんにんふばつ)の精神で精進」(98年夏場所後)▽武蔵丸「横綱の名を汚さぬよう、心技体に精進」(99年夏場所後)▽朝青龍「相撲道発展のために一生懸命頑張ります」(03年初場所後)▽白鵬「精神一到を貫き、相撲道に精進」(07年夏場所後)▽稀勢の里「横綱の名に恥じぬよう精進」(17年初場所後)▽照ノ富士「不動心を心掛け、横綱の品格、力量の向上に努めます」(21年名古屋場所後)▽豊昇龍「横綱の名を汚さぬよう、気魄一閃(きはくいっせん)の精神で精進致します」(25年初場所後)

【DeNA】三浦監督がバウアーに謝罪「勝たせてあげられず申し訳ない」8回無失点も白星つかず

DeNAベイスターズの監督である三浦大輔氏(51)は、先発ピッチャーのトレバー・バウアー選手(34)に謝罪しました。バウアー投手は、中5日での登板において自己最多タイの12奪三振を記録し、素晴らしい投球を見せました。118球で8回を無失点に抑え、4安打と4四死球のみの内容でしたが、打線の援護がなく3勝目はお預けとなりました。延長11回まで両チーム無得点のまま進んだ試合は、4番手の山崎康晃投手(32)が連打と申告敬遠で無死満塁のピンチを招き、続く5番手の投手颯が押し出し四球を与えサヨナラ負けを喫しました。5月に入って初の連敗で、地方球場では8連敗となりました。三浦監督は「勝たせることができず申し訳なく思います。それに尽きます。前回から組み立ても変え、(松尾)汐恩とバッテリーで良い投球をしてくれました。素晴らしい投球をしてくれただけに本当に残念です」と、勝ち星をつけられなかったことを深く詫びました。