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井上尚弥、名古屋で9月に統一戦!首都圏以外で初の世界戦、新オープンの「IGアリーナ」での開催が最有力

日本が誇る4団体統一スーパーバンタム級王者、井上尚弥(32=大橋)が、初めて名古屋での決戦に臨むことが5日に明らかになりました。9月14日、名古屋でWBA世界同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(30=ウズベキスタン)との統一戦に挑むことが決定しました。今年7月にオープンする「IGアリーナ」が最も有力な開催地とされています。井上にとって、首都圏以外での初の世界戦となり、4団体統一王者としての防衛記録を更新する重要な一戦です。   ◇   ◇   ◇ラスベガスに次ぐ舞台は名古屋。井上の世界戦が首都圏を超えて初めて名古屋で開催されます。今年7月に開業する「IGアリーナ」が最有力の会場候補。井上と大橋ジムはスポンサーであるNTTドコモとの協力を得て、名古屋の舞台での戦いに挑むことになります。大橋ジムは6月に初めて大阪でもイベントを開催し、エディオンアリーナ大阪で自主興行のフェニックスバトルを行います。全国の主要都市でイベントを行う長期計画を進めており、名古屋での井上の世界戦開催にも前向きです。ジム関係者は、「IGアリーナでの開催交渉は進行中です」と述べました。自然を取り入れたデザインが印象的なこのアリーナは、観客席が4階まで広がっており、最大1万7000人を収容できます。3階には1000席のスイートルームが設けられており、貴賓席も完備されています。センターには日本でも珍しい360度から見やすい八角形のビジョンを設置。まさにグローバルアリーナと呼ぶにふさわしい会場です。ラスベガスでは、4団体統一王者として4回目の防衛を成功させ、サウル・アルバレス(メキシコ)の歴代最多防衛記録に並びました。今回の名古屋での勝利が、歴代1位の大記録となります。アフマダリエフも実力者であり、この対戦は大いに注目を集めています。◆IGアリーナ 愛知県体育館としての伝統を受け継ぎ、名古屋市の名城公園に建設されました。収容人数は1万7000人で、25年7月にオープン予定。大相撲名古屋場所のほか、有名アーティストのライブも予定されている話題のスポットです。◆井上尚弥(いのうえ・なおや) 1993年4月10日、神奈川・座間市生まれ。ボクシングを始めたのは父親の影響によるもので、小学1年生から競技を開始しました。高校時代にはアマチュアで7冠を獲得し、2012年にプロへ転向。14年6月にWBC世界ライトフライ級王座を獲得、以降4階級制覇に成功。23年にはWBC、WBO世界スーパーバンタム級王座を獲得し、史上2人目の2階級での4団体統一王者となりました。身長164.5センチの右ボクサーファイターです。

特別な場所に再訪した大谷翔平 50-50の偉業達成を振り返るロバーツ監督の想い

ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平投手(30)が、彼のキャリアにおいて特別な意味を持つ場所に再び足を運びました。フロリダ州マイアミに位置するマーリンズの本拠地、ローンデポ・パークは、大谷が昨年9月19日に「50本塁打&50盗塁」を達成した舞台です。さらに、2023年3月にはここでワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の決勝戦が行われ、大谷は二刀流で日本代表を世界一に導く活躍を見せました。この特別な場所について、ドジャースのロバーツ監督は、マーリンズ戦の試合前に大谷の偉業を振り返り、「昨年ここでの夜は、私たち全員にとって忘れられないものでした。ショウヘイが成し遂げた偉業は、彼だけでなく、チームメイトや応援する全ての人にとって心に刻まれるものです。だから、ここローンデポ・パークは彼にとって特別な場所であり続けるでしょう」と述懐しました。その試合で大谷は、6打数6安打、10打点の大活躍を見せました。ロバーツ監督は、当時の様子を振り返りつつ、「相手チームは敬遠も考えたでしょうが、マーリンズの監督(当時)がショウヘイに勝負を挑んだことは賞賛に値します。そして彼が逆方向にホームランを打ち、私たちのベンチを見た瞬間は、本当に印象的でした」と、その歴史的瞬間を思い起こすように語りました。

久保建英、ビルバオとの対戦で7回のファウルを受け、キャリア最多タイを記録 今季のファウル数はビニシウスに次ぐ2位

スペインの日刊紙ムンド・デポルティボ電子版によると、レアル・ソシエダードに所属する日本代表のMF久保建英(23)は、ビルバオとのバスクダービーで受けたファウル数が、スペインでのキャリア最多タイとなりました。久保は4日に行われたホームでのリーグ第34節ビルバオ戦(0-0)に先発し、4-3-3の右ウイングとしてプレーしました。ビルバオは久保を警戒し、彼が突破を試みるたびに厳しいマークをつけました。その結果、82分間の出場で、前半に4回、後半に3回の合計7回のファウルを受けました。ムンド・デポルティボによれば、この数字はマジョルカ時代の22年2月26日のバレンシア戦(0-1)と並び、スペインでのキャリア最多の被ファウル数です。しかしながら、久保はビルバオの守備陣に対抗し続け、14回のデュエル(空中戦は含まず)のうち11回勝利し、試合後には今季9度目のマッチMVPに選ばれました。スペイン紙アスが提供したデータによると、久保は今季のスペインリーグで合計65回のファウルを受けており、これはリーグでヘタフェのナイジェリア人MFウチェと並び2番目に多い記録です。これを上回るのはレアル・マドリードのブラジル代表FWビニシウス(67回)のみです。(高橋智行通信員)

大谷翔平、伝説の球場で今季10盗塁目を達成 フリーマンの2ランホームランで得点

ドジャースの大谷翔平選手(30)は「1番DH」として試合にスタメン出場しました。最初の打席は、無死でアルカンタラ投手と対決し、カウント2-2から内角の98.9マイル(約159キロ)のボールで空振り三振となりました。第2打席では1-0の3回1死から、フルカウントとなり低めのチェンジアップを見極め、四球で出塁。その後、ベッツ選手の初球でスタートを切り、今季10個目の盗塁を成功させました。さらに、2死二塁からフリーマン選手の7号2ランホームランでホームに戻りました。この試合が行われたローンデポパークは、2023年WBCで優勝し、昨季「50-50」を達成した名スタジアムです。今季の大谷選手は試合前時点で、打率.293、8本塁打、11打点、9盗塁と好調を維持しており、OPS(出塁率+長打率)は.965という成績を残しています。

【記者の目】バレーSVリーグ課題浮き彫り 試合数、判定不信…後回しでは遠のく「世界最高峰」

2030年までに「世界最高峰」を目指すSVリーグ。その初年度は、華々しい成果と解決すべき課題が同居した。レギュラーシーズン(RS)の観客動員数はVリーグ最終年の前季比204%増の103万4668人に達し、男子は66万4709人で1試合平均3000人超を記録。イタリアやポーランドのトップリーグに匹敵する数字に、リーグは「順調な滑り出し」と自信を示した一方、数々の問題点が浮き彫りとなった。選手から不満の声が相次いだのが試合数の不均衡。男子RSは10チームによる4回総当たり(36試合)と前シーズン順位に基づく追加8試合で計44試合を戦うが、追加試合の割り振りにより特定チームとの対戦頻度に偏りが生じ、公平性が疑問視された。大阪Bの西田がSNSで「バレーボール以外の部分で納得いかない部分が今シーズンは多すぎる」と運営の見直しを訴え、山内らトップ選手が次々と賛同。リーグは選手の声を「初年度ゆえの当然の反応」と受け止めながらも、来季は現行フォーマットを維持する方針で、早急の改善は見込めない。判定の不透明さも選手の不信を招いた。相次いだ公式記録の得点の誤りと、プレーオフでの誤審騒動。レフェリングの均一化を求める西田らプレーヤーの声は真摯(しんし)に受け取るべきだ。また、昨年度から倍増した44試合のRSに加え、決勝の会場についても選手に大きな負担を強いた。愛知の関田は女子が固定会場でプレーできるのに対し、男子が初戦と第2戦以降は別会場となることについて「(適応は)大変なこと」と指摘。また、第2戦以降は会場で事前の練習ができず、サントリー大宅は「しっかりと考えて欲しい。普通はありえないこと」と声を大にした。男女の人気格差も顕在化した。女子は1試合平均入場者数が前季比31%減と低迷。初代王者が決まった決勝第2戦ですら4300人にとどまった。この現状に大阪M田中は「女子バレーをもっと応援してほしい」と切実な思いを吐露。リーグは「女子はこれから」とするものの、即効性のある方法を探すことは容易ではない。「初年度だから」と言えばそれまで。だが、選手からの声をないがしろにし、課題を後回しにすれば、「世界最高峰」の夢の実現は遠のくだろう。選手との対話強化と迅速な改革が、リーグの未来を切り開く鍵となる。【バレーボール担当=勝部晃多】【バレーSVリーグCS男子決勝第2戦ライブ詳細】こちら>>

【巨人】阿部慎之助監督が今季2度目の試合後会見を回避 10失点の大敗に無言で球場をあとに

巨人の阿部慎之助監督(46)は、今シーズン2度目となる試合後の会見を回避しました。先発投手として登板した戸郷翔征(25)は、中盤に打ち込まれました。4月11日の広島戦(マツダスタジアム)以来、24日ぶりの1軍登板で、6回を投げ5安打3失点でした。その後、2番手の横川凱投手(24)が2回で4失点、3番手の堀田賢慎投手(23)が1回で3失点し、合計10失点という大敗を喫しました。打線は、3回に若林楽人外野手(27)の右犠飛で先制しましたが、それ以降は沈黙しました。通常、試合後には阿部監督が取材に応じますが、今回、広報担当者は報道陣に対し「今日は『お話しすることはありません』」と伝えました。

【中日】途中交代の細川成也が右ハムストリングスの不調で欠場へ

中日ドラゴンズの細川成也選手(26歳)は、右ハムストリングスのコンディション不良により、しばらく試合から離れることになりました。DeNAベイスターズとの試合(バンテリンドーム)で、細川選手は右太ももの裏を痛め、6回の守備から交代しました。5回の打席で深い内野ゴロを放ち、一塁へ向かう途中、右太もも裏を手で押さえスピードが落ちました。試合中に医療機関を受診し、球団は「今後はトレーナーと共に状態を確認し、早期復帰を目指します」とコメントしています。これまで全30試合に出場し、打率は1割9分1厘、2本塁打、7打点を記録しています。2年連続で20本以上のホームランを記録している主力バッターの不在での戦いとなります。

【中日】井上一樹監督、ドラフト1位金丸の一時的な抹消を計画「学びを生かすためにも間隔を空けすぎず」/一問一答

中日は今シーズン3度目となる3連敗を喫し、借金が2となり、5位に転落しました。3回には木下拓哉捕手(33)の2号ソロで先制しましたが、プロ初登板・初先発となったドラフト1位の金丸夢斗投手(22)が4回でつかまりました。1死満塁の場面で山本に左前2点タイムリーを許し、逆転を許しました。金丸は6回を投げて5安打2失点と好投しましたが、打線がDeNAの先発ケイを攻略できませんでした。 試合後に行われた井上一樹監督(53)の一問一答は以下の通りです。    ◇   ◇   ◇ -先発金丸について 「もっと動揺するかと思いましたが、最初はストレート152キロで良い投球をしていました。ブルペンでは少し動揺しているようでしたが、試合では大丈夫だと思いました。結果的には2失点をしてしまいましたが、オースティンへの四球の場面は少し慎重すぎましたね。もっと大胆に投げて良かった場面でした。これが次の課題になるでしょう。初デビューにしては、良いスタートを切りつつも苦い経験もできたと思います。」 -8奪三振も取りましたが 「彼は多くの変化球を投げることができますが、もっとシンプルに追い込めるように指導していきたいと思います。」 -DeNA先発ケイを相手に8回で1得点に 「ケイ投手は優秀な外国人投手で、今日はロースコアの試合になる覚悟をしていました。前回は彼に勝ちましたが、今日は彼もリベンジを狙っていただろうと思います。打ち勝たなければならなかった試合でした。」 -5回の打席で細川が一塁に走る際に右太ももを痛め、途中交代 「まだ詳しいことはわかりません。明日にならないとわからないですね。」 -無理はさせられない 「ケガが一番怖いです。残り試合がまだ多いので、一人でも多くの選手を欠かせたくありません。」 -病院での検査は 「病院に行っています。」 -金丸投手の次回登板は 「一度抹消を考えています。良いパフォーマンスを見せてくれましたが、間を空けすぎるのも良くないと思います。十分な準備期間を与えたいです。今後の予定はコーチングスタッフと相談して決めます。」

井上尚弥、8回TKOで11連続KO勝ち 通算KO数も世界新 ダウンも鼻血も「楽しかった」

【ラスベガス(米ネバダ州)4日(日本時間5日)=藤中栄二】4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(32=大橋)が聖地ラスベガスで11連続KO勝利を挙げ、77年ぶりに世界新記録を更新した。WBA世界同級1位ラモン・カルデナス(29=米国)の挑戦を受け、8回TKO勝ちした。4本のベルトの防衛(WBAスーパー4度目、WBC5度目、IBF4度目、、WBO5度目)に成功。「褐色の爆撃機」と呼ばれた元世界ヘビー級王者ジョー・ルイス(米国)が1948年6月にマークした世界戦通算KO記録(22KO)を抜き、約77年ぶりに世界新記録を樹立した。自身のプロデビュー30連勝という区切り勝利でもあった。4団体統一王者としての4度防衛成功は、現4団体統一スーパーミドル級王者サウル・アルバレス(メキシコ)と並ぶ歴代トップタイ記録となる。近年の伝統とも言える数々のビッグマッチが開催されてきたシンコ・デ・マヨ(メキシコ国民の祝日)ウイークの大トリとして勝利。過去には元世界6階級制覇王者となるオスカー・デラホーヤ(米国)やマニー・パッキャオ(フィリピン)、50戦無敗のまま現役引退した元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(米国)、アルバレスらと続いたバトンを、井上がきっちりと勝利で受け継いだ。 4月23日にロサンゼルスで公開練習した時から数多くのメディアが集結した。同日にラスベガスにプライベートジェットで移動して現地調整を開始、練習先のトップランクジムにはサインを求めるファンが殺到し、5月1日のグランドアライバルと呼ばれる到着イベントには約300人、同3日の公開計量には200人を超えるファンが詰め掛けるフィーバーぶりだった。 井上は「いつも通りの試合を。あえてラスベガスだからこういう試合をするではなく、求められているのは日本でやっているパフォーマンス。いつも通り、平常心で戦う。気負いなく、ここは日本だという気持ちで」とリラックスした表情で試合当日を迎えていた。カルデナス戦をクリアしたことで、9月にはWBA世界同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(30=ウズベキスタン)との団体内統一戦に臨むことが確実だ。さらに12月にはサウジアラビア・リヤドでの世界戦も計画。1階級上となるWBA世界フェザー級王者ニック・ボール(28=英国)が候補として浮上している。さらに来春にはWBC世界バンタム級王者中谷潤人(27=M・T)との日本人対決も約束されており、今後の井上尚弥にも目が離せない。◆井上尚弥 みなさん、今日の試合をみていただければ僕が殴り合いが好きなことが分かっていただけだと思う。すごく楽しかったです。(2回にダウンを喫したが)非常に驚きましたが、冷静に組み立て直すことができました。3回からは絶対にもらわないようにと思った。オッズはかなりの差があった。相手は必死に倒しににくる。ボクシングは甘くないと思った【ラウンドVTR】1回ともに右構えのオーソドックススタイル。開始30秒はともにパンチは繰り出さず。30秒すぎに井上が左ジャブでカルデナスを突き放す。井上は左ジャブを突きながら慎重に様子を見る。カルデナスは高いガードでブロックに必死。井上はかまわずガードの上からジャブをたたきつける。終了間際に井上の右ストレートが浅くヒット【日刊採点】井上10-92回井上が強い左ジャブで突き放す。20秒すぎにボディーブローから右フックを当てる。カルデナスも接近して左右アッパーを繰り出す。1分すぎにカルデナスがパンチを繰り出して前に出る。井上のワンツーもヒット。カルデナスもボディーから右を当てて打ち合いに出る。残り10秒、カルディナスの左フックを浴びて井上がダウン【日刊採点】カルデナス10-83回井上が左ジャブを突いて突き放す。カルデナスはガードをかためて強打を狙う。カルデナスの左フックは大きく空を切る。2分すぎに井上のワンツーが2連発でヒット。カルデナスの大振りの狙い打ちを井上はことごとくかわす。【日刊採点】井上10-94回井上がガードをかためながらワンツーから左ジャブでペースを握る。カルデナスもワンツーを返す。中盤は井上は徹底して左ジャブを突く。2分すぎに井上の左ボディーブロがヒット、終盤は井上がワンツーからの連打でガルデナスをコーナーに追い詰めてラッシュ。【日刊採点】井上10-95回開始からジャブの付き合い。井上の左ボディーブローが決まる。中盤も井上が左ジャブでペース掌握。カルデナスはガードに追われて手数が少ない。カルデナスはカウンター狙いか。残り30秒、井上のワンツーから左ボディーブローがヒット。終了間際に井上のワンツーが浅く決まる【日刊採点】井上10-96回開始からジャブの付き合い。30秒すぎに井上の左ボディーブローでカルデナスが後退。1歩半すぎに井上の右ストレートがヒットしてカルデナスが後退。。井上がカルデナスをロープにつめて猛ラッシュ。カルデナスは何とか耐えて終了ゴング【日刊採点】井上10-97回井上が左ボディーブローでカルデナスをロープにつめて連打。50秒すぎに井上の右ストレートを受けたカルデナスが後退。中盤は井上が一方的に連打で迫るが、カルデナスも反撃して井上をロープに詰めて連打。残り30秒、井上の右ストレートの連打でカルデナスがダウン。【日刊採点】井上10-88回開始早々、井上がワンツーを決める。カルデナスは大振りの左右フックを狙うも空を切る。30秒すぎ井上の連打にカルデナスがコーナーに後退。井上がラッシュしたことろでレフェリーが試合を止めた。井上のTKO勝利◆井上尚弥(いのうえ・なおや)1993年(平5)4月10日、神奈川・座間市生まれ。父真吾氏の影響で小学1年から競技開始。高校時代にアマ7冠。12年7月にプロ転向。14年6月、6戦目でWBC世界ライトフライ級王座を奪取。14年12月、8戦目でWBO世界スーパーフライ級王座を獲得し2階級制覇。18年5月、WBA世界バンタム級王座を獲得し3階級制覇。19年5月にIBF同級王座、同年11月、WBSS同級制覇。22年12月、史上9人目の4団体統一王者に。23年7月にWBC、WBO世界スーパーバンタム級王座を獲得して4階級制覇。同12月に史上2人目となる2階級での4団体統一に成功。身長164・5センチの右ボクサーファイター。【ライブ速報】井上尚弥、5・5防衛戦 カルデナスと米ラスベガスで激突

井上尚弥、「最も凶暴かつ魅力的なノックアウトアーティスト」としてザ・リング誌に年間最高試合候補に

4団体統一スーパーバンタム級の王者である井上尚弥(32歳=大橋ジム)は、ボクシングの聖地ラスベガスで11連続のKO勝利を飾り、約77年ぶりに世界記録を更新しました。WBA世界同級1位の挑戦者ラモン・カルデナス(29歳=アメリカ)と対戦し、8回TKOで勝利しました。ボクシング界で最も名高いアメリカの老舗ボクシング専門誌『ザ・リング』は、この試合を「年間最高試合候補に値する激闘」として公式ウェブサイトで取り上げました。井上は4階級制覇を達成した王者であり、『ザ・リング』誌が発表する階級を超えた最強ボクサーランキング、最新のパウンド・フォー・パウンド(PFP)で第2位にランクインしています。同誌は「井上は現在のボクシング界において、最も凶暴かつ魅力的なノックアウトアーティストであることを証明した」と評価しています。さらに同誌は、井上の今後の試合予定についても言及しました。「次戦は9月14日に東京でムロジョン・アフマダリエフと対戦予定であり、12月にはWBAフェザー級王者ニック・ボールとの試合がリヤド・シーズンで行われる可能性があります。また、同じ日本出身で、リング誌PFPランキング8位の強打者、中谷潤人との夢の対決も控えていると予想されています。」2回残り10秒で、井上はカルデナスの左フックを受け、一瞬ダウンを取られる場面もありました。今後について同誌は「カルデナス戦で見せた隙と弱点を考えると、32歳の井上が今後、実力者たちとの戦いでどこまで勝ち進めるかは不透明だ。モンスターは今回は危機を乗り越えた。しかし、強敵たちが次々と立ちはだかるだろう」と述べています。