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菅野智之「よく粘れたなと思う」ヌートバーの本塁打も含む3失点、初のコンビ捕手と立て直し

オリオールズの菅野智之投手(35)は、本拠地で行われたカージナルス戦で先発を務めました。5回1/3を投げて3失点し、一時は勝利投手の権利を得ましたが、チームは逆転され、彼のメジャー5勝目はなりませんでした。彼は91球を投げ6回1死三塁の状況で降板、5回1/3を8安打3失点、奪三振3、無四球で終え、勝敗は付きませんでした。これまでに11試合に登板し、4勝3敗、防御率3.23を記録しています。試合後、報道陣に対し「初回を1点で切り抜けることができたことが、今日の投球の最終的な結果だと思いますし、よく粘れたなと感じています」とコメントしました。「立て直せた要因はいくつかありますが、キャッチャーのトロンプと初めて組んで話し合いながら進めたことが大きかったと思います」と振り返り、「雨の中での登板でしたが、相手も同じ条件ですので、それはあまり気にせず、目の前のバッターに集中しました」と語りました。

カブスの鈴木誠也がメジャーリーグで最初に今季50打点達成、一挙に8試合連続安打を記録

カブスの外野手、鈴木誠也(30)が2度目の週間MVPを受賞し、試合開始から連続安打を8試合に伸ばし、メジャーリーグで最初に今季の50打点を達成しました。この快挙は、試合をリードする適時打によって成し遂げられました。 本拠地で行われたロッキーズ戦に「3番DH」として出場。試合は0-0で迎えた3回、1死満塁の場面で、先発マルケスの初球ナックルカーブをとらえ、左方向に適時打を放って1打点を挙げました。 初回1死一塁の第1打席では初球シンカーを中飛、2-1とリードする5回1死二塁の第3打席はもう一度シンカーを中飛に、2-2で迎えた7回2死一塁の第4打席はスライダーに空振り三振としました。延長10回1死一、二塁の第5打席でも空振り三振に終わり、5打数1安打1打点で試合を終了。シーズン50打点に到達し、両リーグで単独トップに立ちました。打率は.272を記録しています。 試合は2-2の同点で延長11回を迎え、1死一、二塁の場面で期待の新人内野手ショーが自身初のサヨナラ安打を放ち、チームは3連勝を飾りました。

ロバーツ監督「ヘリウムガスボールのようだ」大谷翔平の3戦連発&5年連続20号に驚嘆

ドジャース大谷翔平投手(30)が「1番DH」で出場し、3試合連続となる20号2ランを放つなど、3打数1安打1打点2四球だった。2-0と2点リードで迎えた4回2死一塁。先発バイビーの初球、外角から入る135キロのカットボールを高々と打ち上げ、左翼席最前列へ運んだ。5月13本目のアーチで5年連続20本塁打を達成。その他の打席は、見逃し三振、申告敬遠、空振り三振、四球。ドジャースは、小刻みに得点を重ねて快勝した。試合後のデーブ・ロバーツ監督(52)は、大谷の好調ぶりについて「彼はストライクを打っているし、ヒッティングゾーンではないところはボールを選んでいる。この期間は、いい四球も多い」と、選球眼の良さを要因に挙げた。また、大谷の滞空時間の長い1発について「彼の打球は、ヘリウムガスボールのように飛んでいく」と表現した。

大谷翔平、逆方向へ20号2ラン 5月で初の20本到達&日本人単独トップの6度目20本

ドジャースの大谷翔平選手(30)が「1番指名打者」で試合に出場し、第3打席で3試合連続となる20号2ランを放ちました。2-0で迎えた4回、2アウト一塁の場面で、右投手バイビーと3度目の対戦。初球、外角へのカットボールを打ち、左翼スタンドへ飛び込む20号2ランを記録しました。打球速度は104.5マイル(約168キロ)、飛距離は362フィート(約110メートル)、角度は39度でした。第1打席、無死で右投手バイビーと対戦し、カウント2-2から外角寄りの速球に手こずり、見逃し三振。第2打席では2-0の2回2死三塁で、申告敬遠によって出塁。その後、ベッツの四球で二塁に進んだものの、フリーマンが空振り三振に倒れました。第4打席は5-3の7回無死の場面で、左投手ヘリンと対戦。カウント1-2から外角のカーブにバットが回り、空振り三振となりました。今季はここまでの試合で、打率.295、メジャーリーグ単独トップの19本塁打、33打点、11盗塁を記録中。OPS(出塁率+長打率)は1.040となっています。5月25日(現地26日)のメッツ戦から、2試合連続で先頭打者本塁打を達成。5月中に20本に到達したのは初めてで、シーズン全体では自己記録を更新する58本ペースです。20本到達は18年、21~24年に続き5年連続で6度目。松井秀喜の5度(04、05、07、09、10年)を上回り、日本人選手として単独トップに立ちました。◆大谷翔平の年度別本塁打数18年=22本19年=18本20年=7本21年=46本22年=34本23年=★44本24年=★54本【★は本塁打王。23年まではエンゼルス】

横綱大の里は雲竜型「この部屋に入った時から決めていました」師匠と一緒 30日奉納土俵入り

新横綱大の里(24=二所ノ関)が、土俵入りの型は「雲竜型」にすることを明かした。28日、日本相撲協会の臨時理事会で横綱昇進が満場一致で承認された。横綱昇進伝達式後の記者会見で、明らかにした。会見で「土俵入りの型は?」と聞かれると、大の里は「親方としっかり相談して、また口にしていきたいと思います」と1度は伏せた。しかし、師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)から「(言っても)いいんじゃない」と促されると、「雲竜型でいきます」とし、「親方が雲竜型ということで、あこがれもありますし、明日、親方から指導してもらうことも楽しみでもあります。また綱を締める責任もありますし、しっかりと、それに向けてまた頑張りたいと思います」と答えた。雲竜型を決めた時期については「この部屋に入った時から決めていました」。ただし、土俵入りの稽古はまだこれから。「まだ実感もないですし、今日正式に発表があって伝達式を終えてから、まだまだ横綱土俵入りの映像すらみていない。ここから勉強して、明日教えてもらいたいと思います」と話した。横綱を作る「綱打ち」は29日に行われ、同日のうちに真新しい綱を締めて土俵入りの稽古を行う。30日に東京・明治神宮で奉納土俵入りを予定。国技館での最初の土俵入りは、31日の尾車親方(元幕内琴恵光)の引退相撲になる。◆雲竜型と不知火型 雲竜型は四股を踏んでから腰を上げていく「せり上がり」の時、左手の先を脇腹にあて、右手はやや斜め前方に差し伸べる。攻めと守りの両方を兼ね備えた「攻防兼備の型」で、背に回った綱の結び目の輪は1つ。第10代横綱雲龍が始まりとされるが、実際は第20代横綱梅ケ谷の華麗な型が基になっている。不知火型はせり上がりの際、両手を左右に開く。積極的な攻撃を示すものといわれ、結び目の輪は2つ。第11代横綱不知火の豪快かつ優美な土俵入りの型を踏襲したといわれるが、現在は第22代横綱太刀山の型を基にしている。

八角理事長がコメント発表 大の里の横綱昇進、満場一致で決定

日本相撲協会は28日、臨時理事会を開き、大関大の里(24=二所ノ関)の横綱昇進を満場一致で決めた。第75代横綱大の里が、正式に誕生した。日本出身横綱は師匠の元稀勢の里が、17年初場所後に昇進して以来、8年ぶり。約6年不在だった日本出身横綱が誕生した。八角理事長がコメントを発表した。以下、全文。今場所通して、よく集中していて安定感があった。落ち着いた立ち合いから慌てることがなく内容の良い相撲だった。全勝する難しさを肌で感じたと思うが、次の目標に向かって頑張ってもらいたい。これからは、立場も変わることで今まで以上に責任や多くの重圧と戦わなくてはならないが、横綱という最高位の誇りを胸に全力士の手本となるよう、率先して稽古に精進し、これからの新しい時代を切り開いていってほしい。

大の里「唯一無二の横綱を目指します」と口上 大関昇進時と同じ四字熟語 8年ぶり日本出身横綱

日本相撲協会は28日、東京の両国国技館で行われた大相撲名古屋場所(7月13日初日、IGアリーナ)の番付編成会議及び臨時理事会において、大関大の里(24=二所ノ関)の横綱昇進を満場一致で承認しました。これにより「第75代横綱大の里」が正式に誕生しました。日本出身横綱は、彼の師匠である元稀勢の里が2017年初場所後に昇進して以来、約8年ぶりとなります。約6年の間不在であった日本出身横綱がついに誕生しました。茨城県阿見町にある二所ノ関部屋での昇進伝達式で、大の里は協会から派遣された使者である出羽海親方(元前頭小城ノ花)と秀ノ山親方(元大関琴奨菊)から昇進を伝えられると、「謹んでお受けいたします。横綱の地位を汚さぬよう稽古に精進し、唯一無二の横綱を目指します。本日はありがとうございました」と口上を述べました。大関昇進の際にも「申し上げます。大関の地位を汚さぬよう、唯一無二の力士を目指し、相撲道に精進します」と口上を述べ、「唯一無二」の四字熟語を使用していました。伝達式の2日前には「もう使ってしまったので」と、新たな言葉を使用することをほのめかしていましたが、最終的には史上最速横綱にふさわしい「唯一無二」を決意の言葉として選びました。 ◆唯一無二(ゆいつむに)とはこの世でただ一つしかないこと。他に同類のものがなく、その一つ以外並ぶものがないことを意味します。 ◆過去の主な口上▽北の湖「栄誉ある地位を辱めないよう努力」(74年名古屋場所後)▽千代の富士「横綱の名を汚さぬよう、一生懸命頑張ります」(81年名古屋場所後)▽北勝海「横綱の名を汚さぬよう、これからも一生懸命稽古をし努力」(87年夏場所後)▽曙「横綱の地位を汚さぬよう、稽古に精進」(93年初場所後)▽貴乃花「不撓(ふとう)不屈の精神で、力士として不惜身命(ふしゃくしんみょう)を貫く」(94年九州場所後)▽3代目若乃花「横綱として堅忍不抜(けんにんふばつ)の精神で精進」(98年夏場所後)▽武蔵丸「横綱の名を汚さぬよう、心技体に精進」(99年夏場所後)▽朝青龍「相撲道発展のために一生懸命頑張ります」(03年初場所後)▽白鵬「精神一到を貫き、相撲道に精進」(07年夏場所後)▽稀勢の里「横綱の名に恥じぬよう精進」(17年初場所後)▽照ノ富士「不動心を心掛け、横綱の品格、力量の向上に努めます」(21年名古屋場所後)▽豊昇龍「横綱の名を汚さぬよう、気魄一閃(きはくいっせん)の精神で精進致します」(25年初場所後)

大谷翔平、驚異の逆方向ホームラン「これは見事だ。バッテリーも衝撃的」NHK解説者が語る20号

ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手(30歳)は「1番指名打者」として先発出場し、第3打席で3試合連続となる20号2ランホームランを放ちました。 試合は2-0の4回2アウト1塁の場面。相手は右腕投手バイビーで、3度目の対戦。初球の外角カットボールを逆方向に打ち込み、左翼席に飛び込む20号2ランとしました。打球速度は104.5マイル(約168キロ)、飛距離362フィート(約110メートル)、打球角度は39度でした。 高さ5.8メートルの左翼フェンスを越えるこの逆方向への一発に、NHK BSで解説を務めた元広島の小早川毅彦氏(53歳)は、「これは本当にすごいホームランですね」と驚きを示しました。 「最近、レフト方向へのホームランは少しご無沙汰だったのではないでしょうか。打たれたバイビー投手も驚いていたことでしょう。アウトコースの球を慎重に攻めて、ホームランを避けようとしたところ、それを見事に逆方向へ。長打警戒で外角を攻めればと思ったのでしょうが、初球で一振りして仕留めましたから、バッテリーも相当ショックを受けたと思います。」と解説しました。

大谷翔平、3戦連発20号! 第3打席で左越え2ラン ドジャース快勝で2連勝/詳細

ドジャース大谷翔平投手は「1番DH」で先発出場。3打数1安打2四球2打点だった。4回の第3打席で左越えへ3試合連発となる20号2ランを放った。両リーグ一番乗りで20本に到達。20号は5年連続6度目となった。ドジャースはコンフォート、マンシーにも本塁打を放ち9-5で快勝し2連勝とした。 2025年全本塁打写真特集 ガーディアンズ対ドジャース 球場入りするドジャース大谷(撮影・滝沢徹郎) ガーディアンズ対ドジャース 4回表ドジャース2死一塁、2点本塁打を放った大谷はヒマワリの種シャワーで祝福される(撮影・滝沢徹郎) ガーディアンズ対ドジャース 9回裏、ベンチで笑顔のドジャース大谷(撮影・滝沢徹郎) チーム123456789計 ド0202010139 ガ0003000025 【本】大谷20号、コンフォート3号、マンシー4号(ド)シュニーマン7号(ガ) 大谷翔平第5打席 9回先頭打者 ガーディアンズ投手は右腕エンライト カウント3-1から133キロの低めカーブを見極め四球で出塁。ベッツの安打で三塁へ。2死後、マンシーの4号3ランで生還 ガーディアンズ対ドジャース 9回表ドジャース無死一塁、ムーキー・ベッツの安打から三塁へ向かって走る大谷(撮影・滝沢徹郎) ガーディアンズ対ドジャース 9回表ドジャース無死一塁、ベッツの安打から三塁進塁した大谷(右)はラミレスと話す(撮影・滝沢徹郎) ガーディアンズ対ドジャース 9回表ドジャース2死一、三塁、3点本塁打を放ったマンシー(右)を迎える大谷(中央)=2025年5月27日 ガーディアンズ対ドジャース 9回表ドジャース2死一、三塁、マンシーの3点本塁打から生還した大谷(中央)を迎えるロバーツ監督(撮影・滝沢徹郎) ガーディアンズ対ドジャース 9回裏、ベンチで笑顔のドジャース大谷。左は金、右は山本(撮影・滝沢徹郎) ガーディアンズ対ドジャース 試合に勝利し笑顔でチームメートを迎えるドジャース大谷(中央)(撮影・滝沢徹郎) 大谷翔平第4打席...

【バスケ】宇都宮が琉球との激戦制し、史上最多で3度目の優勝を果たす 亡き監督への「日本一」の誓いを実現

宇都宮ブレックス(東地区1位)は、亡き監督であるケビン・ブラスウェルに今回の優勝を捧げました。琉球ゴールデンキングス(西地区1位)との激戦を制し、史上最多で3度目の優勝を成し遂げ、リーグ戦最高勝率を誇るチームとして初の頂点に立ちました。今年2月に、46歳という若さでブラスウェル監督が急逝。その衝撃と悲しみを乗り越え、チームは「ケビンを日本一の監督にする」を合言葉に団結しました。チャンピオンシップでは千葉Jなどの強豪を次々と倒し、約束の地に到達しました。エースの比江島慎(34)の目には涙が光り、MVPには宇都宮のD.J・ニュービル(33)が選ばれました。    ◇   ◇   ◇ 試合後、比江島はブラスウェル監督の遺影を掲げました。選手たちは勝利の歓声の中、涙を流しました。厳しい試合、追い詰められた状況でも、誓いを果たすために全員が「ハビット」(習慣)を貫きました。 第2Q終了時点で12点の差がありましたが、じりじりと追い上げ、第4Q残り1分15秒でニュービルが逆転の3点シュートを決めました。一度はリードを奪われましたが、残り33秒、不調だった比江島が再び逆転の3点シュートを成功。「気持ちで打った。ケビンが僕の背中を押してくれた」と語りました。 昨年8月、選手全員が揃った最初の練習の前に、ブラスウェル監督はある映像を見せました。昨季の千葉Jとのチャンピオンシップでの戦い、第4Q残り1分24秒での逆転される場面。「勝てた試合を自分たちで手放した。苦しい時こそコミュニケーション。それを習慣にしないと成長はない」と監督は語りました。千葉Jとの開幕戦には連敗しましたが、その後は12連勝を遂げました。しかし、1月17日朝、チームラインに監督が倒れたとの一報が入りました。 心臓の疾患が見つかり緊急手術、その後に合併症発症。前日まで笑顔で冗談を言っていた監督の突然の死にチームは打ちひしがれました。2月24日、監督は帰らぬ人となりました。宇都宮市内の病院で選手たちは集まり、その場で「ケビンを日本一の監督に」と固く誓いました。 恒例のシャンパンファイトにも監督の遺影が持ち込まれ、泡と涙と汗でぐちゃぐちゃになりながら選手たちは喜びを分かち合いました。遺影の中の監督も微笑んでいるように見えました。【沢田啓太郎】 ▽宇都宮・比江島(第4Qに逆転の3点シュートを決め)「最後、ケビンが僕の背中を押してくれた」