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藤田さいき、プレーオフ後に救急搬送 高熱に見舞われ最長ブランク優勝を逃す

39歳の藤田さいき(JBS)は、メジャー大会での最長ブランクを超える優勝のチャンスを逃しました。通算7アンダー281で並んだ韓国の申ジエにプレーオフで敗れ、2010年の日本女子プロ選手権以来、15年ぶりの国内メジャー大会制覇とはなりませんでした。藤田選手は体調不良に苦しみながらもプレーを続け、ラウンド後は関係者に助けられて救急車で病院に搬送されました。大会前から体調を崩しており、第2ラウンド終了後には39度の高熱に見舞われていました。それでも薬を飲みながらプレーを続けていたそうです。この日もせきをしたり鼻をすする場面が見られましたが、時折笑顔を浮かべながら最終ラウンドに挑んでいました。【飯岡大暉】

【日本ハム】吉田賢吾がプロ初の先頭打者ホームランを初球で 左方向への本塁打は初めて

日本ハムファイターズの捕手、吉田賢吾選手(24)が楽天の岸投手の初球を見事に捉え、左翼スタンドへのプロ初の先頭打者本塁打を放ちました。この日は特別な母の日。「試合前から初球を狙うと決めていました。感触は完璧で、母の日に結果を残せて嬉しいです」と振り返りました。吉田選手は今シーズン、古巣であるソフトバンクとの試合で4月2日にプロ初ホームランを記録。これまではエスコンフィールドの右翼方向に3本の本塁打を打っていましたが、今回初めて左翼方向に引っ張ってホームランを記録しました。

【西武】鳥越裕介ヘッド「早く見つかれば」ピンクのノックバットに込めた願い

西武ライオンズの1軍ヘッドコーチ、鳥越裕介(53歳)は11日、ベルーナドームでのロッテ戦を前に行われた練習で、ピンク色のノックバットを手にしていました。 バットのグリップ上部には黒い文字で「Pink Ribbon」と記されています。 「母の日」にあたるこの日、プロ野球界でもピンク色の用具を身に着ける選手が増えてきています。それには母への感謝と、乳がんの早期発見の重要性を啓発するピンクリボン運動への思いが込められています。 鳥越氏もこのピンクリボン運動に積極的に参加している一人です。「早期発見で治る確率の高い病気であることが、まだあまり知られていない。それを多くの人に知ってもらいたい。最近ではだいぶ知られてきた感があります」と話しています。 2008年、ソフトバンクの2軍コーチ時代に、妻の万美子さんを乳がんで亡くしました。「自分はその当時、無知でした」と悔しさを滲ませます。早期発見で治る確率が高い病気だからこそ、検診を受けることの重要性を伝え続けています。「だから、女性だけでなく男性の意識も高めてもらいたい」と、球界関係者やファンにも呼びかけています。 活動を始めてから15年以上が経過しています。「『検診で見つかって助かった』という方がいると、本当に嬉しいし良かったと感じます。感謝の言葉をいただくこともありますが、それはおこがましいこと。でも、本当に良かったと思います」とその思いを語ります。 昨年オフに西武ヘッドコーチに就任しました。「新しいチームに来たことで、チームメートの意識も変わり、それに伴って発信力も変わると思います」と力を込めます。 乳がんは、検診により早期に発見できれば、治る確率の高い病気です。 所沢でも、この重要なメッセージを伝え続けていきます。【金子真仁】

清原和博氏、セイコウメイドベルーナドームを訪問し「改めて良い球場だと思いました」- 西武対ロッテ戦を中継解説

かつて西武や巨人で活躍し、通算525本の本塁打を記録した清原和博氏(57)がTBSテレビの中継解説者として、西武対ロッテ戦が行われるベルーナドームを訪れました。彼はプロ入りから1996年シーズンまでの11年間、ドーム化される前の西武球場でプレーし、その豪快な打撃で多くの西武ファンを魅了しました。久しぶりの訪問に際し、清原氏は「自分がプレーしていた頃と比べて外野の雰囲気も変わり、電光掲示板も大きくなり、改めて良い球場だと思いました。久しぶりに西武ファンの雰囲気を現場で感じられてうれしかったです」と述べました。昨シーズン最下位に甘んじた西武チームは、今シーズン10日時点で貯金3の3位につけています。清原氏は「投手陣を中心によく頑張っていると思います。あとは打線の奮起に期待したいです」と述べ、さらに「西武に是非勝ってほしい」と期待を寄せました。

【日本ハム】新庄監督の発案、試合前に野手全員参加「特別バント講座」実施 レイエスらも練習

試合前の練習で、野手全員が参加する「特別バント講座」が行われました。2月の春季キャンプ中、新庄剛志監督(53)から「特命バントコーチ」に任命された田中賢介スペシャルアドバイザー(SA=43)が、まずバッターボックス付近に野手を集め、座らせて身振り手振りを交えつつバントの極意を教える座学を実施しました。清宮幸、万波、レイエス選手らも熱心に話に耳を傾けた後、1人1回ずつバントの実践練習を行いました。今季の日本ハムは強力な「海賊打線」が特徴で、犠打の意図自体が少ないチームでしたが、それでも少ないチャンスを生かせず失敗が続き、開幕から24試合連続犠打ゼロのプロ野球記録を更新しました。4月29日のソフトバンク戦(みずほペイペイドーム)で山県選手がチーム初の犠打を成功させて以降、これまで34試合でチームの犠打数は「5」と、12球団で最も少ない状態です。2007年にパ・リーグ記録のシーズン58犠打を誇ったバントの名手、田中SAは「先週、監督から『全員にバントの話を少し』という形で依頼がありました」と、「特別バント講座」実施の背景を説明しました。座学では「バントは難しいもので、技術的な側面もありますが、メンタルの要素が非常に大きいです。これから重要な試合やCS、日本シリーズといった場面で、どれだけ決められるチームになるかが強くなるための条件であると思いますので、しっかりと準備しましょう」と話しました。バントの極意は「技術ではなく、気持ちが大きい」と田中SA。通常の打撃練習が始まると、個別のバント練習でも熱心にアドバイスを送りました。今後も継続的に指導を続けていく考えです。

法大OB「ミスター赤ヘル」山本浩二氏が始球式 57年ぶり母校ユニホームに感慨「ありがたい」

法大OBで「ミスター赤ヘル」の異名を持つ元広島の山本浩二氏(78)が、「東京6大学野球連盟創設100年」を記念したレジェンド始球式に登場した。投げる際には気合みなぎる声を張り上げ、ワンバンドで投げ込んだ。「本当はノーバウンドで投げたかった。(自己採点は)辛めの0点」と、ちょぴり悔しそうに笑みをこぼした。母校のユニホームに57年ぶりに袖を通した。学生時代の背番号は「26」だったが、この日は広島時代につけた「8」だった。母校の粋な計らいにも「ありがたい」と感謝し、在学中には3度のリーグ優勝、2度のベストナインなど輝かしい成績を残した4年間を思い返し「懐かしく、人生にとってすごく大切な4年間でした」と実感を込めた。東大に先勝し今季初の勝ち点が近づいてきた法大について「OBとして毎シーズン母校のことは気になっている。私がプロに入ってからも全国のOBからいただく応援は非常にありがたかった」と触れ、後輩たちへ「全国のOBたちが気にしている。4年間を大事にしなさい」と金言を送った。

ドジャース、サイ・ヤング賞受賞の投手に打線が沈黙…大谷翔平、8試合連続ヒットで遠征最後の試合へ

ドジャースの誇る強力な打線が沈黙し、ダイヤモンドバックスに敗北した。 先発のダスティン・メイ投手(27)は、7回途中で2失点と好投を見せたものの、打線が活躍できなかった。2021年にサイ・ヤング賞を受賞したDバックスの先発コービン・バーンズ投手(30)を前に、ランナーは出すものの得点には結びつかない場面が続いた。3、4回の二死一、二塁や5回の二死三塁のチャンスを生かせなかった。 バーンズに7回無失点に抑えられると、8回では大谷翔平選手(30)、ムーキー・ベッツ選手(32)、フレディ・フリーマン選手(35)という「MVPトリオ」が三者凡退に倒れ、反撃の糸口をつかめず、接戦をものにできなかった。 大谷翔平選手(30)は、4打席で右前打、四球、二ゴロ、右直と進み、8試合連続安打を記録した。 ドジャースにとって、11日(日本時間12日)のDバックス戦は、ロードゲーム10連戦の最終戦となる。

スタンフォード大学・佐々木麟太郎が2試合ぶりの7号2ランを放つ 打球速度175キロ、飛距離130メートル

高校時代に通算140本のホームランを記録したスタンフォード大学の佐々木麟太郎内野手(20歳、花巻東高校出身)は、今シーズン7号のホームランを含む3安打を記録し大活躍しました。グランドキャニオン大学との試合に「5番・一塁手」として出場し、4対4の7回2死一塁の第4打席で、右中間への勝ち越しとなる7号2ランを放ちました。打球速度は107マイル(約175キロ)、飛距離は425フィート(約130メートル)、弾道は33度と豪快な一撃で、ホームランは6日以来2試合ぶりでした。1回の第1打席は空振り三振、3回の無死走者なしの第2打席は右への二塁打、5回の2死走者なしの第3打席では右前打を記録し、9回の第5打席では二ゴロとなり、あと三塁打が出ればサイクルヒットという5打数3安打、2打点の活躍を見せました。打率は.287に上がりました。試合は、途中まで接戦が続きましたが、8回に一挙6点を許し、逆転負けを喫しました。佐々木選手は3月15日のデューク大学戦でリーグ戦初アーチを含む2本のホームランを記録し、翌16日の同カードでも2試合連続の3号を放ちました。さらに、22日に4号を、4月20日のノートルダム大学戦で16試合ぶりの5号を、6日に9試合ぶりの6号を記録していました。

ドジャース、ジャイアンツの救援右腕トリビノをマイナー契約で獲得

投手陣に多数のケガ人を抱えるドジャースは、同地区ライバルのジャイアンツから戦力外となった救援右腕ルー・トリビノ(33)をマイナー契約で獲得しました。このニュースはMLBトレードルーモアーズのアンソニー・フランコ記者が10日(日本時間11日)、X(旧ツイッター)で報じたもので、トリビノはウエーバーを経た後、9日(同10日)にフリーエージェントとなったばかりでした。 トリビノは2018年にアスレチックスでメジャーデビューし、これまで6年間で296試合に登板、22勝25敗、37セーブ、防御率3.94という成績を残しています。彼は2023年5月にヤンキース所属時にトミー・ジョン手術を受け、その後はメジャーでの登板をしておらず、今シーズンはジャイアンツとマイナー契約を結んでいました。開幕からメジャーに昇格しましたが、11試合で1勝0敗、防御率5.84の成績で、5日にメジャー40人枠から外され、戦力外となりました。 ドジャースでは、スネルやグラスノーを始めとする主力の先発投手陣に加え、フィリップス、コペック、トライネン、ハート、グラテロル、グローブなど、リリーフ投手陣も多くがケガで離脱しています。

** ジャッジが13、14号を連続本塁打 2本目は132mの特大バックスクリーン打 再び両リーグで単独トップに **

** ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手が13号と14号の本塁打を立て続けに記録しました。 まずは4回、90.3マイルの外角直球を捉えてセンターの右に13号ソロ本塁打を放ちました。飛距離は399フィート(約122メートル)でした。 さらに6回、94.6マイルの内角高めの直球を見事に捉え、バックスクリーンに直撃する433フィート(132メートル)の特大14号ソロ本塁打を打ちました。 ジャッジは前日にドジャースの大谷翔平に12号で並ばれましたが、6日以来3試合ぶりの本塁打で再び両リーグの単独トップに立ちました。