トットナム、ポステコグルー監督をEL制覇から16日後に電撃解任 この決定を疑問視する声も
イングランド・プレミアリーグのトットナムは6日、アンジェ・ポステコグルー監督(59)を解任した。今季は欧州リーグ決勝でマンチェスター・ユナイテッドとのイングランド勢対決を1-0で制し、17季ぶりに主要タイトルを獲得したが、プレミアリーグでは38試合で22敗を喫して17位に低迷した。クラブは公式サイトで「パフォーマンスを慎重に検討した結果」と発表。「アンジェはクラブの伝統である攻撃的なスタイルを復活させ、先月には欧州リーグ制覇に導き、クラブの歴史に新たな一章を刻んだ。この功績は永遠に記憶されるでしょう」とたたえながらも「今後の成功の可能性を最大限に高めるため、安易な決断ではなく、正しい決定だと信じている」と説明した。後任にはブレントフォードのトーマス・フランク監督、ボーンマスのアンドニ・イラオラ監督、フラムのマルコ・シルバ監督が候補に挙がっている。ポステコグルー氏は母国オーストラリア代表などを率い、2019年に横浜F・マリノスをJ1優勝に導いた。21年から指揮したセルティックではリーグ連覇を果たし、22-23年に2つのカップ戦を合わせた国内3冠を達成。23年からトットナムの監督に就任し、1季目は5位だった。就任2季目でタイトルを獲得しながら解任された同氏は「イングランドの歴史あるクラブの1つを率い、クラブにふさわしい栄光を取り戻す機会を得たことは一生の思い出になるでしょう」とコメントした。このクラブの決定を疑問視する声も多く、元イングランド代表FWのクリス・サットン氏は「まったく狂気の沙汰」。元同国代表FWのアラン・シアラー氏も「サッカーはなんて愚かなゲームなんだ」と自身のSNSに投稿した。