** プロボクシング4団体統一スーパーバンタム級王者の井上尚弥(32歳=大橋ジム)が、5月4日(日本時間5日)に米ラスベガスのT-モバイルアリーナで行われる、WBA世界同級1位ラモン・カルデナス(29歳=米国)との防衛戦に臨む。23日(同24日)の午前に米ロサンゼルスに到着し、現地のジムで公開練習を実施。70人以上の米メディアの前でカルデナスと顔を合わせ、にらみ合いを展開した。ここでは、彼の主な一問一答をご紹介します。◇ ◇ ◇ ◇-ボクシングのビッグマッチが多いメキシコの祝日「シンコ・デ・マヨ(5月5日)」に試合する意義井上 歴史的な日であることは知っているので、その日にメイン試合を務められるのはとても楽しみです。-米国での試合は21年6月以来3回目です。今後また米国で試合をする予定は井上 米国に戻るまで4年かかりましたが、次がいつなのかは分かりません。しかし、すぐにまた試合ができればと思っています。-米国で試合をしたい会場はありますか井上 ラスベガスはこれで3回目ですけど、ロサンゼルス(郊外)は1回ですので、次はニューヨークで試合をしてみたいですね。-スポーツの殿堂、マディソンスクエアガーデンですか?井上 はい、そうです。-米国では軽量級がヘビー級や重量級ほど評価されない傾向がありますが、これを変えることができていますか?井上 これほど多くのメディアの方々が来てくれて非常に嬉しいですし、期待もたくさん感じています。5月4日の試合でその期待にしっかり応えたいと思います。-日本と同様に、米国でもスーパースターになることはどれくらい重要ですか井上 これからのキャリアを考えると、重要なことになってくるので、もっと米国で試合をして、自分の実力を見せたいと思っています。 -昨年10月、3団体統一スーパーミドル級王者サウル・アルバレス(メキシコ)が来日した際にお会いされました。同じ週末に試合をすることについてどう感じますか井上 特別な日に試合をするのは感慨深いですし、連日試合があることを知っているので、その中で試合ができることは嬉しいです。-シンコ・デ・マヨで試合をしますが、お好きなメキシコ人ボクサーはいますか?井上 メキシコ人ボクサーですか?父(真吾トレーナー)が見ていた時代には、マルケスやバレラ、モラレスなどがいましたね。WOWOWでよく見ていました。-3月の年間表彰式で、WBC世界バンタム級王者中谷潤人と1年後に東京ドームで盛り上げましょうとコメントされました。なぜその時にそのコメントを?井上 まず、皆さんは中谷戦を見たいですか?と聞いてみてください。-もちろんです!井上 だからですよ、と言ってください。あはは。-今回は日本のファンよりメキシコの観客が多いと思いますが、メキシコのファンに何かコメントを井上 アウェーになるかもしれない雰囲気ですが、とてもワクワクしています。-弟の拓真さんとはどれくらい仲が良いのですか井上 とても仲が良いですよ。今回も一緒に来ています。 -試合への自信は井上 今回の試合には自信しかありません。-米老舗専門誌ザ・リングのパウンド・フォー・パウンド(階級を超越した最強ランキング)で2位です井上 PFPについては、今回の試合で1位に返り咲くことはできないかもしれませんが、9月、12月、来年の4月、この3つをクリアすれば1位に返り咲けると思います。ムロジョン(WBA暫定王者アフマダリエフ)、ニック・ボール(WBA世界フェザー級王者)、中谷。-WBA世界ライト級王者ジャーボンテイ・デービス(米国)とSNSを通じて交流がありますが、お互いにリスペクトを持っていると思いますか井上 彼はとても好きな選手で、非常にリスペクトしています。SNSでの会話を試みています。-挑戦者のカルデナスの印象は、どんな試合になると思いますか井上 カルデナスは非常に整ったボクシングをする選手という印象があります。そのため、彼はとてもやりやすい相手です。カルデナスがどんな風に来ても対応できる準備は整っています。(おわり)