【日本ハム】SHINJO、ダルビッシュ、大谷翔平 そして達孝太で北海道移転後の通算1500勝
北海道に本拠を移した日本ハムが、通算1500勝を達成しました。この試合で3勝目を挙げたのは達孝太投手(21)でした。彼は7回で3安打無失点という見事な投球を見せました。フォークボールを巧みに操り、ヤクルト打線から6奪三振を獲得しました。試合後のインタビューでは、「ファイターズが北海道に移転して最初の試合が私の誕生日でした。節目の1500勝に自分が貢献できて嬉しいです」と笑顔で語りました。「北海道日本ハムファイターズ」が誕生したのは2004年3月27日。その日に誕生したのが達選手なのです。ダルビッシュや大谷といったスター選手たちの系譜を引き継ぐこの右腕の投球に対し、新庄監督は「相変わらずの達くんの安定感。リズムがいいね」と絶賛しています。これまで登板後に1軍登録を一時解除されていた達選手ですが、「抹消しない。次は東京ドームで完投を期待している。ジャイアンツはパワー系が弱いからね」と話す監督は、新たなスター候補として初めて中6日での巨人戦に投げさせる意向です。現役時代に「SHINJO」、監督就任時には「BIGBOSS」の登録名で多くの勝利を収めてきた新庄監督は、この日どうしても勝ちたかった理由があります。「昨年、小村社長が倒れた日。1年が経過した今日は、どうしても勝たねばならない日だった」と述べました。昨年6月10日、くも膜下出血で倒れた小村球団社長でしたが、驚異的な回復をみせ同年9月に職務復帰。現在も元気に指揮を執っており、チームに力を与え続ける“奇跡の社長”です。「1500勝を生きて見ることができたのが感慨深い」と、節目に多くの劇的な巡り合わせがあるのもファイターズらしさです。新たなドラマがここからまた始まります。【木下大輔】2004年以降の年度別成績は以下の通り(勝敗、順位、監督)。04年=133試合66勝65敗2分け、3位、トレイ・ヒルマン05年=136試合62勝71敗3分け、5位、トレイ・ヒルマン06年=136試合82勝54敗0分け、1位(日本一)、トレイ・ヒルマン07年=144試合79勝60敗5分け、1位、トレイ・ヒルマン08年=144試合73勝69敗2分け、3位、梨田昌孝09年=144試合82勝60敗2分け、1位、梨田昌孝10年=144試合74勝67敗3分け、4位、梨田昌孝11年=144試合72勝65敗7分け、2位、梨田昌孝12年=144試合74勝59敗11分け、1位、栗山英樹13年=144試合64勝78敗2分け、6位、栗山英樹14年=144試合73勝68敗3分け、3位、栗山英樹15年=143試合79勝62敗2分け、2位、栗山英樹16年=143試合87勝53敗3分け、1位(日本一)、栗山英樹17年=143試合60勝83敗0分け、5位、栗山英樹18年=143試合74勝66敗3分け、3位、栗山英樹19年=143試合65勝73敗5分け、5位、栗山英樹20年=120試合53勝62敗5分け、5位、栗山英樹21年=143試合55勝68敗20分け、5位、栗山英樹22年=143試合59勝81敗3分け、6位、BIGBOSS23年=143試合60勝82敗1分け、6位、新庄剛志24年=143試合75勝60敗8分け、2位、新庄剛志25年=58試合32勝24敗2分け、1位、新庄剛志※本拠地球場は04~21年まで札幌ドーム、22年以降はエスコンフィールド。22年は新庄監督の登録名がBIGBOSS。25年の成績は6月10日現在。