【こんな人】西武高橋光成が使わない業界用語 597日ぶり勝利も仲間と築いたリスペクトの足跡
雷神の顔がやっと晴れ渡った。またぐこと3シーズン、20試合連続で白星から見放されていた西武の高橋光成投手(28)が、597日ぶりに勝利投手になった。その間、実に1966球を要した。笑顔に隠してきた苦しみ、葛藤。チームを再び勝率5割に戻す6回無失点の力投での「1勝目」は、西武球場通算3000試合をも彩った。去年とはやっぱり違う-。西武にも光が差してきた。 ◇ ◇ ◇どうも気になる業界用語がある。ブルペンでの「捕手を座らせて○球」だ。投手が捕手を座らせる、の構図。これ、上から目線では-。西武高橋も同意見だった。「その言葉は使わないようにしていますね」。キャンプ中の会見でも「捕手の方に座っていただいて」と表現していた。その日、ブルペンで座っていただいた相手は、年下の柘植だった。「相手の年齢は関係ないですよ。捕手って大変じゃないですか。キャンプでもわざわざ僕たち投手のために動いてくれて、わざわざ座って捕りに来ていただいている。リスペクトです。一緒に作り上げたいので」。だから思う。「捕手を座らせて何球、って表現、けっこう普通に使われてるじゃないですか。それっておかしいって僕、ずっと思ってて」。見た目で誤解されることもたまにあるけれど、そんな人柄だからこそ、苦しくても捕手陣や仲間が寄り添ってくれる。高橋は「そんなところに気付いていただいて、ありがとうございます」と笑っていた。【西武担当=金子真仁】【関連記事】西武ニュース一覧
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