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【体操】東京五輪2冠の橋本大輝「菊池病」の可能性「高校生の時も同じ症状があり再発という診断」

体操男子で2021年東京五輪2冠の橋本大輝(日本生命・セントラルスポーツ)が23日、リンパ節に良性の炎症が起きる「菊池病」の可能性が高いと診断されていたことを明らかにした。体調不良を押して出場した5月のNHK杯後に病院で血液検査を受け、異常が見つかったという。「高校生の時も同じような症状があり、再発という診断だった」と説明した。当初はインフルエンザとの診断で、服薬後もしばらく熱が下がらなかった。この日は東京都内での強化合宿に元気に参加。原因不明の病気で、再発防止に向けて「先生と相談し、良くなるために何をするかを考えてもらっている」と話した。

なぜ、総合格闘家ではないのか?ウルフ・アロンが新日本プロレス入団を決めた理由

「好き」を貫いた。21年東京オリンピック(五輪)柔道男子100キロ級金メダルのウルフ・アロン(29)が23日、新日本プロレス入団会見に出席した。「なぜプロレスをと言われたら、好きだから」。電撃入団の理由を、こう言い切った。柔道をとことん極めてきた。21年東京五輪で金メダル、24年パリ五輪にも出場した。好きなことは、勝つこと。今年4月、個人戦ラストの大会でもその姿勢は不変だった。体重無差別で日本一を決める全日本選手権。3回戦で敗退し、会場から大きな拍手を浴びた。充実の表情を浮かべるかと思いきや、目をぎゅっとつむり、天を仰いだ。「もっともっと上を目指してやってきたので、悔しい。最後の最後まで負けるのは嫌だなと思えた」。大好きな白星を逃したことを悔しがった。もう1つの「好き」を抑えられなかった。東海大時代に15、16年の講道館杯を連覇。17年に全日本選抜体重別で2連覇し、世界選手権も優勝。畳で大活躍する一方で、別の夢が沸き上がっていた。毎週、テレビ朝日系列で70年代から続く「ワールドプロレスリング」を録画視聴。「いつか柔道でやり残すことがなくなったら、プロレスをやりたいと思っていた」。学生時代から思い描いていた。パリ五輪を終え、新日本プロレスに直談判。29歳にして夢をかなえた。進路も一貫していた。92年バルセロナ五輪78キロ級金メダルで、所属のパーク24で総監督を務める吉田秀彦氏は、引退後に総合格闘家に転向した。08年北京五輪100キロ超級金メダルの石井慧が転身した例もある。五輪金メダリストがプロレス界に転向した前例はないが、あえてその道を進んだ。「僕はまず、そこまで総合格闘技が好きじゃない。自分が好きかどうかが、自分がやる上で一番大事なところ。好きじゃないものをやろうとはならなかった」と思いを明かした。自身のスタイルにも一致する。柔道時代から「人に対して、自分自身を見せることも、見られることも好き」と、テレビのバラエティー番組などに多く出演してきた。批判の声もあったが、意に介さなかった。今月10日の会見でも、引退後も変わらず「自分自身が表に立ちたい気持ちが強い」と明言していた。「しゃべるのも好き。体を動かして表現することも好き。全てを表に出したい、さらけ出したいような気持ちが強い」と、新たな道を選択した。デビュー戦は、来年1月4日の東京ドーム。一体どんなパフォーマンスを見せてくれるだろうか。【飯岡大暉】(柔道担当)プロレス転向電撃発表のウルフ・アロン「柔道を捨てるのではない」井上康生氏に事前報告…反応は

19歳入谷響、ルーキー一番乗りで初優勝「将来米国で戦える選手になりたい」師匠は中嶋常幸

入谷響(19=加賀電子)が、今季14戦目でルーキー一番乗りとなる初優勝を果たした。2位に4打差の首位から出て4バーディー、4ボギーの72で回り、通算12アンダー、204。強風に苦しめられ、一時は2位に1打差に迫られながらも逃げ切った。ウイニングパットとなるバーディーパットを沈めると、一瞬ホッとしたような笑みを浮かべた。歓声と拍手に軽く会釈。初Vを祝福するために待っていた同期らと祝福のハグを交わし、喜びを爆発させた。首位から最終日に臨んだのは、4月の富士フイルム・スタジオアリス女子に次いで2度目。前回は2位に1打差をつけてスタートしながら4位に敗れていた悔しさを晴らした。優勝インタビューでは「前半はドタバタしながらのプレーになりましたが、後半に気持ちを切り替えてバーディーが取れて、最後の18番でもバーディーが取れたのでうれしかったです。本当に皆さまの応援が力になりました。これからたくさん優勝回数を重ねて、将来米国で戦える選手になれるよう頑張ります。応援をよろしくお願いいたします」とあいさつした。出だしからショットが乱れていた。1番パー5は、ティーショット、第2打ともに左ラフ。第3打でもグリーンに乗せられず、2・5メートルのパーパットを残したが、辛うじてこれを沈めてパーにとどめた。直後の2番パー4では第2打をグリーン手前のバンカーに入れるなどして、4オン1パットでボギーが先行。4番パー3で、ピンまで12ヤードの右ラフからチップインで最初のバーディーを奪ったが、これもティーショットでグリーンを外していた。悪い流れは、なかなか止められなかった。直後の5番パー4は、カラーからパターで打った第3打から“3パット”でスコアを落とし、再びボギーが先行した。ドライバー平均飛距離258・21ヤードという、ツアー2位の飛ばし屋だけに、パー5の7番は伸ばしたかったが、再び3パットで、むしろ落とした。流れが上向きになったのは、前日に自己ベストの29で回ったインコースの後半に入ってからだった。後半最初の10番パー5で、レイアップからの第3打は、ピンまで1メートルにピタリとつくスーパーショットとなった。これを決めて2つ目のバーディー。直後の11番パー3は、2・5メートルの厳しいパーパットを沈め、徐々に初優勝の風を呼び込んだ。小学6年から国内男子ツアーで通算48勝の中嶋常幸に師事し、飛距離という最大の長所を伸ばす指導を受けてきた。前日21日の第2ラウンドの後半は、9ホール中7ホールでバーディーを奪うハーフの自己ベストとなる29で回った。パー3の2ホール以外、本来は正確性に欠けるドライバーをティーショットで握り、果敢に攻めて伸ばした度胸と持ち前の飛距離。両者が融合すれば、ビッグスコアが出るのは証明済みだ。世界最高峰、米ツアーでの活躍が目覚ましい日本人女子プロゴルファー。また1人、将来性豊かな逸材が世間に実力を証明した。◆入谷響(いりや・ひびき)2005年(平17)12月21日、愛知県豊川市生まれ。6歳から始める。昨年11月の最終プロテストは7位で合格。QTランキング18位で今季前半戦の出場権を得た。3月のアクサ・レディース6位を皮切りに、トップ10入りはツアー9番目に多い4度。4月の富士フイルム・スタジオアリス女子は最終日に単独首位で臨み、初の最終日最終組も4位。今季メルセデス・ランキング16位。現在は朝日大2年。師匠は中嶋常幸。家族は両親と兄、姉。160センチ、75キロ。血液型B。

【全米女子プロ】山下美夢有は2年連続優勝争い参戦「強い風の中でも負けないように」一問一答

昨年2位に入った好相性のメジャー舞台で、山下美夢有(23=花王)が、首位と7打差3位で最終日を迎えることになった。4バーディー、5ボギーの73で回り、通算1オーバーの217で3位。前日の6打差8位から順位は上昇して、日本勢トップに立った。22、23年の日本国内の年間女王。通算13勝、パリ五輪4位の実力をひっさげ、ツアールーキーとして初優勝を目指す。4月のJMイーグルLA選手権で最高の3位に入るなど、8位以内が既に4試合もある。主な一問一答は次の通り。-1日を振り返って山下 ちょっと前半は(4つボギーが先行し、3つ)落とす展開で、なかなか苦しかったが、後半は粘ってバーディーが11番できて、そこからいい流れで(2つ)取り返すことができたのでよかった。-強風での経験は山下 (過去3回出場した)全英女子オープンの時くらい。特に意識はしていないが、でも持ち味としているフェアウエーキープは外したくないので、ショットの精度も大事。あとは風の読み、グリーン上の難しさがあるので、そのへんしっかり攻略して明日も頑張りたい。-15番などあと少しでイーグルの場面もあった山下 全体的にショットのリズムが良かったので、後半取り返すことができた。この強い風の中でも負けないように頑張る。【全米女子プロ】スコアはこちら――>>

【全米女子プロ】渋野日向子、40位から95位に後退し予選落ち「風?それ以前の問題だったかも」/一問一答

メジャー大会での6年ぶりの2勝目を目指していた渋野日向子(26=サントリー)は、今季ワーストのスコア「79」で予選落ちという悔しい結果となりました。彼女は首位と6打差の40位からスタートしたものの、バーディーなし、4ボギーと1トリプルボギーを記録し、合計9オーバーの153、95位で終わりました。このスコアは、5月のブラックデザート選手権第3ラウンドでの「78」よりも悪く、今季最悪のスコアとなりました。6年連続出場となるこの大会での予選落ちは2年ぶり2度目で、昨年は7位という好成績でした。 主な一問一答は次の通りです。 -今日の日を振り返って渋野 バーディーが1つもなかったので、本当に早く次の日が来てほしかったですね。でも、16番ホールのトリプルボギーが悔やまれます。-初日は午後8時半までラウンドし、2日目は午前スタートでしたが渋野 しっかり眠れたと思いましたし、それほど悪いスタートではなかったと思っていました。でも、この結果になってしまいとても残念です。パターが入ってくれれば流れが変わっていたかもしれないポイントもあったので、それが入らなかったのが悔しいです。 -風も強かったですね渋野 確かに考えることは多かったですが、それ以前の問題だったかもしれません。難しいコースで、あと2日間プレーしたかったのですが残念でした。

【フィギュア】来季引退予定の坂本花織、コーチ転向計画「団体も個人も、銀以上を」26年五輪が目標

フィギュアスケート選手の坂本花織(25=シスメックス)は、来季で現役を引退する意向を発表しました。彼女は26年ミラノ・コルティナ五輪シーズンを最後にし、引退後はコーチへの転向を目指しています。これまで彼女は北京五輪で団体銀メダル、個人銅メダルを獲得しており、次の五輪でも個人と団体の両方で銀メダル以上を狙っています。    ◇   ◇   ◇ 坂本選手は、ラストシーズンに挑む覚悟を決めています。神戸市で新たに開業した「シスメックス神戸アイスキャンパス」でのオープニングセレモニーにて、その技を披露しました。「ずっとあこがれていた地元での練習環境が整った。次は自分自身の努力で成果を上げるのみ」と語り、26年の五輪を競技人生の集大成と位置づけています。 「私の競技人生は残り1年。30年の五輪を目指すのは無理だと判断しました。中途半端に2~3年続けるよりも、ここで一区切りをつけたかった」と語っています。神戸で生まれ育ち、長年中野園子コーチ(72)の指導を受けてきた彼女は、18年平昌大会から連続で五輪に出場し、国内および国際的なフィギュア界に貢献してきました。 来季の新ショートプログラムは、ブノワ・リショー氏(37)による振り付けの「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」です。フリープログラムは、自らが選んだ「愛の讃歌」をマリーフランス・デュブレイユさん(50)と共に作り上げます。 「SPはさらなる一歩を踏み出すためのものであり、フリーは引退シーズンのために選んだ曲です。」 引退後はコーチとして後進を育成することを目指しています。「団体も個人も銀(メダル)以上を目指し、結果を出して注目を集めたいと思います」と語る彼女の思いは強いです。 限られた競技人生に悔いはありません。【松本航】 ○…神戸で唯一の通年型リンクは、阪神・淡路大震災からの復興シンボル「HAT神戸」に位置しています。坂本選手は「多くの子供たちが気軽に訪れ、スケートに興味を持ってくれることを願っています」と話しました。この日、三原舞依、壷井達也、三宅咲綺らと共に演技を披露しました。三原選手は「感謝の気持ちを胸に、ここでの練習に励みたい」と笑顔で語り、壷井選手は「スケート一本で挑戦していきたい」と五輪を目指しています。

【バレーボール】日本女子、惜しくもイタリアに2-3で敗れる – パリ五輪金メダルチームとの激闘

世界ランキング5位の日本女子バレーは、今季の初黒星を喫しました。無敗での5連勝を達成した後、6戦目で世界ランキング1位のイタリアと対戦しました。試合はフルセットの熱戦となり、セットカウント2-3(23-25、25-16、14-25、25-20、17-19)で敗北しました。オポジットの和田由紀子選手(23)は、両チーム最多の28得点を記録し、4度のマッチポイントを獲得するなど奮闘しましたが、あと一歩及びませんでした。 昨夏のパリ五輪金メダリストとの試合で惜敗しましたが、日本チームにも大きな得るものがありました。セットカウントで後れを取る形で始まった第2セットでは、第1セットに続いて序盤からリードを奪い、20歳の北窓絢音選手がシニア代表デビューを果たし、リリーフサーバーとして活躍しました。彼女のサービス、レシーブ、トスで流れを引き寄せ、連続ブレークを成功に導き、このセットを勢いに任せて奪取しました。 第3セットは惜しくも落としましたが、第4セットでは最大4点差を背負った状況でも集中力を保ち続けました。再三の好レシーブで流れを作り、石川真佑主将の技術を活かしたスパイクで連続得点を重ね、セットカウントを2-2のタイに戻しました。最終第5セットでも4度のマッチポイントを握る攻防を見せたものの、最後の瞬間にミスが出て敗戦となりました。 次の試合は21日に、世界ランキング6位の中国と対戦します。

【柔道】まさかの結末、日本が混合団体で8連覇ならず-準決勝でジョージアに敗北

柔道の世界選手権が20日、ブダペストで最終日を迎え、混合団体の日本は準決勝でジョージアに2-4で敗れ、8連覇を逃しました。これにより、日本は3位決定戦に進みました。混合団体が2017年に導入されて以来、日本はこの種目で全て優勝してきましたが、今回は初めて優勝を逃しました(2020年は新型コロナウイルスの影響で中止)。個人戦では、男子90キロ級で初優勝した村尾三四郎(JESエレベーター)や、女子57キロ級で2位を獲得した玉置桃(三井住友海上)など、実力者たちが敗北しました。村尾選手は、前年のパリオリンピック決勝で逆転負けしたオリンピック2連覇のラシャ・ベカウリ選手と対戦しました。2-3の状況で同点にするチャンスを狙い、「ルーレット」による代表戦に持ち込みたかったが、再び逆転負けを喫しました。村尾選手は一度は足技で有効を取ったものの、最後は隅返しで一本負けしました。玉置選手も、女子57キロ級の女王リパルテリアニ選手に再び屈しました。また、男子100キロ超級のトゥシシビリ選手もおり、力及ばずの結果でした。日本はブラジルとの3位決定戦に回ることになりました。また、21年東京と24年パリの両オリンピックで2連覇を果たしたフランスも、準々決勝で韓国にルーレットによる不戦敗を喫し、メダル獲得さえできないという波乱の最終日となりました。

【柔道】寮で6人が大麻使用疑い国士舘大が会見「多大なるご心配」日本一争う全国大会の出場辞退

国士舘大が20日、男子柔道部の複数部員が大麻を使用するなどした疑いがある事件について、都内で会見を開いた。田原淳子学長らが冒頭、謝罪した。「ご承知の通り、本学柔道部員数名が学生寮の中で大麻を使用したことが判明しました。事案の発覚から本日で1週間がたち、大学が把握したことをお伝えしたいと思います。このたびの事案により、学内外の関係者の皆さま、地域の皆さまにも多大なるご心配をお掛けいたしました。申し訳ございませんでした」1年生2人、2年生4人が寮の中の一室で大麻を使用したと認めている。警察署からの正式な捜査結果が出るまでは、柔道部としての活動すべてを無期限で停止。大学日本一を争う月末28、29日の全日本学生優勝大会(日本武道館)は、出場を辞退する。なお、女子柔道部は通常の活動を継続している。前週13日午後10時半の点呼時に学生から「1、2年生複数名が、鶴川学生寮において、大麻を使用している」との情報提供があった。翌14日に事情を部員に聴いて警視庁に相談。同日付で部を活動停止にした。16日に対策本部を設置。同日に、警視庁は麻薬取締法違反の疑いで町田キャンパス内にある学生寮を、当該部員6人立ち合いのもと家宅捜索。大麻のような植物片や吸引器具を押収した。部員らは大学の聞き取りに対し、大麻を吸ったことを認めている。部は1929年(昭4)に創立。全国屈指の強豪として知られ、団体戦では、大学日本一を決める全日本学生優勝大会で7度、全日本学生体重別団体優勝大会で4度の優勝を誇る。五輪金メダリストの故斉藤仁さんや日本男子の鈴木桂治監督ら、数多くの名選手を輩出。昨夏パリ五輪には、斉藤さん次男の立(23=JESエレベーター)が男子100キロ超級に出場した。

【全米女子プロ】40位発進の渋野日向子「体力の消費がハンパない」6時間以上ラウンドに疲労困憊

渋野日向子(26=サントリー)は、2つのバーディーと4つのボギーでスコア「74」を記録し、2オーバーの40位でスタートしました。首位とは6打差ですが、2019年の全英女子オープン以来となるメジャー2勝目が狙える位置です。しかし、午後から競技の進行が遅くなり、渋野選手がホールアウトしたのは午後8時半で、ほとんど日没と同時でした。最高気温35度、強風が吹くコースで6時間以上プレーしたため、体力消耗が激しかったようです。「今日は非常に暑かったです。氷のうや傘を使っても疲労感があるので、1日の体力消費が本当にすごかった」と話しています。3オーバーで迎えた最終9番パー5では、2オンに成功し、13メートルのイーグルパットは外しましたが、50センチまで寄せて、楽々とこの日2つ目のバーディーで締めくくることができました。順位的にも上位争いができる位置で、疲れた体を癒すラストスパートになりました。「ここ(9番)は絶対に取りたかったので、本当に良いセカンドショットが打てましたし、ティーショットもうまくいきました。(イーグルパットは)ショートしてしまいましたが、バーディーを取れて良かったです」と振り返っています。昨年のこの大会は7位に入り、今年の全米女子オープンでも7位と、メジャー大会に強い渋野選手は「良いバーディーで締めくくったので、明日もしっかり良い位置で終えて、週末を迎えられるように頑張りたい」と、意気込みを新たにしていました。