Sports

不倫関係を持った男性キャディーが9年間の女子ツアー“出禁”に—その背景は?

日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は20日、週刊文春により報じられた女子プロゴルファー3名と男性キャディーの不倫問題に関連して、計5名(3名の選手、キャディー、理事)への処分を発表しました。19日に行われた懲戒諮問委員会及び理事会を通じて、この決定がなされました。 公表された処分内容によれば、川崎春花選手(22、村田製作所)、阿部未悠選手(24、ミネベアミツミ)、小林夢果選手(21、ヨコハマタイヤジャパン)の3名に対し、厳重注意が行われ、2025年度に開かれる新人セミナーの初日から3日目までの受講が義務付けられました。 また、3選手の不倫相手とされた栗永遼氏(30)には、9年間のJLPGAツアー競技及び関連イベント会場への立ち入り禁止処分が科されました。 3選手への処分について協会は、「本件を積極的に引き起こしたわけではなく、真摯に反省していること、そしてスポンサー契約の解消など、社会的制裁をすでに受けている」ことが考慮されたと述べました。 一方、栗永氏への厳しい処分については、「彼が協会の会員の配偶者でありながら、協会内の他の若い会員に対して積極的に働きかけた」ことが問題とされており、酌量の余地がないことが総合的に考慮された結果であると説明されています。 このようにして、栗永氏には9年間の女子ツアー“出禁”という厳しい処分が下されました。JLPGAは、3選手は不倫を積極的に引き起こしたわけではないとする一方、栗永氏については、女子プロの妻を持ちながらも積極的に3選手に関係を持ちかけたとして、その責任の重さを強調しています。

【卓球】伊藤美誠、連戦連勝で3回戦進出!シングルスでのメダル獲得に向けて絶好調

世界ランキング9位の伊藤美誠選手(24歳、スターツ)は、2試合続けてストレート勝ちを果たし、3回戦への切符を手にしました。試合は4-0で、同ランキング179位のロサルバ・アギアール選手(キューバ)に圧勝しました。第1ゲームを11-8で制すると、第2ゲーム以降は11-2、11-3、11-9と優位に立ち続けました。昨年のパリオリンピックには出場できなかったものの、今年4月のワールドカップでは日本女子で唯一ベスト4に進出しました。今大会では、初めてのシングルスでのメダル獲得を目指しています。

スポーツ庁の室伏広治長官「迅速な解決が鍵」 新体操指導の問題について

スポーツ庁の室伏広治長官は20日、新体操の日本代表選手が村田由香里・日本体操協会強化本部長から威圧的な指導を受けたとする問題について、「選手たちの活動に悪影響が出ないよう、早期解決が重要だ」と述べ、日本オリンピック委員会(JOC)や日本体操協会にしっかり対応するよう要請しました。これは、共同通信の取材に応じた際の発言で、室伏長官はJOCに対し、現在の状況についての報告を求め、「第三者の介入による事実関係の確認」を願い出ました。この日、協会は村田氏を続投させつつ、新しいスタッフを加えた新しい強化体制を発表。その効果について8月に行われる世界選手権後に評価し、必要に応じて体制の見直しを行う方針を示しました。また、選手の訴えに関しても問題はないとの認識を示し、「人権擁護、当事者保護の観点から本格的な調査開始は保留とした」とJOCの弁護士にも確認済みと説明しました。さらに、協会は体操女子の宮田笙子選手(順天堂大学)が飲酒と喫煙の問題でパリ五輪出場を辞退した件について、調査が不十分とされスポーツ庁から再検証の要請を受けました。

【バレー】石川祐希、歴史的な欧州CL制覇に喜びの声「誇らしい瞬間です」

男子バレーボールの欧州チャンピオンズリーグ(CL)が現地18日(日本時間19日)、ポーランドのウッジで開催され、日本代表アタッカーの石川祐希選手(29)が所属するイタリアのペルージャが、チームの歴史に新たな1ページを加えました。これが初優勝です。 ペルージャは、2016-2017年シーズン以来の決勝進出を果たし、ポーランドのザビエルチェとの激しい戦いに臨みました。試合は3-2(25-22、25-22、20-25、22-25、15-10)のフルセットで勝利しました。 石川選手は全セットにスタメン出場し、チーム内で2位となる20得点を記録し、勝利に大きく貢献しました。日本男子選手が同大会で頂点に立つのは初の快挙です。石川選手はインタビューでこのように感想を述べています。「非常に厳しい試合でしたが、このチャンピオンズリーグを制覇できたことを嬉しく思います。ペルージャとしても、日本男子としても、私が初めて優勝したという事実は大変誇らしいことです」と、喜びを語りました。 ちなみに、16日に行われた準決勝のアンカラ(トルコ)戦でも19得点を挙げ、MVPに選ばれる活躍を見せていました。

【アメフト】日大「有志の会」強し!薬物問題で廃部後の初試合で関東王者法大を41-0で圧倒

日本大学(日大)のアメリカンフットボール部は、不祥事により廃部となった後、後継組織「有志の会」として交流試合に出場し、関東の王者を撃破しました。昨年度の全国大学選手権決勝(甲子園ボウル)で準優勝した法政大学(法大)に対し、日大はラン攻撃を重ね、前半だけで27-0という圧倒的なリードを奪いました。後半も14-0で、最終的に41-0の完封劇となりました。 日大側の観客席には多くのファンや関係者、保護者が集まり、昨年の関東1位チームに対する大差の勝利に衝撃を受けました。「有志の会」として活動し、愛称「フェニックス(不死鳥)」も使えない状況ながら、変わらぬ強さと復活への意欲を印象付けました。 「有志の会」は既に関東学生連盟への今季の加盟を申請しており、学連での審査を経て理事会の承認が得られれば、今秋の公式試合から出場が可能となります。春季の親善試合などは未加盟でも行うことができます。公式戦ではないため、ユニフォームの背中には「PHOENIX」の文字が残されています。 これまでも立教大学(立大)や明治学院大学との「練習試合」を行ってきましたが、有観客で試合が公開されたのは廃部後初めてです。 日大アメフト部を巡っては、寮に住む部員が違法薬物事件で2023年に逮捕されたのを受け、同年12月15日付で廃部となりました。翌年2月に関東学生連盟から退会しました。 その後、薬物検査の結果が陰性であることなど一定の条件を満たした元部員や新入生が、同年5月から後継チーム「有志の会」を結成し、在学中に甲子園ボウルと全日本選手権ライスボウル3連覇を達成した名クォーターバック(QB)の須永恭通氏が監督として指導しています。

【体操】岡慎之助、五輪の新旧王者対決に勝利し2連覇—10月の世界選手権出場権を獲得

パリオリンピックで3冠を獲得した岡慎之助(21歳、所属:徳洲会)が、このたび2連覇を果たし、10月にジャカルタで行われる世界選手権の出場権を手にしました。岡は、4月の全日本選手権での成績を含めた持ち点を合算し、252.109点でフィニッシュしました。この結果、全日本選手権5連覇を誇る橋本大輝(所属:日本生命/セントラルスポーツ)を0.200点差で抑え、新旧の五輪王者対決を制しました。 競技は第1種目の床運動から始まり、岡は14.133点で好スタート。次いで、あん馬で13.600点、つり輪で13.566点、跳馬で14.000点、得意の平行棒では14.466点を獲得しました。しかし、最終種目の鉄棒で思わぬ落下による減点があり、最終得点は12.633点。それでも、わずかにリードを守りきりました。 昨年は、橋本が右手中指側副靱帯を損傷し競技を欠場。今年の全日本選手権ではわずかな差で勝利を譲りましたが、岡は会見で、「全日本の持ち点差はいつでも覆せる。目の前のことに集中すれば勝てる」と自信を見せていました。 角皆友晴(所属:順天堂大学)は11位から7位に順位を上げました。

【陸上】パリ五輪代表の太田智樹にトラブル発生 転倒で負傷し、車いすで搬送「肩から転んで…痛そう」

2024年、パリオリンピックの陸上1万メートルの日本代表である太田智樹選手(27歳、トヨタ自動車所属)が試合中に思わぬアクシデントに見舞われ、途中棄権する事態となった。スタート直後に転倒し、レースを断念。車いすで搬送される姿が見られ、右肩から出血している様子が確認された。X(旧ツイッター)上では心配の声が相次いでいる。「スタート直後の転倒は辛すぎる」「ケガが大事に至らないことを祈る」「いきなりの転倒は残念」「車いすでの移動が心配」「肩からの出血もあり不安」「肩から落ちたので相当痛そうだった、擦りむきも見えた」などのコメントが寄せられている。

【写真特集】トップアスリートが国立に集結、北口榛花やウクライナの妖精マフチフ/セイコーGGP

2025年5月18日、東京の国立競技場でセイコー・ゴールデングランプリ(GGP)陸上大会が開催されます。この大会は、単日の世界陸連(WA)の主催大会として国内最高ランクを誇ります。今大会では男女合わせて17種目が繰り広げられます。 女子やり投げ競技では、2024年のパリオリンピックで金メダルを獲得した北口榛花(JAL)が今シーズンの2戦目に挑みます。9月に開催される世界選手権東京大会で、日本女子初の連覇を目指し、同じく国立競技場での会心の一投を狙います。 男子100メートルには、世界選手権で2大会連続入賞を果たしたサニブラウン・ハキーム(東レ)が出場します。桐生祥秀(日本生命)、小池祐貴(住友電工)、柳田大輝(東洋大)ら日本選手たちが、自己ベスト9秒76のクリスチャン・コールマン(米国)らと競います。 今秋の世界選手権の各種目における出場枠は最大3枠(女子やり投げは4枠)です。パリ五輪での入賞者で日本人最上位者は、1月1日から日本選手権(7月4~6日)までに参加標準記録を突破すれば内定します。8月24日までに標準記録をクリアした上で、さらに日本選手権で3位以内に入れば、代表に選ばれる可能性が高まります。 田中希実 女子3000メートルでペースメーカーを務める田中(中央)(撮影・垰建太) 女子3000メートルで力走する田中(中央)(撮影・鈴木みどり)

【F1】角田裕毅、衝撃のクラッシュでマシンが大破…上下逆さまに地面に落下

F1シリーズの第7戦であるエミリアロマーニャGPが、17日にイタリアのイモラで開催されました。この予選で、レッドブルチームの角田裕毅選手(24歳)が初戦でマシンの大破という結果に見舞われました。縁石に乗り上げた際にコントロールを失い、そのままコースアウトして壁に激突しました。衝撃によってマシンは浮き上がり、空中で上下逆さまになって着地しましたが、角田選手にケガはありませんでした。翌日の決勝レースは20番グリッドからのスタートとなります。角田選手は第6戦のマイアミGPで10番手スタートから10位入賞を果たし、2戦連続の好成績を狙ってイタリアに挑んでいましたが、予選でのクラッシュが大きな障害となりました。

【体操】東京五輪代表の杉原愛子、10年ぶりの王座復帰「応援が力に」 接戦を0.033差で制す

東京オリンピック代表の杉原愛子選手(25歳、TRyAS所属)が、見事に10年ぶりの王座に返り咲きました。杉原選手は4月の全日本選手権の得点を加え、合計162.163点を獲得。最長ブランクでの優勝を果たし、上位2名と規定点を超えた選手に与えられる世界選手権(10月・ジャカルタ)の出場権を手にしました。 「納得のいく良い演技ができました。応援が自分の力になりました。点数や結果を求めずに楽しむことが大切だと思います。0.1点を大切にして競技に臨んだことが良かった」と笑顔を見せました。 杉原選手は、第1種目の跳馬で13.900点と好調なスタートを切り、段違い平行棒で13.166点を記録しました。続く平均台でも13.166点を積み上げ、最終種目の床運動では全体1位となる13.993点をマークし、2位に0.033点差をつけ逆転優勝を果たしました。 2021年の東京五輪後、一度区切りをつけた競技生活。その後、指導者やリポーターとして新たな視点から体操の魅力を再認識し、「体操をもっとメジャーなスポーツにしたい」という思いで選手として復帰しました。昨年は5位でパリ五輪出場を逃しましたが、「人それぞれ花が咲く時期は違います。10年の時を経て優勝するとは思っていませんでした。ジュニア選手たちにも焦らずに花を咲かせる時期が来ることを信じて頑張ってほしい」とエールを送りました。 全日本覇者でパリ五輪代表も務めた岸里奈選手(17歳、戸田市SC所属)は平均台での失敗が響き、162.130点で2位となりました。前年の王者である宮田笙子選手(20歳、順大所属)は157.529点で8位。全日本3位の大阪・相愛中学2年の南埜佑芽選手(13歳、なんばクラブ所属)は157.563点で7位に終わりました。