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藤田さいき、プレーオフ後に救急搬送 高熱に見舞われ最長ブランク優勝を逃す

39歳の藤田さいき(JBS)は、メジャー大会での最長ブランクを超える優勝のチャンスを逃しました。通算7アンダー281で並んだ韓国の申ジエにプレーオフで敗れ、2010年の日本女子プロ選手権以来、15年ぶりの国内メジャー大会制覇とはなりませんでした。藤田選手は体調不良に苦しみながらもプレーを続け、ラウンド後は関係者に助けられて救急車で病院に搬送されました。大会前から体調を崩しており、第2ラウンド終了後には39度の高熱に見舞われていました。それでも薬を飲みながらプレーを続けていたそうです。この日もせきをしたり鼻をすする場面が見られましたが、時折笑顔を浮かべながら最終ラウンドに挑んでいました。【飯岡大暉】

【ラグビー】リーグワン埼玉の稲垣啓太選手、途中出場2分後に負傷交代 PO進出も監督「心配」

3シーズンぶりの優勝を目指す埼玉パナソニックワイルドナイツのプロップ、稲垣啓太選手(34)は、途中出場後わずか2分で負傷して交代しました。後半10分、プロップのクレイグ・ミラー選手(34)と交代で出場。出場直後のプレーで、右サイドでボールを受け取ると、前進しようとしたところでタックルされ、サポーターを装着していた左膝付近を押さえて倒れ込みました。スタッフの手を借りてグラウンドを後にし、その後はベンチで試合を見守りました。チームは60-17で勝利し、リーグ2位でプレーオフ進出を決定。次の準々決勝は3位東京ベイ対6位東京SGの勝者と、25日に秩父宮で準決勝を行います。2週間後の大事な試合に向けて、ロビー・ディーンズ監督(65)は「稲垣選手の状態は気になるが、まずは状態を確認したい」と不安そうな様子でした。加えて、共に途中出場したフッカーの坂手淳史選手(31)は「元気になって戻ってきてほしい」とエールを送りました。【飯岡大暉】

岩井千怜が日本勢トップで決勝ラウンドに進出、古江彩佳や渋野日向子は予選落ち

岩井千怜(22歳、Honda所属)が、日本選手の中でトップとなる13位で予選を突破しました。62位からスタートし、6バーディー、1ボギーの67で回り、通算5アンダーの139としました。首位とは3打差で、逆転優勝を狙える位置に浮上しました。 世界ランキング1位のネリー・コルダ(アメリカ)が2日連続で68をマークし、通算8アンダーで首位に並びました。 スポンサー推薦で出場した原英莉花(26歳、NIPPON EXPRESSホールディングス)は68、竹田麗央(22歳、ヤマエグループHD)は69、勝みなみ(26歳、明治安田)は71で回り、それぞれ通算4アンダーの19位で予選を突破しました。 カットラインは通算1アンダーの48位までで、今回参加した日本勢11人のうち4人が予選を通過しました。ホステス大会としての出場だった古江彩佳(24歳、富士通)は73、山下美夢有(23歳、花王)も73で回り、通算イーブンパーの57位で予選落ちしました。 吉田優利(25歳、エプソン)は73、西村優菜(24歳、スターツ)は75で回り、通算2オーバーで74位となりました。岩井明愛(22歳、Honda)は74で通算3オーバーの87位に終わりました。 渋野日向子(26歳、サントリー)は76で通算4オーバーの98位、笹生優花(23歳、アース製薬)は78で通算12オーバーの116位となりました。 ◆放送&配信情報 WOWOWは、メジャー3大会を含むLPGAゴルフツアー29大会を放送・同時配信しています。WOWOWオンデマンドでは日本人選手専用カメラも全大会で配信されます。

【バドミントン】志田千陽に衝撃…まさかの激変「バッサリ」ニューヘア報告「スッキリ気分で」

パリオリンピック(五輪)バドミントン女子ダブルス銅メダリストの志田千陽(28=再春館製薬所)が9日、自身のストーリーズを更新。激変した容姿を公開した。ロングヘアだったが、「なんだかスッキリしたい気分で伸ばしてた髪の毛バッサリきったよ」とハサミの絵文字も添えてつづり、肩にかかるくらいの新ヘアスタイルをバッチリメークで投稿した。志田は松山奈未との「シダマツペア」の愛称で活躍。昨夏のパリオリンピック(五輪)で銅メダルを獲得したこともあり、インスタグラムのフォロワーは109万人と人気を博している。今年3月の全英オープンでは3年ぶり2度目の優勝を収め、同4月のアジア選手権も準優勝。今月4日に閉幕した国別対抗戦スディルマン杯(中国)では日本代表として、5大会連続のメダル獲得となる銅メダルに貢献した。8月の世界選手権(フランス・パリ)での初優勝を目指しており、今月20日開幕のマレーシア・マスターズから3週連続で国際大会に出場する見込みとなっている。試合中はロングヘアを後ろで束ねているが、5日には久しぶりにロングヘアをおろした写真をインスタグラムに投稿し、「オフショット素敵です」「超可愛い~」などとコメントが寄せられていたばかりだった。

【ラグビー】大量20人退団の相模原が最終節黒星 南ア代表アレンゼ、40歳安江祥光が語る

三菱重工相模原ダイナボアーズ(相模原)は、9~10位が確定しました。最終節では浦安D-Rocksに敗れ、6勝12敗、勝ち点26で9位となりました。10位のトヨタヴェルブリッツとの勝ち点差は2で、一足先に全日程を終えました。この日、今季限りで20人の選手が退団することが発表されました。ゲーム主将のフランカー吉田杏(29)は「(試合前に)退団する選手のためにも『絶対に勝って、いい送り出しをしたい』とメッセージを送りました。しかし、残念な結果です。この悔しさを忘れずに、成長して、来季につなげたいと思います」と語りました。退団する20人の中には、南アフリカ代表WTBカートリー・アレンゼ(28)も含まれています。同国のブルズからサバティカルで加入し、今回契約満了での退団となります。この日は故障のため欠場しましたが、試合後の取材エリアに現れました。ある日、練習が休みの日にクラブハウスを訪れた際、立正大出身のSH中森隆太(24)が1人で黙々とキックを練習する姿を見かけたそうです。W杯優勝を経験する世界的なスターであるアレンゼは「長くプレーしていると、時にそうしたことを忘れがちになるが、若手の成長と日々の努力を見て、ラグビーの本質を再認識しました。若い選手たちから多くを学びました」と、日本での1季限りのプレーでの気づきを語りました。9シーズンにわたり在籍したフッカー安江祥光(40)もチームを去ります。シーズン前から今季が最終年だと告げられていました。現役続行を希望し、ディビジョンを問わずオファーを待っています。長いキャリアを経たベテランである安江は「このチームの人間は素晴らしいです。とてもハードワークをし、努力を惜しみません。勉強にも取り組みます。全てにおいて真剣に取り組む文化があり、ダイナボアーズのDNAでもあります。この文化が好きで、今後も大切にしていくことが2027年の優勝への近道だと思います」と語りました。【松本航】

【バレー】ショック!高橋藍所属のチャンピオン・チーム、サントリーから大切なメンバーが退団

バレーボールのSVリーグで初代チャンピオンとなったサントリーサンバーズは9日、前キャプテンであるセッターの大宅真樹(30歳)と、今シーズンのキャプテンであるアウトサイドヒッターの藤中謙也(31歳)の退団を発表しました。ポーランド出身のアレクサンデル・シリフカ(29歳)も契約満了となり、3名の大切なメンバーがチームを去ることとなります。   ◇   ◇   ◇大宅選手は2017年にサントリーサンバーズ(現サントリーサンバーズ大阪)に加入。2018年1月に前身のVリーグでデビューし、優れたプレーでベスト6や2年連続MVPを獲得。チームを4回のリーグ優勝に導き、2020-21年からの4シーズンはキャプテンを務めました。【大宅選手のコメント】(原文まま)サントリーサンバーズ大阪への日頃の応援、ありがとうございます。今シーズンを最後にサンバーズを退団することになりました。特にこの7年間は私にとって貴重な財産であり、バレーボール人生の大きな支えとなる時間でした。リーグや天皇杯、黒鷲旗での優勝、さらにはアジアでの優勝、そして世界で3位になれたことなど、誰もが成し遂げられるわけではない結果を達成できました。サンバーズで世界一を目指すことができないことが唯一の心残りですが、絶対にサンバーズが世界一のクラブになると信じ、陰ながら応援しています!サンバーズが世界一のチームになるまで、ファンの皆さんと共に応援していきましょう!少しでも私のことを思い出しながら、これからも応援いただけると嬉しいです。本当にありがとうございました。藤中選手は2015年12月に内定選手として加入し、2016-17年には最優秀新人賞を受賞。2018-19年からは2シーズン、そして今シーズンはキャプテンとしてチームに貢献し、在籍期間中に4回のリーグ優勝に寄与しました。【藤中選手のコメント】(原文まま)この度、長期間在籍したサンバーズを退団することとなりました。思うように結果が出なかった時期からリーグ優勝、世界3位など、多くの経験を通じて成長させてもらったチームを離れることに寂しさがありますが、新しい一歩としてこれまでの経験や技術を活かし、さらに成長していきたいと思います。苦しい時も嬉しい時も共に歩んでくれたファンの皆さん、パートナー企業様、本当にありがとうございました。サントリーは、昨年秋に開幕した新リーグでレギュラーシーズン2位を獲得し、プレーオフを勝ち抜いて初代チャンピオンに輝きました。チームには日本代表の高橋藍選手などが所属しています。

【陸上】柳田大輝、追い風参考も9秒95で優勝 守祐陽も9秒97/関東インカレ

昨夏のパリオリンピック(五輪)400メートルリレー代表の柳田大輝(21=東洋大)が追い風4・5メートルの参考記録ながら、9秒95で制した。追い風参考記録での9秒台は、昨年6月の日本学生個人選手権に続き、自身2度目。電光掲示板にタイムが表示されると、スタジアムからはどよめきが起こった。この日は男子100メートル2部決勝でも、守祐陽(大東文化大4年)が追い風3・9メートルの参考記録ながら9秒97を記録。柳田は「2部で守くんが9秒台を出した。それを超えたいと思ったので、超えられて良かった」と笑みを浮かべた。公認記録での自己ベストは10秒02。「追い風参考で9秒台が出た。やることをやっていたら、いつか公認記録でも(9秒台を)出せる」と自信を口にした。パリ五輪イヤーとなった昨季は100メートル代表の有力候補に挙げられながら、最終選考会となった6月末の日本選手権は3位。出場権獲得ラインの2位には、同タイム着差ありで及ばなかった。雪辱に燃える今季は、9月の世界選手権東京大会100メートルの参加標準記録(10秒00)突破を狙う。3月にオーストラリアで2レースをこなし、4月の日本学生個人選手権では10秒09をマークしていた。

【フィギュア】注目のアイスダンスカップル誕生 島田高志郎&櫛田育良「私たちだけの世界観を」

フィギュアスケート男子で日本のトップアスリートの一角を占める島田高志郎(23=木下グループ)が、アイスダンスに挑戦します。この新たな挑戦は9日に発表され、彼は23年全日本ジュニア選手権で女子2位に輝いた櫛田育良(17=木下アカデミー)とペアを組むことになりました。アイスダンス専念を決めた島田は、「私たちにしか出せない独自の世界観や表現を追求して頑張りたい」と意欲を示しました。一方で、シングル競技との“二刀流”を目指す櫛田は、「まだ未成熟ですが、これからの成長を期待して見守っていただければ嬉しいです」と語りました。彼らの初演技は、8月末に開催予定の「フレンズ・オン・アイス」で披露されます。シニア男子やジュニア女子で日本トップの実力を持つ2人が、新たな種目での活躍を目指します。島田は愛媛県出身の23歳で、15歳からスイスでステファン・ランビエル氏の指導を受けました。ジュニアグランプリファイナルで銅メダル、シニア転向後はGPシリーズでの活躍を続け、22年全日本選手権で2位に入賞しました。今年のGPフランス杯では初のメダルを獲得し、その長身を活かした表現力でアイスショーでも人気を博しています。パートナーの櫛田は愛知県出身の17歳で、京都・宇治市にある木下アカデミーで練習を積んでいます。20年にジュニアGPシリーズを転戦し、23年全日本ジュニア選手権で2位。24年世界ジュニア選手権では5位を獲得し、今季も全日本ジュニア選手権で3位に入るなど、その長い手足を活かした演技で観客を魅了してきました。アイスダンスはジャンプがなく「氷上の社交ダンス」とも呼ばれます。過去の五輪での日本最高位は、06年トリノ大会の渡辺心、木戸章之組や18年平昌五輪の村元哉中、クリス・リード組の15位です。20年からは元男子世界王者の高橋大輔が村元哉中とのペアでこの種目に挑戦し、23年世界選手権では11位と注目されています。今季の全日本選手権には4組が出場し、初優勝を果たした吉田唄菜と森田真沙也(愛称“うたまさ”)のペアが世界選手権に初出場しました。新たに誕生した櫛田、島田組によって、日本のアイスダンス競技のさらなる飛躍が期待されます。

【バレー】蘭代表イケメンがSVリーグ初代MVPに輝く ネクタイ姿で笑顔「とても光栄です」

バレーボール大同生命SVリーグ2024-25の年間表彰式が、8日に都内で行われました。男子部門では名古屋のニミル・アブデルアジズ選手(33)がレギュラーシーズン(RS)の最優秀選手賞(MVP)を受賞しました。これまでイタリアやトルコなどのリーグで活躍してきたオランダ代表のアタッカーは、新リーグ初のMVPを受賞したことに対し「とても光栄です。素晴らしいシーズンでした」と笑顔を見せました。 アブデルアジズ選手は、世界最高峰の技術を見せ、総得点(1181点)、アタック決定率(57.5%)、サーブ効果率(17.7%)でリーグトップの成績を収めました。また、RS3位でのプレーオフ進出にも貢献し、MIP賞やベストオポジット賞など数々のタイトルを総なめにし、6冠を達成しました。名古屋からの退団を発表していますが、「またここに戻ってきたいと思っています」と明るい笑顔で語りました。日本のファンへは、「世界最高のリーグの一つです。これからも多くの選手が日本を訪れるでしょう」とメッセージを送りました。【勝部晃多】

【バレー】西田有志と高橋藍が選手会設立の意向を明示「現在進行中」円滑な話し合いの場の重要性を強調

バレーボールの大同生命SVリーグ2024-25年間表彰式が8日に都内で開催され、サントリーの高橋藍選手(23歳)と大阪Bの西田有志選手(25歳)がリーグの発展に対する考えを語りました。今シーズンはレギュラーシーズンの試合数が44試合となり、昨季のVリーグの倍の試合数となっています。高橋選手は、「試合の数や大会の運営について、もっと選手の意見が反映される環境があってもいいのではないかと思います」と意見を述べ、選手とリーグが互いに意見交換する場がリーグの発展に重要であると説きました。また、「リーグだけでなく、代表となる選手がそういった基盤を作り上げていければ」と、選手会の設立に向けた前向きな姿勢を示しました。リーグの運営に対して、自身の考えを以前からSNSで発信していた西田選手も、「高橋選手の言うように、リーグとコミュニケーションを取るための場が必要です」と賛同。「運営者と対立したいわけではなく、協力して選手たちが同じ方向を向いて意見交換できる場を作り、質の高いものを目指したい」と語りました。選手会設立に関しても「現在進行中」とし、「バレーボールがさらに盛り上がるように努力し、来シーズンもより良い形になるように頑張っていきたい」と意気込みを語りました。【勝部晃多】