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【全米女子オープン】竹田麗央が4アンダーで首位発進、1打差で岩井千怜らが7位、2打差で渋野日向子ら

今シーズンのメジャー第2戦が始まりました。昨年と同様に21人が参加した日本人選手の中で、竹田麗央(22歳、ヤマエグループHD)が6バーディー、2ボギーで68をマークし、4アンダーで首位に立ちました。 竹田選手はツアー通算3勝を収め、メジャー初勝利を目指します。 首位にはアメリカのエンジェル・インら6選手が並び、大接戦となっています。 1打差の7位には、2週連続優勝を目指す岩井千怜(22歳、Honda)をはじめ、畑岡奈紗(26歳、アビームコンサルティング)、河本結(26歳、RICOH)ら5選手が3アンダーで並んでいます。 その他の注目選手では、渋野日向子(26歳)が70の2アンダーで、西郷真央(23歳)、桑木志帆(22歳)と共に12位という好位置につけています。 山下美夢有(23歳)は71で19位、勝みなみ(26歳)、小祝さくら(27歳)、鈴木愛(31歳)、岩井明愛(22歳)は72で回り34位に位置しています。 大会3度目の優勝を目指す笹生優花(23歳)は、74の2オーバーで78位と出遅れました。林菜乃子(28歳)も同じく78位です。 古江彩佳(25歳)と馬場咲希(20歳)は89位、アマチュアの長沢愛羅(17歳)は105位、泉田琴菜(24歳)は122位、西村優菜(24歳)と池羽陽向(22歳)は140位、アマチュアの木村葉月(22歳)は147位です。 ◆全米女子オープン選手権 全米ゴルフ連盟主催の米女子ツアーにおけるメジャー5大会の1つです。初開催は1946年、1950年にメジャー大会に昇格しました。現在でも続く最古の女子メジャーで、賞金総額1200万ドル(約17億4000万円)は5大会中で最も高額です。プロ、アマチュアを問わず条件を満たせば参加可能で、女子の世界一を決める大会です。会場は持ち回りで、今回は松山英樹が2位になった2017年の全米オープン開催地、ウィスコンシン州のエリンヒルズで行われています。この記念すべき第80回大会には、プロ130人、アマチュア26人の計156人が出場しました。

オコエ桃仁花「でもこれは許さない」自身と兄に向け送られたヘイトメッセージに怒り** **

** 巨人オコエ瑠偉外野手の妹であり、バスケットボール女子で2021年東京オリンピックで銀メダルを獲得したオコエ桃仁花(ENEOS)が30日、X(旧ツイッター)に投稿しました。彼女は自分に送られた悪質な差別メッセージを公開し、「でもこれは許さない」と強く抗議の意を示しました。 桃仁花は「嫌いだとか、下手だとか、顔が見たくないとか黒いだとか、そういったものには慣れてはいるが、これは許さない」とのコメントを投稿。添付された画像には、兄のオコエ瑠偉選手と共に、日本から去るようにとの内容や、黒人に対する侮蔑的な言葉が含まれたメッセージが見られます。「兄と一緒に日本から消えて」「不快母国に帰りなさい」などといったヘイトスピーチが繰り返されています。 桃仁花は、日本とナイジェリアにルーツを持つ選手です。2022年9月にも、SNSで人種差別的なダイレクトメッセージが日常的に送られてくることを明かし、「こんなのはよく届くけれど、心が麻痺するほど慣れてしまった」と投稿していました。 桃仁花の今回の投稿に対して、X(旧ツイッター)には、「これはありえないし、出自に合わせた差別的な呼び方は酷すぎる。投稿者は謝罪すべきだ」「開示請求を」「許す必要はありません。辛いかもしれないけど頑張って。応援しています」「嫌な思いをしましたね。。。なんでこんなDMを平気で送れるのか理解できません。開示請求は有効だと思います」といったコメントが寄せられました。

竹内智香、現役引退を表明 ソチ五輪スノボで銀メダル「五輪シーズンをもって」来季限り

スノーボード・アルペン女子で五輪6大会出場の竹内智香(41=広島ガス)が、来季限りでの現役引退を発表した。29日、都内で会見し「長く続けた競技人生を今シーズン、2025年-26年、オリンピックシーズンをもって競技の世界から退くということをご報告させていただきます」と正式に自らの口で表明した。北海道旭川市生まれの竹内は、クラーク記念国際高3年時の02年ソルトレークシティー五輪に初出場し、パラレル大回転で22位。その後も日本代表をけん引し、06年トリノ五輪9位、10年バンクーバー五輪13位だった。14年ソチ五輪では、同競技で日本人女子初のメダルとなる銀メダルを獲得。18年平昌五輪は5位入賞を果たした。平昌大会後は2年半休養したが、20年8月に現役復帰を宣言。6大会連続出場となった22年北京五輪は、決勝トーナメント1回戦敗退だった。23年末からは、腰痛に苦しめられた。体は満身創痍(そうい)で昨季での引退も考えたが、現役続行を決意。今年3月には12度目となる世界選手権出場を果たし、「やっぱりやめないのはそれだけスノーボードが好きだということ。来季は可能な限り腰の痛みをゼロにして雪上に戻ってきたい」と誓っていた。7度目の大舞台となる来年2月のミラノ・コルティナ五輪を集大成の場と捉え、残る力を振り絞る。竹内が再び五輪舞台に立てば、夏冬合わせて五輪7度出場の橋本聖子に並ぶ日本女子最多記録となる。

【カーリング】ロコ・ソラーレ藤沢五月「私たち史上最高のチームを目指して」五輪シーズン始動

カーリング女子で2度のオリンピック連続メダルを誇るロコ・ソラーレが28日、北海道北見市でシーズン開始の記者会見を行いました。当日、チームは氷上での練習を始め、2026年ミラノ・コルティナオリンピックのシーズンをスタートさせました。まずは9月に行われるオリンピック日本代表候補決定戦(北海道稚内市)での3チームの競争に勝つ必要があります。スキップ藤沢五月(34)は「9月の稚内に向けて、私たち史上最高のチームを作り上げていきたい」と意気込みを語りました。 9月にピークを迎えるために、例年より1か月ほど早くシーズンを開始しました。日本女子チームはまだオリンピック出場権を獲得しておらず、代表の座を手に入れたとしても、12月の世界最終予選(カナダ)で出場権を勝ち取る必要があります。藤沢は「これまで以上に過酷で、注目度の高いシーズンになると考えているけれど、自分たちはカーリングに真剣に取り組んできました。その成果を発揮する機会がたくさんいただける」と前向きに話しました。 オフシーズンには家族で温泉に行ってリフレッシュしました。最近の趣味は、イベント出演で東京都内を訪れた際の大福店巡りです。「東京には美味しい大福屋さんがたくさんあると聞いて」と少し照れながら、「この間は1時間以上並ぶことになったけれど、すごく美味しかった」と嬉しそうに語りました。 十分に英気を養い、重要なシーズンに臨みます。「チーム全員でしっかりと乗り越えたい」と誓いました。今季の初戦は7月31日に開幕する北海道カーリングツアー稚内大会に出場する予定です。【保坂果那】

【バスケ】宇都宮が琉球との激戦制し、史上最多で3度目の優勝を果たす 亡き監督への「日本一」の誓いを実現

宇都宮ブレックス(東地区1位)は、亡き監督であるケビン・ブラスウェルに今回の優勝を捧げました。琉球ゴールデンキングス(西地区1位)との激戦を制し、史上最多で3度目の優勝を成し遂げ、リーグ戦最高勝率を誇るチームとして初の頂点に立ちました。今年2月に、46歳という若さでブラスウェル監督が急逝。その衝撃と悲しみを乗り越え、チームは「ケビンを日本一の監督にする」を合言葉に団結しました。チャンピオンシップでは千葉Jなどの強豪を次々と倒し、約束の地に到達しました。エースの比江島慎(34)の目には涙が光り、MVPには宇都宮のD.J・ニュービル(33)が選ばれました。    ◇   ◇   ◇ 試合後、比江島はブラスウェル監督の遺影を掲げました。選手たちは勝利の歓声の中、涙を流しました。厳しい試合、追い詰められた状況でも、誓いを果たすために全員が「ハビット」(習慣)を貫きました。 第2Q終了時点で12点の差がありましたが、じりじりと追い上げ、第4Q残り1分15秒でニュービルが逆転の3点シュートを決めました。一度はリードを奪われましたが、残り33秒、不調だった比江島が再び逆転の3点シュートを成功。「気持ちで打った。ケビンが僕の背中を押してくれた」と語りました。 昨年8月、選手全員が揃った最初の練習の前に、ブラスウェル監督はある映像を見せました。昨季の千葉Jとのチャンピオンシップでの戦い、第4Q残り1分24秒での逆転される場面。「勝てた試合を自分たちで手放した。苦しい時こそコミュニケーション。それを習慣にしないと成長はない」と監督は語りました。千葉Jとの開幕戦には連敗しましたが、その後は12連勝を遂げました。しかし、1月17日朝、チームラインに監督が倒れたとの一報が入りました。 心臓の疾患が見つかり緊急手術、その後に合併症発症。前日まで笑顔で冗談を言っていた監督の突然の死にチームは打ちひしがれました。2月24日、監督は帰らぬ人となりました。宇都宮市内の病院で選手たちは集まり、その場で「ケビンを日本一の監督に」と固く誓いました。 恒例のシャンパンファイトにも監督の遺影が持ち込まれ、泡と涙と汗でぐちゃぐちゃになりながら選手たちは喜びを分かち合いました。遺影の中の監督も微笑んでいるように見えました。【沢田啓太郎】 ▽宇都宮・比江島(第4Qに逆転の3点シュートを決め)「最後、ケビンが僕の背中を押してくれた」

【バスケ】宇都宮が涙の優勝 急逝したブラスウェル監督に捧げる3シーズンぶり3度目の栄冠

宇都宮(東地区1位)が亡き監督へ優勝の栄冠を捧げました。琉球(西地区1位)との激しい戦いを制し、3シーズンぶり3度目の優勝を果たし、リーグ戦最高勝率のチームとして初の頂点に立ちました。エースの比江島慎(34)が感極まりました。最大12連勝など東地区を快調に駆け抜けていた1月17日の朝、チームのラインに衝撃的な知らせが届きました。ケビン・ブラスウェル監督が倒れたというのです。心臓の疾患が見つかり、緊急手術を受けた後、合併症を発症。前日16日の練習では、いつも通りの笑顔で冗談を言っていただけに、チームには大きなショックが走りました。お見舞いにも行けず、ただただ回復を祈る日々。しかし2月24日、その監督は帰らぬ人となりました。46歳の若さでした。宇都宮市内の病院の霊安室には次々と選手たちが集まりました。言葉はなく、重い悲しみだけが広がりました。「今にも笑って冗談を言いそうな顔。現実味がなかった」(副主将の渡邉裕規)。ケビンはそこにいるかのようで、皆、日本一の監督にすることを固く誓いました。ジンクスも破られました。8回目となるチャンピオンシップ(CS)決勝(2020年はコロナ禍で開催せず)。レギュラーシーズンでの勝率1位のチームが過去5回も決勝で敗れていました。リーグ戦とCSでともに頂点に立つ「完全優勝」は史上初。ブラスウェル監督のチームが歴史を作りました。

【バスケットボール】優勝はどちらの手に!?運命のB1プレーオフ第3戦/スコア速報

ついに優勝が決定する運命の第3戦が始まります。 3年ぶりの優勝を目指す東地区1位の宇都宮か、 Bリーグ発足後初となる天皇杯との2冠を狙う西地区1位の琉球か。 宇都宮は24日の第1戦で81-64の勝利を収めました。22歳の小川敦也が15得点と3リバウンドの活躍を見せ、憧れの比江島慎選手のようなプレーを披露しました。 一方、琉球は後がない25日の第2戦で、一時は14点差をつけられたものの、そこから見事な逆転劇を繰り広げました。荒川颯選手が第4クオーターで10得点を記録し、87-75で試合をひっくり返しました。 1勝1敗で迎えた最終戦のティップオフは午後7時5分からとなります。 琉球 1Q 2Q 3Q 4Q 宇都宮 ドライブで切り込む琉球伊藤選手(2025年5月24日撮影) 試合経過 1Q

【卓球】“みまひな”再結成へ「熱がすごすぎて…」全日本V5伊藤美誠&早田ひなが復活へ意欲

卓球の世界選手権で、女子シングルスの個人戦で自身初の銅メダルを獲得した伊藤美誠(24歳、所属:スターツ)が、“みまひな”の再結成に向けて意欲を示しました。カタール・ドーハでの大会から帰国した伊藤は、千葉県成田市で行われた記者会見で、メダル獲得に対する喜びを「幸せな瞬間でした」と振り返り、「今後は女子ダブルスを再開したり、新しい挑戦をしていきたいと考えています」と、一層幅広い目標に向かう意向を語りました。その一環として注目されているのが、同い年の早田ひな(24歳、所属:日本生命)とのダブルス再結成です。二人は2023年まで全日本選手権で前人未到の5連覇を達成し、日本を代表するペアとして知られています。すでに出場する大会を調整中で、早田は「美誠に引っ張られてここまで来たと思っていますが、ダブルスを組んでいると結果にあまりこだわっていない感じです。もちろん勝ちたいのですが、『卓球は楽しいな』と感じられます。2人ともダブルスが好きで、その楽しさをもってこれからの4年間頑張っていきたい」と明かしました。28年のロサンゼルスオリンピックでは女子ダブルスが新たに実施されます。24年のパリオリンピックで左腕を痛めた早田は「左手の状況ですぐにダブルスで最高のパフォーマンスを発揮するのは難しいかもしれませんが、『ひなと組みたい!』という思いが非常に強くて」と、情熱を露わにしました。「もちろん私も熱はありましたが、それ以上に美誠の熱がすごかったので、『彼女ならこの状況も受け入れてくれるかな』と思い、今後、機会があれば挑戦したい」と展望を語りました。【松本航】

【全仏オープン】大坂なおみ、逆転負けで1回戦敗退 西岡良仁は腰痛により途中棄権

全仏オープンテニスのシングルス1回戦で、女子世界ランキング49位の大坂なおみ(フリー)は、第10シードのパウラ・バドサ(スペイン)に7-6、1-6、4-6で逆転負けを喫しました。また、男子では世界77位の西岡良仁(ミキハウス)が第25シードのアレクセイ・ポピリン(オーストラリア)と対戦し、5-7、4-6のスコアで迎えた第3セット途中で腰痛のため試合を棄権しました。前回のチャンピオンであるカルロス・アルカラス(スペイン)や、女子4連覇を狙うイガ・シフィオンテク(ポーランド)は順当に2回戦へ進出しています。(共同)◆放送&配信情報 全仏オープンテニスはWOWOWとWOWOWオンデマンドにて、毎日生中継でお届けしています。グランドスラムの試合を全て視聴できるのはWOWOWだけです。

岩井千怜、米ツアー参戦8試合目で初優勝「こんな早く」 父の雄士さん「親孝行だね」

今季から米ツアーに参戦している22歳の岩井千怜(Honda所属)が、待望の初優勝を果たしました。1打差の2位からスタートし、7バーディー、1ボギーで回り、トータル12アンダーの276で2位に6打差をつける逆転での独走優勝を遂げました。日本国内で既に通算8勝をしている彼女は、米ツアーという最高の舞台でも8試合目にして実力を発揮しました。今季は竹田麗央選手、西郷真央選手に続き、日本勢にとっては3勝目となりました。12試合全てで10位以内に入るという素晴らしい成績を残しています。   ◇   ◇   ◇笑顔がトレードマークの岩井千怜選手は、表彰式で思わず涙を見せました。「まさかこんな早く優勝できるなんて、すごく嬉しいです。」1打差の2位からスタートし、前半1番パー4で8メートルのバーディーパットを決めて逆転しました。その後、3番から4連続バーディーを重ね、6打差をつける独走で優勝を勝ち取りました。「差が開いても限界を設けず、できる限りやり尽くすことが目標です。最後までバーディーを狙いながらプレーしました。」彼女の平均飛距離は258ヤード、フェアウェイキープ率は約57%、パーオン率は約72%という平均的な数値ですが、複雑なグリーンを攻略し、パット数はわずか25に抑えました。連日33度を超える暑さにも負けることなくプレーしました。メキシコでは8年ぶりの開催で、現地カンクンに20年以上前に新婚旅行に訪れたという父雄士さんは「嬉しい。親孝行だね」と会場で喜びを語りました。日本で通算8勝を誇る岩井千怜選手は、双子の姉で6勝を挙げる明愛選手と共に今季から米国での挑戦を始めました。「孤独を感じることが多いスポーツですが、共に戦うチームがいることで安心できます。」試合には両親のサポートを受けながらチームとして挑んでいます。昨年、姉妹のバーディー数に応じて約1900万円を能登半島地震の災害義援金として寄付しました。プロとしてのゴルフでファンを楽しませ、社会を笑顔にすることが彼女のライフワークです。次戦は29日開幕の全米女子オープン。今回出場できなかった世界ランキング上位者たちも戻ってきます。岩井千怜選手は22年8月に、NEC軽井沢72、CATレディースで国内ツアーの初優勝から2週連続優勝を果たすという史上3人目の快挙を達成しました。「次の試合でも家族とチームで頑張ります。」と語り、メジャー大会での上位進出を目指します。◆岩井千怜(いわい・ちさと)2002年7月5日、埼玉県生まれ。8歳でゴルフを始め、埼玉栄高校、武蔵丘短期大学出身。2021年にプロテストで史上3組目の双子姉妹で同時合格。同年にカストロール・レディースでプロ初優勝。その後、双子の姉明愛も優勝し、史上初の姉妹での2戦連続優勝を達成。2022年にはNEC軽井沢72でレギュラーツアー初優勝、CATレディースも制し、史上3人目の初優勝から2週連続優勝を果たしました。家族は両親、姉、2歳下の弟光太さん(日大ゴルフ部)。身長162センチ、体重59キロ。