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【フィギュア】ザギトワが深いお辞儀と投げキッスで魅了 6年ぶりの「ファンタジー・オン・アイス」での華麗なる演技

フィギュアスケートの大人気アイスショー「ファンタジー・オン・アイス」が5月31日、千葉県の幕張イベントホールで華々しく開幕しました。ロシア出身で2018年平昌オリンピックの金メダリスト、アリーナ・ザギトワ選手(23歳)は、2019年の公演以来となる6年ぶりの参加で多くのファンを魅了しました。ショーの最終盤で「Who wants to live forever」のパフォーマンスを披露しました。登場時にはランタンを手に持ち、氷上に一度置くと、暗がりの中で両腕に光を灯す演出が観客を圧倒しました。スパイラルなどの滑らかな技で観る者を惹きつけ、演技後には、観衆からの盛大な拍手に応え、深いお辞儀と投げキッスで感謝の意を伝えました。

【全米女子OP】渋野日向子が暫定2位に浮上「追う立場、過度なプレッシャーは避けたい」 昨年2位

渋野日向子(26歳、所属:サントリー)は、メジャー大会で再び実力を発揮しています。日没による競技中断で12人の選手がホールをアウトできなかったため順位は暫定ではありますが、彼女は3打差で2位に浮上しました。 2打差での12位から始め、5バーディー、2ボギーの69打で回り、合計5アンダー139で首位の西郷真央(23歳)に3打差で追っています。 ネリー・コルダ、サラ・シュメルゼル、イエリミ・ノー(いずれもアメリカ)、マヤ・スタルク(スウェーデン)、金阿林(韓国)の6人と共に2位グループに位置しています。 「幸運の積み重ねで、アンダーパーで回れたのが嬉しい」とコメントしました。 後半の10番ホールパー4ではチップインバーディーを決め、そこから3連続バーディーを達成しました。 17番パー4ではバーディーパットを逃しパー、最終18番パー5では5.5メートルから3パットのボギーで終わる惜しい結果でしたが、逆転優勝を狙える位置に立ちました。 2019年の全英女子オープンで初出場・優勝を果たした彼女は、昨年のこの大会では優勝した笹生優花(23歳)に3打差で奮闘し2位でした。 今季は優勝争いに絡めない試合が続いていましたが、シェブロン選手権で44位に終わった後のメジャー第2戦です。 「追う立場なので、過度にプレッシャーをかけないようにしたい」と語りました。 今後2日間で、6年ぶりの勝利を目指します。

【全米女子オープン】西郷真央、安定したショットで日本勢初のメジャー大会2連勝に向けて暫定首位に浮上

西郷真央(23歳、島津製作所)は、日本人初となるメジャー大会2連勝の快挙を目指し、暫定ながら首位に立っています。 彼女は7バーディーと1ボギーを記録し、66でホールを回り、通算8アンダーの136というスコアをマークしました。 4月に開催されたシェブロン選手権で、ツアー初優勝をメジャー大会で達成しましたが、今回も1カ月後のメジャーで更なる勝利に近づいています。 「ショットが安定していたので、たくさんのバーディーを取ることができました。特にメジャー大会では、1打1打の気持ちをリセットすることが非常に重要だと感じています」と彼女は冷静に振り返っています。 メジャー女王は、2打差の12位からスタートしました。 スコアを2つ伸ばし、前半18番パー5でバーディーを奪って単独首位に立つと、その後も後半1、2番で3連続バーディーをマークしました。 4番パー4では第1打が右のフェアウェイバンカーにつかまりましたが、ナイスパーセーブ。7番パー5では3打目をピン1メートルにつけ、7つ目のバーディーを刻みました。 昨年の大会では笹生優花(23歳)が2度目の優勝を飾り幕を閉じました。 今回の決勝ラウンドでは、3打差の2位グループに世界ランキング1位のネリー・コルダ(米国)や渋野日向子(26歳)ら6人が控えており、注目の展開が期待されます。

【写真特集】渋沢莉絵留、笑顔でピースサイン 永田加奈恵はカートを押す/女子ゴルフ第2日

国内女子ゴルフツアー、リゾートトラストレディース(徳島県グランディ鳴門GC)第2日の模様を写真でご紹介します。 渋沢莉絵留 10番でティーショットを放ち、笑顔でセカンド地点へ向かう渋沢(撮影・上山淳一) 尾関彩美悠 14番でティーショットを放つ尾関(撮影・上山淳一) 山内日菜子 14番でティーショットを放ち、セカンド地点へ向かう山内(撮影・上山淳一) 柏原明日架 14番でティーショットを放つ柏原(撮影・上山淳一) 金田久美子 10番でティーショットの打球を見つめる金田(撮影・上山淳一) 橋添穂 14番でティーショットを放つ橋添(撮影・上山淳一) 10番でティーショットを放ち、セカンド地点へ向かう橋添(撮影・上山淳一) イ・ヒョソン 10番でリラックスした表情を見せるイ・ヒョソン(撮影・上山淳一) 10番でティーショットを放つイ・ヒョソン(撮影・上山淳一) 松原柊亜 10番でティーショットを放つ松原(撮影・上山淳一) イ・ヒョソンと松原柊亜...

【全米女子オープン】竹田麗央が4アンダーで首位発進、1打差で岩井千怜らが7位、2打差で渋野日向子ら

今シーズンのメジャー第2戦が始まりました。昨年と同様に21人が参加した日本人選手の中で、竹田麗央(22歳、ヤマエグループHD)が6バーディー、2ボギーで68をマークし、4アンダーで首位に立ちました。 竹田選手はツアー通算3勝を収め、メジャー初勝利を目指します。 首位にはアメリカのエンジェル・インら6選手が並び、大接戦となっています。 1打差の7位には、2週連続優勝を目指す岩井千怜(22歳、Honda)をはじめ、畑岡奈紗(26歳、アビームコンサルティング)、河本結(26歳、RICOH)ら5選手が3アンダーで並んでいます。 その他の注目選手では、渋野日向子(26歳)が70の2アンダーで、西郷真央(23歳)、桑木志帆(22歳)と共に12位という好位置につけています。 山下美夢有(23歳)は71で19位、勝みなみ(26歳)、小祝さくら(27歳)、鈴木愛(31歳)、岩井明愛(22歳)は72で回り34位に位置しています。 大会3度目の優勝を目指す笹生優花(23歳)は、74の2オーバーで78位と出遅れました。林菜乃子(28歳)も同じく78位です。 古江彩佳(25歳)と馬場咲希(20歳)は89位、アマチュアの長沢愛羅(17歳)は105位、泉田琴菜(24歳)は122位、西村優菜(24歳)と池羽陽向(22歳)は140位、アマチュアの木村葉月(22歳)は147位です。 ◆全米女子オープン選手権 全米ゴルフ連盟主催の米女子ツアーにおけるメジャー5大会の1つです。初開催は1946年、1950年にメジャー大会に昇格しました。現在でも続く最古の女子メジャーで、賞金総額1200万ドル(約17億4000万円)は5大会中で最も高額です。プロ、アマチュアを問わず条件を満たせば参加可能で、女子の世界一を決める大会です。会場は持ち回りで、今回は松山英樹が2位になった2017年の全米オープン開催地、ウィスコンシン州のエリンヒルズで行われています。この記念すべき第80回大会には、プロ130人、アマチュア26人の計156人が出場しました。

オコエ桃仁花「でもこれは許さない」自身と兄に向け送られたヘイトメッセージに怒り** **

** 巨人オコエ瑠偉外野手の妹であり、バスケットボール女子で2021年東京オリンピックで銀メダルを獲得したオコエ桃仁花(ENEOS)が30日、X(旧ツイッター)に投稿しました。彼女は自分に送られた悪質な差別メッセージを公開し、「でもこれは許さない」と強く抗議の意を示しました。 桃仁花は「嫌いだとか、下手だとか、顔が見たくないとか黒いだとか、そういったものには慣れてはいるが、これは許さない」とのコメントを投稿。添付された画像には、兄のオコエ瑠偉選手と共に、日本から去るようにとの内容や、黒人に対する侮蔑的な言葉が含まれたメッセージが見られます。「兄と一緒に日本から消えて」「不快母国に帰りなさい」などといったヘイトスピーチが繰り返されています。 桃仁花は、日本とナイジェリアにルーツを持つ選手です。2022年9月にも、SNSで人種差別的なダイレクトメッセージが日常的に送られてくることを明かし、「こんなのはよく届くけれど、心が麻痺するほど慣れてしまった」と投稿していました。 桃仁花の今回の投稿に対して、X(旧ツイッター)には、「これはありえないし、出自に合わせた差別的な呼び方は酷すぎる。投稿者は謝罪すべきだ」「開示請求を」「許す必要はありません。辛いかもしれないけど頑張って。応援しています」「嫌な思いをしましたね。。。なんでこんなDMを平気で送れるのか理解できません。開示請求は有効だと思います」といったコメントが寄せられました。

竹内智香、現役引退を表明 ソチ五輪スノボで銀メダル「五輪シーズンをもって」来季限り

スノーボード・アルペン女子で五輪6大会出場の竹内智香(41=広島ガス)が、来季限りでの現役引退を発表した。29日、都内で会見し「長く続けた競技人生を今シーズン、2025年-26年、オリンピックシーズンをもって競技の世界から退くということをご報告させていただきます」と正式に自らの口で表明した。北海道旭川市生まれの竹内は、クラーク記念国際高3年時の02年ソルトレークシティー五輪に初出場し、パラレル大回転で22位。その後も日本代表をけん引し、06年トリノ五輪9位、10年バンクーバー五輪13位だった。14年ソチ五輪では、同競技で日本人女子初のメダルとなる銀メダルを獲得。18年平昌五輪は5位入賞を果たした。平昌大会後は2年半休養したが、20年8月に現役復帰を宣言。6大会連続出場となった22年北京五輪は、決勝トーナメント1回戦敗退だった。23年末からは、腰痛に苦しめられた。体は満身創痍(そうい)で昨季での引退も考えたが、現役続行を決意。今年3月には12度目となる世界選手権出場を果たし、「やっぱりやめないのはそれだけスノーボードが好きだということ。来季は可能な限り腰の痛みをゼロにして雪上に戻ってきたい」と誓っていた。7度目の大舞台となる来年2月のミラノ・コルティナ五輪を集大成の場と捉え、残る力を振り絞る。竹内が再び五輪舞台に立てば、夏冬合わせて五輪7度出場の橋本聖子に並ぶ日本女子最多記録となる。

【カーリング】ロコ・ソラーレ藤沢五月「私たち史上最高のチームを目指して」五輪シーズン始動

カーリング女子で2度のオリンピック連続メダルを誇るロコ・ソラーレが28日、北海道北見市でシーズン開始の記者会見を行いました。当日、チームは氷上での練習を始め、2026年ミラノ・コルティナオリンピックのシーズンをスタートさせました。まずは9月に行われるオリンピック日本代表候補決定戦(北海道稚内市)での3チームの競争に勝つ必要があります。スキップ藤沢五月(34)は「9月の稚内に向けて、私たち史上最高のチームを作り上げていきたい」と意気込みを語りました。 9月にピークを迎えるために、例年より1か月ほど早くシーズンを開始しました。日本女子チームはまだオリンピック出場権を獲得しておらず、代表の座を手に入れたとしても、12月の世界最終予選(カナダ)で出場権を勝ち取る必要があります。藤沢は「これまで以上に過酷で、注目度の高いシーズンになると考えているけれど、自分たちはカーリングに真剣に取り組んできました。その成果を発揮する機会がたくさんいただける」と前向きに話しました。 オフシーズンには家族で温泉に行ってリフレッシュしました。最近の趣味は、イベント出演で東京都内を訪れた際の大福店巡りです。「東京には美味しい大福屋さんがたくさんあると聞いて」と少し照れながら、「この間は1時間以上並ぶことになったけれど、すごく美味しかった」と嬉しそうに語りました。 十分に英気を養い、重要なシーズンに臨みます。「チーム全員でしっかりと乗り越えたい」と誓いました。今季の初戦は7月31日に開幕する北海道カーリングツアー稚内大会に出場する予定です。【保坂果那】

【バスケ】宇都宮が琉球との激戦制し、史上最多で3度目の優勝を果たす 亡き監督への「日本一」の誓いを実現

宇都宮ブレックス(東地区1位)は、亡き監督であるケビン・ブラスウェルに今回の優勝を捧げました。琉球ゴールデンキングス(西地区1位)との激戦を制し、史上最多で3度目の優勝を成し遂げ、リーグ戦最高勝率を誇るチームとして初の頂点に立ちました。今年2月に、46歳という若さでブラスウェル監督が急逝。その衝撃と悲しみを乗り越え、チームは「ケビンを日本一の監督にする」を合言葉に団結しました。チャンピオンシップでは千葉Jなどの強豪を次々と倒し、約束の地に到達しました。エースの比江島慎(34)の目には涙が光り、MVPには宇都宮のD.J・ニュービル(33)が選ばれました。    ◇   ◇   ◇ 試合後、比江島はブラスウェル監督の遺影を掲げました。選手たちは勝利の歓声の中、涙を流しました。厳しい試合、追い詰められた状況でも、誓いを果たすために全員が「ハビット」(習慣)を貫きました。 第2Q終了時点で12点の差がありましたが、じりじりと追い上げ、第4Q残り1分15秒でニュービルが逆転の3点シュートを決めました。一度はリードを奪われましたが、残り33秒、不調だった比江島が再び逆転の3点シュートを成功。「気持ちで打った。ケビンが僕の背中を押してくれた」と語りました。 昨年8月、選手全員が揃った最初の練習の前に、ブラスウェル監督はある映像を見せました。昨季の千葉Jとのチャンピオンシップでの戦い、第4Q残り1分24秒での逆転される場面。「勝てた試合を自分たちで手放した。苦しい時こそコミュニケーション。それを習慣にしないと成長はない」と監督は語りました。千葉Jとの開幕戦には連敗しましたが、その後は12連勝を遂げました。しかし、1月17日朝、チームラインに監督が倒れたとの一報が入りました。 心臓の疾患が見つかり緊急手術、その後に合併症発症。前日まで笑顔で冗談を言っていた監督の突然の死にチームは打ちひしがれました。2月24日、監督は帰らぬ人となりました。宇都宮市内の病院で選手たちは集まり、その場で「ケビンを日本一の監督に」と固く誓いました。 恒例のシャンパンファイトにも監督の遺影が持ち込まれ、泡と涙と汗でぐちゃぐちゃになりながら選手たちは喜びを分かち合いました。遺影の中の監督も微笑んでいるように見えました。【沢田啓太郎】 ▽宇都宮・比江島(第4Qに逆転の3点シュートを決め)「最後、ケビンが僕の背中を押してくれた」

【バスケ】宇都宮が涙の優勝 急逝したブラスウェル監督に捧げる3シーズンぶり3度目の栄冠

宇都宮(東地区1位)が亡き監督へ優勝の栄冠を捧げました。琉球(西地区1位)との激しい戦いを制し、3シーズンぶり3度目の優勝を果たし、リーグ戦最高勝率のチームとして初の頂点に立ちました。エースの比江島慎(34)が感極まりました。最大12連勝など東地区を快調に駆け抜けていた1月17日の朝、チームのラインに衝撃的な知らせが届きました。ケビン・ブラスウェル監督が倒れたというのです。心臓の疾患が見つかり、緊急手術を受けた後、合併症を発症。前日16日の練習では、いつも通りの笑顔で冗談を言っていただけに、チームには大きなショックが走りました。お見舞いにも行けず、ただただ回復を祈る日々。しかし2月24日、その監督は帰らぬ人となりました。46歳の若さでした。宇都宮市内の病院の霊安室には次々と選手たちが集まりました。言葉はなく、重い悲しみだけが広がりました。「今にも笑って冗談を言いそうな顔。現実味がなかった」(副主将の渡邉裕規)。ケビンはそこにいるかのようで、皆、日本一の監督にすることを固く誓いました。ジンクスも破られました。8回目となるチャンピオンシップ(CS)決勝(2020年はコロナ禍で開催せず)。レギュラーシーズンでの勝率1位のチームが過去5回も決勝で敗れていました。リーグ戦とCSでともに頂点に立つ「完全優勝」は史上初。ブラスウェル監督のチームが歴史を作りました。