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セルティックの前田大然、リーグ得点王を逃すが各MVPを受賞

セルティックのフォワード、前田大然選手(27歳)がリーグ得点王のタイトルを逃しました。ホームで行われたセントミレンとの最終戦に先発出場し、後半27分までプレーしましたが、得点を挙げることはできませんでした。今シーズンのリーグ戦は合計16得点で終えました。一方、レンジャーズのフォワード、デセルス選手がヒバーニアン戦で5試合連続でゴールを決め、最多18得点を記録しました。今シーズン、前田選手はスコットランド・プレミアリーグの最優秀選手に選ばれる栄誉を受け、プロ選手協会と記者協会からも最優秀選手として表彰されました。リーグ4連覇を達成しているセルティックチームは、この試合を1-1で引き分けました。ミッドフィールダーの旗手怜央選手(27歳)はけがのためベンチ入りしませんでした。次の試合は24日に行われるスコットランド・カップ決勝で、アバディーンと対戦します。昨年12月に制したリーグ・カップを含め、国内3冠を目指します。

鎌田大地フル出場で先制起点「忍耐強かった」クリスタルパレスがマンCを下してFA杯初優勝

イングランドの古典的カップ戦であるFAカップの決勝が17日にロンドンのウェンブリー・スタジアムで開催されました。試合では、MF鎌田大地(28)がフル出場し、彼の所属するクリスタルパレスがマンチェスター・シティを1-0で下し、見事初優勝を成し遂げました。この勝利により、クリスタルパレスはクラブ歴史上初の主要タイトルを手に入れ、また来季の欧州リーグ(EL)への出場権も獲得しました。試合では、ボランチとして先発出場した鎌田が重要な役割を果たしました。前半16分には、FWマテタが落としたボールを鎌田が絶妙なタイミングで前方のマテタにパス、そのボールは右サイドへと展開。攻め上がってきたDFムニョスが鋭いクロスを送り、FWエゼが右足で見事に決めました。エゼはこの試合で公式戦5試合連続得点を記録しました。しかし、試合は前半33分過ぎに一瞬の危機を迎えました。DFミッチェルがペナルティーエリア内でMFベルナルド・シウバを倒し、PKを献上。FWマルムシュがキッカーを務めましたが、GKヘンダーソンがそのシュートを見事にセーブし、さらにこぼれ球に詰めたFWハーランドのシュートも防ぎました。鎌田はこのセーブに両手を挙げて歓喜しました。鎌田は後半11分にはゴール前に素早く戻り、相手のシュートをスライディングでブロックするなど奮闘しました。クリスタルパレスは試合全体でわずか22%のボール保持率であったものの、粘り強く守り切り、鎌田は笑顔で優勝カップを掲げました。かつてアイントラハト・フランクフルトでも鎌田とともにELを制したグラスナー監督は、英BBCの取材に「信じられない。本当に守備の時間が長かった。しかし、ピッチ上のスピリットと一体感が素晴らしかった。我々は忍耐強かった」と、初のタイトルを手にした喜びを語りました。

【横浜】最下位に沈む中で中山昭宏社長が謝罪声明「真摯にお詫び申し上げます」/全文

J1リーグで最下位となっている横浜F・マリノスは、17日に公式サイト上で中山昭宏社長の名前で声明文を発表し、「真摯にお詫び申し上げます」と謝罪しました。17日の京都戦で、2008年以来の6連敗を喫しました。Jリーグ開幕時から一度も2部に降格したことのない名門クラブが、現在危機的状況に直面しています。以下に、中山社長の声明全文を掲載します。日頃より熱い声援を送ってくださるファン・サポーターの皆さまに心より感謝申し上げます。現在の状況に関して、深くお詫び申し上げ、責任を重く受け止めています。2025シーズンのJ1リーグも15試合を終え、1勝5分9敗の最下位と非常に厳しい状況が続いておりますが、横浜F・マリノスはこの位置に甘んじるクラブではありません。Jリーグ誕生からこれまで、皆さまが大切に築いてきた横浜F・マリノスの栄光と伝統を守り抜く必要があります。それを実現するために、J1に残留する覚悟を持ち、目の前の1試合1試合を大切にし、必ず残留を果たします。そのためにクラブとして必要な対策をすべて講じてまいります。また、この困難な状況を乗り越えるためには、皆さまのご支援がどうしても必要です。これからも共に戦ってください。引き続きよろしくお願い申し上げます。2025年5月17日横浜マリノス株式会社代表取締役社長 中山昭宏

バルセロナ、2年ぶり28回目のリーグ優勝を達成 – 17歳のヤマルが1ゴール1アシスト、新指揮官フリックのもとで栄冠

バルセロナはエスパニョールとの「バルセロナダービー」で2-0の勝利を収め、2年ぶりとなる28回目のリーグ優勝を果たしました。17歳のスペイン代表FWヤマルが1ゴール1アシストの大活躍でチームを勝利に導きました。前節、強豪レアル・マドリードとの「クラシコ」で4-3の勝利を収めたバルセロナは、この試合に勝てば優勝が決まるという状況でアウェーに乗り込みました。試合開始からバルセロナは主導権を握っていましたが、相手の守備を崩すことができませんでした。相手のカウンターを何度か受ける形で前半を終了しました。後半開始と同時にDFマルティンに代えてDFバルデが投入され、6分には負傷したDFアラウホに代わってDFクバルシが緊急出場しました。そしてその直後の8分、驚異の17歳ヤマルが素晴らしいゴールを決め、試合を動かしました。ペナルティエリア右角でボールを受けたヤマルがカットインし、ゴール左上に見事なシュートを決めて先制に成功しました。1点リードでバルセロナは試合を優位に進め、32分にはヤマルが相手DFカブレラに激しくぶつかられ、相手が退場する場面もありました。数的優位に立ったバルセロナはその後も試合を支配しました。後半追加タイム5分には、途中出場のFWフェルミン・ロペスからパスを受けたヤマルが相手DFをかわし、素晴らしいスルーパスを供給。ロペスがゴール左に決めて試合を決定づけました。そのまま試合は終了し、バルセロナの歓喜の瞬間が訪れました。今季バルセロナは、かつてドイツ代表を率いたフリック監督を新たに迎え、攻守にわたる進化を見せました。高い守備ラインと、ラフィーニャ(18得点9アシスト)、レバンドフスキ(25得点2アシスト)、ヤマル(8得点13アシスト)の前線3人が繰り広げる高速な攻撃で、圧倒的な力を誇示しました。3人で合計51ゴールを記録し、レアル・マドリードに23点差をつけるリーグ戦で97ゴールを達成しました。中盤ではMFペドリが常に高いパフォーマンスを発揮し、チームを支えました。国王杯でも優勝し、欧州チャンピオンズリーグ(CL)でもメッシ退団後初となる6季ぶりのベスト4進出を果たしました。ライバルのレアル・マドリードには今季4戦全勝し、国王杯決勝では延長戦の末に勝利。前節では0-2の劣勢から劇的な逆転を演じ、強さを見せつけました。新監督の下、国内だけでなく欧州でも存在感を示した充実のシーズンとなりました。

【柏】小泉&木下のゴールで4連勝!11試合負けなし 横浜は9試合連続未勝利

柏レイソルはアウェーで横浜F・マリノスを2-0で下し、4連勝を達成しました。試合は前半から柏が主導権を握り、後半10分に試合の均衡を破りました。DF原田亘がサイドチェンジを起点にし、DFジエゴが左からゴール前にグラウンダーのクロスを送り込み、FW垣田裕暉がフリックしたボールをMF小泉佳穂がタイミング良く右足で決めました。この得点は小泉にとって今季3点目のゴールとなりました。柏はチーム全体でディフェンスに取り組み、横浜の攻撃を封じ込めました。唯一のピンチは後半34分にヘディングシュートを撃たれましたが、GK小島亨介が見事にセーブし、無失点試合はリーグ最多の8試合目となりました。また、後半11分にはMF久保藤次郎のクロスからFW木下康介が右足でボレーシュートを決め、さらにリードを広げました。この結果、柏は11試合連続の負けなしを維持し、現在リーグ2位を堅持、首位の鹿島に勝ち点1差まで迫っています。一方、最下位となっている横浜は9試合連続で勝ち星を挙げられず、3月16日のG大阪戦(2-0)以来、2カ月間勝利がありません。アジアチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)を含めると公式戦10試合勝ち星なしという状況が続いています。

柳沢敦と吉田麻也も在籍した名門サンプドリアが初のセリエC降格となる

日本からの選手、柳沢敦と吉田麻也もかつて在籍していたイタリアの名門クラブ、サンプドリアが、その長い歴史の中で初めてセリエC(第3部)への降格の運命を辿ることとなりました。これは日本時間で14日に行われたセリエBの最終節で、ユーベ・スタビアと0-0で引き分け、最終的に18位が確定した結果によります。この屈辱的な降格は、1946年のクラブ創設以来78年間で初めてのことです。サンプドリアは、1989-90年には強力な2トップであるマンチーニとビアリ、ブラジル代表のMFトニーニョ・セレーゾなどを擁してカップウィナーズカップを制し、翌年90-91シーズンにはセリエAで初の優勝を飾りました。91-92年には欧州チャンピオンズカップ(現・欧州CL)の決勝に進出し、バルセロナに延長戦で敗れ準優勝という輝かしい成績を収めています。また、オランダ代表のスター選手フリットらも加入し、80年代後半から90年代半ばには強豪として知られていた存在でした。国内のカップ戦、コッパ・イタリアもこれまでに4回制覇しています。しかし、2022-23年シーズンには賃金未払い問題が表面化し、結果的に最下位の20位となりセリエBへ降格しました。今シーズンは元イタリア代表の司令塔であるアンドレア・ピルロが監督に就任しましたが、わずか3試合で解任。その後もチームは勝ち点をなかなか伸ばせず、1シーズンで3度も監督が交代するなど、混乱が続きました。

久保建英、セルタ戦でフル出場も決定的な活躍できず、0-1で惜敗し来季の欧州リーグ出場が消滅

日本代表のMF久保建英(23)が所属するレアル・ソシエダードは、ホームでの試合でセルタに0-1で惜しくも敗れました。久保は右サイドで6試合連続の先発を果たし、フル出場しました。この敗戦は痛いものでした。来季の欧州カップ戦の出場を目指し、試合前の時点で勝ち点差6を追いかけている中での一戦でした。試合開始わずか3分で決定機を作られる展開となり、一進一退の攻防が続いたものの、前半終了間際にカウンターから先制点を許しました。1点を追う後半、勇気を持って攻撃を仕掛けたものの、最後まで相手ゴールをこじ開けることができず、無得点で終わりました。ホームでの悔しい敗戦となりました。試合中、久保は位置にこだわらずに動き回り、攻撃の糸口を探りました。後半20分すぎには鋭い動きで相手のボールをカットし、ビルドアップに参加するなど試行錯誤を重ねました。さらに同30分には右サイドからの強引な突破で3人を抜き、相手陣でファウルを獲得するなど奮闘しましたが、決定的な成果を上げることはできませんでした。チームはこれで6試合勝利がなく、7位のセルタとの勝ち点差が9に広がり、残り2試合での逆転は不可能となりました。来季の欧州リーグ出場権は消滅しました。また、欧州カンファレンスリーグの出場権も、消化試合が1試合少ない8位ラヨ・バリェカノとの勝ち点差が4であることから、厳しい状況に追い込まれています。

** 日本代表、9月の米国遠征が決定 名将との対戦に期待 森保一監督「非常に重要」 **

** 日本サッカー協会(JFA)は14日、FIFAランキング15位の日本代表が9月に米国を訪れることを発表しました。9月6日(日本時間7日)には、カリフォルニア州のオークランドでFIFAランキング17位のメキシコ代表と対戦し、9月9日(日本時間10日)にはオハイオ州コロンバスで16位の米国代表と戦います。 これは2026年ワールドカップの開催国での試合であり、日本にとっては非常に重要な準備の一環となります。すでにワールドカップへの出場を決めた日本は、予選真っ只中の欧州や南米の強豪国との対戦はできない状況ですが、この遠征を通じてランキング上位国との貴重な試合を行うことが可能になります。 監督の森保一さん(56)は、「ワールドカップに向けたチーム強化の過程で、この試合は非常に重要です。我々の現状を確認する絶好のチャンスとなります」と述べ、試合の意義を強調しました。メキシコ代表を率いるのは、かつて日本代表監督を務めたハビエル・アギーレ監督です。過去にスペインでの八百長疑惑で契約が解除されましたが、その後は無罪となった彼との再会となります。一方、米国を指揮するのは有名クラブ、トットナムやチェルシーの監督を歴任したマウリシオ・ポチェッティーノ氏です。 森保監督は意欲を見せ、「これらの相手にも確実に勝利し、さらに高みを目指したいと思います。2026年ワールドカップ本大会で最高の景色を見るために、選手・スタッフ全員で準備を進めてまいります」と約束しました。 メキシコ代表戦 ・日程: 9月6日午後7時(日本時間7日午前11時) ・会場: オークランド・コロシアム 米国代表戦 ・日程: 9月9日午後7時37分(日本時間10日午前8時37分) ・会場: Lower.comフィールド

アンチェロッティ新監督は既にネイマールとカゼミロに接触か ブラジル代表復帰の可能性高まる

今季終了後にブラジル代表の新指揮官就任が発表されたレアル・マドリードのカルロ・アンチェロッティ監督(65)は、新チームのキーマンとして期待する選手と既にコンタクトを取っているようだ。ブラジル「グローボ」が12日(日本時間13日)に報じている。アンチェロッティ監督は、交渉中の段階からサントスFWネイマールとビデオ通話を行って条件を確認したといい、代表復帰を要望している模様。また、Rマドリード時代にアンチェロッティ監督の元でプレーしたマンチェスター・ユナイテッドMFカゼミロにも連絡を入れているという。新監督はカゼミロをリーダーの1人として頼りにしたいと述べており、ネイマール同様に23年10月から招集されていない同選手が再びリストに名を連ねる可能性が高い。

アンチェロッティ氏、ブラジル代表監督に就任正式発表 2026年W杯まで契約

ブラジルサッカー連盟は12日、レアル・マドリードのカルロ・アンチェロッティ監督(65)が今季終了後にブラジル代表監督に就任することを正式に発表しました。アンチェロッティ監督とレアル・マドリードとの契約は来年6月30日まで残っているものの、今シーズンはDF陣のけが人続出や欧州チャンピオンズリーグ準々決勝での敗退により、解任の報道が広まっていました。その後も国王杯決勝でバルセロナに敗れ、リーガ・エスパニョーラでもバルセロナに敗れたことで、2連覇の可能性がほぼ失われています。アンチェロッティ氏の後任として、シャビ・アロンソが6月1日にレアル・マドリードの新監督に就任することが決定的となりました。シャビ・アロンソは今季終了後にレバークーゼンの監督を退任し、来月半ばにアメリカで開幕するクラブワールドカップに向けて指揮を執ります。スペイン紙「アス」によると、アンチェロッティはスペインリーグ最終節レアル・ソシエダード戦後、ブラジル代表の指揮を執ることになります。契約期間は2026年のワールドカップまでですが、2030年のワールドカップまで延長可能なオプションも付いています。新たな冒険は来月のワールドカップ予選、エクアドル戦とパラグアイ戦からスタートします。アンチェロッティ監督はレアル・マドリードで通算6シーズン目を過ごし、クラブ史上2番目に多い公式戦350試合を指揮、247勝50分け53敗という成績を収めています。この期間中、クラブ史上最多の15タイトルを獲得し(欧州チャンピオンズリーグ3回、クラブワールドカップ3回、欧州スーパーカップ3回、スペインリーグ2回、国王杯2回、スペイン・スーパーカップ2回)、Rマドリードで最も成功を収めた監督の一人となりました。(高橋智行通信員)