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【クラブW杯】「世界最高のチーム」パリSG、メッシら先発のマイアミに4発快勝、順当8強

FIFAクラブワールドカップの決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)において、ヨーロッパ王者のパリ・サンジェルマン(フランス)がアルゼンチン代表フォワードのメッシが先発したマイアミ(米国)に4-0で快勝し、ベスト8に駒を進めました。試合は前半に4点を奪って決着。準々決勝ではバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)との対戦が待っています。メッシがかつて在籍していたパリSGを指揮するのはルイス・エンリケ監督で、彼は10年前にバルセロナ(スペイン)をクラブW杯優勝へと導いた経験があります。当時のバルセロナには、今回マイアミで先発したメッシ、フォワードのスアレス、中盤のブスケツ、ディフェンダーのアルバが所属しており、現マイアミ監督のマスケラーノも選手でした。この注目の対決には6万5574人のファンが観戦し、戦前の予想通りパリSGが序盤から圧倒しました。試合開始6分には、左サイドからのミッドフィールダー・ビティーニャのフリーキックをミッドフィールダー・ジョアン・ネベスが頭でゴールに押し込み、リードを奪いました。39分には高い位置でボールを奪取し、再びジョアン・ネベスが押し込んで得点しました。44分にはフォワード・ドゥエの右からのクロスが相手のオウンゴールを誘い、その直後にはディフェンダー・ハキミが攻め上がって4点目を奪いました。後半からマイアミはメッシを中心に反撃しましたが、得点することはできませんでした。パリSGはエースのフォワード・デンベレがケガから復帰し、途中出場して約30分間プレー。後半は無得点に終わりましたが、優勝候補としての地位を確立しました。ルイス・エンリケ監督は「試合の立ち上がりが良く、うまくコントロールすることができた。後半はチャンスが減ったものの、全体的に多くのチャンスを創出できた。全選手の動きに満足している」とコメント。2得点のジョアン・ネベスは「1試合で2ゴールを決めたのは初めてなので、とても嬉しいが、それ以上に勝利できたことが何より」と喜び、「相手が誰であっても自分たちのプレーを貫く。自信を持っている」と語りました。マイアミのマスケラーノ監督はパリSGについて「おそらく世界最高のチームで、素晴らしい監督も持っている。我々は最後まで粘り強く戦った。そんな選手たちを誇りに思う」と述べました。

【日本代表】森保監督、浦和勢の召集を見送り クラブW杯の疲労を考慮 負傷の鈴木淳之介も外れる

日本代表の森保一監督(56)は、東京ヴェルディ対川崎フロンターレ戦をもって、国内組を中心に挑む東アジアE-1選手権(7月8日開幕、韓国)に向けたJ1視察を終えました。7月上旬に予定されているメンバー発表前の最終視察を終えた後、メディアに対して、FIFAクラブW杯にJリーグ代表として参戦した浦和レッズの選手たちについて、セリエAのインテル・ミラノなど世界の強豪を相手に3連敗した後にアメリカから帰国した際の疲労を考慮し、今回の招集を見送る意向を示しました。また、6月のW杯アジア最終予選インドネシア戦(10日、パナスタ)で先発出場した湘南ベルマーレのDF鈴木淳之介(21)についても「選外」と発表しました。前日28日の横浜F・マリノス戦で左足首を痛めて負傷退場し、松葉づえを使用していたことから、「捻挫と聞いている」(湘南山口監督)ということで、重傷の可能性もあるため、今回のメンバーリストには加えない判断をしました。

【東京ヴェルディ】 キックオフの奇策は何? 城福監督「わざと相手に渡したわけでなくキックミスでした」

東京ヴェルディは4試合ぶりに勝利を収めました。 川崎フロンターレとの試合で、前半32分に森田のコーナーキックからDF谷口がニアサイドでヘディングし、ファーサイドでDF深澤が右足で押し込み得点しました。 この1点を守るため、チーム全員がコンパクトな陣形で守備の役割を果たし、DF綱島と谷口が粘り強くクリアし、GKマテウスが安定したキャッチを見せました。 城福監督は今回の勝利について、「サポーターには悔しい思いをさせてきましたが、彼らと共に試合後に喜びを分かち合えることは、我々にとって非常に大切なことだと再認識しました」と語りました。 リーグ戦で直近2連敗し、ルヴァンカップでも柏に2連敗するなど、6月は厳しい時期が続きました。この川崎フロンターレ戦は本来の自分たちのプレーを見せるという強い意志で臨みました。 城福監督は「勇気を持ってボールを繋ぐことを心がけました。ボールを失った後のリカバリーパワーは、我々が繋ごうとするからこそ活かされます。怖がってボールを蹴っただけではリカバリー力は発揮されません。我々らしくプレーし、選手交代にもしっかりとバトンを渡していくことを確認しました。選手たちはバトンを渡す側も受ける側も共に戦ってくれました」と試合を振り返りました。 試合後の会見で話題になったのはキックオフの場面。東京ヴェルディの選手たちはハーフウェーライン付近に並び、ユニークな戦術で試合を開始。谷口が勢いよく低い弾道のボールを蹴りましたが、そのままゴールラインを割ってしまいました。 突然のシーンに観客は「?」となったでしょう。城福監督は「技術ミスです。選手たちがロッカールームで新しいキックオフの方法を試したいと言ってきたので尊重しました。しかし、単純なミスでした。ただ、選手たちがそうしたいと言ってきたことは嬉しかったです。故意に相手に渡したわけではありません」と笑いながらコメントしました。 選手の話によると、右のコーナー付近に蹴り出し、相手のスローインに対して激しくプレスをかけ、ボールを即時に奪い返してゴールに向かう作戦だったようです。しかし、谷口のキックはゴールラインを割り、相手のゴールキックになりました。 このような話が報道陣と和やかに笑い合えるのは、リーグ戦でJリーグを代表する強豪クラブである川崎フロンターレに25年ぶりに勝利したことで、選手たちにとって大きな充実感があったからです。

J3高知の秋田豊監督がパワハラ疑いで休養「こうした申し立てに至ったことを深く反省」

J3高知は29日、秋田豊監督(54)がパワーハラスメントの疑いで同日から休養すると発表した。選手やスタッフから指導に関して、パワハラの申し立てがあった。クラブはただちにヒアリングを実施したが、両者の意見の相違があるため、第三者の弁護士で構成する特別調査委員会を設け、調査することになった。秋田監督は結論が出るまで練習や試合への参加を見合わせる。代わりに神野卓哉ヘッドコーチが指揮を執る。秋田監督のコメントは以下。「まず初めに、私の指導に際し、事実、精神的に傷ついた人たちがいることに関して、申し訳ないことをしたと思っており、深くお詫び申し上げます。私自身はこれまで指導に際し、ハラスメントを意図して行ってきたことはありませんが、結果として、こうした申し立てに至ったことを深く反省し、今後の指導については、精神的に傷つけたり、不快な思いをさせることがないよう、十分に心がけていきたいと思っています。しかし、ヒアリングの中でクラブ側から聞いた申し立て内容は、事実とは異なると感じるものが複数ありました。このことについては、特別調査委員会の調査の中でも、しっかりとお伝えしていきたいと思っております。調査の結果が出るまでは練習並びに試合に参加することはいたしません。せっかくチームも上り調子になってきたところで、このようなことになって本当に申し訳ありません。スポンサーの皆様やサポーターの皆様、選手並びにスタッフに対して、あらためてお詫び申し上げます」秋田監督は日本代表DFとして1998年のワールドカップ(W杯)フランス大会と2002年日韓大会に出場。現役引退後は京都、町田、岩手の監督を務め、今季から高知の監督に就任していた。

【湘南】DF畑大雅、海外移籍準備のための離脱を発表 メディカルチェックを経て最終合意を目指す

湘南ベルマーレは29日、DF畑大雅(23)が海外移籍の準備のためにチームを離れることを発表しました。畑選手は2020年に市船橋高校(千葉)から湘南に入団して以来、1年目から試合出場を果たし、2年目以降はチームの中心選手として活躍してきました。昨シーズンは負傷がありながらも30試合で4得点を記録し、その才能を示しました。彼は左右のウイングバックとしてもプレーでき、昨シーズンの序盤には4バックシステムでサイドハーフに挑戦しました。豊富な運動量と圧倒的な身体能力を持ち、10代から世代別の日本代表としても選ばれてきました。昨年の夏は怪我のためパリオリンピック出場を逃しましたが、日本代表への期待は依然として高いです。今シーズンもこれまでに20試合に出場しています。彼は昔から海外でのプレーを熱望しており、その意欲を見せてきた中で、プロ6年目の夏にチャンスが訪れました。これからの手続きとして、メディカルチェックを経て最終的な合意を目指しています。

【岡山】J1初昇格組では23年ぶり2チーム目“出るくいたたく”鹿島にアウェー初対戦で初勝利

J1初昇格のファジアーノ岡山が、アウェーで鹿島アントラーズに2-1で逆転勝ちした。前半18分に先制を許したが、後半5分にMF江坂任(33)が右クロスを右足ダイレクトで決めて追い付くと、同14分にMF神谷優太(28)が右足で鮮やかなミドルシュートをゴール左上に突き刺して勝ち越した。2連勝で勝ち点を30に伸ばし、8勝6分け8敗と五分の星に戻した。4月20日のホームでの対戦は、前半43分にMF佐藤龍之介(18)のゴールで先制。だが、後半に2失点して1-2で逆転負けしていた。木山隆之監督(53)は「首位に立っている強いアントラーズさんにはホームでは先制したけど逆転された。今日は先制されたけど粘り強く引っ付いていって勝負をと思っていた。選手たちがJ1の舞台で力を出し始めている」とチームの成長を実感した。J1初昇格チームがJ1最多8度優勝の鹿島とのアウェー初対戦で勝ったのは、2002年の仙台以来23年ぶり2チーム目となった。これまでは合計1勝2分け19敗とアウェーの「カシマスタジアム」は難攻不落で、出るくいはたたかれていた。なお、02年の仙台は最終的に年間11勝1分け18敗の13位だった。 <J1初昇格チームの鹿島とのアウェー初対戦(リーグ戦)>94年 磐田0●1、平塚0●495年 柏 0●4、C大阪0●296年 京都1●5、福岡1●397年 神戸2●598年 札幌2●300年 東京1●2、川崎F0●402年 仙台2○003年 大分0●104年 新潟2△205年 大宮0●206年 甲府1●307年 横浜FC1●209年 山形0●212年 鳥栖0△014年 徳島0●115年 松本1●318年 長崎1●224年 町田1●325年 岡山2○1

** 日本代表DF町田浩樹、ドイツ・ブンデスリーガのホッフェンハイムが獲得を発表、長期契約の模様 **

** ドイツ・ブンデスリーガのホッフェンハイムは27日、ベルギー1部リーグで優勝経験を持つサンジロワーズから日本代表DFの町田浩樹(27)を獲得したと発表しました。AP通信によれば、町田選手とは長期契約が結ばれた模様です。茨城県出身の町田選手は、J1リーグの鹿島アントラーズで6シーズンにわたりプレーした後、2022年にベルギーのサンジロワーズに移籍しました。また、日本代表としては国際Aマッチに17試合出場しています。(共同通信)

藤田譲瑠チマ、ザンクトパウリへ完全移籍「自分の強いをここで発揮し、成長できると確信」

ブンデスリーガ1部ザンクトパウリは27日、ベルギー1部のシントトロイデンから日本代表MF藤田譲瑠チマ(23)が完全移籍で加入すると発表した。藤田はクラブの公式サイトを通じて「ザンクトパウリは評判のいいクラブです。スポーツディレクターと監督との話し合いを通じて、自分の強みをここで発揮し、ともに成長できると確信しました。新しいチーム、街、そしてファンのみなさんとの関わりを楽しみにしています」とコメントした。また、チーム編成を担うスポーツディレクターのボルネマン氏は「ジョエルはゲームインテリジェンス、ダイナミズム、そして守備での存在感を持ち合わせている。技術力も高く、国際経験も豊富で非常に洗練されている」と称賛している。ザンクトパウリはかつて宮市亮が所属したクラブ。今季は1部で14位だった。

橋岡大樹、チェコの名門スラビア・プラハへ完全移籍「CLバルサ戦が決め手」契約は2029年6月まで

チェコの名門クラブ、スラビア・プラハは27日、イングランド3部リーグに降格したルートンからDF橋岡大樹(26)を完全移籍で迎えることを発表しました。契約期間は2029年6月までです。 クラブの公式サイトには橋岡のコメントが掲載されており、「スラビア・プラハは素晴らしい歴史を持っています。特にチャンピオンズリーグでの試合、例えばバルセロナとの対戦を観た時、とても興奮しました。それがスラビアとそのサポーターを選んだ理由でもあります。チームには素晴らしい選手が揃っていて、私は毎日YouTubeで彼らのプレーを見ています。家族もここは特別な雰囲気があると言ってくれました。早くここでプレーするのが楽しみです」と述べています。 スポーツ・ディレクターのビレック氏は「万能な選手であり、強力なヘディングシュートを持っています」と評価し、「彼の加入によりチームはさらなる進化を遂げると共に、アジア市場での地位強化にもつながるでしょう」と語りました。 スラビア・プラハは今シーズン、リーグ優勝を果たし、次シーズンの欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得しています。

【なでしこ】W杯王者スペインに1-3で敗北、田中美南の先制点実らずアウェーで逆転負け

日本女子サッカー代表「なでしこジャパン」(FIFAランキング7位)は、アウェーでW杯王者のスペイン代表(同2位)と対戦し、1-3で試合を落とした。主力選手である長谷川唯が体調不良で遠征に参加できない中で、GK山下杏也加をはじめ、4-2-3-1のフォーメーションで試合に臨んだ。DF陣は右から守屋都弥、熊谷紗希、古賀塔子、北川ひかる、ボランチに三浦成美と宮澤ひなた、攻撃陣には右から浜野まいか、松窪真心、藤野あおば、そして1トップに田中美南が配置された。ボールポゼッションを重視するスペインに対抗し、なでしこは素早い攻撃を心掛けた。前半9分には田中から浜野へのクロスでチャンスを作る場面もあったが、まもなくアクシデントが発生。北川がクリア時に負傷し、急遽宝田沙織が途中出場。古賀が左にスライドする形で対応した。ボール保持の時間が少ない中、前半30分に田中が相手の攻撃をカットし、浜野へボールを展開。見事なターンを見せ、左足で先制ゴールを決めた。しかし、スペインの攻撃が一層激しくなり、前半44分には同点に持ち込まれた。後半開始からフォーメーションを4-4-2にシフトし、三浦と藤野を下げてMF長野風花と杉田妃和を投入したが、相手に押し込まれる場面が続いた。後半17分にも選手交代が行われ、多くの選手が試合に参加。ライトな試合ながら、スペインの猛攻に突破され、1-2とリードを許してしまう。谷川が後半の重要な場面で失誤し、18歳ビッキー・ロペスに得点を許した。後半29分には田中がチャンスを迎えたが、惜しくもシュートはセーブされる。後半43分には再び失点し、1-3で試合終了。この試合は2年後のW杯に向けた貴重な経験と位置付けられたものの、連続3戦での敗北となった。