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名牝リバティアイランドの悲報にファン悲痛「涙が止まらない」「ずっと忘れないよ」「安らかに」

23年の牝馬3冠を制したリバティアイランド(牝5、中内田)が27日、香港のクイーンエリザベス2世Cで競走を中止し、安楽死の処置が施された。海外から届いた悲しい知らせにX(旧ツイッター)では多くの競馬ファンが涙を流した。「だめだ…涙止まらない」「名牝の最後がこんな形になるなんて…ご冥福を祈ります」「嘘だと言って」「あのお嬢さんが…残念でならない。今はとにかく安らかに」「ずっと忘れないよ。あなたの強さを」「本当に悲しくてつらい。今までありがとう、ずっとずっとカッコよかったよ」「衝撃の桜花賞、楽勝のオークス、果敢に天才に挑んだJC、全てが宝石のような思い出。今はただ安らかに」「お母さんになって、自分に似たかわいい子を産んで。その姿が見たいのよ。だから帰って来て。お願いだよ」とそれぞれの言葉で思いを伝えている。

【QE2世C】リバティアイランドが安楽死、左前脚負傷によりレース中止

日本の競馬ファンに愛された3冠牝馬リバティアイランド(牝5、中内田厩舎)は、直線でレースを中止し安楽死の処置が施されました。この件については、所有者であるサンデーレーシングから発表がありました。リバティアイランドは、後方からじわじわと位置を上げて4コーナーを回ったものの、直線で左前脚を負傷し、川田騎手はゴール手前で下馬せざるを得なくなりました。リバティアイランドは2022年にデビューし、父にドゥラメンテ、母にオーストラリアのG1馬ヤンキーローズを持っていました。同年の阪神ジュベナイルフィリーズで初のG1勝利を飾り、翌2023年には史上7頭目の牝馬3冠達成を果たしました。前走のドバイターフでは8着となり、帰国せずに香港で調整が行われていました。今回のレースでは、一昨年のダービー馬タスティエーラ(牡5、堀厩舎)が優勝し、2着にはプログノーシス(牡7、中内田厩舎)が入り、日本馬がワンツーフィニッシュを達成しました。

【QE2世ステークス】日本のダービー馬、タスティエーラが海外G1で初勝利!

2023年のダービー馬であるタスティエーラ(5歳牡馬、調教師:堀宣雄)が、海外G1レースで初の勝利を手にしました。彼はレース中、4番手から余裕を持って進み、直線でも楽な手応えを保ったまま先頭に立ち、完璧な勝利を収めました。2着にはプログノーシス(7歳牡馬、調教師:中内田充正)が入り、日本馬が1位と2位を独占する結果となりました。タスティエーラを勝利へと導いたレーン騎手は、「素晴らしい結果です。馬のコンディションが非常に良かったです。キャロットファームやノーザンファームの皆さんの努力が実を結びました。依頼を受けた時点で、大きなチャンスがあると感じていました。このような場で結果を残せたことを誇りに思います」とコメントしました。

ルメール騎手、青葉賞でJRA通算2000勝達成!最短記録での快挙

クリストフ・ルメール騎手(45歳)は、26日の東京競馬場で行われた青葉賞(G2、芝2400メートル)で、エネルジコ(牡3、高柳瑞厩舎)に騎乗し、JRA通算2000勝を達成しました。彼は史上10人目、現役では5人目の達成者であり、9085戦での記録達成は、1万81戦で記録を持つ武豊騎手を抜き、最少騎乗回数での快挙となりました。ルメール騎手は1999年にフランスでデビューしました。日本ではJRAの短期免許制度を利用し、2002年12月7日に初の騎乗を果たし、2日後の中京競馬場2Rでヤマニンロータスにて初勝利を収めました。それ以来、毎年短期免許で来日し、2005年の有馬記念ではハーツクライでディープインパクトを破るなど、日本で着実に実績を重ねてきました。2015年春にM・デムーロ騎手と共に外国人として初めてJRAの通年騎手免許を取得し、正式に移籍しました。2017年には初めてJRAの全国リーディングジョッキーに輝きました。そして、2018年に記録した218勝は、JRAの年間最多勝記録となっています。

「全部がうまく運べばダービーに間に合うかも」武豊騎手がトッピボーンに期待寄せる

武豊騎手(55)が25日までに自身のオフィシャルサイトの日記を更新し、先週阪神の1勝クラスを快勝したトッピボーン(牡3、笹田)について語った。同馬は父リアルスティール、母チカノワールという血統。1月5日の新馬戦は4着に敗れたが、中1週の未勝利戦で勝利を挙げ、先週19日阪神のレースで連勝を果たした。武豊騎手は「今後が楽しみになる強い勝ち方。時計も阪神の芝2000メートルで1分57秒9と優秀でした。このあと、全部がうまく運べば、ダービーに間に合うかもしれません」と期待を寄せている。トッピボーンは引き続き武豊騎手とのコンビで5月10日の京都新聞杯(G2、芝2200メートル)に参戦予定。結果次第で、ダービー(G1、芝2400メートル、6月1日=東京)出走が視野に入ってくる。

【美浦便り】人形で調教された馬がデビュー!加藤士師「素質は悪くない馬ですよ」

「メジャーアピールという馬について教えてください」。今回デビューするのは3歳牡馬で、父はダイワメジャーです。兄は2019年の新潟2歳ステークスで2着になったペールエール。母系には、2002年のフランスG2で勝利を収めたクリテリヨムドメゾンラフィットやG3エクリプス賞を制したジンジベリン、2022年のドイツG2の1000ギニーを制したチョペなど、注目の血統です。加藤士津八調教師(40)が語るには「今までデビューが遅れていましたが、素質は悪くありません」とのこと。そしてその遅れた理由が少し驚きです。「実は人形を使って調教していたんです」との驚きの声が。加藤師曰く、「この馬は気難しくて人を振り落としてしまうことがありました。そのため、初めの馴致や育成の段階で、人間に慣れさせるために牧場で人形を背中に乗せて訓練していました。私もこんな方法は初めて聞きました」と、大変ユニークな訓練方法が取られていたそうです。実際に使用された人形の写真を見せていただきました。このような方法があるとは驚きです。レスリングや格闘技用のダミー人形が使われていたとのこと。何度もこの馬と戦ってくたびれた様子が伺えます。加藤師も「見に行くたびに人形がボロボロになっていて心配していました。実際に騎乗した人も何人も振り落とされています」と振り返ります。いったい何度人形が代わりになったのか、お疲れさまでした。美浦トレセンに入厩してからも気難しさは続いていたようですが、「牧場や厩舎スタッフが本当によく頑張ってくれました。気性の改善も少しずつ進んでいて、デビューに向けて確実に良くなっています。血統も素晴らしいので、今後楽しみです。精神面の変化も期待しており、こうした変化のある馬は、いずれ走るのではないか」と操縦性も向上し、期待されています。デビューは今週27日(日)、東京競馬場の第5レース芝1800メートルです。加藤師は「この距離で試せるのは良いと思います。距離を短くすることは後からでもできます。実戦でどんな競馬ができるか、いい内容で終えられれば、牧場の方々の努力も報われると思います」と語ります。非常に期待のかかるデビュー戦となりそうです。【舟元祐二】