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ルメール騎手、青葉賞でJRA通算2000勝達成!最短記録での快挙

クリストフ・ルメール騎手(45歳)は、26日の東京競馬場で行われた青葉賞(G2、芝2400メートル)で、エネルジコ(牡3、高柳瑞厩舎)に騎乗し、JRA通算2000勝を達成しました。彼は史上10人目、現役では5人目の達成者であり、9085戦での記録達成は、1万81戦で記録を持つ武豊騎手を抜き、最少騎乗回数での快挙となりました。ルメール騎手は1999年にフランスでデビューしました。日本ではJRAの短期免許制度を利用し、2002年12月7日に初の騎乗を果たし、2日後の中京競馬場2Rでヤマニンロータスにて初勝利を収めました。それ以来、毎年短期免許で来日し、2005年の有馬記念ではハーツクライでディープインパクトを破るなど、日本で着実に実績を重ねてきました。2015年春にM・デムーロ騎手と共に外国人として初めてJRAの通年騎手免許を取得し、正式に移籍しました。2017年には初めてJRAの全国リーディングジョッキーに輝きました。そして、2018年に記録した218勝は、JRAの年間最多勝記録となっています。

「全部がうまく運べばダービーに間に合うかも」武豊騎手がトッピボーンに期待寄せる

武豊騎手(55)が25日までに自身のオフィシャルサイトの日記を更新し、先週阪神の1勝クラスを快勝したトッピボーン(牡3、笹田)について語った。同馬は父リアルスティール、母チカノワールという血統。1月5日の新馬戦は4着に敗れたが、中1週の未勝利戦で勝利を挙げ、先週19日阪神のレースで連勝を果たした。武豊騎手は「今後が楽しみになる強い勝ち方。時計も阪神の芝2000メートルで1分57秒9と優秀でした。このあと、全部がうまく運べば、ダービーに間に合うかもしれません」と期待を寄せている。トッピボーンは引き続き武豊騎手とのコンビで5月10日の京都新聞杯(G2、芝2200メートル)に参戦予定。結果次第で、ダービー(G1、芝2400メートル、6月1日=東京)出走が視野に入ってくる。

【美浦便り】人形で調教された馬がデビュー!加藤士師「素質は悪くない馬ですよ」

「メジャーアピールという馬について教えてください」。今回デビューするのは3歳牡馬で、父はダイワメジャーです。兄は2019年の新潟2歳ステークスで2着になったペールエール。母系には、2002年のフランスG2で勝利を収めたクリテリヨムドメゾンラフィットやG3エクリプス賞を制したジンジベリン、2022年のドイツG2の1000ギニーを制したチョペなど、注目の血統です。加藤士津八調教師(40)が語るには「今までデビューが遅れていましたが、素質は悪くありません」とのこと。そしてその遅れた理由が少し驚きです。「実は人形を使って調教していたんです」との驚きの声が。加藤師曰く、「この馬は気難しくて人を振り落としてしまうことがありました。そのため、初めの馴致や育成の段階で、人間に慣れさせるために牧場で人形を背中に乗せて訓練していました。私もこんな方法は初めて聞きました」と、大変ユニークな訓練方法が取られていたそうです。実際に使用された人形の写真を見せていただきました。このような方法があるとは驚きです。レスリングや格闘技用のダミー人形が使われていたとのこと。何度もこの馬と戦ってくたびれた様子が伺えます。加藤師も「見に行くたびに人形がボロボロになっていて心配していました。実際に騎乗した人も何人も振り落とされています」と振り返ります。いったい何度人形が代わりになったのか、お疲れさまでした。美浦トレセンに入厩してからも気難しさは続いていたようですが、「牧場や厩舎スタッフが本当によく頑張ってくれました。気性の改善も少しずつ進んでいて、デビューに向けて確実に良くなっています。血統も素晴らしいので、今後楽しみです。精神面の変化も期待しており、こうした変化のある馬は、いずれ走るのではないか」と操縦性も向上し、期待されています。デビューは今週27日(日)、東京競馬場の第5レース芝1800メートルです。加藤師は「この距離で試せるのは良いと思います。距離を短くすることは後からでもできます。実戦でどんな競馬ができるか、いい内容で終えられれば、牧場の方々の努力も報われると思います」と語ります。非常に期待のかかるデビュー戦となりそうです。【舟元祐二】