井上尚弥、「最も凶暴かつ魅力的なノックアウトアーティスト」としてザ・リング誌に年間最高試合候補に
4団体統一スーパーバンタム級の王者である井上尚弥(32歳=大橋ジム)は、ボクシングの聖地ラスベガスで11連続のKO勝利を飾り、約77年ぶりに世界記録を更新しました。WBA世界同級1位の挑戦者ラモン・カルデナス(29歳=アメリカ)と対戦し、8回TKOで勝利しました。ボクシング界で最も名高いアメリカの老舗ボクシング専門誌『ザ・リング』は、この試合を「年間最高試合候補に値する激闘」として公式ウェブサイトで取り上げました。井上は4階級制覇を達成した王者であり、『ザ・リング』誌が発表する階級を超えた最強ボクサーランキング、最新のパウンド・フォー・パウンド(PFP)で第2位にランクインしています。同誌は「井上は現在のボクシング界において、最も凶暴かつ魅力的なノックアウトアーティストであることを証明した」と評価しています。さらに同誌は、井上の今後の試合予定についても言及しました。「次戦は9月14日に東京でムロジョン・アフマダリエフと対戦予定であり、12月にはWBAフェザー級王者ニック・ボールとの試合がリヤド・シーズンで行われる可能性があります。また、同じ日本出身で、リング誌PFPランキング8位の強打者、中谷潤人との夢の対決も控えていると予想されています。」2回残り10秒で、井上はカルデナスの左フックを受け、一瞬ダウンを取られる場面もありました。今後について同誌は「カルデナス戦で見せた隙と弱点を考えると、32歳の井上が今後、実力者たちとの戦いでどこまで勝ち進めるかは不透明だ。モンスターは今回は危機を乗り越えた。しかし、強敵たちが次々と立ちはだかるだろう」と述べています。