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井上尚弥、アウェー予測の3度目ベガス「挑発はしないように」過去2度はコロナ禍/一問一答

【ラスベガス(米ネバダ州)2日(日本時間3日)=藤中栄二】プロボクシング4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(32=大橋)が3度目のベガス決戦に向け、MGMグランドで公式会見に臨んだ。4日(同5日)、当地のT-モバイルアリーナでWBA世界同級1位ラモン・カルデナス(29=米国)との防衛戦を控え、両者そろって登壇。緊張感あふれる17秒間のフェースオフ(にらみ合い)も展開した。なお主な一問一答は次の通り。◇  ◇  ◇  ◇-3度目のベガスは過去2回と違うか井上 前回、前々回はコロナ禍、パンデミックの中での試合だった。今回、このT-モバイルアリーナで試合することが、まず今回1番の違いだと思う。-初めてのT-モバイルアリーナでの試合。あなたにエネルギーを与えるか井上 米国のこれだけの大きな会場で試合ができるのは自分自身、すごくモチベーションもある。当日はシンコ・デ・マヨ(メキシコの国民の祝日)という日で試合するということで、当日の試合の雰囲気というのがちょっと分からず、アウェーになるかもとちょっと予想しているので、当日どんな雰囲気で試合するのか非常に楽しみ。-日曜日はどんな印象的な試合にしたいか井上 1つ望むのであればしっかりとボクシングをみせた上で、中盤にKOというのは自分の中でも1番良い形の試合の終わらせ方と想定している。まず日本でみせているパフォーマンスというものを1番に考えて、米国のお客さんの前でしっかりとボクシングをお届けしたいと思う。-過去の対戦相手でカルデナスと似ている選手はいるか井上 似た選手というのは自分の中では考えにくいが、非常にまとまった選手であると思うので。非常に当日は自分にとっても、すごく良いボクシングができるのではないかと期待している。-カルデナスの前で今後の試合について話することを気にする井上 いいえ。-自分自身の1番の強みは井上 パワーというものをすごく言われがちですけど、デイフェンスだったり、距離感だったり、当て感だったりとかが1番突出しているかなと思う。-1月の金芸俊戦では試合と途中に「こい、こい」と挑発を受けた。倒してやろうと思ったか井上 そうですね、ちょっとイラッとしましたけど。瞬時に倒してやる、と思いましたね。なので挑発はしないように(笑い)【井上尚弥5・5防衛戦】カルデナスと米ラスベガスで激突/試合当日ライブ速報します>>【特集ページ】井上尚弥のコラム、戦歴など>>

井上尚弥、宣言通り「中盤に確実にKO」達成して世界1位に!17秒のにらみ合い

【ラスベガス(米ネバダ州)2日(日本時間3日)=藤中栄二】プロボクシングの4団体統一スーパーバンタム級王者、井上尚弥(32=大橋)は、中盤KOでラスベガスのファンを魅了する意気込みを語りました。4日(日本時間5日)にT-モバイルアリーナでWBA世界同級1位のラモン・カルデナス(29=米国)との防衛戦を控え、MGMグランドで行われた公式会見で「しっかりとボクシングを見せつつ、中盤にKOで終えるのが自分にとって最良の試合の終わり方だと考えています」と述べました。 会見に同席したカルデナスとの撮影時には、17秒間のにらみ合いを見せた井上は、「非常に落ち着いてこの試合に臨んでいると感じました。そして同時に、自信を持っている姿勢も感じ取れました」と、戦いへの心構えを整えました。先月23日にロサンゼルスで行われた公開練習でもカルデナスと顔を合わせましたが、今回は試合2日前ということもあり、緊張感が漂っていました。 カルデナスをKOで撃破すれば、世界戦通算KO勝利数で元WBA世界ヘビー級王者ジョー・ルイス(米国)を越え、23KOで世界単独トップに立ちます。米国のレジェンドの記録をラスベガスで超えることとなりますが、井上は「記録にこだわるわけではなく、この試合は自分のためにKOで終えたいと考えています。記録のためではなく、自分自身のために試合を作り上げたい」と話しました。 試合が行われる2万人収容のT-モバイルアリーナもチェックし、「大きいと感じましたが、東京ドームも経験していますので、特に緊張はしていません」と平常心を保っていました。

【RIZIN】儀式の丸刈りがトレンドのスタイルに!皇治「年齢で薄毛が気になって。少しだけカッコよくさせて」

格闘技イベント「RIZIN男祭り」(12月4日、東京ドーム)に出場する選手たちが、2日にメディア対応を行いました。フェラーリでの当て逃げ事件を受け、今回の大会を「みそぎマッチ」として挑む皇治選手(35歳、TEAM ONE)は、身長27センチ高く体重では約40キロも重いシナ・カリミアン(37歳、イラン)と戦うことになっています。 4月25日の追加カード発表会見で、皇治選手は自ら連れてきた理容師によって髪を丸刈りにし、反省の意を示しました。しかし、今回の報道陣の前に現れた彼の頭は、なんと金髪に染められた「オシャレ丸刈り」になっていたのです。 一部メディアから「反省の意味で刈ったのに、オシャレにするのは趣旨が違うのでは?」と問い詰められると、皇治選手は生え際のM字部分を指し「最近ここが薄くなってきてて本当に気になっていたんですよ。もう35歳だから、年齢的に薄毛が気になってきます。頭を剃って許されることはないですが、これは僕なりの反省の形なんです。本当はハゲが嫌だったけど、一生懸命剃ったんですよ。それに、明日はこんな巨人と試合があるし、少しくらいカッコよくさせてください」と苦笑いで話しました。 その“大巨人”との戦いについて尋ねられると、皇治選手は「まあ、当て逃げしないようにしっかりと打ち合いますよ」と答え、会見室には微妙な笑いが広がりました。

ラスベガスでの熱烈歓迎 – 井上尚弥、伝説のリングに舞い戻る

【ラスベガス(米ネバダ州)1日(日本時間2日)=藤中栄二】ボクシングの4団体統一スーパーバンタム級王者、井上尚弥(32=大橋)が米国のファンから「熱烈」な歓迎を受け、その心は高まりました。4日(日本時間5日)にT-モバイルアリーナで予定されているWBA世界同級1位、ラモン・カルデナス(29=アメリカ)との防衛戦に先立ち、グランドアライバルと呼ばれる到着イベントに出席しました。約300人が集まる中で、約4年ぶりの「ベガス決戦」に向け、気合を新たにしました。   ◇   ◇   ◇到着イベント当日は、ファンたちの熱気が最高潮に達していました。白いキャップをかぶり、グレーのジャージーを着た井上が階段を降りると、集まった約300人のファンから大歓声が上がりました。井上は左手を挙げて応え、特別に設けられたリングに立ち、米国流の歓迎を存分に楽しんでいました。それ以来、約4年ぶりにラスベガスでの戦いが実現します。井上は「4年ぶりにラスベガスに戻ってこれて非常にワクワクしています」と輝く笑顔で語りました。過去2回のラスベガスでの試合は、20年10月と21年6月に行われ、いずれもコロナ禍の中でした。米国流の盛大な世界戦を体験することができませんでした。試合そのものも無観客や入場制限があり、現地ファンとの交流も少なかったため、今回の大きな反響に自然と心が高まりました。イベント終了後、サインを求める人々が殺到。多くのファンに囲まれつつも、リラックスした表情でサインに応じる井上の姿は「神対応」そのものでした。 この試合は、シンコ・デ・マヨ(メキシコの国民祝日、5月5日)の週末に催される興行で、ボクシング界のビッグマッチが開催されるのは近年の伝統となっています。オスカー・デ・ラ・ホーヤ(米国)、マニー・パッキャオ(フィリピン)、そしてフロイド・メイウェザー(米国)や、近年では現3団体統一スーパーミドル級王者サウル・アルバレス(メキシコ)らがラスベガスを熱狂の渦に包んできました。今年、その役割を井上が引き継ぎます。「ラスベガスで何を求められているかは十分に理解しています。シンコ・デ・マヨとなる5月4日は、ファンの期待に応えるボクシングを見せたいと思います」と述べました。井上の高揚感は、その派手な歓迎でますます増しています。〇…井上の父である真吾トレーナーは、強い腰痛から完全復活を果たしました。今月中旬に腰痛を患い、23日の渡米前には安静にしていた真吾トレーナーですが、アメリカ滞在中に井上のトレーナーである山岸氏の治療を受けて回復し、到着イベントを見守りました。真吾氏は「腰の状態は良くなり、セコンド入りにも問題はありません」と強調しました。

井上尚弥がアメリカ式「大々的」歓迎で笑顔「非常にワクワク」ラスベガス到着イベントに参加

【ラスベガス(米ネバダ州)1日(日本時間2日)=藤中栄二】プロボクシングの4団体統一スーパーバンタム級王者である井上尚弥(32歳、大橋ジム所属)が、アメリカのファンからの「大々的」な歓迎を受け、興奮を抑えきれない様子だった。5月4日(日本時間5日)、T-モバイルアリーナでWBA世界同級1位のラモン・カルデナス(29歳、アメリカ)との防衛戦を控え、到着イベント(グランドアライバル)に登場。集まった約300人のファンの前でインタビューを受けた。 WBAスーパー、IBF世界バンタム級王者としてラスベガスで試合をしたのは2021年6月以来、約3年11カ月ぶりの3度目の試合となった。井上は「4年ぶりにラスベガスに戻ってこられて非常にワクワクしています」と満面の笑みを浮かべた。同イベントのメインアクトとして階段を下りてくると、観客からの大歓声に包まれ、リングに上がって手を振り、温かい歓迎に応えた。 過去2回はコロナ禍で公式な試合日程がなく、試合自体も無観客や入場制限があったため、現地のファンとの交流も限られていた。今回、熱狂的な現地ファンからの歓迎に井上の気持ちも高ぶった様子。グランドアライバルが終了した後は、サインを求めるファンが殺到し、彼らの要望に可能な限り応じる「神対応」を見せた。 今週末のシンコ・デ・マヨ(メキシコの祝日)には、これまで数々のビッグマッチがラスベガスで開催されてきた。伝説的な無敗の世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(アメリカ)と、元6階級制覇王者マニー・パッキャオ(フィリピン)などが対決してきたが、今年のシンコ・デ・マヨの締めくくりを飾るのが井上だ。 「ここラスベガスで何を期待されているかは理解している。シンコ・デ・マヨとなる5月4日には期待通りのボクシングを見せたい」と意気込みを語った。 左フックを含む強力なパンチ力を持つ世界1位のカルデナスと対峙する準備は、すでに整っている。

井上尚弥“肉多め”専属シェフ減量食でパワフル肉体「待っていてくれているので」ファンに神対応

【ラスベガス(米ネバダ州)4月30日(日本時間1日)=藤中栄二】ボクシング4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(32=大橋)が、海外初帯同の専属シェフによる減量食でパワフルな肉体をつくり上げた。当地のT-モバイルアリーナで4日(日本時間5日)に行われるWBA世界同級1位ラモン・カルデナス(29=米国)との防衛戦を控え、ジムワークを打ち上げ。横浜市内で焼き肉店を経営するオーナーシェフによる“肉多め”メニューで3度目ベガス決戦の減量も万全だ。   ◇   ◇   ◇4日後に迫ったカルデナス戦の仕上げを終え、井上は充実感に包まれた。米プロモート大手トップランク社専用ジムで、前WBA世界バンタム級王者の弟拓真と8回の軽めスパーリングを実施。太田光亮トレーナーとミット打ちで汗を流し「あとは疲れを抜いて、ゆっくり過ごします」などと自身のSNSで報告した。減量中でも精力的に動ける肉体になっていた。今回、初めて海外マッチに専属シェフを帯同した。異例とも言える焼き肉店経営のオーナーシェフで、約3年前から契約。井上の栄養士と相談し、減量メニューを提供している。関係者は「肉と減量は相反するイメージだが、脂身の少ない肉を知り尽くす。タンパク質の摂取は大事」と説明。現地入り後も「肉多め」のローストビーフ丼が用意され、減量の精神的ストレスも軽減されているという。練習後、昨日以上の出待ちファンが詰めかけたが、井上は急きょサインに応じた。所属ジムの大橋秀行会長は「試合前なので…とお断りしていましたが、本人が『せっかく待っていてくれているので』と対応しました。そして歓声が上がりました。とても良い練習を終えました」と“神対応”を歓迎。順調な減量が、精神的な余裕も生んでいる。

【RIZIN】「男祭り」の試合スケジュールと中止されたヘビー級の対戦について。メインイベントは朝倉未来VS鈴木千裕ではなく、王座戦が取り行われます。

日本の格闘技イベントの中で最も注目されている「RIZIN男祭り」(12月4日、東京ドーム)の試合スケジュールが1日に発表されました。メインイベントでは、フェザー級の王座戦が行われます。現在の王者クレベル・コイケ(35歳、ブラジル)が、挑戦者ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(24歳、キルギス)を迎え撃ちます。 しかし、大会で予定されていたヘビー級トーナメントの1回戦「イズラムベック・ベクティベック・ウルーVSアレクサンダー・ソルダトキン」は、イズラムベックがトレーニング中に膝を負傷し、半月板を損傷して全治2ヶ月と診断されたため中止となりました。この対戦については、イズラムベックの代役を用意し、「RIZINランドマーク11札幌大会」(6月14日、北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)で開催する方向で調整中とのことです。 <RIZIN男祭り試合順> ▼メインイベント(第16試合)フェザー級(66キロ)MMA王座戦5分3回 王者クレベル・コイケ VS 挑戦者ラジャブアリ・シェイドゥラエフ ▼セミファイナル(第15試合)フェザー級MMA5分3回 朝倉未来 VS 鈴木千裕 ▼第14試合 フェザー級MMA5分3回 高木凌 VS 秋元強真 ▼第13試合 フェザー級MMA5分3回 萩原京平 VS 西谷大成 ▼第12試合 RIZINワールドGP2025ヘビー級(120キロ)トーナメント1回戦(MMA5分3回) 上田幹雄 VS シビサイ頌真 ▼第11試合 RIZINワールドGP2025ヘビー級(120キロ)トーナメント1回戦(MMA5分3回) スダリオ剛 VS ジョゼ・アウグスト ▼第10試合 RIZINワールドGP2025ヘビー級(120キロ)トーナメント1回戦(MMA5分3回) マレク・サモチュク VS ダニエル・ジェームス ▼第9試合 RIZINスタンディングバウト特別ルール3分3回(98キロ契約) 皇治 VS シナ・カリミアン ※皇治は8オンス、シナ・カリミアンは12オンスグローブを使用...

【マリーゴールド】スターダム退団の岩谷麻優が電撃入団「小川さん、マリーゴールドに必要でしょ?」

女子プロレスのマリーゴールドは1日、緊急記者会見を開き、スターダムを退団したばかりの岩谷麻優(32)の入団を発表した。会見に登場した岩谷は「みなさんこんばんは、女子プロレスのアイコン岩谷麻優です。スターダムを退団して、その数日後に入団会見。ちょっと早いって思う方も多いと思うんですけども、自分の中ではスターダムでは全てやりきりました。なので小川さん、マリゴールドに岩谷麻優、必要でしょ?」と同席したロッシー小川氏に笑顔で質問。続けて「マリーゴールドでも全部(ベルトを)取るやつ、『グランドスラム』を狙って、岩谷麻優を世界に広げて、もっともっとプロレスを楽しんでいきたいと思ってマリーゴールドに入団させていただくことにしました」と話した岩谷は、この日が誕生日の小川氏にケーキをプレゼント。小川氏も「(岩谷は)私の中では、マリーゴールドを設立するときに設立メンバーにいてほしいというのがありまして、それが1年かかりましたけど、ここに実現したということです。だから私の中では、前からいるメンバーという認識というか。今日、68歳の誕生日なんですけど、1番素晴らしい誕生日プレゼントをもらいました」とよろこんだ。岩谷は4月27日に行われたスターダム横浜アリーナ大会でIWGP女子王座10度目の防衛戦に臨んだが、挑戦者朱里に敗れて王座から陥落。翌28日の一夜明け会見で退団を表明していた。マリーゴールドでの背番号はは誕生日にちなんだ「219」で、初戦は4日後楽園大会での高橋奈七永戦になる。

井上尚弥が試合5日前に異例のファン対応 大橋会長「サインを求める方々で長蛇の列が…」 ####

【ラスベガス(米ネバダ州)4月29日(日本時間30日)=藤中栄二】ボクシング4団体統一スーパーバンタム級王者の井上尚弥選手(32=大橋ジム)は、試合を目前にした異例のファン対応を行いました。ラスベガスのT-モバイルアリーナで5月4日(日本時間5日)に行われるWBA世界ランクトップのラモン・カルデナス選手(29=アメリカ)との防衛戦に備え、トップランク社専用ジムで最後の調整を行っています。練習後、ファンの長蛇の列にサインをするなど、リラックスした状態で試合に臨む準備を整えています。   ◇   ◇   ◇ラスベガスのメインイベントの選手らしい振る舞いでした。トップランク社のジムでの練習中、ジムの外には多くのファンが集まりました。井上選手の所属する大橋秀行会長(60)は「サインを求める方々で長蛇の列ができていました」と述べています。ファンたちはボクシンググローブやTシャツ、キャップなどさまざまなグッズにサインをもらい、井上選手の自信を感じさせるファンサービスとなりました。井上選手は、WBAスーパー、IBF世界バンタム級王者の時期には、2020年10月のジェーソン・モロニー戦、2021年6月のマイケル・ダスマリナス戦に続き、3年11カ月ぶり3度目のラスベガスでの試合となります。過去の2試合はコロナ禍で無観客もしくは入場制限がかかった環境で行われました。そのため、「聖地」のファンとの触れ合いの機会はほとんどありませんでした。井上選手は渡米前から「1つ1つのイベントを楽しみたい」とコメントし、この機会を心待ちにしていました。国内の世界戦ではインフルエンザなど感染症対策のため、ファンとのふれあいは非常に限られています。そのため、今回のサイン対応は異例と言えます。減量中にもかかわらず、心身ともに調整がうまくいっていることを示しています。井上選手も「決戦まで残り5日」とSNSを通じてカウントダウンしており、迫り来る「ベガス決戦」を楽しみにしています。カルデナス選手は身長165センチの右利きボクサーで、強打を得意としています。破壊力あるアグレッシブなスタイルから、「ディタミーナ」(スペイン語でダイナマイト)と呼ばれます。世界ランクもWBAで1位です。ラスベガスでアメリカ人対戦となるため、完全アウェーの可能性もあります。2万人収容のT-モバイル・アリーナで、数多くのボクシングのビッグマッチが開催されたメインステージで、再び世界を驚かせる準備を井上選手が整えています。

新間寿さん葬儀で佐山聡が弔辞「実際の新間さんは、すごく温かく、家族思い」/全文

4月21日に90歳で亡くなった“過激な仕掛け人”こと元新日本プロレス専務取締役営業本部長の新間寿(しんま・ひさし)さんの葬儀・告別式が4月30日、都内で営まれた。新間さんが会長を務めたストロングスタイルプロレスを率いる佐山聡(67)とプロレスラー藤波辰爾(71)が弔辞を読んだ。以下、佐山の弔辞全文。 ◇   ◇   ◇新間さん、悔しいです。すみません、最後の電話で「頑張れ!」と反対に応援してくれて。「6月は2人でリングに立つぞ」。6月と言いながら、こんなに悪いとは知りませんでした。声も出せない状態で、ベッドに寝てる新間さんのことを聞いて、本当に頑張らなきゃなと(思いました)。この20年間、新間さんと毎日のように会って、北京で食事したり、全国いろいろなところを旅して歩いたり。僕に電話を最後にして「温泉に行きたいなあ」という話をして。「温泉に行こうぜ」と、そういう約束をしたのに。新間さんが亡くなった時に、絶対に新間さんに会いにいかなくちゃいけないと思って、自宅にお伺いした時に、なぜか実感がわかなくて。「佐山頑張れ」。そう静かに言ってくれてるんだなと思いました。その日からなぜか不思議なんですが、僕、声が出るようになりました。新間さんが僕を新日本プロレスに入れてくれて、タイガーマスクとしてデビューさせてくれて。新間さんの過激な仕掛けに、その仕事ぶりは知っていても、若い頃の自分には雲の上の人の状態で、晩年になって新間さんの真の姿を見ることができました。 この20年間、何の仕事でも、動けば雷電のごとく、発すれば風雨のごとく、こんな言葉がぴったりの新間さんだと思います。全国の皆さんはそう思っているはずです。でも実際の新間さんは、すごく温かく、家族思いで、優しいことは、ここにいらっしゃる皆さんはみんな知っていると思います。プロレス愛が非常に強い方でした。新間さんがプロレス愛を語る時、どうも私があまり反応しないので…、それを毎回、応援してくれたのは新間さんでありました。新間さんの温かい、優しい心、プロレスに対する愛情…。今そこで眠っていらっしゃる新間さん、僕もそこに頑張ってみようと思います。愛情を込めて、藤波さんたちと一緒になって、プロレス界を盛り上げていきたいな、そういう心、気持ちになりました。新間さん、まだ別れたくないです。僕が成功するまで見守ってください。私たちはやります。あなたが願っていたごとく、そこに集中して頑張っていきたいと思います。また、いつか、その大成功の報告をしたいと思います。今までありがとうございました。新間さん、ありがとうございました。◆主な参列者 佐山聡、藤波辰爾、ジャガー横田、榊原信行(RIZIN・CEO)、笹原圭一(RIZIN広報事業部長)、中嶋勝彦、関根シュレック秀樹、大仁田厚、雷神矢口、阿部史典、Sareee、MIRAI、スーパー・タイガー、間下隼人、日高郁人、猪木啓介、サイモン・ケリー猪木、ロッシー小川、アントニオ小猪木、平井丈雅(ストロングスタイルプロレス代表)*敬称略