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力士が「アバター」のように青い…IGアリーナは土俵と会場の照明違いカメラマン泣かせ

名古屋場所が、新会場IGアリーナで始まった。本場所の会場変更は1985年初場所で蔵前から両国に移転した国技館以来40年ぶり。初日は、こけら落としのイベントにもなった。   ◇   ◇   ◇○…新会場はカメラマン泣かせだった。大相撲の特性としてつり屋根があり、そこに照明が設置される。この照明が、人肌が赤みを帯びたように映る旧タイプのもの。対してIGアリーナに常設の照明は、最新鋭の青みを帯びるLEDのライト。多くのカメラマンから「土俵から大きく吹っ飛ぶと色が大変なことになる」との声が聞こえた。赤みを帯びることを想定した当初のカメラ設定から、LEDで照らされた色に急変するため対応できず、一段と青みが強く出た写真や映像になるという。しかも「照明の設定が良くなく、影が強く出る」という声も。2日目にはNHKと会場が協議し、再調整の予定という。さらに照明によって、土俵下のカメラマンからは「暑い」、強力な空調の影響で上方客席のカメラマンからは「寒い」との声も出た。◆IGアリーナ 名古屋市に新設された多目的アリーナ。愛知国際アリーナの命名権を英国の金融会社「IGグループ」が取得し、10年間は「IGアリーナ」となる。メインアリーナの広さは4600平方メートル。立ち見を含めると最大1万7000人収容可能。建築家の隈研吾氏がデザインした。最寄り駅は市営地下鉄名城公園駅。【大相撲名古屋場所全取組結果】はこちら>>

【BD】溝口勇児がSATORUに勝ち、飯田将成に「ビビってんなカス、と朝倉兄弟が言えと」

セミファイナル(第30試合・ライトヘビー級キックボクシング)で、今大会限りでのBD引退を表明しているSATORUと、BDの溝口勇児COOが対戦。フィジカルの強さを生かして圧力をかけ、インローや三日月蹴りなどキックを効かせた溝口が判定4-1で勝利した。最後は溝口がUFCのマックス・ホロウェイばりに「真ん中で殴り合おう」というジェスチャーをして、パンチを打ち合ってそのまま試合終了。終わった後は2人で抱き合った。もともとSATORUは飯田将成と戦う予定だったが、飯田と溝口がコミュニケーションの部分でもめて、飯田が出場を辞退。溝口が責任を取って出場することを決めた。溝口は試合後「おい、ヘタレ! 臆病者! 小心者! 子猫ちゃん! 間違えた、飯田さん、見てますか? お前さ、俺まだ言い足りねえからな、本当は。でも抑えてやってんだよ、未来君に言われてるから。言いたいことあんだったら、いいぞ俺、ベアナックルで(対戦して)も。MMAでもいいぞ、なあ。今日の試合はちょっとしょっぱかったけど、お前相手だったら、マジで一番怒りモードでいけるから。覚悟しとけマジでお前。でもお前、臆病者の子猫ちゃんだから俺のケンカ買えねえよな。お前プロだろ? 俺、素人だぞ。ビビってんじゃねえぞカス、って朝倉兄弟に言えって言われました」と本心ともジョークとも取れるようなマイクを披露。溝口はその後、飯田対SATORUがなくなってしまったことをファンに謝罪してから「SATORU選手に関しては、本当に全てのカードを2つ返事でOKって言ってくれる最大の功労者の一人なんですね。僕は会見の時にもお話しさせていただきましたけど、俺が勝ったら引退撤回を検討してくれと。SATORU、考えてみてください」とSATORUに引退について再考するように呼びかけていた。【BD】元大関の把瑠都が判定負け 代替出場の溝口勇児COOが判定勝ち 他31試合/詳細

新横綱大の里、万全の寄り切りで白星スタート 元大関琴風氏「文句なし」元横綱若乃花の花田氏は「100点」

大の里(25=二所ノ関)は、現在2場所連続優勝中であり、新横綱として迎えた初日を白星で締めくくりました。彼は十両時代に2度対戦し、連勝を収めた欧勝馬を寄り切り、新横綱場所での史上8人目となる3場所連続優勝への最高のスタートを切りました。初日の見事な勝利に、解説陣も称賛を送りました。NHKで解説を担当した元大関の琴風浩一氏(67)は「立ち合いからぶつかった後の出足、圧力には文句なしですね」とコメント。一方、ABEMAで解説を務めた元横綱若乃花の花田虎上氏(54)は「前に出てしっかり相撲を取っている。100点ですね。少し腰が高かったですが、それは緊張からくるものでしょう」と評しました。

【BD】元大関の把瑠都が初参戦!どうなるSATORU-溝口勇児COOほか31試合/速報中

格闘技イベント「Breaking Down(ブレイキングダウン=BD)16」が13日、大阪・おおきにアリーナ舞洲で行われる。 今大会限りでのBD引退を表明したSATORUが戦う予定だった飯田将成がBDの溝口勇児COOともめて出場を辞退。責任をとって同COOがSATORUとセミファイナルで対戦する。 BD初参戦の元大関把瑠都は、無差別級キックルールで赤沢幸典と対戦する。全31試合をニッカンコムでライブ速報します。 SATORUはスマホに書いたメッセージを読み上げて今大会限りでのBD引退を表明した(朝倉未来のYouTubeチャンネルから) 解説席の朝倉未来(ABEMA放送から) 【BD】審査員に黒田斗真、中村寛、ストラッサー起一、中村のXにファンから「暴れたらダメ」 ◆試合経過 第1試合 キックルール:72.0kg以下 しょーた○判定 ●傾奇者 第1試合に勝利した、しょーた(ABEMA放送から) 第2試合 キックルール:70.0kg以下 富永啓悟○判定 ●LARGE HIGH 第3試合 キックルール:56.5kg以下 ドラゴン○判定 ●西島恭平 第4試合 キックルール:75.0kg以下 太陽○1RKO●藤井啓輔 第5試合 キックルール:65.0kg以下 竜●延長判定 ○sakkki...

名古屋場所の新会場IGアリーナ初勝利は東颯海 0歳で被災、力士会寄贈の土俵で鍛えた15歳

新しい名古屋場所の会場となったIGアリーナでの取り組みが開始されました。IGアリーナで記念すべき初勝利を収めたのは、序ノ口東24枚目の東颯海(とうそううみ、15歳、所属:玉ノ井部屋)です。試合中には鼻血を出しながらも奮闘し、西序ノ口23枚目の末冨(15歳、所属:境川部屋)を押し倒しました。「最初に勝つことができてとても気持ちが良かったです」と彼は喜びを語りました。2010年3月23日に岩手県山田町で生まれた東颯海は、1歳になる少し前に東日本大震災で被災し、津波で自宅を失いました。しかし、力士会が山田町に寄贈した土俵で練習を重ね、玉ノ井部屋に入門しました。5月の夏場所で初めて土俵に立ったばかりです。今場所が序ノ口デビューとなり、「自分の出身地の名前がしこ名になっていて嬉しかった」と語りました。彼が感謝の意を伝えたい相手として、「親方、親、そして尊敬する先輩の東俊隆さん、それに富士東さん」と名前を挙げました。「三段目に上がり、雪駄(せった)を履きたい」と意気込む彼は、新しい会場と共に新鮮な気持ちでスタートを切りました。【佐々木一郎】

白鵬さん、モンゴルの伝統祭り「ナーダム」で正装姿を披露 天皇皇后両陛下も参加

大相撲で歴代最多の45度の優勝を記録し、この6月に日本相撲協会を退職された元横綱の白鵬翔さん(40)が、11日に自身のインスタグラムのストーリーズを更新しました。モンゴルの伝統的な祭典「ナーダム」に参加した様子を投稿しています。ナーダムは夏を迎えるモンゴルを彩るスポーツ祭典です。その起源は紀元前3世紀にまで遡るとされており、相撲や競馬、弓術といった競技が行われます。白鵬さんは、お母様のタミルさんと共に帽子をかぶった正装姿で笑顔を見せたツーショットを公開しました。また、モンゴルを公式訪問中である天皇皇后両陛下も同祭典の開会式にご出席されました。白鵬さんは、馬が入場する場面を撮影し、天皇皇后両陛下がその様子を見守られているシーンも投稿しました。

** 「狂乱の貴公子」リック・フレアー、深刻な皮膚がん闘病中「祈っていてくれ」 **

** プロレス界の伝説的な存在であり、日米両国で多くのファンに愛されているリック・フレアー(76歳)は、現在がんとの闘病生活を送っています。 彼は6月中旬に皮膚がんの診断を受けたことを公表しました。彼にとってこれは2度目の診断で、今回のケースは再発となります。7月には手術を受けることを自身のX(旧ツイッター)で報告し、「祈っていてくれ。すべてが壊れやすいのだ」というメッセージをファンに向けて発信し、健康状態に不安を覚えていることを明かしました。 フレアーはXを通じて、「対処しなければならない健康上の問題があり、これまで健康を後回しにしてきたが、悪性黒色腫という病気が軽く考えられないものであると改めて認識しました」と説明しています。6月には米国ミシシッピ州で予定されていたイベントを欠席しましたが、4日前には自身のインスタグラムを更新し、「ビジネスに戻る!小さな血が私を引き戻すことはできない!私は人生ずっと血を流している!WOOOOO!」という意欲的なコメントと共に、トレーニングしている動画をアップロードしました。 1980年代から1990年代にかけて、フレアーは米国の人気プロレス団体WCWやWWF(現在のWWE)で活躍し、日本でも「狂乱の貴公子」として知られる人気レスラーでした。2008年には個人としてWWE殿堂入りを果たし、4年後には「フォー・ホース・メン」のメンバーとして再度殿堂入りを果たしました。これは2度殿堂入りした唯一のレスラーという名誉となります。60代になっても娘である「女王様」シャーロット・フレアーらと共にWWEに登場し、2019年のレッスルマニア35大会にも姿を見せています。73歳となった2022年8月には米国テネシー州ナッシュビルで引退試合に臨みました。

大栄翔と遠藤が休場、大栄翔の連続出場記録がついにストップ 遠藤は手術のため今場所全休

大相撲の名古屋場所が間もなく始まる中、関脇の大栄翔(31歳)と、西前頭7枚目の遠藤(34歳、共に追手風部屋所属)が初日から休場することが決まりました。11日に日本相撲協会が名古屋のIGアリーナで行った取組編成会議で、彼らの初日および2日目の出場がないことが発表されました。部屋の師匠である追手風親方(元前頭大翔山)は、報道陣の電話取材において、大栄翔が右ふくらはぎの痛みで休場すること、そして遠藤が10日に右膝の手術を行ったことを明らかにしました。 7場所連続で三役に名を連ねた大栄翔は、名古屋場所の結果次第で大関昇進の可能性がありました。追手風親方は大栄翔の途中出場について「出られるようになるといいが、今後の回復次第」と述べ、慎重な姿勢を見せました。大栄翔は埼玉県草加市の部屋での稽古中に痛めた部位が快方に向かっていましたが、名古屋場所のために三重県四日市市に移動し、宿舎を構えての稽古中に再び悪化させました。「日が経てば筋肉が治って相撲が取れるようになる。まずはケガを治すことが先決。焦っても仕方ない」と親方は説明し、場合によっては全休の可能性も示唆しました。 大栄翔が全休または途中からの出場後に勝ち越せなければ、目標である大関昇進は振り出しに戻ります。令和の時代になってからも前頭4枚目までの番付を維持し続けていましたが、今回は大きく番付を落とす可能性があります。また、感染症の影響で部屋に陽性者が出て休場したケースを除いて、初土俵以来続いていた連続出場記録は1070回で途切れました。 遠藤は手術後に追手風親方へ「無事に終わりました」と電話で連絡がありました。手術は内視鏡ではなく開腹手術で行われたとのことで、今回は右膝のみでしたが、今後の状況次第では左膝の手術も検討される可能性があります。 今場所の全休は確定し、次場所での十両転落が濃厚です。追手風親方は「復帰には1、2カ月かかるでしょう。とりあえず次の場所を目指して頑張ります」と、9月の秋場所での復帰を目指しています。 また、十両の生田目も初日から休場することが決まっています。

新横綱大の里、初日は小結欧勝馬と対戦 豊昇龍は苦手の高安 大栄翔、遠藤が休場/取組編成会議

日本相撲協会は11日、名古屋場所(13日初日)に向け、名古屋市のIGアリーナで取組編成会議を開き、初日の取り組みを決定しました。2場所連続優勝中の大の里は、新横綱として、まず新三役の小結欧勝馬と対戦することが決まりました。大の里は日体大時代、欧勝馬の先輩にあたり、過去の対戦成績は2戦2勝と有利です。初日の取り組みとともに、2日目の対戦相手もこの日のうちに発表されます。3場所目の横綱である豊昇龍は、苦手な高安との対戦が決まりました。高安との対戦成績は、相手の不戦勝と不戦敗を除き、過去1勝9敗と分が悪いです。横綱として初の優勝を目指す豊昇龍にとって、いきなりの難敵との対戦となります。大関の琴桜は、東前頭筆頭の安青錦と対戦することが決まりました。また、関脇の大栄翔と前頭の遠藤が、初日から休場することが発表されました。

井上尚弥「警戒心を高めている」アフマダリエフと防衛戦 挑発多き元統一王者と9月14日に因縁決着へ

プロボクシング4団体統一スーパーバンタム級王者である井上尚弥(32、大橋ジム所属)が、9月14日に名古屋のIGアリーナでWBA世界同級暫定王者のムロジョン・アフマダリエフ(30、ウズベキスタン出身)との防衛戦に挑むことが10日に正式に発表されました。今年5月に米ラスベガスでWBA世界同級1位ラモン・カルデナス(アメリカ)を8回TKOで下して以来、約4カ月ぶりにリングへ戻ります。井上選手にとって首都圏以外での世界戦は初めてで、年3試合を行うのは2017年以来8年ぶりとなります。井上選手は10日、東京都内のホテルで行われたカード発表会見に出席しました。元WBAスーパー、IBF世界同級王者であるアフマダリエフについて、井上選手は「アフマダリエフはボクシングスキルが豊富で、その技術やフィジカル、テクニックに警戒しながら戦いたいと思います。今回の試合はキャリア最大の強敵と思っています」と語り、緊張感と警戒心を高めていることを明らかにしました。大橋秀行会長(60)も「これまでドネアやフルトン、ネリとの試合があったが、彼が一番の強敵です」とコメントしました。アフマダリエフ側からは何度も挑発を受けており、2023年4月にマーロン・タパレス(フィリピン)に判定負けして王座を失った後、同年12月にWBA同級挑戦者決定戦を制して再浮上してきました。アフマダリエフは、他団体の指名戦を優先した井上選手に対し「WBAから私と戦うように2度命じられたが、避けた」と主張してきました。タパレスに敗北した経緯もあり挑戦の順番が後回しとなっていましたが、今回ついに因縁の決着に向けた試合が行われます。井上選手は「多分SNSを通じて挑発があったかもしれないが、私はそれをチェックしていない。万全の準備をして9月14日に挑みたい」と述べました。 試合会場となるIGアリーナは、約1万7000人を収容可能です。井上選手と大橋ジムは、スポンサー契約を結んでいるNTTドコモが運営会社に出資しています。世界トップレベルのグローバルアリーナとして2025年7月にオープンし、早速、大相撲名古屋場所が開催されることとなっています。ボクシング興行は初開催となり、中部地区の新たな名所として注目されています。また、井上選手がアフマダリエフを撃破し防衛に成功すれば、12月にはサウジアラビアのリヤドで今年4試合目が行われる予定です。昨年11月にサウジアラビア政府のプロジェクト「リヤド・シーズン」とのスポンサー契約を総額30億円で締結済みで、同国総合娯楽庁のトゥルキ・アラルシク長官からも期待の声が寄せられています。アフマダリエフ戦で問題がなければ、プロデビュー翌年の2013年以来、実に12年ぶりの年間4試合に挑戦します。井上選手は「アフマダリエフに勝つため、しっかりと戦略を練っていきたい。12月の試合は考えず、この試合に集中したい」とアフマダリエフ戦への集中を示しました。また同興行では、WBO世界バンタム級王者の武居由樹(28、大橋ジム)が同級1位のクリスチャン・メディナ(25、メキシコ)との指名試合による3度目の防衛戦を行うことが決定。さらに、WBA世界ミニマム級王座決定戦が予定されており、同級1位の高田勇仁(27、ライオンズジム所属)と日本同級王者の松本流星(27、帝拳ジム)が対戦することも正式発表されました。【藤中栄二】