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内野5人シフトするもドジャースがサヨナラ負け ~ 左翼を突かれる

ロサンゼルス・ドジャースは、試合の終盤で内野5人の守備シフトを試みましたが、逆転負けを喫しました。先発した山本由伸投手(26歳)は序盤のピンチを無失点で切り抜け、6回を投げて無失点9奪三振の好投。しかし、打線は8回までで11の残塁を出し続け、3番手のベン・カスペリアス投手(26歳)が8回2死一、二塁の場面で強烈な打球を体で止めるも、一塁への悪送球で先制点を許しました。9回には、1死から大谷翔平選手(30歳)とムーキー・ベッツ選手(32歳)の連打で1死一、三塁とし、フレディ・フリーマン選手(35歳)の打席で暴投があり、同点に追いつきました。その裏、カスペリアスは先頭打者ゴーマンに二塁打を許し、続くパヘスの犠打を一塁へ悪送球、無死一、三塁のピンチとなりました。そこで、左翼手キケ・ヘルナンデス選手(33歳)は三遊間にシフトし、内野5人シフトを採用しました。渾身の作戦でしたが、アレナドに左翼の空いたスペースに打球を運ばれ、サヨナラ負けとなりました。大谷翔平選手(30歳)は第5打席まで二ゴロ、四球、中直、遊飛、内野安打でした。ラーズ・ヌートバー選手(27歳)は空振り三振、空振り三振、三塁内野安打、三邪飛でした。

【読売ジャイアンツ】マルティネス、球団新記録の25試合連続無失点 阿部監督「素晴らしい記録」長嶋茂雄氏死去後の初勝利

読売ジャイアンツは、長嶋茂雄終身名誉監督が89歳で逝去した後、初の勝利を手に入れました。前日まで今季最悪の5連敗を喫していましたが、長嶋氏が愛したホームグラウンドでの勝利となりました。両チームが無得点のまま迎えた6回2アウトの場面で、5番打者の増田陸内野手(24歳)が左翼スタンドに4号先制ソロホームランを放ち、20イニングぶりの得点を挙げました。続く代打の丸佳浩外野手(36歳)が右翼席へ連続となる1号ソロを打ち込みました。阿部慎之助監督(46歳)は「チームを救ってくれたホームランでした」とコメントしました。8回は大勢に託し無失点で抑えました。そして9回はマルティネスが開幕から25試合連続無失点という球団新記録を更新し、今シーズン21セーブ目を挙げました。阿部監督は「(大勢は)揺るぎないセットアッパーですので、前回の悔しい思いを晴らしてもらいました。彼以外に任せる人はいませんでした」と話し、マルティネスについては「彼の存在があるからこそ試合を締めくくれています。本当に素晴らしい記録です」と称賛しました。また、「長嶋さんの死去後初の勝利となり、『勝っていいところを見せよう』と話していましたので、ホッとしています」と述べました。

【阪神】森下翔太、逆転3ランで佐藤輝明に打点追いつく「いい準備はできた」トップ10度目V打

阪神タイガースの外野手、森下翔太選手(24)は逆転の3ランホームランで試合を決めました。0-2で迎えた6回、オリックスの宮城投手から貴重なシーズン9号を放ちました。これにより、両リーグ単独トップとなる10度目の決勝打となり、また近本選手の通算1000安打を祝う形となりました。森下選手はこれで41打点となり、佐藤輝選手に追いつきリーグトップに立ちました。 「2点ビハインドからの逆転劇は嬉しかった。昨日は打てなかった分もあるので、良い結果が出せてよかった」と語りました。 6回1死一、二塁の場面で、甘く入った136キロのフォークを強振し、瞬時に左翼スタンドに飛び込みました。プロ選手の平均打球速度が150キロ程度と言われる中、176キロという驚異的な弾丸ライナーを記録しました。「パ・リーグの多くの投手と対戦していますが、第1打席から良いイメージを持っていました。ホームランは結果的に出たものですが、しっかり準備できたことが良かった」と振り返ります。今季の交流戦での1号で試合をひっくり返し、8回にも先頭打者としてレフト前ヒットを放ちました。これで今季17度目のマルチ安打となりました。 プロ入りから苦手としていた6月を見事に乗り越えています。23年は月間打率2割、本塁打や打点なし。24年は同打率2割3分6厘、1本塁打、10打点。今季はここまで打率3割3分3厘で、既に2本塁打、7打点を記録しています。それでも「今の調子は決して良いとは言えません。オフシーズンでの取り組みが、実力や技術を高めてくれているだけ」と振り返り、結果にとらわれず日々の努力を続けています。 藤川監督は、直前に中野選手の犠打失敗があった場面での森下選手の一打について、「上手くピッチャー正面にバントさせられて、三塁で封殺された直後だったので、『どうなるかな』と思っていたが、森下の能力がこの打席で見事に発揮された」と評価しました。虎の3番打者として勝負強さを見せました。【塚本光】 ▽オリックスの岸田監督(阪神に連敗。森下選手の逆転弾について)「一振りで決められてしまいましたね。甘い球だったのでしょう。ホームランを打たれるということは、あれで決められたかなと思います」

【阪神】藤川監督「脳振とう特例」抹消の石井大智に言及「症状は何カ月、何年も後に出ることも」

阪神藤川球児監督(44)が「脳振とう特例」の対象選手として出場選手登録を抹消された石井大智投手(27)について言及した。前日6日のオリックス戦(甲子園)で9回、打球を右の側頭部に受け試合中に救急搬送された。球団はこの日、石井の状態ついて、病院を受診し、医師の指示のもと自宅で静養していると発表。今後も医師の指示に従って療養していく、とした。指揮官は試合後「現状では、入院の必要がないというより、自宅で待機ということになりますけど、昨日もお話しした通り、脳振とうのその後の症状は何カ月も後、何年も後に出ることもありますから」と説明。続けて「一般の方にも言えることですけど、何日たったから大丈夫というものではないということを、ぜひみなさんにもメディアを通して伝えていただけると。石井だけではなくて、世の中の人のためにもなるんじゃないかと思います。まだまだ何かを言える状況ではないと思います」と話した。【関連記事】阪神ニュース一覧

【阪神】藤川監督「無事にゲームを、と約束」前夜の警告でオリ岸田監督、審判団とのやりとり説明

阪神藤川球児監督(44)が、メンバー表交換時のオリックス岸田護監督(44)、審判団とのやりとりを説明した。前日6日の0-0で迎えた9回無死一塁、一塁走者のオリックス広岡が二ゴロの間に二塁へスライディングすると、遊撃小幡と接触し、このプレーに警告が発表されていた。試合前のメンバー表交換で、この件について審判側が説明。帽子を外したまま神妙な面持ちを見せる岸田監督に、藤川監督も帽子を外して握手をして応えた。一連のやりとりが終わると、球場からは拍手も送られた。藤川監督は試合後に、やりとりについて説明した。「責任審判の方から、昨日のプレーについて説明があって。ルール的なところの認識を、オリックスさんの方がしっかり持たないといけないというところでしたけど。こちらとしては幸いなことに、小幡にケガもなかったということで、岸田監督も私自身も1年目の監督ですから、プロ野球のルールは新しいものも導入されて非常に難しくはなってきているので」。続けて「自分自身は(そのプレーが)すぐに分かりましたから、落ち着いて、何事も対応しようということで責任審判の方々とお話をして、いろんなケースが出た時にはまた話し合いを持って、無事にゲームを執り行おうという約束をした、そういうところになります」と話した。【関連記事】阪神ニュース一覧

【ヤクルト】縦読みすると「つばくろう」、SBハリーホークのフリップアートにSNSが感動の嵐

ソフトバンクホークスのマスコットキャラクター、ハリーホークが試合前の特別な演出で注目を浴びています。つば九郎の代名詞であるフリップ芸が、活動を休止中の彼に代わって披露されました。「ハリーホークの今日のひとこと」というコーナーの最後のフリップに、一見すると何もないように見えますが、隠されたメッセージが記されていました。 「今日は暑いのでつめたい飲み物をばっちり用意してくもひとつない空の下でろうにゃくなんにょうきうきしながら野球を楽しもう」 この縦読みをすると、「つばくろう」となります。さらに、大型ビジョンの画面上で「共演」するつば九郎を指差しながら、「ところで月日が過ぎるのが早いですね。ここに来ると思い出が蘇ります。皆さんもそうではありませんか...」。そして、スケッチブックをめくると「僕がdocomoとauの2台持ちといじられたこと」という思い出が記されていました。鳥のマスコット同士の熱い友情に、SNSでは感動のコメントが多数寄せられました。「本当にありがとう」「泣かされたよ」「スワローズファンの心をつかんだハリーホーク、タカだからタカづかみ」といった投稿がありました。

【阪神】7年目の近本光司、球団生え抜きとして最速で通算1000安打達成

阪神タイガースの外野手、近本光司選手(30)が通算1000安打を達成しました。残り3安打だったところから一気に記録を達成し、プロ野球史上323人目です。 試合は0-0で迎えた3回の2死の場面で、オリックスの先発投手宮城選手からセンター前にヒットを放ちました。2点を追う6回無死一塁では右前に見事運び、続く森下選手の逆転3ランホームランへと繋げました。今シーズン既に18度目のマルチヒットを記録し、1000安打という大記録へリーチをかけました。さらに1点リードの7回2死一、二塁から一塁線を抜くタイムリーツーベースを決めました。 この記録は、彼の861試合目での達成となり、阪神の生え抜き選手としては初代ミスタータイガース藤村富美男選手の864試合を超え、最速記録となりました。 阪神の選手が1000安打を達成するのは、2015年のマット・マートン選手以来、10年ぶりのことです。日本人選手としては2013年の西岡剛選手、生え抜きとしては2010年の鳥谷敬選手以来となります。 近本選手は、社高校(兵庫県)-関西学院大学-大阪ガスを経て、2018年のドラフト1位で阪神に入団しました。1年目から159安打を放ち、セ・リーグ新記録を樹立しました。2021年には178安打を記録して最多安打のタイトルを獲得しました。また、昨年までの6年間の通算安打数が「933」に達し、これも長嶋茂雄選手を超える日本記録となりました。 今季も安打数でトップを競っています。

【巨人】長嶋茂雄さん死去後、初勝利 阿部監督「勝っていいところを見せよう」と5連敗を止める

読売ジャイアンツは、長嶋茂雄終身名誉監督が89歳で逝去した後、初めての勝利を挙げました。これまで今季最悪の5連敗を喫していましたが、長嶋さんが愛したホームグラウンドでの弔い星となりました。 阿部慎之助監督(46歳)は「勝っていいところを見せようということを言ってました」と語りました。前日の試合後には「『1つ勝つのは難しいよ』という言葉をいただいているのかもしれませんね」と話していましたが、翌日には勝利を収め、「ホッとはしてはいけないけれど、連敗を止められたというのは良いステップにしてほしいし、これからが勝負だと思います」と語りました。 5回までわずか2安打に抑えられていた打線の反撃は6回に始まりました。2死後、5番の増田陸内野手(24歳)が左翼スタンドへ4号の先制ソロホームランを打ち、20イニングぶりの得点を記録しました。続けて代打の丸佳浩外野手(36歳)が右翼スタンドへ1号ソロを放ち、メモリアルな瞬間となりました。長嶋さんが35年間CMを務め、「ミスター、感動をありがとう」と書かれたセコムの電子看板が掲示される中、東京ドームは大いに沸き立ちました。 先発のグリフィン投手は6回を4安打、6奪三振で無失点に抑え、その後は中継ぎ陣がつないで勝利を手にしました。 東京ドームではこの日から追悼記帳所が設置され、多くのファンが訪れ、開始前から約100人の列ができるなど、故人を偲ぶ姿が見られました。

【DeNA】終盤の追い上げも及ばず…史上最多動員のハマスタで筒香嘉智の“不敗神話”途切れる

DeNAがパ・リーグ首位の日本ハム打線に打ち込まれた。終盤には追い上げを見せるも、わずかに及ばず。2日連続で史上最多動員を更新し、集まった3万3890人の大観衆を前に、白星とはならなかった。先発の大貫が序盤からいきなりリードを許した。1回1死、五十幡に中前打を浴びると、1死一、二塁から郡司に先制の中前適時打を浴びた。2回には2死二塁から水谷、五十幡に連続タイムリーを浴びてさらに2失点。4回には2死一、二塁のピンチを招いてマウンドを2番手の堀岡に譲った。堀岡は五十幡、清宮幸に連続タイムリーを打たれ、リードを5点に広げられた。大貫は4回途中5安打5失点とふるわず。「序盤から苦しい展開になってしまい、なかなかチームに流れを持ってくることができませんでした。早いイニングで交代してしまってリリーフやチームに申し訳ないです。この後もチームのために応援します」とコメントした。反撃ののろしは背番号25のバットから。5点を追う4回1死、筒香が好投を続けていた山崎のカットボールを捉えた。高く舞い上がった打球は右翼席へ飛び込んだ。4月17日巨人戦(東京ドーム)以来、今季本拠地初アーチとなる約1カ月半ぶりの2号ソロで反撃ムードを醸し出し、「自分のスイングをしようと思い、打席に入りました。風にも乗って良い結果になったと思います。この後も良い流れを作っていきたいです!」と振り返った。7回には1死満塁から坂本が打撃に定評のある投手の山崎に2点適時打を浴び、リードを6点に広げられるも、DeNA打線は粘りを見せた。完投ペースで投げ続ける山崎を捉えた。8回先頭、代打蝦名に桑原が続き、度会が右翼ポール際へ特大の4号3ラン。さらに2死から筒香が2番手池田から左中間フェンス直撃の二塁打を放った。今季初の猛打賞とし、戸柱も右前打でチャンスメーク。3点差で2死一、三塁とホームランで同点の場面で代打宮崎が打席へ入った。3球連続ボールとなるも、そこから見逃し三振に倒れた。9回は田中に封じられた。筒香が古巣復帰後は本塁打を放った試合で、日本シリーズも合わせて9戦全勝中だったが、10試合目で初黒星を喫し、“不敗神話”は途切れた。【関連記事】DeNAニュース一覧

【阪神】オリックスから警告への謝罪、藤本コーチ「分かりましたと。それだけです」

前日の6日に発生した「警告プレー」について、阪神はオリックスから謝罪を受けました。6日の試合は0-0のまま9回に入り、オリックスの広岡大志内野手(28)が阪神の石井大智投手(27)を狙うかのように頭部付近へ打球を放ちました。その後、西川龍馬外野手(30)の二ゴロで二塁へスライディングし、小幡遊撃手と接触。これが守備妨害とされ、二塁走者も打者走者もアウトとなり、警告が発表されました。オリックスの水本勝己コーチ(56)らが試合前の練習時に阪神側を訪れ、謝罪を行ったとのことです。藤本敦士野手総合コーチ(47)は「ルールに基づいた判断なので、試合中に警告という形で処理されています。私たちは謝罪を受けて、分かりましたと、それだけです」と説明しました。