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【阪神】藤川監督、負傷した才木浩人の続投判断について説明「彼の責任感を信じて」

阪神タイガースは、逆転負けを喫し連敗が7試合に伸びました。試合は1-0で迎えた7回、才木浩人投手(26)が3失点し逆転を許しました。この回、才木投手は右手に打球を受け治療を受けた後、続投しましたが、その直後に同点打と勝ち越し打を許しました。藤川球児監督(44)は続投の判断について、「特に問題はなかったです。選手自身が『続投したい』と言ったので、そのまま送り出しました。彼の責任感を信じてのことです。私たちとしては、普段通りのプレーをしてくれれば良かったのですが」と説明しました。6回まで無失点で投げる力投を見せましたが、援護点が少ない中でのピッチングでした。「本人も投げ続けたいと思ったでしょうが、これまでも6、7回で少し球が浮くこともありました。ただ少しインターバルがあるので、また気持ちを切り替えて次の試合に臨んでくれればと思います。今日もできる限りのパフォーマンスを見せてくれましたね」と振り返りました。

大谷翔平選手のスプリット使用が減少、制球力向上が課題に – ストライク率は57%

ドジャースの大谷翔平選手の投球は、右肘の手術を受けた後の特別な調整で、1イニングのみという形式でした。ベースボールサバントによると、彼が使用した投球の種類は、スイーパー10回、直球9回、ツーシーム(シンカー)8回、スプリット1回の合計4種類でした。通常、大谷選手はカーブやカットボールを交えた6球種を用いることが多く、2023年に4種類の球を使用した試合は3回だけです。スプリットの使用は1球(4%)だけでしたが、年を重ねるごとにその頻度が減少しています(2021年: 18.1%→2022年: 11.9%→2023年: 6.4%)。直球の最速は100.2マイル(161.3キロ)で、今シーズンのドジャースでは、佐々木朗希選手の100.5マイル(161.7キロ)に次ぎ、コペック選手と並ぶ2位タイの速度です。直球の平均速度は99.1マイル(159.5キロ)で、2023年の96.8マイル(155.8キロ)を上回りました。最高速度、平均速度ともに彼の手術の影響を感じさせない結果となっています。課題は制球力です。四死球は0でしたが、ボールを引っかけることが多く、ストライク率57%は、安定して60%台中盤であった手術前の成績(2021年: 64%→2022年: 66%→2023年: 64%)と比べて低下しています。短い1回でも奪三振0は、以前の手術から復帰した2020年7月26日以来2度目の出来事です。これからはストライクを先行させた投球を目指したいところです。【斎藤直樹】

【巨人】4連敗、阿部監督が「なかなかうまくいかない」と悔しさをにじませる 打順大幅変更も実らず

巨人はパ・リーグ首位の日本ハムに敗れ、4連敗を喫し、借金生活に入ることとなりました。連敗中の試合では全て3得点以下だったため、打線を強化することを狙い、ベテランの丸と坂本を今シーズン初めて1番と2番に起用しました。また、吉川を5月9日以来、31試合ぶりに4番で起用しました。この日、打順を大幅に見直したものの、得点は1点にとどまりました。阿部監督は「みんな得点圏打率が良いわけでもなく、その中でも成績の良い選手をクリーンアップに配置しているが、なかなか思う通りにいかない」と現状の苦しさを語りました。 先発した井上投手は序盤に多くの失点を許しました。2回に万波、伏見、水谷選手に本塁打を打たれ、1イニングで3本の本塁打を浴びてしまい、4失点となりました。その後は立ち直り、5回まで投げ切りましたが、阿部監督は「2回が少々重い先制点になってしまった」とコメントしました。チーム状態は厳しいものの、幸いセ・リーグの上位3チームも連敗中で、ゲーム差は広がっていません。阿部監督も「また気持ちを切り替えて頑張ります」と前向きな姿勢を見せました。

【中日】3連敗で井上監督の追悼試合ならず「見守ってください」高校時代の恩師に心を寄せ、巻き返しを誓う

中日はオリックスに敗北し、3連敗となり、井上監督の追悼試合にはなりませんでした。先発したマラー選手は、今季最多となる124球を投げ、6回で2失点という内容でしたが、4敗目を喫しました。借金は再び4となりました。16日夜、井上監督の指導者である鹿児島商時代の恩師、塩瀬重輝さんが86歳で亡くなられました。「あの方がいなければ私はこの世界にいません。これからも誇れるような野球をしますので、どうかしっかりと見守ってください」と故人を偲びながら、巻き返しを誓いました。 中日のマラー選手(6回2失点も4敗目)「感覚はよかったです。もっと早いカウントでアウトを取れるようになればいいと思います」 中日のウォルターズ選手(9回に来日初登板。制球に苦しみつつも1イニング無失点)「守備陣のみんなの助けで無失点で終えることができました。明日も投げたいです」

【中日】佐藤龍世、移籍即デビュー戦は1安打1打点「久しぶりにブルブル身震いした」

西武から移籍し即スタメン出場した佐藤龍世内野手(28)はフル出場し4打席で2打数1安打1打点だった。「5番・三塁」の佐藤は1点を追う1回1死満塁で初打席がまわってきた。「いやあ、結構緊張しましたね。久しぶりにブルブルする、身震いする打席でした」。中堅へ同点となる犠飛を放った。8回には右翼へ移籍初安打となる二塁打を放った。「ペルドモは対戦が何度もあるので球筋とかもイメージしながら思い切っていこうかなと」。初安打のボールは中日ベンチへ戻った。三塁の守備では5回2死一塁から杉本のゴロを捕れずに左前安打に。先発マラーの2失点目につながった。「結果、ヒットになって投手の自責点につながるし申し訳ないです」と悔やんだ。だが9回1死満塁のピンチでは中川の三邪飛を背面キャッチし、タッチアップを狙った三塁走者森をストライク返球で本塁で刺した。投げていたウォルターズは「信じられない! すごいプレーだよ。彼も来て初日なのに。今度、クリームパンをプレゼントしたいよ」と感謝した。井上一樹監督(53)は「新しい風として来たわけだからね。仕事っぷりというか、最後(9回)のプレーとかいいものを見せてくれた」と喜んだ。中日には佐藤姓はひとりしかいないが「龍世と呼んで欲しい」とスコアボードは「佐藤龍」、ユニホームの背ネームも「R・SATOU」と西武時代のまま。球場のファンもさっそく「龍世コール」で「うれしかったですね。めちゃくちゃ。佐藤って(ひとりしか)いない中で、下の名前で呼んでくれてうれしかったですね」と喜んだ。敗戦の中、ドラゴンズの佐藤龍世はしっかりとその存在感を発揮した。【関連記事】中日ニュース一覧

【日本ハム】新庄監督の愛のムチで万波中正13号2ラン「自分を見つめなおす、いい時間に」

日本ハムが序盤の1発攻勢で勝利を引き寄せ、貯金を今季最多の12に増やした。2回に万波中正外野手(25)が右中間席へ13号2ラン、続く伏見寅威捕手(35)が2者連続となる2号ソロを左中間へ運び、水谷瞬外野手(24)も4号ソロ。球団では18年4月7日ロッテ戦以来、7年ぶりの1イニング3発で4点を奪い突き放した。   ◇   ◇   ◇くすぶっていた男の1発が、のろしとなった。0-0の2回無死一塁、万波はフルカウントから巨人井上の内角低めスライダーを捉えた。「良い感触でした」という打球は、東京ドームの右中間スタンドに吸い込まれた。6月8日DeNA戦(横浜)以来、15打席ぶりの1発に「すごくいいホームランだったと思う。場面も打球も、すばらしかった」と自画自賛した。新庄監督は、10日ヤクルト戦の第3、4打席で連続三振した万波が、11日のヤクルト戦でも第1打席から2連続三振すると、即座に代打を出した。さらに13、14日の広島戦はスタメンから外した。10日から14日まで、12打席中5打席連続を含む7三振。指揮官は「浮き沈みが激しい選手なので、頭を冷やす時間(をつくって)。そうすることで集中して結果が出ると信じて(結果を)出してくれた。僕の作戦」。新庄流の愛のムチに万波は「自分を見つめなおす、いい時間になりました」と期待に応えた。伏兵伏見の1発にも、新庄流の伏線があった。「練習中に『2本打てよ』と言ってたんですよ。『ポイント前にして。この球場なら2本打てるから』って冷静に言いました」。第2打席以降、快音は響かなかったが指揮官の暗示が3点目を呼び込み、さらに水谷の1発へのスイッチとなった。15日広島戦は0-7からじわじわ追い付き、終盤にミラクル逆転劇を演じたが、今度は序盤の1発攻勢で昨季セ・リーグ覇者を撃沈。交流戦開幕2カード連続負け越しから地道に巻き返し、5試合を残して8勝5敗。指揮官の目標「11勝7敗」まで、あと3勝に迫った。【永野高輔】日本ハム水谷(2回に4号ソロ)「打ったのは真っすぐ。1打席目はアイブラックをつけ忘れていたので、やっぱりアイブラックだなと思いました。現場からは以上です」【関連記事】日本ハムニュース一覧

【楽天】セ・リーグ最下位ヤクルトと引き分け 3試合連続で4時間以上の延長戦を戦うも、終盤のチャンスを生かせず

4連勝中の楽天は、3試合連続で4時間を超える延長戦を戦い、セ・リーグ最下位のヤクルトと引き分けに終わりました。試合は2回、村林一輝内野手(27)の犠牲フライで楽天が先制しました。しかし、3回にはミゲル・ヤフーレ投手(27)がつかまり、オスナ選手の犠牲フライと内山選手の2点適時二塁打で逆転を許しました。5回には2アウト一塁からオスカー・ゴンザレス外野手(27)の2号2ランで同点に追いつきました。そして、1点を追う7回には無死満塁の場面でゴンザレス選手の犠牲フライで再び同点に戻しました。しかし、それ以降の9回、延長10回、11回では得点圏に走者を進めるも、得点できませんでした。

【阪神タイガース】岡田彰布顧問が7連敗脱出の戦略を画面越しに伝授「流れを変えたければそれくらいしてもいい」

阪神タイガースの前監督であり、現在はオーナー付顧問を務める岡田彰布氏(67)が、テレビ大阪の「ナマ虎スタジアム 阪神-ロッテ」で鳥谷敬氏(43=日刊スポーツ評論家)と共に解説を行いました。この日は、15日の楽天-阪神戦(楽天モバイルパーク)で仙台でのローカル放送で解説をしたばかりで、前日に大阪に戻り、間1日を空けて再び解説に臨みました。 岡田顧問は、7回に1点リードを逆転され7連敗を記録したチームに対し、「打順を変えたらいい」とアドバイスを画面越しに伝えました。昨年6月1日、ロッテ戦(ZOZOマリン)では4連敗中に近本選手をプロ入り初の4番に配置した経験を共有し、「選手が決めて、平田ヘッドコーチ(現2軍監督)が案を持ってきた。その時私は『いいよ。勝敗の責任は監督が取るから』と言いました。給料の高い選手が4番を打てばいいんです。流れを変えたいなら、それぐらいしてもいいんじゃないかな。特に1点しか取れない時は」と述べました。この試合は結局敗れ、5連敗となりましたが、翌2日に才木投手が1-0で完封し、5連敗を抜け出しました。

「戻っただけでドジャース勝利」大谷翔平の投手復帰に米メディアが興奮「感無量」

ドジャースの大谷翔平投手(30)が再び投手としてマウンドに立ったことを、米主要メディアは大々的に報じました。大谷投手は1、2回を任され先発し、1回に28球を投げ、2安打1失点、1暴投で降板しました。MLB公式サイトは、「待ちわびていた大谷がマウンドに立ち、100マイルを記録した」と報じ、AP通信は「彼はマウンドで苦戦し、顔に汗をかいていた」と初登板の様子を描きつつ、「当面は長いイニングを投げる予定はないが、マウンドに立つだけでケガした選手が多いローテーションにとって大きな強化となる」と伝えました。スポーツ・イラストレイテッドの電子版は「ショウヘイ・オオタニがマウンドに戻っただけで、ドジャースにとっては大きな勝利。一定の間隔で100マイル前後を出せるのは良い兆し」と評価し、ロサンゼルス・タイムズの電子版も「たとえ一晩、1イニングだけでも大谷が投げる姿を見られて感無量だ」と伝えました。

【データ】西武今井達也が17奪三振 17奪三振以上7人、8度は全てパ・リーグ投手の「なぜ」

西武の今井達也投手(27)が、自己最多を更新する1試合17奪三振の快投で今季6勝目を挙げた。1試合17三振以上は今月6日ヤクルト戦で18三振を奪ったモイネロ(ソフトバンク)以来7人、8度目。西武では04年9月1日ロッテ戦で松坂がマークした16三振を抜く球団新記録だ。また、毎回奪三振での完封勝ちは22年4月10日オリックス戦の佐々木朗(ロッテ)以来で、球団では51年6月23日東急戦の川崎、66年5月28日東京戦の田中勉、前記04年松坂に次いで21年ぶり4人目。交流戦では06年6月6日阪神戦のダルビッシュ(日本ハム)以来2人目となった。1試合17奪三振以上を記録した7人は、いずれもパ・リーグの投手というのが目を引く。これには、戦術的に投手に代打を送らざるをえない、投手が打席に立たずに済むので疲労が少ないなど、DH制のあるなしの影響も、多少あるのかもしれない。とはいえ、今回の西武今井と6月6日ヤクルト戦(神宮)で18三振を奪ったソフトバンクのモイネロ、62年の阪急足立の3人はDH制なしの状況で記録した。1試合17奪三振以上の投手(延長戦を除く)は、以下の通り。 19奪三振 野田浩司(オリックス)=95年4月21日ロッテ戦19奪三振 佐々木朗希(ロッテ)=22年4月10日オリックス戦 ※完全試合18奪三振 田中将大(楽天)=11年8月27日ソフトバンク戦18奪三振 モイネロ(ソフトバンク)=25年6月6日ヤクルト戦17奪三振 足立光宏(阪急)=62年5月24日南海戦17奪三振 野茂英雄(近鉄)=90年4月29日オリックス戦 ※新人17奪三振 野田浩司(オリックス)=94年8月12日近鉄戦17奪三振 今井達也(西武)=25年6月17日DeNA戦17