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【データ】大谷翔平、制球力が大幅に向上 落差84センチの「縦スライダー」が新たな武器に

ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手が2度目の復帰登板で、その制球力が大きく改善されました。ストライク率が前回の57%から67%に急上昇し、初球は全4打者に対してストライクを取ることでカウントで追い込まれることがありませんでした。直球の最速は98.8マイル(約159キロ)で、前回の100.2マイル(約161キロ)から少し落としていますが、直球の平均球速も99.1マイル(約159キロ)から97.9マイル(約158キロ)に下がりました。しかし、直球の1分間あたりの平均回転数は2271から2392に大幅に上昇し、重力を除いたホップ量も13.4インチ(約34センチ)から14.5インチ(約37センチ)に増加しました。前回「中心に投げた」とされるシンカー(ツーシーム)は投げず、今季初めてカットボールを3球投げましたが、最後の18球目はそれまでの2球とは明らかに異なり、鋭く縦に落ちる軌道を描きました。落差33インチ(約84センチ)は、2球投げたスプリットの平均落差30.5インチ(約77センチ)を上回り、分類が難しい「縦スライダー」として新たな武器になる可能性があります。【斎藤直樹】

【南北海道】昨秋部員1人から始まった札幌あすかぜが健闘 指揮官は北照で甲子園8度の河上敬也監督

2年ぶりに単独チームで大会に挑んだ札幌あすかぜは、ベンチ入り9人ながら初回に3点を先制し、奮闘しました。3年生1人、2年生1人、1年生7人のチームメンバーは、昨春から指導を開始した元北照の河上敬也監督(66)の下で、秋に向けて大きな一歩を踏み出しました。 わずか9人で戦い抜いた札幌あすかぜは、さわやかな風を札幌円山に吹き込みました。北照を春夏通じて甲子園に8度導いた河上監督は昨年4月から指導を始めました。「選手たちだけでなく、私やコーチの全員が、やればできると自信を持つことができました」と、この結果に満足しています。 その決意は初回の攻撃に表れました。1回、2アウト1、2塁で5番の主将、長岡宏紀外野手(3年)が先制の中前適時打を放ちました。続いて荒川亮二外野手(2年)も中前適時打で3点を奪いました。 秋には荒川一人だけの部員で大会に出場できなかった危機的状況から、今年4月に7人の新入生が入部しました。さらに1年生のときに退部していた長岡も監督の要請で復帰。「辞めたことを後悔しており、大好きな監督の下で後悔なく最後を迎えたかった」と語ります。今春は札幌北斗と合同チームでの出場でしたが、最後の夏に念願の単独チームとしてグラウンドに立ちました。 春からは河上監督を慕う北照出身のOB13人がコーチとして指導に加わり、キャッチボールもままならなかった選手たちがわずか2ヶ月で急成長を見せました。2安打1打点を記録した長岡は「最初はボールに当てられなかったが、監督の直接指導で打てるようになりました」と語ります。孤独だったときに退部を決意した荒川も、「監督が留まらせてくれ、コーチも丁寧に教えてくれたおかげで今回のヒットにつながりました」と感謝の意を表しています。 単独チームで記録した価値ある3得点。秋以降の公式戦で1勝を目指し、名将のもとさらなる成長を遂げていきます。

「野球界では誰も打てないでしょう」新人王&最多勝のMLB名左腕が大谷翔平のスイーパーに驚き** **

** マーリンズやタイガースで活躍し、数々の輝かしい成績を残した左腕投手、ドントレル・ウィリス氏(43)は、今季2度目の登板を迎えたロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平投手(30)について、その素晴らしいピッチングを深く解析しました。 「スポーツネットLA」に出演したウィリス氏によると、その日の大谷はスイーパーやスプリットを駆使し、2つの三振を奪取。1イニングを18球で無失点に抑えるという完璧な内容でした。ウィリス氏は、まず663日ぶりとなった大谷の二刀流復活の初日(16日)の試合について分析し、「彼のフォームに注目してほしい。初登板では彼が少し緊張していたように見えました。グラブを持つ手の動きが上体を左右に揺らし、投球に影響を与えていましたが、これは努力の賜物です。」とコメントしました。 今回の登板について、ウィリス氏は「大谷は非常に落ち着いていました。彼のグラブの動きが上下に整えられ、投球の軌道が安定していました。初登板で決まらなかった変化球も、この日は見事に決まっていました。スイーパーの鋭い曲がりと速さは、他の選手が打つのは難しいでしょう。スプリットも素晴らしく、大事な場面での決め球が的確に投げられるようになった」と絶賛しました。 ウィリス氏自身もマーリンズ在籍時の2003年には14勝を記録し、新人王に輝き、2005年には22勝を挙げて最多勝のタイトルを獲得し、2006年WBCではアメリカ代表に選出されるなど、輝かしいキャリアを持っています。

「試合中のボールに手を出しちゃいけないと…」大谷翔平の本塁打球は幻も尾中さんがグッドマナー

日本人ファンである尾中亮介さん(43歳)と息子の仁くん(7歳)が、大谷翔平選手(30歳)の26号ホームランボールを惜しくもキャッチすることができませんでした。試合の中で、大谷選手は11-3とリードする8回1死一塁の場面で、ラトリッジ選手の直球を力強く左翼へ運びました。打球は左中間席に座っていた亮介さんのグラブに一度当たり、外野へと転々としました。最終的に大谷選手は二塁に留まりましたが、審判団がビデオ判定を依頼した結果、ホームランと認められ、8試合ぶりの26号2ランとなりました。幻のホームランボールとなってしまいましたが、亮介さんの頭を抱える姿と仁くんの涙する様子が中継映像に映されました。亮介さんはフェンスの向こう(グラウンド側)に手を出さず、フェンスを越えたところでボールと接触したため、プレーを妨害することはありませんでした。報道陣に対し尾中さんは、「試合中に手を出してはならないと思っていたのですが、逆に力が入ってしまったんです。妻からも『手を出さないで』と釘を刺されていました。結局、僕が彼(仁くん)を押しのけて手を当ててしまったので、すごく泣いていました(笑)」と苦笑いしながら語りました。プレミア級の価値があるはずのホームランボールは幻に終わりましたが、フレディ・フリーマン内野手(35歳)のファンである仁くんにとっても、忘れられない思い出となりました。

【日本ハム】新庄監督、待望のアイテムが到着 コーチ陣にも「ぜひ来て!」

日本ハムの新庄剛志監督(53)は、23日に自身のインスタグラムストーリーズで、自宅に酸素カプセルを設置したことを明かしました。22日に行われた交流戦の最終戦、中日との3連戦を締めくくった新庄監督は、自宅に設置した酸素カプセルの写真を投稿し、「待ちに待った酸素カプセルがついに家に設置された!」と、拍手の絵文字とともに喜びの声をあげました。さらに、「これで心身ともに疲れを癒し、後半戦に向けて頑張りましょう。コーチのみんなも頭をリフレッシュしにぜひ来てください!」と、コーチ陣にもリフレッシュを勧めていました。

ロバーツ監督、大谷翔平のクローザー起用は否定「今のところそれは正しい起用法ではないですね」

23日午前8時、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督(52)へのABEMA独占インタビュー企画「おはようロバーツ」が放送されました。ロバーツ監督は、ファンの間でささやかれている「打者出場→クローザー」への起用法について、完全に否定しました。「それはないでしょう」ときっぱりと述べ、試合の流れ次第で突然準備をする必要があるクローザーとしての起用は適任ではないと説明しました。大谷について、「試合前にしっかり準備し、投げるタイミングを把握しておくことが重要です。クローザーとしての準備は、電話が鳴ったらすぐに開始しなければなりません。今のところ、それは正しい起用法ではないですね」と指摘しました。大谷は16日(日本時間17日)のパドレス戦で663日ぶりに投手として復帰しました。今季初登板は先発で1回を2安打1失点とし、22日(日本時間23日)のナショナルズ戦での2度目の先発では、1回を無安打2奪三振と順調な調整を見せました。

ロバーツ監督が語る“投手大谷翔平”の電撃復帰の舞台裏 〜 予定を早めたキーマンたちの思惑

ロサンゼルス・ドジャースのデーブ・ロバーツ監督(52)へのABEMA独占インタビュー「おはようロバーツ」が23日午前8時に放送されました。このインタビューで、ロバーツ監督はドジャース所属の大谷翔平投手(30)がオールスター前に登板する可能性に言及しました。しかし、インタビューから12日後には電撃的に「投手大谷」が復帰しました。その背景についてロバーツ監督が語りました。登板の4日前に大谷選手から「月曜日にライブBPを行うなら、試合でも投げられるかもしれません。1イニングだけならメジャーの試合でも投げられます」との連絡があったと明かしました。大谷選手自身、代理人、アンドリュー・フリードマン球団編成本部長、医師、トレーナー、投手コーチらが集まり相談しました。フリードマン本部長が「翔平が登板したいと言っているがどう思いますか」と聞かれた際、ロバーツ監督は「1イニングだけ投げて、あとは打者に専念してもらう。チームにとって助かるだろうと思いました」と提案しました。結果として、大谷選手は1イニングの投球を承諾し、関係者全員が一致して予定を前倒しした投手復帰を果たすことになりました。今後の起用方針についてロバーツ監督は「右肘の手術(2023年9月)から時間が経っています。リハビリを急がせず、イニング数を管理すれば大丈夫だと思います」と語り、「2イニング投げられるなら1イニングがちょうどいい。3イニング投げられるなら2イニングで止める。慎重に進めれば完全復活できるでしょう」と、慎重に進める方針を示しました。

「マウンドにいる時はまるでゴルフの試合」現地実況が大谷翔平を包み込む静寂に驚き

ドジャースの大谷翔平投手(30)は今季2度目の登板を果たし、現地の実況チームもそのプレーに興奮を隠せなかった。大谷は16日(日本時間17日)にパドレス戦で663日ぶりに二刀流として復帰。この日は1イニングを18球で、無安打無失点2奪三振の好成績を収めました。直球の最速は98.8マイル(約159キロ)に達した。現地で実況を担当した「スポーツネットLA」は、「大谷翔平がマウンドに立つと、まるでゴルフの試合のように静かになるんだ。カーショーも試合前に同じことを話していましたが、ドジャースタジアムの静寂はまさにゴルフのようだ」と語りました。大谷はバッティングでも大活躍。第1打席から2打席連続で三振したものの、7回無死満塁の場面で走者一掃の適時三塁打を放ちました。さらに8回1死一塁の場面で、左中間に8試合ぶりとなる26号2ランホームランを打ちました。

** 大谷翔平の本塁打球が少年の涙を誘い、実況の悲痛な声もリピートされる「Oh no~」「Dad~」 **

** 少年の涙に、現地実況も同情を覚えた。試合はドジャースが11-3でリードしていた8回1死一塁の場面、大谷翔平投手(30)が左中間に見事な打球を放ちました。この打球はフェンスを越え、左中間の席にいた尾中亮介さん(43)のグラブに当たり、そのまま外野を転々としました。大谷は二塁で止まったものの、審判団によってビデオ判定が要求され、結果は覆されて8試合ぶりの26号2ラン本塁打となりました。惜しくもホームランボールを直接キャッチできず、テレビの中継映像には号泣する仁くんの姿が映し出されました。この様子を見た現地実況は「Oh no~」「Dad~」「No~」「Oh~」と、何度も悲痛な声を上げました。尾中さんはグラウンド側にグラブを差し出したのではなく、フェンスを越えた位置でボールに接触していたため、プレーを妨害することはありませんでした。

インスタで「ちくしょう」と投稿、キケ・ヘルナンデス リード中の野手登板で失敗しベンチで不満爆発

ロサンゼルス・ドジャースのキケ・ヘルナンデス内野手(33)は、インスタグラムで自身の怒りを示しました。13-3と大きくリードしている状況で、投手陣の休息を考慮し、キケは今季5度目のマウンドに上がりました。しかし、彼は1安打2四球で満塁のピンチを招き、適時打で1点を奪われました。その後、犠牲フライで1アウトを奪取しましたが、再び四球を出したため、アレックス・ベシア投手(29)にマウンドを譲ることになりました。通常、野手が登板するのは大差で負けている状況で使われる作戦です。しかし、救援投手の負担が重いドジャースでは、リード中でもキケが野手投手として起用されることがあります。4月29日(現地30日)のマーリンズ戦、5月31日(同6月1日)のヤンキース戦、そして10日(同11日)のパドレス戦までは、3試合で4回1/3を投げて2失点でした。しかし、14日(同15日)のジャイアンツ戦では、11-0の9回に5失点して途中降板し、アンソニー・バンダ投手(31)と交代。この日も1/3イニングのみでベシアを起用することになり、後味の悪い試合展開となりました。試合後、キケはベンチで不満をあらわにし、インスタグラムには真っ黒な画像に「Damn Hail(ちくしょう)」とだけ投稿しました。