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ドジャースのキケ・ヘルナンデス、アンディ・パヘスのオールスターファン投票を呼び掛け

ロサンゼルス・ドジャースの内野手キケ・ヘルナンデス(33歳)は最近、インスタグラムのストーリーズを利用して、オールスターファン投票のナ・リーグ外野手部門で現在7位に位置している同チームのアンディ・パヘス外野手(24歳)への投票をファンに呼び掛けました。現在は「フェーズ1」の投票期間中であり、パヘスは第7位につけていますが、「フェーズ2」に進出するためにはナ・リーグ外野手部門で6位以内にランクインする必要があります。今のところ、6位のダイヤモンドバックスのキャロルとは57,253票の差がついています。今シーズン、パヘスは75試合に出場し、打率が.292、16本塁打、52打点を記録し、チームの打線を支えています。また、守備でも目覚ましい活躍を見せ、佐々木朗希投手が先発した試合では再三にわたって「ホームランキャッチ」を成功させるなど、その強肩と優れた守備力で大いに存在感を発揮しています。

「シンカーで150キロ中盤って…」大谷翔平の復帰登板を元ドジャース右腕&元巨人監督が徹底分析

元ドジャースの斎藤隆氏(55)と元巨人監督の高橋由伸氏(50)が、日本テレビ系で21日に放送された「Going!Sports&News」で、大谷翔平投手(30)の663日ぶりの投手復帰戦を徹底分析しました。 大谷は16日(日本時間17日)のパドレス戦で先発登板しました。球速は最速で100.2マイル(約161キロ)を記録し、シンカー(ツーシーム)や直球もコンスタントに155キロを超えていました。試合では、先頭打者のタティスにポテンヒットを許し、次のアラエスには中前打を打たれて無死一、三塁のピンチを招きましたが、続くマチャドの中犠飛で1点を失いました。その後、4番シーツを二ゴロ、5番ボガーツを三ゴロに抑え、1回2安打1失点で28球を投げてマウンドを降りました。 斎藤氏は、「実際には打たれたという感覚はほとんどなかった。本当に合格点だと思う」と述べました。 番組内で紹介されたデータによると、ハードヒットの基準となる打球速度約153キロ以上の当たりは、アラエスに打たれた中前打のみでした。先頭タティスのポテンヒットは打球速度約120キロ、マチャドの中犠飛は約136キロ、シーツの二ゴロは約124キロ、ボガーツの三ゴロは約143キロと、ほとんどが芯を外していました。 高橋氏は、「僕は厳しめの点数で80点。引っかけるボールが多かったのが気になった」とコメントしました。また、制球が定まっていない部分も見られたため、斎藤氏も「コントロールのばらつきは気になる。彼はクオリティーの高い投手だと知っているからこそ、そこは特に気になる」と述べました。 二人は大谷の投球割合の変化にも注目しました。2023年はシンカーを6%と少なく投げていましたが、今シーズンは29%と、変化球ではスイーパーに次ぐ2番目の多さとなっています。高橋氏は、「早いカウントからアウトを取れるボールなので、今シーズンは最初から頭にあったのではないか。シンカーで150キロ中盤は、直球とあまり変わらない」と説明。斎藤氏もボガーツへの三ゴロを理想的なアウトの取り方と絶賛し、シンカーが肘への負担が少ないため、「球数を減らす意味でも重要なものと考えているのでは」と大谷の意図を分析しました。 大谷は22日(日本時間23日)のナショナルズ戦ではシンカーを投げず、スイーパーやカットボールなどの割合を増やすなど、登板ごとに新たな配球に取り組んでいます。

大谷翔平が「打者天国」へ 標高1600mの敵地は昨季54号放った伝説の地 24日は試合なし

ドジャースの大谷翔平投手(30歳)は、23日(日本時間24日)は試合がないが、24日(同25日)からロッキーズおよびロイヤルズとのビジター6連戦が始まります。 24日からのロッキーズとの3連戦は「クアーズフィールド」で行われます。この球場は標高約1600メートルの高地に位置しており、空気抵抗が少ないためボールが飛びやすい「打者天国」として知られています。 大谷選手は昨年9月27日(同28日)にこの球場で54号の3ランホームランを放ちました。ドジャース移籍1年目のシーズンでは、7試合で32打数15安打という打率4割6分9厘、3本塁打、11打点を記録しました。メジャー通算では、14試合で54打数22安打の打率4割7厘、4本塁打、14打点という成績を残しています。 現在ナ・リーグ西地区最下位のロッキーズとの対戦成績は通算28試合で106打数42安打、打率3割9分6厘、11本塁打、29打点となっており、メジャー30球団の中でも最も高い打率を誇る相性の良さを見せています。 今季2度目のリアル二刀流として登板した22日(同23日)のナショナルズ戦(ドジャースタジアム)では、1回無安打無失点、2奪三振の成績。打者としては4打数2安打5打点で、第5打席で8試合ぶりの26号2ランを放しました。日米通算300号まで残り1本となり、次の試合での達成に期待がかかります。 試合後、大谷選手は「単純にうれしいですし、まだ1イニングですけど、徐々に増やしていければいいと思っています。5回以上投げられるようになって初めてスターターだと感じるので、そこを目指して少しずつ前に進んでいければいいと考えています」とコメントしました。 また、山本由伸投手(26歳)は25日(同26日)のロッキーズ戦に中5日で先発予定です。

【中日】井上監督、早ければ7月から金丸夢斗の中6日リミッター解除「経験させておかないと」

中日井上一樹監督(53)がドラフト1位金丸夢斗投手(22)の登板間隔について、早ければ7月から「中6日」のリミッターを解除する考えを明かした。金丸は22日2軍阪神戦(ナゴヤ)に調整登板。5回4安打無失点で2軍で2勝目を挙げた。井上監督は「間が空きすぎるのもいけないから」と前回13日西武戦(ベルーナドーム)から中8日で投げさせたことを説明した。昨年春の腰痛を考慮し、1軍デビュー戦の5月5日DeNA戦から次戦への登板間隔は中10日から中7日とまだ中6日はない。「次、いきなり中6日ということはない」と次回登板は7月1日からのDeNA3連戦(横浜)になりそうだ。「あいつには来年以降も投げてもらわないといけない。先発は中6日で回るというものを今年、経験させておかないといけないというのはある」と、今季中に中6日のリミッターを解除する考えだ。7月、8月の夏場には今、先発で回っている涌井秀章投手(39)、大野雄大投手(36)、松葉貴大投手(34)らの疲労も考慮しなければならない。「ベテランが中6で回っていくとも思わない。そういうプランもある」と、金丸を早ければ7月から中6日でフル回転させ、大エースへ成長させる下地にする。【石橋隆雄】【関連記事】中日ニュース一覧

【阪神】村上頌樹から始まる首位固めローテ「1発目勝てるように」広島キラー伊原、大竹は週明け

首位固めへ、阪神が先発ローテを再編する。交流戦ブレークが明けた27日からは通常のリーグ戦が再開。まずは村上頌樹投手(26)が中6日で27日ヤクルト戦(神宮)に先発する見込みだ。「いつも通り過ごしたい。休むところはしっかり休んで、体を追い込むところは追い込んで。メリハリをしっかりしたい」とイメージした。25日に誕生日を迎え、27歳最初のゲーム。ここまで両リーグトップタイの7勝を挙げている一方、交流戦での3試合は白星を逃していた。「1発目を勝てるように、自分の仕事を。しっかり投げられるようにやっていきたい」。この日は甲子園室内での投手指名練習に参加。今季の開幕投手が、まずはバースデー星で流れを呼び込む。ヤクルト戦は28日にデュプランティエ、29日に伊藤将が続く見通し。7月1日からの巨人3連戦(甲子園)は才木、大竹、伊原と続く見込みだ。伊原は2度目の巨人戦先発。前回も6回1失点に抑え、対戦防御率0・47と好相性だ。また、翌週戦う広島にも3連勝中。通算11勝1敗のコイキラー大竹とともに、万全の態勢で迎え撃つ。何より、村上を除く全員が中8日以上空いての登板になる。リフレッシュした先発陣でガッチリ首位を固めにかかる。【関連記事】阪神ニュース一覧

【球宴】阪神森下翔太がトップ68万4653票 2位日本ハム万波中正/ファン投票最終中間発表

日本野球機構(NPB)は23日、マイナビオールスターゲーム2025(7月23日=京セラ、同24日=横浜)のファン投票の最終中間発表を行った。両リーグ最多得票は阪神森下翔太外野手(24)の68万4653票で、パ最多は日本ハム万波中正外野手(25)の64万4537票だった。各部門1位(外野手は3位まで)の球団別はオリックスの6人が最多。阪神5人、日本ハム4人と続いた。楽天のルーキー宗山塁遊撃手(22)はルーキートップの40万9044票を獲得した。最終結果は7月1日午後4時に発表する。選手間投票は3日、監督選抜を含むメンバーは7日、プラスワン投票の結果は16日に発表する。【関連記事】阪神ニュース一覧

【データ】大谷翔平、制球力が大幅に向上 落差84センチの「縦スライダー」が新たな武器に

ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手が2度目の復帰登板で、その制球力が大きく改善されました。ストライク率が前回の57%から67%に急上昇し、初球は全4打者に対してストライクを取ることでカウントで追い込まれることがありませんでした。直球の最速は98.8マイル(約159キロ)で、前回の100.2マイル(約161キロ)から少し落としていますが、直球の平均球速も99.1マイル(約159キロ)から97.9マイル(約158キロ)に下がりました。しかし、直球の1分間あたりの平均回転数は2271から2392に大幅に上昇し、重力を除いたホップ量も13.4インチ(約34センチ)から14.5インチ(約37センチ)に増加しました。前回「中心に投げた」とされるシンカー(ツーシーム)は投げず、今季初めてカットボールを3球投げましたが、最後の18球目はそれまでの2球とは明らかに異なり、鋭く縦に落ちる軌道を描きました。落差33インチ(約84センチ)は、2球投げたスプリットの平均落差30.5インチ(約77センチ)を上回り、分類が難しい「縦スライダー」として新たな武器になる可能性があります。【斎藤直樹】

【南北海道】昨秋部員1人から始まった札幌あすかぜが健闘 指揮官は北照で甲子園8度の河上敬也監督

2年ぶりに単独チームで大会に挑んだ札幌あすかぜは、ベンチ入り9人ながら初回に3点を先制し、奮闘しました。3年生1人、2年生1人、1年生7人のチームメンバーは、昨春から指導を開始した元北照の河上敬也監督(66)の下で、秋に向けて大きな一歩を踏み出しました。 わずか9人で戦い抜いた札幌あすかぜは、さわやかな風を札幌円山に吹き込みました。北照を春夏通じて甲子園に8度導いた河上監督は昨年4月から指導を始めました。「選手たちだけでなく、私やコーチの全員が、やればできると自信を持つことができました」と、この結果に満足しています。 その決意は初回の攻撃に表れました。1回、2アウト1、2塁で5番の主将、長岡宏紀外野手(3年)が先制の中前適時打を放ちました。続いて荒川亮二外野手(2年)も中前適時打で3点を奪いました。 秋には荒川一人だけの部員で大会に出場できなかった危機的状況から、今年4月に7人の新入生が入部しました。さらに1年生のときに退部していた長岡も監督の要請で復帰。「辞めたことを後悔しており、大好きな監督の下で後悔なく最後を迎えたかった」と語ります。今春は札幌北斗と合同チームでの出場でしたが、最後の夏に念願の単独チームとしてグラウンドに立ちました。 春からは河上監督を慕う北照出身のOB13人がコーチとして指導に加わり、キャッチボールもままならなかった選手たちがわずか2ヶ月で急成長を見せました。2安打1打点を記録した長岡は「最初はボールに当てられなかったが、監督の直接指導で打てるようになりました」と語ります。孤独だったときに退部を決意した荒川も、「監督が留まらせてくれ、コーチも丁寧に教えてくれたおかげで今回のヒットにつながりました」と感謝の意を表しています。 単独チームで記録した価値ある3得点。秋以降の公式戦で1勝を目指し、名将のもとさらなる成長を遂げていきます。

「野球界では誰も打てないでしょう」新人王&最多勝のMLB名左腕が大谷翔平のスイーパーに驚き** **

** マーリンズやタイガースで活躍し、数々の輝かしい成績を残した左腕投手、ドントレル・ウィリス氏(43)は、今季2度目の登板を迎えたロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平投手(30)について、その素晴らしいピッチングを深く解析しました。 「スポーツネットLA」に出演したウィリス氏によると、その日の大谷はスイーパーやスプリットを駆使し、2つの三振を奪取。1イニングを18球で無失点に抑えるという完璧な内容でした。ウィリス氏は、まず663日ぶりとなった大谷の二刀流復活の初日(16日)の試合について分析し、「彼のフォームに注目してほしい。初登板では彼が少し緊張していたように見えました。グラブを持つ手の動きが上体を左右に揺らし、投球に影響を与えていましたが、これは努力の賜物です。」とコメントしました。 今回の登板について、ウィリス氏は「大谷は非常に落ち着いていました。彼のグラブの動きが上下に整えられ、投球の軌道が安定していました。初登板で決まらなかった変化球も、この日は見事に決まっていました。スイーパーの鋭い曲がりと速さは、他の選手が打つのは難しいでしょう。スプリットも素晴らしく、大事な場面での決め球が的確に投げられるようになった」と絶賛しました。 ウィリス氏自身もマーリンズ在籍時の2003年には14勝を記録し、新人王に輝き、2005年には22勝を挙げて最多勝のタイトルを獲得し、2006年WBCではアメリカ代表に選出されるなど、輝かしいキャリアを持っています。

「試合中のボールに手を出しちゃいけないと…」大谷翔平の本塁打球は幻も尾中さんがグッドマナー

日本人ファンである尾中亮介さん(43歳)と息子の仁くん(7歳)が、大谷翔平選手(30歳)の26号ホームランボールを惜しくもキャッチすることができませんでした。試合の中で、大谷選手は11-3とリードする8回1死一塁の場面で、ラトリッジ選手の直球を力強く左翼へ運びました。打球は左中間席に座っていた亮介さんのグラブに一度当たり、外野へと転々としました。最終的に大谷選手は二塁に留まりましたが、審判団がビデオ判定を依頼した結果、ホームランと認められ、8試合ぶりの26号2ランとなりました。幻のホームランボールとなってしまいましたが、亮介さんの頭を抱える姿と仁くんの涙する様子が中継映像に映されました。亮介さんはフェンスの向こう(グラウンド側)に手を出さず、フェンスを越えたところでボールと接触したため、プレーを妨害することはありませんでした。報道陣に対し尾中さんは、「試合中に手を出してはならないと思っていたのですが、逆に力が入ってしまったんです。妻からも『手を出さないで』と釘を刺されていました。結局、僕が彼(仁くん)を押しのけて手を当ててしまったので、すごく泣いていました(笑)」と苦笑いしながら語りました。プレミア級の価値があるはずのホームランボールは幻に終わりましたが、フレディ・フリーマン内野手(35歳)のファンである仁くんにとっても、忘れられない思い出となりました。