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【中日】井上監督も驚き!田中幹也選手の決勝ソロホームラン「人生最高の当たり」

「小さな大巨人」という新たなニックネームが誕生!? 中日ドラゴンズの内野手、田中幹也選手(24)が価値ある決勝1号ソロホームランを放ちました。試合が同点に追いつかれた9回、一度はリードを詰められた不利な状況を一振りで断ち切りました。 打球はDeNAのピッチャー入江投手が投げた内角152キロの速球を捉え、ファンが待つ左翼席に飛び込んだ。「これが人生で一番の打球です。自分も驚きました。ストレート一本に絞り、1、2、3のリズムで振りました」。2ボール1ストライクからの4球目に、変化球を捨てて直球に狙いを定めていました。「とても速かったので、泳ぐくらいのつもりで」。チームは借金3で踏みとどまり、井上監督は「彼がこんなにやってくれるとは思わなかった。小さな大巨人、田中幹也には感謝しかない」と絶賛しています。 どうしても気持ちを取り戻したかった。田中選手は2点リードの7回1死一塁の場面で、相手の打球に飛びつき、間に合わない二塁ではなく一塁に送球してしまいました。「自分の判断ミスです」。その後同点に追いつかれたことに対するリベンジを自らのバットで果たしました。 3月1日の2軍教育リーグで左手の有鈎骨を骨折し、今月6日にようやく1軍に戻った田中選手。井上監督は「遅れてきたにもかかわらず、素晴らしいプレーを見せ続けているので、簡単には外せません」と目を細めています。10試合で打率3割6分1厘を強調し、2軍では村松選手や福永選手も実戦復帰していますが、田中はポジションを譲るつもりはありません。【石橋隆雄】

【巨人】「甲子園モンスター」再来 浅野翔吾ヘッドスライディングでユニホームを黒くし判定覆す大活躍

「甲子園モンスター」と呼ばれた男が再び登場しました。巨人の外野手、浅野翔吾選手(20)が雨が降りしきる甲子園で首位の阪神に挑戦。4回無死一、二塁の場面で、左翼線へ適時二塁打を放ち試合の均衡を打ち破りました。これは彼が高松商在学中、2022年の夏の甲子園以来の「聖地」での打点です。シーズン初のタイムリーヒットが彼を蘇らせました。その後も、1死三塁で井上選手のショートゴロに反応し、ヘッドスライディングでホームインして追加点を奪い取りました。ユニホームを黒土で汚しながらの熱戦で、チームも勝利を収め、今カードを1勝1敗の五分に戻しました。   ◇   ◇   ◇浅野選手は勇敢に頭から突っ込みました。高校野球とプロの境目を越えて交錯する「甲子園の浅野」の勢いは健在です。4回1死三塁、井上選手の打球が内野ゴロに変わると、三塁から本塁まで疾走しました。ショートからの返球に対し、阪神の梅野選手のタッチをかわしながらヘッドスライディングを決めました。審判のアウトの判定に、「手が届いている」とアピールし、セーフを求めました。巨人の阿部監督はすぐにリプレー審査を要求。雨に濡れる観客が期待する中、判定は覆ってセーフとされました。貴重な2点目の成功に、浅野選手は「必死で結果を出したい」と叫び、ベンチ前でガッツポーズを見せました。彼のユニホームは土で汚れていました。2021年と2022年の夏、高松商時代と同じ光景です。甲子園の舞台で5試合に出場し、17打数11安打、打率.647、4本塁打、8打点を記録しました。「高校生のときのユニホームは1枚だけ。それを泥だらけにしてプレーしていました。一球一球に観客が湧いていました。最高の思い出です」と、今でも心に刻まれる場所です。 力を感じずにはいられない状況でした。4回、彼がホームに戻る前に、プロ入り後初となる甲子園での打点を記録しました。無死一、二塁のピンチでビーズリー投手のスライダーを捉え、左翼線への適時二塁打を放ちました。このヒットは、試合前に阪神の森下選手からもらったバットで打った15打席ぶりの一打でした。「追い込まれていたので、なんとか食らいついていきました」と、彼は高校時代以来の甲子園で打点を得て語りました。今シーズンは4月25日に一度3軍に降格。それから2週間で2軍、1軍と再び昇格し、10日のヤクルト戦(神宮)では今季初のスタメン、初安打、初本塁打で勝利に大きく貢献しました。かつての自分を思い返す日々に、「自分がチームを引っ張る」という高校時代の精神を取り戻したかのようでした。試合後、浅野選手はヘッドスライディングに込めた想いを語りました。「一番若い自分が先頭に立つことで、チームが盛り上がる。勢いに乗ることができる。もともとガッツポーズをよくするタイプなので、それを続けていきたい」。あの真夏、汗と土にまみれてから3年。高校時代によくやっていた場所で、再びその活躍を見せてくれると彼は誓ったように見えました。雨と土にまみれた姿で、プロ3年目の決意を固めた【阿部健吾】。

【日本ハム】今季5人目の完投勝利を達成した北山亘基、5月までの5人完投は34年ぶりの快挙

日本ハムが今季2度目の劇的なサヨナラ勝ちを収め、連敗を2でストップさせました。この試合に負けていれば、試合がなかった2位の西武に並ばれるところでしたが、勝利により再び1ゲーム差を広げ、単独首位を守りました。投げては北山亘基投手(26)が9回を1失点に抑えて完投。自己最多の10三振を奪う力投で、シーズン3勝目を挙げました。試合後のお立ち台で、今季封印するはずだったお決まりのフレーズ「さいこーきでーす」が飛び出しました。    ◇    ◇    ◇▼日本ハムの北山が完投勝ちを収め、今季チームで完投勝利を挙げたのは、金村、伊藤、古林睿煬、山崎に次いで5人目です。日本ハムでシーズンに5人以上が完投勝利を収めたのは、2015年(上沢、大谷、吉川、中村、メンドーサ、有原=計6人)以来。しかし、5月までに5人が完投を記録したのは1991年以来、実に34年ぶりの快挙です。この年には、西崎、松浦、芝草、柴田、内山の5人が5月までに完投を記録し、6月以降に酒井、西村、小島の3人が加わり、合計8人が完投勝利を挙げました。

【ソフトバンク】小久保監督、相手先発の力に感服「あの姿を見たら心打たれる」サヨナラ負けで勝率再び5割に

ソフトバンクは今季2度目のサヨナラ負けを喫し、再び勝率5割に戻りました。打線が日本ハムの北山に対して9回で4安打1得点に抑え込まれ、10三振を喫しました。150キロ台前半の勢いのある直球に苦戦し、得点は山川の犠牲フライのみにとどまりました。最終的に1−1の9回裏1死満塁で、5番手の大山が郡司にサヨナラ打を許し連勝は3でストップ。日本ハムの先発には、前日の伊藤に続き2試合連続で完投を許しました。小久保裕紀監督(53)は「120球を超えても球威が落ちない。あの姿を見たら野手も心が打たれるでしょう」と北山の力を称賛しました。彼の力強い投球には昨季の8月24日から3連敗。同日も10三振を喫するなど、新たな難敵となっています。チーム4安打のうち3安打を放って活躍した4番中村は「力を入れる場面のメリハリが上手だった。直球のコントロールも良かったと思います」と、苦戦した理由を振り返りました。優れた投手に力負けしたとしても、気になるのは栗原陵矢内野手(28)の状態です。5月に入ってからの打率は1割2分2厘で、不動の3番としては調子が上がらない状態。この日も3打数無安打で通算打率は2割にまで低下しました。指揮官は「見ての通り、良いわけがない」と辛口。昨季はキャリア最高の87打点を挙げて打線の中心として活躍しており、栗原の復調が得点の鍵となるでしょう。チームの5月成績は7試合を残し、12勝6敗となっています。今季初の月間勝ち越しは、22日のカード3戦目に持ち越されました。小久保監督は「ピッチャーはよく頑張った。大山もこれを経験にして次に活かせばいい」と前向きに切り替えました。【只松憲】

【阪神】雨の中で伝統の戦いに惜敗、3連勝がストップ ビーズリーの無敗神話も終焉

阪神は巨人に惜しくも敗れ、3連勝が止まりました。この日は2位の広島が試合中止だったため、両チーム間のゲーム差は1に縮まりました。球団史上3人目の快挙を目指した森下翔太外野手(24)の巨人戦での5戦連続ホームランも叶いませんでした。 先発のジェレミー・ビーズリー投手(29)は、4回途中6安打2失点で今シーズン2敗目を喫しました。これまで甲子園での登板16試合で無敗、巨人戦でも7試合で負けなしの記録が、ついに途絶えてしまいました。 スコア0-0で迎えた4回、ビーズリーが無死一、二塁のピンチから浅野に左翼への先制適時二塁打を打たれました。ここで富田蓮投手(23)に交代しましたが、1死三塁の場面で野選による2点目を奪われ、流れを止められずにいました。3連打を浴び、その後キャベッジの二ゴロの間にさらに生還を許し、この回で4失点を重ねました。 それでも、最後まで反撃の手を緩めませんでした。直後の4回1死で森下、佐藤輝、大山の主軸による3連打で1点を返し、1-5で迎えた6回2死から佐藤輝、大山の連打で再び1点を返しました。さらに7回、先頭の梅野が中前打を放ち、木浪が右翼へ3点目の適時三塁打を放ちました。その後も2死三塁で中野が適時内野安打を決め、1点差まで追い詰めましたが、あと一歩及びませんでした。 激しい雨の中の伝統の一戦で勝利とはなりませんでしたが、22日の第3戦で2カード連続の勝ち越しを狙います。

【日本ハム】郡司裕也が再び決めた! 北山亘基、今季3勝目を挙げる

日本ハムが今季2度目のサヨナラ勝利を飾り、連敗を2で止めました。9回1死満塁の場面で、27歳の郡司裕也捕手が右前へのサヨナラ適時打を放ちました。これにより試合を決定づけました。郡司選手は、4月11日の西武戦でもサヨナラ2ランを放っており、今季2度目の劇的な一打です。チームはこの試合に負けていたならば試合がなかった2位の西武に並ばれるところでしたが、貴重な勝利で1ゲーム差を守り、単独首位を維持しました。先発した北山亘基投手(26歳)は9回を1失点に抑える見事な完投を見せ、自己最多となる10奪三振を記録し、今季3勝目を手にしました。

【オールスター】ファン投票中間発表 両リーグ最多得票は阪神・森下翔太、パリーグ最多はオリックス・太田椋

日本野球機構(NPB)は21日、「マイナビオールスターゲーム2025」(7月23日=京セラドーム、同24日=横浜スタジアム)のファン投票中間発表を開始しました。この発表は、6月23日までの平日、毎日午後3時に行われ、最終結果は7月1日の同4時に発表されます。両リーグの最多得票は阪神の外野手、森下翔太選手(24)で6万2637票、パリーグ最多はオリックスの二塁手、太田椋選手(24)で5万9456票でした。各部門の1位として球団別に最も多く選ばれたのは日本ハムの5人でした。巨人は4人、阪神4人、オリックス3人、西武2人、ソフトバンク、楽天、DeNA、広島、中日はそれぞれ1人です。ヤクルトとロッテは0人でした。楽天のルーキー、宗山塁遊撃手(22)は非常に多くの3万9323票を獲得しました。選手間投票や監督選抜、プラスワン投票も実施され、セ・パ両リーグからそれぞれ31人が選出されます。選手間投票の結果は7月3日、監督選抜を含むメンバーは7月7日、そしてプラスワン投票の結果は7月16日に、それぞれ午後4時に発表されます。各部門の1位選手は以下の通りです。【セ・リーグ】先発投手 巨人・山崎中継ぎ投手 巨人・大勢抑え投手 巨人・マルティネス捕手 巨人・甲斐一塁手 阪神・大山二塁手 DeNA・牧三塁手 阪神・佐藤輝遊撃手 広島・矢野外野手 阪神・森下、阪神・近本、中日・岡林【パ・リーグ】先発投手 西武・今井中継ぎ投手 ソフトバンク・松本抑え投手 日本ハム・田中捕手 オリックス・若月一塁手 日本ハム・野村二塁手 オリックス・太田三塁手 日本ハム・清宮幸遊撃手 楽天・宗山外野手 日本ハム・万波、オリックス・西川、西武・渡部DH 日本ハム・レイエス

阪神の豊田寛選手やロッテの西野勇士選手が登録、ロッテの石川柊太選手やオリックスの太田椋選手が抹消/5月21日公示

5月21日のプロ野球における出場選手の登録および抹消情報は次の通りです。【セントラル・リーグ】<新たに登録された選手>・阪神タイガース:豊田寛外野手・中日ドラゴンズ:福敬登投手<登録抹消された選手>・阪神タイガース:中川勇斗捕手【パシフィック・リーグ】<新たに登録された選手>・千葉ロッテマリーンズ:西野勇士投手<登録抹消された選手>・千葉ロッテマリーンズ:石川柊太投手・オリックス・バファローズ:太田椋内野手・埼玉西武ライオンズ:菅井信也投手※再登録は5月31日以降となります。

大谷翔平サヨナラのホームイン!連敗脱出 山本由伸メジャー最多110球で7回0封/詳細

ドジャース大谷翔平投手は「1番DH」で先発出場。大谷は前日19日に3試合ぶりの17号本塁打を放った。 ダイヤモンドバックス先発は右腕ライン・ネルソン。 ドジャースは山本由伸が先発登板。7回をメジャー自己最多の110球、1安打2四球9奪三振の力投で6勝目の権利を持ってマウンドを降りた。8日にダイヤモンドバックスと対戦した際は、満塁本塁打を浴びるなど5回5失点で黒星を喫したが、この日は見事な投球だった。 ドジャース救援陣は8回、2死満塁の大ピンチを抑えたが、9回にスコットがモレーノに同点弾を浴びて山本の白星が消え去った。試合は延長戦タイブレークに突入。10回続投のスコットがキャロルに勝ち越し2ランを許した。10回裏、同点に追い付いたドジャースは、マンシーがサヨナラ犠飛を放ち連敗を4で止めた。 ドジャース対ダイヤモンドバックス 7回表ダイヤモンドバックス2死一、三塁、スミスを空振り三振にしとめ雄たけびをあげる山本(撮影・滝沢徹郎) ドジャース対ダイヤモンドバックス 観戦する吉田麻也(撮影・滝沢徹郎) 2025年全本塁打写真特集 チーム12345678910計 ダ00000000123 ド00010000034 大谷翔平第1打席 1回無死 ダイヤモンドバックス投手は右腕ネルソン 直球にやや押され左飛 ドジャース対ダイヤモンドバックス 1回裏ドジャース無死、左飛に倒れた大谷(撮影・滝沢徹郎) 大谷翔平第2打席 4回無死 ダイヤモンドバックス投手は右腕ネルソン 直球をとらえたが、詰まり気味で二塁ゴロに倒れた ドジャース対ダイヤモンドバックス 4回裏ドジャース無死、大谷は二ゴロに倒れる(撮影・滝沢徹郎)...

山本由伸、メジャー最多110球で7回1安打9奪三振0封 6勝目の行方は1点リードで救援陣へ

ドジャース山本由伸投手(26)が、6勝目の権利を手にした。7回無死から初ヒットを許したが、7回を1安打2四球9奪三振の快投を見せた。チーム4連敗の中、立ち上がりは先頭キャロルをフルカウントから中飛、マルテを右飛、グリエルはカウント3-1からカットボールで遊ゴロに打ち取った。 2回は先頭ネーラーをカーブで二飛、前回対戦で満塁弾を許したモレノを空振り三振、スミスを一ゴロに打ち取った。3回はペルドモを二ゴロ、トーマスを空振り三振、ローラーをフルカウントからのカーブで見逃し三振に取り、3回まで完全投球を見せた。0-0の4回は1番キャロルを遊ゴロ、マルテに四球を与えてパーフェクトは途切れたが、グリエルをスプリットで空振り三振。2死一塁からネーラーを三ゴロに打ち取り、4回までノーヒットピッチングを披露した。1-0で勝利投手の権利がかかる5回は、先頭モレノを三飛、スミスを直球で見逃し三振に抑えるなど3者凡退に切った。6回はトーマス、ローヤーを空振り三振、キャロルを見逃し三振を仕留め、3者連続三振を奪った。1-0の7回は先頭マルテに、この日初ヒットとなる右安打を許すと、続くグリルの打席で暴投。グリエルを三ゴロ、ネーラーを二ゴロに打ち取った。2死三塁からモレノに四球を与え2死一、三塁としたが、スミスを空振り三振に仕留めた。7回までメジャー自己最多の110球、1安打2四球9奪三振。最速は97・2マイル(約156キロ)だった。8回からアレックス・ベシア投手(29)にマウンドを譲った。今季は試合前時点で9試合に登板して5勝3敗、防御率2・12。ダイヤモンドバックスとは8日(同9日)に対戦しており、2本塁打を浴びるなど5回5失点を喫していた。【動画】山本由伸、マウンドで雄叫び 奪三振でピンチ脱出、スタンディングオベーション受ける【ライブ速報】ドジャース-ダイヤモンドバックス