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大谷翔平、第2打席で球速175キロの強烈なゴロも運に恵まれず…Dバックスの名エースと対戦

ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手(30)が、「1番指名打者」として試合に臨みました。試合の1回、無死の場面でアリゾナ・ダイヤモンドバックスのエース右腕、コービン・バーンズ投手(30)と対戦。カウント2-2からワンバウンドのカーブにバットを振らされ、三振に倒れました。第2打席は試合の4回、無死0-1の状況で、カウント2-2から低めに投げられたカットボールをとらえたものの、二塁手マルテの正面を突く痛烈なゴロとなりました。打球の速度は109マイル(約175キロ)でした。この日は、投手としての復帰を目指しブルペンで21球を投げる練習を行いました。前日20日(日本時間21日)に行ったキャッチボールで解禁したスライダーを4球投じました。デーブ・ロバーツ監督(52)は試合前のインタビューで大谷の投球について、「ボールに少し回転をかけて、その感触を確かめたようだ。今後の経過は分からないが、順調にいくことを祈っている」と述べました。また「(ニューヨーク・)メッツ戦が行われる)24日(同25日)のシティフィールドでも、さらなる進展を期待している」と、今後の投球計画について明かしました。今季、試合前の時点で打率3割1分1厘、メジャー最多タイの17本塁打、31打点、11盗塁を記録。OPS(出塁率+長打率)も1.073という成績をマークしています。

ダルビッシュ有、右肘の炎症が続いていると米国報道 アトランタ遠征には参加せず本拠地待機

サンディエゴ・パドレスに所属するダルビッシュ有投手(38)は、右肘の炎症による負傷者リスト(IL)入りが続いており、復帰の時期はまだ不明のままだと21日(日本時間22日)のサンディエゴ・ユニオン・トリビューン電子版が報じました。現時点で痛みはないものの、23日(同24日)から始まるアトランタでの遠征には同行せず、本拠地に留まることが予定されています。今シーズンでメジャーリーグ14年目を迎えるダルビッシュ選手は、春のキャンプ中に疲労による調整中断がありました。その後、右肘に軽度の炎症が確認され開幕からIL入り。4月12日には故障後初のブルペン入りし、今月8日には打者相手に初めて投球を行いました。14日には傘下3Aエルパソでの実戦復帰を果たし、4回で51球を投げ、2安打2失点、1四球4奪三振、最速96.8マイル(約155.8キロ)をマークしました。

大谷翔平「1番DH」過去8打数4安打のCY賞右腕と対戦、キム・ヘソンは3試合ぶりベンチ

ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手(30歳)が、本拠地でのアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦において「1番指名打者(DH)」として出場します。今シーズン、大谷選手の打率は3割1分1厘、ホームラン数17本、打点31、盗塁11、OPS1.073という優れた成績を記録しています。特に5月に入ってからは、両リーグ最多の10本のホームランを放ち、次の試合で18号ホームランが期待されています。アリゾナ・ダイヤモンドバックスの先発投手は、以前ミルウォーキー・ブルワーズで2021年のサイ・ヤング賞を受賞した右腕コービン・バーンズ(30歳)です。ブルワーズ時代からオリオールズに移籍した昨年まで、4年連続で2桁勝利を達成し、オールスターにも選ばれています。今シーズンは8試合で3勝1敗、防御率2.56の成績を残しています。大谷選手とは、先日の10日の対戦を含めてこれまでに3度対戦しており、通算で8打数4安打、1四球を許しています。昨年8月28日の試合では、彼からリードオフホームランを打たれたこともあります。一方、ドジャースの先発投手はダスティン・メイ(27歳)で、今シーズンは1勝4敗、防御率4.43の成績です。現在3連敗中で、4月14日のロッキーズ戦以来の勝利を目指しています。なお、2試合連続で先発出場していたキム・ヘソン選手は、今日はベンチスタートとなっています。ドジャースのスターティングラインナップは以下の通りです。1番DH 大谷翔平2番遊撃 ムーキー・ベッツ3番一塁 フレディ・フリーマン4番右翼 テオスカー・ヘルナンデス5番左翼 アンディ・パヘス6番三塁 マックス・マンシー7番中堅 トミー・エドマン8番捕手 ダルトン・ラッシング9番二塁 ミゲル・ロハス先発投手 ダスティン・メイ

大谷翔平がナ・リーグ本塁打トップ/MLB打撃上位一覧(米20日現在)

「1番DH」として出場したドジャースの大谷翔平選手が、試合を決定づけるランを決め、チームは4連敗を脱しました。試合は終盤まで1-0という投手戦が続きました。8回には左腕ピッチャーのビークスから左中間に美しい流し打ちで二塁打を放ちましたが、得点には結びつきませんでした。延長10回には、1点差まで詰め寄り、無死二塁の場面で申告敬遠で出塁。その後、1死一、三塁から今季11個目の盗塁に成功しました。このプレーでチャンスを広げ、満塁となり押し出しのデッドボールで同点に追いつきました。最後はマンシー選手のセンターへの犠牲フライで、大谷選手がタッグアップして生還しました。この日の試合前、大谷選手は投球プログラムで一歩前進しました。キャッチボールでの調整を行い、2月の春季キャンプ以来となるスライダーを解禁しました。これまで直球やツーシーム、カットボールなどの速球系とスプリットを中心に練習しており、肘に負担のかかりやすいスライダーは控えていました。カーブも含めて投球し、ロバーツ監督も大谷選手のリハビリの進展を「前進」と評価しました。早ければ今週末にも打者を相手に投球練習を行う可能性があり、二刀流復帰に向けて着実に進んでいます。

【阪神】ビーズリー、4回途中2失点に藤川監督「見ての通り」不敗神話途切れ、次回先発は未定

止むことのない激しい雨の中、阪神の連勝は3でストップしました。最後まで巨人を追い詰めたものの、わずか1点差で惜しくも敗北。藤川球児監督(44)は「常に、一試合一試合を地道に集中して戦っている」と述べました。助っ人の2つの不敗神話もここで途絶えました。4月17日のヤクルト戦(神宮)以来の先発となったジェレミー・ビーズリー投手(29)は、4回途中で6安打2失点し、今季2敗目を喫しました。3回までは毎回得点圏にランナーを背負いながらも抑えていたが、4回の先頭打者・中山に四球を与え、無死一、二塁のピンチから浅野に先制の適時二塁打を打ち込まれました。さらに交代した富田も流れを止められず、3連打を浴び、この回に一気に4点を失いました。ビーズリーは「悪天候を言い訳にはできない。出だしは良かったが、その後安定した投球ができなかった。これを今後修正し、もっと安定した投球を目指さなければならない」と振り返りました。この日まで甲子園では通算16試合の登板で5勝0敗、巨人戦も7試合で4勝無敗でしたが、どちらの記録も初の敗戦となりました。藤川監督はビーズリーの粘りについて問われると「そうですね。見ての通りですね」と控えめにコメントし、次回の先発は未定としました。2位の広島は試合が雨で中止となり、ゲーム差は1に縮まりました。それでも最後まで粘りを見せた打線は巨人にとって脅威となりました。4点のビハインドを抱えながらも集中力を切らさず、4回に大山が1点を返し、6回には再び差を詰め寄ろうと奮闘。7回には7番梅野からのつなぎで1点差まで迫りました。悪条件の中で腕を振ったリリーフ陣にも、監督は感謝の意を示しました。「今日のマウンドは、途中から登板した選手にとって両チームとも厳しいものでした。しかし、最後までしっかり腕を振ってアウトを取ってくれたので、良かったと思います」。プラス材料を得て、次のカード連続の勝ち越しを目指します。【磯綾乃】

【中日】井上監督「145cmの…小さな大巨人の田中幹也さまさま」9回決勝弾を絶賛/一問一答

中日ドラゴンズがDeNAベイスターズに競り勝ち、借金を3に減らしました。試合の9回、田中幹也選手(24歳)が左翼スタンドに決勝となる1号ソロホームランを打ちました。井上一樹監督(53歳)は、「小さな巨人、田中幹也さまさま」とその活躍を称賛しました。 試合後の井上監督のインタビューは以下の通りです。 -9回に田中選手が決勝のソロホームランを打ちました。 「私もあれは予測できませんでした。しかし、開幕から出遅れた中で、今は何試合か出場していますが、彼を外すのは難しいほど活躍しています。小さな巨人とでも言いましょうか、今日は本当に大きく見えましたよ。あの155センチ(実際は166センチ)が」 -現在も試合に出続けている田中選手の体調はどうですか。 「まあまあです。今も話をしましたが、彼は『大丈夫』と言っていました。何か不具合があったとしても、選手は大丈夫と言うものですから、こちらが表情や動きを見ながら判断しないといけないと思っています」 -先発の三浦選手は6回途中で3失点でした。 「田中選手が打ってヒーローのようになりましたが、昨日の大敗(2-10)から考えると、まずは三浦投手に感謝ですね。細かく指示を出してきましたが、今日のピッチングに反映してくれました」 -どんなことを助言しましたか。 「『全てにおいて準備が遅い』とか、『練習をおろそかにするな』ということですね。セ・リーグとパ・リーグで野球の違いもありますし、打席で『打ってこい』とは言いませんが、それをきちんとやっておかないとリズムが乱れたり、切り替えが必要だったりと、まだ学ばないといけないことがたくさんあるんですよ」 -2回には板山選手が本塁打を放ちましたね。 「『ホームランバッターの雰囲気を出し過ぎだよ』と私は言いましたが、(18日の)東京ドームのホームランでね、今日もたまたまホームランが出ましたが、その思い切りの良さが出てきたと思えば、板山選手にも多くのチャンスがあります。だから今が競争という形で、良い相乗効果があるのではと思っています」 -昨日の試合後に「考え直すところがある」と言われてました。 「選手たちが打たれて大敗した日の翌日に、『あれが悪かった』『これが悪かった』と言うと、動きや振りが鈍くなるので、それはあまり言わないようにしていました。今日は外国人選手を少しいじったりしましたが、日本人でも外国人でも打てないと落ち込んでしまうものですから、『いやいや、それで大丈夫だよ』といった感じで励ましていました。今日の勝利は、打てなかった選手や重要な場面で結果を出せなかった選手の中で、また何かを復活させてくれたという大きな勝利となりました」 -プロ野球でも田中選手のような小柄な選手が頑張れる姿は子供たちに勇気を与えると思います。 「本当にそうですね。145センチ(実際は166センチ)の田中幹也がこれだけのことをして…。今日は本当に“小さな大巨人”の田中幹也さまさまだと監督が言っていました。子どもたちは大谷翔平選手を見て、『あれくらい大きくならないとダメかな』と思うかもしれませんが、『そうじゃない。小柄な選手でもこれだけ活躍できる』ということを示す、ぴったりの選手だと思います」

鈴木誠也、遊撃内野安打で出塁し、カブスは3カード連続で勝ち越し

シカゴ・カブスの外野手、鈴木誠也選手(30歳)はこの試合で「3番・右翼手」としてスタメンに名を連ね、4打数1安打を記録しました。試合の初回、第1打席では空振り三振に倒れました。第2打席の3回ではライトフライに終わりました。第3打席の6回では、遊撃への内野安打で出塁しました。第4打席の8回では再び空振り三振に終わりました。現在の打率は2割5分3厘となっています。カブスはこの試合に競り勝ち、3つのカードで連続して勝ち越すことが決まりました。

菅野智之が6回2失点の好投、勝敗なし オリオールズが延長戦を制し連敗を8でストップ

オリオールズの菅野智之投手(35)は、6回で5安打2失点、1四球、3奪三振という安定した投球を見せたものの、勝ち負けはつかなかった。1回の立ち上がりは、3者凡退とし、上々のスタートを切った。2回に2死後、四球と安打を許したものの、次の打者を抑えて切り抜けた。3回と4回には単打を許しつつも無失点でしのいだ。5回には1点リードで迎えたが、1死二塁から投ゴロの間に二塁走者が好走塁を見せ同点に追いつかれた。6回に4番のホスキンスにソロホームランを浴び、1点をリードされ、88球で降板した。これにより防御率は3.07となった。クオリティースタート(6回以上で自責点3以内)は今季5回目。オリオールズは延長11回に4点を奪って接戦を制し、連敗を8でストップ。この勝利は、ハイド前監督の解任後、チームを率いるマンソリーノ監督代行にとって初めての勝利となった。

ロバーツ監督「そういう姿を見せる投手を私は信じたくなる」山本由伸、エースの存在感110球

【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)20日(日本時間21日)=斎藤庸裕】ドジャースの山本由伸投手(26歳)が、メジャー自己最多の110球を投げる熱投で、エースとしての存在感を示しました。ダイヤモンドバックス戦に先発し、6回まで無安打投球を続け、2回以降は毎回三振を奪うなど、持ち味である制球力を発揮しました。7回を1安打無失点、防御率1.86はメッツの千賀滉大投手(32歳)に次いでリーグ2位です。試合は9回に同点に追いつかれ、勝ち星は逃しましたが、延長10回にはマンシーの犠牲フライで三塁走者の大谷翔平投手(30歳)が生還し、ドジャースはサヨナラ勝ちで連敗を4で止めました。   ◇   ◇   ◇ベンチで試合の流れを見守っていた山本は、うれしそうな笑顔で歓喜の輪に加わりました。延長10回にサヨナラ勝ち、大谷選手のホームインを見届け、チームメートたちと喜びを分かち合いました。「逆転されましたが、最後に打線がつながって、なんとか全員で勝てたので、とてもいい試合だった」。9回に同点にされたものの、今季6勝目はならずとも、窮地のチームを救ったのはエースの熱投でした。7回、先頭バッターのマルテに初安打を許し、2死三塁のピンチから四球を与えました。この時点で球数は104球になっていました。左打者のスミスとの対戦を迎えると、ブルペンでは左腕のベシアが用意されていましたが、ロバーツ監督は動きませんでした。山本は「監督の方を見たら出てきていなかったので。もちろん自分も行く気で最後のバッターに向かいました」と語り、期待に応えカットボールでスミスを空振り三振に仕留めました。「リトル(小)ライオン」と呼ばれる山本は、渾身のガッツポーズを決めました。 言葉を交わさずとも、互いの意思は通じ合っていました。ロバーツ監督は「彼は最後の打者を抑えたいと思っていた。マウンドで彼が見せる姿に、信頼感が湧くんだ」とコメントし、続投を決断しました。投手陣を中心に故障者が続く中で、先発の長いイニング消化が期待されている状況でした。監督から“エース”と称されることについて、山本は「そう言っていただけることは非常に嬉しいですし、その期待に応えられるように活躍していきたい」と語りました。すべての球種を捕手スミスの位置に丁寧に制球し、2回以降は毎回9奪三振を奪いました。自己最多110球の熱投について「勝利に貢献できたことがすごく嬉しいですし、もっともっとチームの勝ちに繋がる投球を毎試合目指していきたい」と強く述べました。「メキシカン・ヘリテージ・ナイト」として開催された試合で、ドジャースの公式インスタグラムでは選手にメキシコの国民的スポーツ「ルチャ・リブレ」のプロレスマスクを被せたショットが公開されました。場内は「ヨーシ! ヨーシ!」の大合唱。「歓声はたくさん聞こえました」と山本が語るように、5万1932人のファンを魅了する姿はまるで、「ヨシノブ・ヤマモト・ナイト」のようでした。

【阪神タイガース】木浪聖也が意地の三塁打を放ち、「与えられた役割を全力で準備して挑む」と次の試合に意気込み

阪神タイガースの内野手、木浪聖也選手(30)が意地のタイムリー三塁打を放ちました。3点差を追う7回、先頭打者の梅野選手がセンター前ヒットで出塁しました。そして、続く無死一塁の場面で、2番手投手中川選手の初球、126キロのスライダーを見事に捉え、右越えの適時三塁打を打ちました。第1打席では、先発投手井上選手の4球目スライダーに手を出して空振り三振に終わり、第2打席も投ゴロに倒れました。「先頭打者として塁に出ることや、打線をつなぐことが大切です。与えられた役割をしっかりと準備し、次の試合でも全力で臨みたい」とのコメントを残しました。