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レッドソックス吉田正尚が60日間のILに移行 右肩リハビリ再開も復帰のめど立たず

レッドソックスは22日(日本時間23日)、シーズン開幕から負傷者リスト(IL)入りしている外野手の吉田正尚(31)が、右肩のリハビリ中であることから10日間のILを60日間に延長すると発表しました。これは、エンゼルスからライアン・ノダ内野手(29)を金銭トレードで獲得し、40人枠を空ける必要が生じたための措置です。 吉田選手は昨年10月に右肩の手術を受けて以来、スローイングに万全ではなく開幕からIL入りしています。フロリダ州フォートマイヤーズのキャンプ施設で調整を続けていましたが、今月2日にボストンに戻り、MRI検査を受けました。その後、4日に抗炎症効果のあるコルチゾン注射を受けました。21日にリハビリを再開し、60フィート(約18メートル)の距離で投球練習を始めたとコーラ監督が発表しました。IL入りしてからの日数は25日で、開幕から60日を迎えますが、まだ復帰のめどは立っていません。 一方、ノダ選手は2023年にアスレチックスでメジャーデビューを果たし、1年目に16本塁打を記録しました。しかし、昨季は36試合の出場に制限され、オフシーズンにエンゼルスに移籍しました。ノダ選手は今季メジャーの試合には出場しておらず、今月18日にDFA(メジャー40人枠から外す措置)となっていました。左膝を負傷し今季絶望となった一塁手カサスの代わりとして期待されています。

ヤクルトの村上宗隆が野手部門で7位 25年オフのMLB注目FA候補50名

アメリカのメディア「The Athletic(ジ・アスレチック)」は、21日(日本時間22日)に25年オフに注目される米メジャーリーグのフリーエージェント(FA)候補トップ50を発表しました。そのリストにおいて、ポスティングによるメジャー挑戦が期待されているヤクルトの村上宗隆内野手(25歳)が、野手部門で7位にランクインしました。現在、彼は上半身のコンディション不良により2軍で調整中です。「メジャーリーグでは打率約.240から.260程度と予想されていますが、30本塁打を狙える強打者と評価されています。守備力については、三塁では平均以下、一塁ではまずまずとされています。今シーズンから初めて左翼も守っています。もし彼の三塁での守備をチームが受け入れる場合、ヤンキース、レッドソックス、タイガース、マリナーズ、レンジャーズ、パドレスが関心を示す可能性がある」とされています。リストの1位にはカブスのカイル・タッカー外野手(28歳)がランクインしました。

【ロッテ】池田来翔2打席連発5打点の大暴れ、いつも隣にいるのは同い年のライバル

ロッテ池田来翔内野手(25)が2本塁打5打点の活躍でチームの勝利に貢献した。6回2死一、二塁から、マリーンズファンの待つレフトスタンドへ3ラン本塁打。「カウントが3-2だったのでコンパクトに強く振ることだけを考えてました。打つことができて良かったです」と振り返った。7回にもプロ初の2打席連続本塁打。まるで前の打席のリプレーのような左翼への2ランを放ち、計5打点と大暴れした。笑顔でナインとハイタッチをした。苦しいとき、必ず隣には一緒に頑張るライバルの姿があった。同い年、同じ内野手の安田尚憲だ。春季キャンプではともに宮崎・都城でのB班スタート。全体練習後、池田は必ずサブロー2軍監督とみっちり打撃練習。毎日、隣には福浦1軍・2軍統括打撃コーディネーターのもとでバットを振り続ける安田の姿があった。4月17日、ファーム楽天戦でそろって失策を記録。試合後、西日に照らされながら2人で納得のいくまで、約1時間のノックを受けた。練習後、泥にまみれたユニホーム姿でそろってグラウンドから出てきた。池田は「彼も同じポジションですし、2人では同じポジションだから、みたいな話はします。仲はいいですけど、どっちかが試合に出られないから。一応僕らの中でも同じポジションっていうのは多分思ってる」と胸の内を明かした。この日はともに先発出場し、安田も4出塁含む2安打1打点の活躍。ロッテの99年世代2人で計4安打6打点と輝きを放った。7回には、先頭の安田が四球で出塁した。2死一塁から池田が2ランを放ちダイヤモンドを1周すると、先にホームに戻った安田が笑顔で待ち構えていた。つらい練習を乗り越えてきた友と笑顔でハイタッチし、喜びを分かち合った。これからも切磋琢磨(せっさたくま)しながら、チームをけん引していく。【星夏穂】【関連記事】ロッテニュース一覧

【日本ハム】新庄監督が感心「会見は震えてましたけどマウンドでは大丈夫」0封デビュー孫易磊に

日本ハム新庄監督は感心した。「いい度胸してますよね」。この日、支配下登録されて背番号96となった“台湾の至宝”こと孫易磊(スン・イーレイ)を同点の9回に投入。台湾プロ野球を経験せずに入団した最速157キロ右腕は、しびれる場面でのプロ初登板でも「思ったよりは緊張せずに落ち着いて投げられた」。9回は山川を直球で押し込むなど3者凡退。延長10回も続投して2回無失点。デビュー戦で初ホールドもマークした。試合前の会見で孫易磊は「メンタルにすごく自信があります」と話していた。台湾から両親や親戚も駆けつけた中で、有言実行のメモリアルマウンドに新庄監督も「会見では足がちょっと震えてましたけど、マウンドでは大丈夫でしたね」と笑顔。延長戦にもつれた試合は落として7カードぶりの負け越しも「いいゲームでしたよ。負けはしましたけど」。ブルペン強化の“新戦力”に確かな手応えを得たのが収穫だった。◆孫易磊(すん・いーれい)2005年2月10日、台北市生まれ。中学時代にポニーリーグワールドシリーズで優勝。穀保高級家事商業職業学校から中国文化大へ進学。23年9月29日に日本ハムと育成で4年契約を結んだ。同年9月のU18W杯、12月のアジア選手権、25年2月のWBC予選で台湾代表入り。183センチ、93キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸は600万円。兄の孫易伸は台湾・台鋼の外野手。

【阪神】途中交代の森下翔太が状態に言及「明日になってみないと分からない」自打球が左膝を直撃

阪神タイガースの外野手、森下翔太選手(24歳)は試合後、自身の健康状態について語りました。「(明日の試合に出るかは)まだ分かりません。明日になってみないと判断できないですね。(症状については)まあ、いろいろです」。試合は2-2の8回、無死満塁の場面で彼は打席に立ちましたが、自打球が左膝の内側に当たりました。しばらくその場にうずくまった後、プレーを再開しましたが、三ゴロ併殺に終わりました。その後、守備に就くことなくベンチに戻りました。

【データ】楽天宗山塁がプロ初サヨナラ打 パ3新人が記録するのは68年ぶり

楽天のドラフト1位ルーキー宗山塁内野手(22)が、プロ初のサヨナラ打で熱戦に終止符を打った。同点の9回1死三塁、西武の長身右腕ウィンゲンターから、中堅へ勝ち越しの犠牲フライ。殊勲打に、チームメートから手荒い祝福を受けた。新人のサヨナラ打は今年の麦谷(オリックス)と西川(ロッテ)がいるが、楽天では12年岡島(2度)19年の辰己、渡辺佳に次ぎ4人、5度目。今年の3人はすべてパ・リーグの新人だ。同一リーグの新人3人がサヨナラ打を記録するのは、23年のセ・リーグ(阪神森下、中日村松、巨人門脇)以来で、パ・リーグでは57年(毎日平井と衆樹、近鉄伊香)以来68年ぶり。

【阪神】巨人戦で初のカード負け越しとなる…ネルソンが延長戦で決勝打を浴びる

阪神タイガースは今季5度目の延長戦で敗れ、巨人との対戦で開幕以来4カード目にして初の負け越しとなった。 試合は2-2で迎えた延長11回、投手ニック・ネルソン(29)が登板したが、先頭打者の笹原に内野安打を許し、暴投も重なり2死二塁とされた後、門脇が右翼へ決勝の適時三塁打を放った。 阪神は一時リードを奪い返す場面もあった。1点を先制された直後の2回、佐藤輝は相手のエラーで出塁し、無死一塁で大山悠輔内野手(30)が左翼へ逆転の2ランを放った。この本塁打は4月23日のDeNA戦(横浜)以来の甲子園での本塁打となった。 しかし、2-1で迎えた7回、先発のジョン・デュプランティエ(30)から継投した及川雅貴投手(24)が先頭の代打ヘルナンデスに同点ソロ本塁打を打たれ、一時同点に追いつかれた。 その後の8回、先頭の代打ヘルナンデスが初出場で初安打を記録し、続く近本の四球と犠打野選で無死満塁の絶好のチャンス。だが、森下が三塁ゴロ併殺、佐藤輝の申告敬遠後に大山が空振り三振を喫し、好機を逃した。 今季の巨人戦は12試合を終えて8勝4敗と優位に進めていたが、このカードでは初の負け越しとなった。試合前には桐敷拓馬投手(25)が左上肢の筋疲労で登録を抹消されるなど、大幅な選手入れ替えが行われたが、チーム一丸での勝利にはつながらなかった。

【阪神タイガース】ドラフト2位の期待のルーキー、今朝丸裕喜投手がプロ初先発で好投!3回無失点

18歳の期待の若手、阪神タイガースのドラフト2位指名の今朝丸裕喜投手が22日、ウエスタン・リーグのオリックス戦でプロ初の先発を果たしました。そして彼は3回を無失点に抑える素晴らしい投球を見せました。 試合後、今朝丸投手は「捕手の栄枝さんとインコースを攻めようと話していて、ストレートでしっかり押せたので良かったです」とコメントしました。 2回のピンチ、二死一塁の場面では、報徳学園時代にバッテリーを組んだことがある1学年上の先輩、堀柊那捕手と対決し、見事二ゴロに打ち取りました。走者を置きながらも冷静沈着な投球を続け、61球を投げて3安打2奪三振1四球という内容でした。 また、平田勝男2軍監督(65歳)も「報徳学園時代から場数をこなしている。新しいコンビである栄枝と組みながら、緩急をつけたピッチングができている。落ち着いていて慌てることがないね」と高く評価しました。 試合は延長10回タイブレークの末、2試合連続で6-6の引き分けとなりました。

【DeNA】石田裕太郎が準ノーノー、圧巻の1安打完封劇 8カード連続負け越しなし

投打がかみあったDeNAが中日相手に盤石の試合運びで勝ちきった。これで8カード連続負け越しなしで、今季最多タイの貯金3とした。様変わりした下位打線でも、打線の好調ぶりは変わらなかった。前日までスタメン出場を続けていた度会、宮崎、石上に変わって、蝦名達夫、三森、京田が先発に名を連ねた。1回1死一、三塁、オースティンの打席で相手先発マラーの悪送球で幸先よく先制に成功。2死一、二塁からは13試合ぶりにスタメンの蝦名が初球を捉えて左前適時打で2点を先取した。蝦名は右翼守備でもスーパープレーを連発した。2回先頭、カリステのライト線への飛球を背走しながら好捕し、そのままフェンス激突。ボールはつかんだまま、気迫あふれるプレーに球場からは拍手で包まれた。4回先頭でも田中の右中間への飛球にダイビングキャッチ。躍動感あふれるプレーで先発の2年目・石田裕太郎をもり立てた。6回には好調の20歳松尾のヒットで口火を切り、蝦名が3安打猛打賞となる左前打。1死一、二塁とされてから、三森が左前への適時打。「良いところに落ちてくれて良かったです!」という一打でリードを広げると、2死二、三塁から桑原が遊撃への適時内野安打。ヘッドスライディングでもぎとり「気合です!とにかく気合でセーフをもぎ取りました!」とガッツあふれるプレーを見せた。今季2度目の先発マウンドとなった石田裕も打線の踏ん張りと味方の好守に応えた。4回までノーヒットピッチングを継続。5回先頭でカリステに左前打を浴びるも、以降は1安打も許さず。準ノーヒットノーランという圧巻の投球で今季初白星をマークした。【関連記事】DeNAニュース一覧

【DeNA】蝦名達夫、涙のヒーローインタビュー「先日、兄を亡くしてしまって…」切迫したプレーで攻守に輝く

突然の兄の死を乗り越え、気迫のプレーで躍動する姿を見せた。DeNAの外野手、蝦名達夫選手(27)は攻守で存在感を示し、ヒーローインタビューで涙をこらえきれなかった。「先日、兄貴を亡くしてしまい、それがとても突然のことだったので…。チームを一時離れることになってしまいました。兄の分まで頑張らなければいけないと思っています。思い切ってプレーしました」と、言葉を詰まらせながらも兄への思いを語った。5月5日の中日戦(バンテリンドーム)以来、13試合ぶりのスタメン復帰で、気持ちはプレーに表れた。1回表2アウト1,2塁の場面で、中日・マラーの初球149キロに積極果敢にスイングし、三遊間を鋭い当たりで抜ける適時打を放ち、約1か月ぶりの打点を記録した。4回表先頭打者として、そして6回無死一塁でも安打を放ち、今季2度目の猛打賞を達成。外野手としての厳しい競争の中で強烈なアピールを見せた。さらに、右翼守備でもスーパープレーを連発。2回表先頭では、カリステのライト線への飛球を追いかけながら好捕、そのままフェンスに激突しながらもボールをつかみ取るという気迫のプレーで球場は拍手に包まれた。4回表先頭でも田中の右中間への飛球にダイビングキャッチを決め、躍動感あふれるプレーで2年目の先発・石田裕投手をバックアップした。