baseball

【阪神】ドラフト2位の今朝丸裕喜が2軍中日戦でプロ最長の7回1失点&最多11奪三振 平田2軍監督から称賛の声

阪神タイガースのドラフト2位で入団した右腕の今朝丸裕喜投手(19歳)は、ウエスタン・リーグの中日戦(SGL)で、7回を4安打1失点にまとめ、自らの通算3勝目を挙げました。これにより3連勝達成です。特に7回無死一、二塁の局面で、3度の打点王に輝いた4番打者の中田選手を三振に抑えるなど、圧倒的なピッチングを見せました。この試合ではプロ最多となる11奪三振も記録。「今日は打たれてもいいと思って、ストライクを先に取ることを意識して挑めた。真っ直ぐで押せたので変化球もよく効いた」と語りました。平田2軍監督も「花丸、二重丸、そして今朝丸だな」と大いに称賛しました。また、阪神の原口選手も(7回に代打で勝ち越しの適時打を放ち、4試合連続安打を記録)、「追い込まれても良いスイングができ、ヒットを打てたのは本当に良かった。暖かくなってきて、自分にとって得意な季節なので、その効果だと思います」とコメントしました。

ジャッジが二本のホームランで大谷を追い越す 本塁打ランキングでメジャー2位に

ニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(33)がドジャースの大谷翔平投手(30)を追い抜く29号と30号のホームランを放ちました。ジャッジは試合で3番指名打者としてスタメン出場し、5-0の2死二塁の場面で右腕セベリーノの内角スイーパーをとらえ、29号の2ランホームランを打ちました。このホームランは大谷と並ぶ記録で、打球速度は110.2マイル(約177キロ)、飛距離は402フィート(約123メートル)、角度は36度でした。さらに、10-5で迎えた7回1死一塁の場面で、フルカウントから右腕ファーガソンの内角直球を左中間のブルペンに運びました。この30号ホームランは大谷を追い越す一撃で、打球速度は107マイル(約172キロ)、飛距離は426フィート(約130メートル)、角度は26度でした。この結果、ジャッジはマリナーズのカル・ローリー捕手(28)の32本塁打に次ぐ、メジャー単独2位に浮上しました。1試合で圧倒的な2本のホームランを放ち、ライバルの大谷を追い越しました。この日は4打数2安打2本塁打4打点を記録し、打率は3割5分6厘、30本塁打、67打点、6盗塁、OPS(出塁率+長打率)は1.180となりました。

ドジャース完勝で6カード連続のカード勝ち越し 24歳左腕がスーパー救援、大谷翔平はノーヒット

ロサンゼルス・ドジャースはカンザスシティ・ロイヤルズに完勝し、6カード連続で勝ち越しを決めました。打線では、0-1とビハインドの展開から、フレディ・フリーマン選手(35歳)に代わって出場したキケ・ヘルナンデス選手(33歳)が逆転となる8号2ランを放ちました。さらに6回にウィル・スミス捕手(30歳)が10号ソロホームラン、7回にはマックス・マンシー内野手(34歳)とミゲル・ロハス内野手(35歳)が適時打を放ち、リードを広げました。 投手陣はブルペンを中心に継投策を選択。先発したルー・トリビノ投手(33歳)が1失点を許しましたが、その後、ジャスティン・ロブレスキ投手(24歳)が素晴らしい働きを見せ、6回を投げ3安打1四球無失点、6奪三振と見事に抑えました。カービー・イエーツ投手(38歳)らも後を引き継ぎ、勝利を守り切りました。 一方、28日(現地29日)にはピッチャーとして2回無失点に抑えた大谷翔平選手(30歳)は、この日は打撃でノーヒットに終わり、左飛、中飛、空振り三振、遊ゴロ併殺と振るいませんでした。

【ソフトバンク】助かった!ポランコに三塁コーチが「肉体的援助」でアウト 同点ピンチしのぐ

ソフトバンクは珍しい方法で同点のピンチを切り抜けました。試合の焦点は2-0で迎えた7回でした。2番手投手の津森が無死一、二塁のピンチを招くと、ソトに右中間へ2塁打を打たれてしまいました。二塁走者の西川がホームに返りましたが、一塁走者だったポランコが本塁に向かう途中で三塁コーチと接触したのです。ポランコは三塁へ戻りましたが、アウトと判定されました。三塁塁審は「三塁コーチによる肉体的援助がありました。アウトとします」とアナウンスしました。1死二塁として試合は再開され、代打角中が左翼フライに倒れました。もし無死二、三塁だった場合、犠牲フライで得点されていた可能性もあります。結果的には2死二塁から小川を空振り三振に仕留め、1点の失点に抑えることができました。

ロバーツ監督、離脱中の佐々木朗希にコメント「とても良い状態にある」 遠征には同行せずロサンゼルスで調整を続ける

右肩のインピンジメントによりチームから離脱しているドジャースの佐々木朗希投手(23)について、デーブ・ロバーツ監督(53)は試合前に「とても良い状態にある。球速も増している」と述べました。現段階でキャッチボールを再開しており、徐々に回復の兆しを見せていますが、具体的なリハビリ日程はまだ明らかにされていません。5月中旬に負傷者リスト(IL)入りした佐々木は、遠征には加わらず、ロサンゼルスに残って調整を続けています。

【DeNA】連続31イニング無得点の悪夢 佐野を1番に据えたが3試合連続完封負け、首位阪神と5.5ゲーム差

DeNAは、30歳の佐野恵太外野手を1番に起用するという勝負手を打ちましたが、3試合連続で「完封負け」を喫し、巨人に3タテを許してしまいました。試合開始直後の1回、先頭の佐野が四球を選び出塁。2番の度会が進塁打を放って1死二塁の好機を築きましたが、3番の宮崎と4番の牧が凡退しました。2回は3者凡退。3回には1死からジャクソンの安打がありましたが、佐野が併殺に終わってしまいました。4回には再び3者凡退。5回では1死から山本が安打を放ちましたが、後続が続かず得点に結びつきませんでした。6回も3者凡退に終わり、7回には筒香が2死から安打。しかし山本が空振り三振に倒れました。8回も3者凡退、そして9回は守護神マルティネスに締められました。佐野を1番に起用したのは今シーズン初で、前回は2023年8月20日の阪神戦まで遡ります。初回の攻撃では無死一塁から度会がセーフティーバントやエンドランを試みるなど、三浦監督はあらゆる策を講じましたが、試合は22日のロッテ戦(横浜)6回から31イニング連続無得点と苦闘します。今回の3連戦では、第1戦でケイが6回1失点、第3戦でジャクソンが7回1失点と先発陣が奮闘しましたが、打線が援護できませんでした。これにより、チームは4連敗で借金が2に増加し、首位阪神とのゲーム差が5.5まで広がりました。 ◆スタメン1番 一塁 佐野2番 右翼 度会3番 三塁 宮崎4番 二塁 牧5番 左翼 筒香6番 捕手 山本7番 中堅 桑原8番 遊撃 森敬9番 投手 ジャクソン

【データ】87年ぶりの珍しい記録!西武のネビンが1人でチーム全4安打を達成

パ・リーグ4位の西武が、首位の日本ハムと激戦を繰り広げましたが惜しくも敗れ、リーグ戦再開後初のカードで1勝2敗となりました。試合の2回、ネビン外野手(28)が先制の6号ソロホームランを左翼席に打ち込みました。しかし、3回以降は、日本ハムの先発投手である達を攻略することができませんでした。▼この試合で西武は4安打に終わりましたが、注目すべきはその全ての安打をネビンが2回、4回、7回、9回に打ち上げたことです。チームの全4安打を1選手が放つのは、1リーグ時代の1938年7月3日に山田伝(阪急)がイーグルス戦で達成して以来、実に87年ぶりとなる珍記録です。当時、山田伝の4安打の活躍だけでは勝負を決められず、阪急は0-1で敗れています。

大谷翔平164キロの剛速球!ピンチで投手の本能がさえる「さらなる高みへ」

【カンザスシティー(米ミズーリ州)28日(日本時間29日)=四竈衛】ドジャースの大谷翔平投手(30)は、ロイヤルズ戦で「1番投手兼DH」として先発出場しました。今季3回目の先発では、初めて2イニングを投げ、27球で1安打無失点1四球の好投を見せました。さらに、メジャーで自身の最速記録となる164キロ(約101.7マイル)をマークしました。打者としては4打数無安打で3三振、チームも敗れましたが、二刀流としてのさらなる成長を示す力強いステップを踏みました。   ◇   ◇   ◇大谷がマウンドに立つたびに、球場内は歓声に包まれました。初回、3球目に161キロ(約100マイル)の速球が表示され、さらに注目度が増しました。1死一、二塁のピンチで4番パスクアンティノを迎えた際、大谷は無意識にアクセルを踏みました。159キロ(約99マイル)の速球2球で追い込み、最後は164キロの内角への速球で二ゴロ併殺に仕留めました。31度の暑さの中、観衆の様々な反応を浴びながらも、大谷は堂々と三塁側ダッグアウトへと向かいました。過去2戦同様、球速を抑える予定でしたが、ピンチになると投手としての本能が働きました。「打たれたくない気持ちになると速い球を投げてしまう。今の段階でそこまで上げなくてもいいという自分と、ゲームの中で点を取られたくないというバランス」と語り、ドジャースの投手陣でも今季最速となる164キロで窮地を脱しました。 次の2回では、横滑りのスイーパーと縦方向のスライダーを駆使し、13球で3者凡退を奪いました。スプリットを封印しつつ、少ない球数でアウトを重ねる新たなスタイルを試しています。シーズンを通して必ずしも好調でない日も訪れます。球速や威力に頼らず効率良く投げるため、多様な引き出しを持つことが重要です。打撃では4打数無安打で、30本塁打達成は次戦以降に持ち越しとなりました。「今日は投球は良かったけど、打撃は満足できない日だった」と振り返りつつも、収穫の多い一日でした。当初予定されていた「ライブBP」ではなく、メジャー公式戦だからこその自己最速球。「その球速に慣れていくのも良いことの一つですね」と大谷は語ります。子細ながら、彼は25年型の「二刀流」の完成形に近づいています。ドジャースのロバーツ監督は「102マイル(実際は101.7マイル)は予想していなかった。アドレナリンもあり、点を与えないという思いが混じってこの速球が出たのでしょう」と述べました。ドジャースの救援右腕ベシアは「とても静か。いつものルーティンをこなし、普通にあいさつもできるんだ。ショウヘイは話しかけるなというタイプではない。でも、彼は真剣にプレーしているんだ」と語り、ロイヤルズの先発右腕ルーゴも「手ごわい相手。走者をためずに丁寧な投球を心がけた。特に大谷やベッツといった上位打線は強敵です」と大谷の存在感を語りました。

【巨人】プロ1号決勝弾の中山礼都に阿部監督目を見張る「スイングする力が1年目と全く違う」

豪快にライトに放り込んだ。2回無死。巨人中山礼都内野手(23)が2ボールからDeNAジャクソンの直球を強振した打球は右翼席中段に飛び込んだ。イチロー氏や高橋由伸氏らが守ってきたポジションであり、プロ野球選手になってほしいという願いで両親から「らいと」と命名された。その名の通りライトへのプロ1号を放ち「ヒーローインタビューでは自分で大切に保管すると言ったんですけど、実家に送ろうかな」。最高の親孝行を決めた。“あの本塁打”から252日。ようやく記録に残る「1」を刻んだ。24年10月20日のCSファイナル第5戦でも本塁打を放つも、公式記録には残らず。待望のレギュラーシーズンでの1発となったが「(ダイヤモンドを)速く走りすぎちゃったので、もうちょっとかみしめれば良かった」と初々しさを残した。成長を実感させる放物線だった。速球に対応するため、今カードの早出練習からマウンドよりも前の位置に打撃マシンを設置。「(速球に)振り負けないように」と練習の成果を示すように、150キロ直球を完璧に捉えた。2軍監督時代から中山を見てきた阿部監督も「スイングする力が1年目と全く違うし、人ってここまでなるんだな」と目を見張る。貪欲な姿勢で出場機会をうかがってきた。本職は内野だが、今季から人生初の外野守備にも挑戦。「やっぱり景色が違います」と戸惑いながらも「一番(の持ち味)は打撃だと思っているので、出られるところでやることをやるだけ」と中山。この日も左翼でスタメンに名を連ねた。チームは約5年ぶりの3試合連続完封勝利で、同一カード3連勝。7月1日からは首位阪神との3連戦が控えるが「そんなにホームランを打てるようなタイプじゃないので、また明日から謙虚に」。中山の一打がチームを明るくする。【水谷京裕】【関連記事】巨人ニュース一覧

【日本ハム】達孝太、ルール破りの完投で大谷超えの日本新記録!新庄監督「言うことを聞かない子だねぇ」

日本ハムの達孝太投手(21)が“大谷超え”を達成しました。西武との11回戦で自己最多の115球を投じ、4安打1失点でプロ初の完投勝利を収めました。全て先発でのデビューから6連勝という記録は、球団OBの大谷翔平選手(現在ドジャース所属)らの5連勝を超え、初めての快挙となりました。チームの完投投手は12球団で最も多い7人目です。新庄剛志監督(53)は熱い夏のベルーナドームで「完投はなし」と指示していましたが、彼はそれを超えて力投し、チームを5カード連続勝ち越しに導きました。    ◇   ◇   ◇ 蒸し暑いベルーナドームでの115球の熱投でした。日本ハムの達は1点リードの9回に2死一、三塁のピンチを迎えましたが、最後は西武の長谷川をショートゴロに仕留め、グラブを3度たたいて喜んでいました。デビューから無傷の6連勝で、すべて先発での6連勝は、日本の歴代記録を達成し、「新しい記録が作れて嬉しいです。この記録を伸ばしていけたら」とさらなる勝利への意欲を示しました。 27日に西武の今井投手が熱中症で緊急降板したことを受け、新庄監督は「この球場では完投はない」と指示を出したばかりでした。しかし、達は「(監督が)そう言ってたんで、やってやりましたよ」と語り、酷暑の中での「きかん気」に指揮官は「言うことを聞かない子やねぇ。ルール破りの完投。最初から逆に(最後まで)行こうという性格の選手ですから」と喜んでいました。 爆冷に投げ続けた右腕に、指揮官は「汗をかいていないし、もしかすると暑さにものすごく強い選手かもしれない」とコメント。天理(奈良)出身の達は、夏場にシカもぐったりする猛暑の中で高校3年間を過ごし「暑いところでたくさん投げてきたので慣れています。佐藤薬品スタジアム(奈良・柏原市の現さとやくスタジアム)に比べれば、あれに勝るものはない」と涼しげに振り返りました。 まだ高校卒業4年目。そのため新人王を目指せる位置にいますが、本当の目標はそこではありません。「取れたらラッキーぐらい。取りに行くものじゃない。最多勝だったら取りに行く気持ちはあるかもしれないけどね」と大胆なコメント。「次は完封です」。暑さ知らずのイケメンが、ここからさらにギアを上げていきます。【永野高輔】