baseball

【日本ハム】新庄監督の“ツンデレ・スタメン予告” 細川凌平選手「最低」と言われたが、17日は「2番ファースト」出場

日本ハムファイターズの新庄剛志監督(53)は、試合後に自身のインスタグラムでユーモラスな“ツンデレ・スタメン予告”を行いました。この日のハイライト動画では、「9番左翼」で今季初スタメンに抜擢された23歳の内野手、細川凌平選手が、4回にシーズン初ヒット・初打点となるセンター前適時打を放つシーンから始まりました。「この細川君の一打はとても大きかった!」と、その一打を絶賛しました。しかし、その後すぐに「しかし」と続け、その後の6回の打席での1ボール2ストライクからの空振り三振に触れ、「次の打席の三振は最低。いいヒットを打ったのに勿体ない!彼のようなタイプは、簡単に三振するのではなく粘り強く四球を選び、盗塁を決めるような選手になって欲しい!」と助言しました。そして「明日は2番ファーストで行きます」と、17日のロッテ戦も連続してスタメン起用することを予告しました。続いて、オリックス時代の2017年7月10日以来、8年ぶり2度目の完封勝利を挙げた32歳の山崎福也投手については、「オリックス時代にファイターズが完封された試合を思い出すようなピッチングだった。味方で良かったとベンチで思ってました」と感謝の気持ちを表しました。さらに、7回にシーズン3号の3ランを放った24歳の水野達稀内野手については、「水野君は本当にランナーがいる時に打ちますね。僕が現役時代の時のようで可愛らしい。ただ、彼はあまり褒めると調子が狂うタイプだからそっとしておきます」と、現役時代の自分を思い出しつつ称賛しました。投稿の締めくくりには「稀哲 有難う」と綴られていました。試合後のインタビューでは「今日のヒーローは森本コーチかな。初回の攻撃で、あそこでランナーを回した判断。意識的なものはわからないけれど、タイミング的にはアウトのタイミングの中で何か意図があったのでしょうか。結局(外野手が)慌てて1点が入りました。あれが大きかったです」と語り、試合の先制点をもたらした三塁コーチの森本稀哲外野守備走塁コーチ(44)の賢明な判断に感謝の意を表していました。

ロバーツ監督、佐々木朗希の現状を語る「このままの状態では悪化の恐れ」

ロサンゼルス・ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は15日に、「右肩インピンジメント症候群」により、久しぶりに15日間の負傷者リスト入りをした佐々木朗希投手(23)についての最新情報を伝えました。アスレチックス戦前の記者会見で、「MRI検査で異常が見つからなかったのは良い兆候ですが、症状があることには変わりありません。そのため、インピンジメントという少しあいまいな言葉を使っています」と状況を説明しました。「具体的には、肩の内部で何かがぶつかっている感じがあり、それが違和感を引き起こしています。このまま投げ続けると、悪化の恐れがあるのです」と現状を語りました。佐々木投手の復帰スケジュールについては、「まずは彼を完全に休ませ、ノースローの状態で調整させ、その後段階的に投球を再開すれば、炎症が収まるだろうと信じています。特定の原因が見当たらないことは良いことです」と述べ、最初は投球を控えながら状態を確かめていく方針です。

【阪神】岩崎優が悔しい2失点…外野前進も本塁送球は間に合わず 勝ち越される

阪神タイガースの岩崎優投手(33)は、重要な場面で勝ち越しを許してしまいました。9回表、2対2の同点の状況でマウンドに上がった岩崎投手は、先頭打者の末包選手に四球を与え、2アウト二塁のピンチを迎えました。この日無安打だった7番モンテロ選手のセンター前のライナーに対し、前進守備を取っていた中堅の近本選手がバウンドのタイミングを取り損ねました。二塁手の中野選手を経由してボールが本塁に送られましたが、捕手の坂本選手のミットを外れて走者が生還しました。9回にリードを奪われ、その直後には矢野選手の適時打も生まれ、一気に2失点(自責1)を許しました。これを機に、岩崎投手は交代を告げられることとなりました。

【巨人】吉川尚輝が逆転のホームランでチームを救う 主力選手不在の中でリーダーとしての責任感

吉川尚輝内野手(30)が重要な逆転ホームランを放ち、劇的な瞬間に言葉を失った。1点ビハインドの8回、2アウト一、二塁の場面で、中日の斎藤投手から甘い初球を捉えた。内角高めの125キロのスライダーを振り抜くと、その打球は右翼ポール際に飛び込み、今季1号となる逆転3ランとなった。インタビューでは感無量の様子で「何とかしたい気持ちは強かったけど、まずは同点にすることを考えて、その結果が最高のものになりました」と話した。この場面での適時打は、5月1日の広島戦以来、54打席ぶりだった。チームも4連敗中の中での逆転弾に「とても辛い状況でしたし、自分も良い場面で打てないこともありました」と振り返った。阿部監督も「あれは尚輝しか打てない」と絶賛した。今シーズンも守備と攻撃でチームを引っ張る存在だ。昨シーズンは全試合二塁で先発出場し、ベストナインとゴールデングラブ賞を受賞した。今季も唯一の全試合先発メンバーとして、長野、坂本、丸、岡本といった主力が不在の中で、吉川は「まだベテランではないかもしれないけど、やらないといけないという思いは、ここにいるみんなも持っていると思います」と、チームリーダーとしての自覚を示した。吉川の一発で、チームは1つ貯金を増やした。それでも彼が見据えるのは日本一の景色だけ。今年1月の自主トレで「日本一になって輝けるように」と語った彼が、最高の場面で輝きました。【水谷京裕】

大谷翔平の打撃スタイルがチーム内に浸透 打撃好調は同僚の後押しが相乗効果/Nobu’s Eye

ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平投手(30)は、今シーズン初となる1試合での2本塁打を放ち、メジャーリーグのトップに並びました。    ◇   ◇   ◇ 大谷がチームに影響を与え、また影響を受けています。今季最多の19得点を挙げたドジャース打線には、相乗効果が見られました。8番打者のアウトマン選手は6回に2号本塁打を放ちました。彼は以前は右足を上げてタイミングをとっていましたが、13日のアスレチックス戦からは大谷選手の「ノーステップ打法」にリズムを変えました。「さまざまな選手のフォームを見て、ショウヘイは本当に上手くやっているなと感心しました。彼のフォームを参考にしてみることにしました。あのフォームだとバランスが取りやすいです」と述べています。 昨年は23本塁打を放ち、期待される若手の左打者であるアウトマン選手ですが、今季はマイナーリーグでスタートしました。メジャーに昇格してからも打撃面で苦労していました。「彼の映像を見て、室内のバッティングケージでもスイングを参考にしています」。練習に取り入れて、この日は2安打を記録し、「感触は良く、ボールもよく見えています」と手応えを感じた様子です。ノーステップ打法は、春キャンプ中に金慧成(キム・へソン)選手も導入。このように大谷の打撃スタイルがチーム内、とりわけ若手の左打者たちに広がり、下位打線が活発になっています。 それが大谷自身にも良い影響を与えています。ロバーツ監督は試合後に「最近は金が出塁することで、大谷も打ちやすくなっている。スピードはプレッシャーを生み、盗塁も可能ですし、ヒットで一気に一塁から三塁へ進むこともあります。そのダイナミックさが上位打線の攻撃の幅を広げてくれています」と分析し、相乗効果を評価しました。 俊足の金選手が塁上にいると、盗塁や暴投を警戒して、相手のバッテリーは低めのワンバウンドを投げづらくなります。その結果、大谷を打ち取るための効果的な球が減ります。「ベースボール・サバント」によれば、4月には大谷に対してワンバウンドの割合が全体の3.8%だったのに対し、5月には1.6%となりました。サンプル数の違いはありますが、減少傾向にあります。打撃好調は同僚のサポートも要因になっています。【MLB担当=斎藤庸裕】

【DeNA】オースティン、逆転2ランでチームを救う 投手バウアーとバッテリーを組んだ松尾汐恩もソロで貢献

DeNAの内野手タイラー・オースティン(33)が見事な一打でチームを救いました。8回裏、一死二塁からヤクルトの金久保投手が投じた高めのスライダーを捉え、左中間スタンドへ飛び込む逆転の2ランホームランを放ちました。これが今シーズン62回目の打席での劇的な一撃でした。 さらに、若き捕手松尾汐恩(20)も続いて好調を見せました。彼は高めのストレートをとらえ、左翼席最前列に3号ソロホームランを打ち込みました。この日は4本のヒットを積み重ね、バウアー投手が先発した試合で14打数8安打、打率.571、5打点、2本塁打という圧倒的な活躍でチームを支援しています。 先発のトレバー・バウアー投手(34)は94球を投げ、6回で7安打6失点、3奪三振2四球と苦戦しましたが、打線が奮起してバウアーの負けを帳消しにしました。

【巨人】阿部慎之助監督が吉川尚輝の逆転3ランを大絶賛「スローで見るとすごいボールを打っていた」

巨人は試合終盤の劇的な逆転劇で、4連敗を止めました。1対2で迎えた8回裏、2アウト1、2塁の場面で、吉川尚輝内野手(30)が中日の斉藤から今シーズン第1号となる3ランホームランを右翼ポール際に放ちました。直前の8回表では、4番手投手の大勢(25)が上林に154キロの甘い直球を捉えられ、バックスクリーン左へのソロ本塁打で逆転を許すも、その直後の吉川の一発で試合をひっくり返しました。内角高めのスライダーを完璧に捉えた吉川の打撃に、阿部慎之助監督(46)は「スローで見ると本当にすごいボールを打っていました。あれは尚輝にしか打てないと思います。もう一度打てと言われても多分無理でしょう。それくらい完璧な打撃でした」と絶賛しました。前日にマツダスタジアムで広島に同一カード3連敗を喫した翌日、勢いを巻き返す勝利をあげ、「マツダでの流れを一掃してくれて、本当に助かりました」と述べました。この日はゼラス・ウィーラー巡回打撃コーチがベンチに入り、阿部監督は「通訳として入ってもらったんですが、選手たちの気分転換にもなります。シュンとしてしまう選手もいる中、通訳をしつつバックアップしてもらうために入ってもらいました」と語りました。連敗を回避し、貯金1に戻した巨人。「5割に戻ったので、みんなでもう一度仕切り直して頑張ろうと言いました。明日も勝てるように頑張ります」と力強くコメントしました。

【DeNA】バウアーがショック…ヤクルト内山に逆転3ランホームランを浴びる 1回に援護点があったが耐えきれず

DeNAの投手、トレバー・バウアー(34歳)は、試合中に打球を呆然と見つめていました。1回に牧選手の先制ソロホームランでチームに援護点をもらったものの、その後は持ちこたえることができませんでした。1アウトからヤクルトの武岡選手に粘られ、最終的には四球で出塁を許しました。次に対戦したのは通算7打数5安打で相性の悪いサンタナ選手。2球目をうまくヒットされ、ピンチが広がりました。続くバッターのオスナ選手はフェンス手前で飛球に打ち取ったものの、内山選手には一振りで仕留められました。2球目の内角151キロのストレートを左翼席に運ばれ、逆転の3ランを浴びました。バウアー選手はその打球が飛んでいくのを呆然と見つめていました。前日には「余計な出塁を防ぎ、特に盗塁を許さないことが重要だと思います」と話していたバウアー選手でしたが、この四球からピンチを広げ、痛恨の一発を喫してしまいました。

【巨人】大勢が2年ぶり被弾、9月21日以来 8回から登板し上林に勝ち越し弾を許す

巨人の大勢投手(25歳)が逆転を許しました。同点となる8回、チームの4番手としてマウンドに上がりました。岡林を一ゴロ、鵜飼を空振り三振に抑え、2アウトを取りましたが、上林に甘く入った154キロのストレートを打たれ、バックスクリーン左へのソロ本塁打を許しました。大勢投手は、この試合前までに15試合に登板し、3勝0敗、11ホールド、防御率1.15の成績を残していました。本塁打を打たれるのは、2023年9月21日の阪神戦(甲子園)でミエセスと佐藤輝に打たれて以来、2年ぶりです。

【阪神タイガース】12日ぶりの首位陥落、一時同点に追いつくも岩崎が打たれ、首位攻防戦の初戦を落とす

阪神タイガースは首位攻防戦の初戦で敗れ、12日ぶりに首位から陥落しました。2試合連続で完封勝利を挙げていた若手エース、村上頌樹投手(25)が、試合の初回に広島東洋カープの秋山にリードオフホームランを打たれ、さらに2死一塁から坂倉に適時二塁打を許して1点を失いました。打線は相手先発の森下によって6回まで2安打無得点に抑えられましたが、7回に無死一、二塁から前川の右前適時打と木浪の中前適時打で同点に追いつきました。しかし、9回にクローザーの岩崎が打たれ、勝ち越しを許しました。これにより、阪神は5月4日以来の首位からの転落となりました。