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菅野智之6回3失点で7勝目「両親の前で勝ちたかったですし、いい姿を見せたかった」/一問一答

オリオールズ先発の菅野智之投手(35)が、6回4安打3失点3四球(1敬遠)2奪三振と粘りの投球で、今季7勝目(5敗)を挙げた。クオリティースタートは6月3日以来、約1カ月ぶりだった。チームはダブルヘッダーをスイープした。試合後は、現地中継局MASNなどメディアの囲み取材で登板を振り返った。今日の登板に向けて何か修正したか「とにかくボールを低めに集めようということを意識して投げました」-両親が観戦に来ていたことがモチベーションに?「うーん、やっぱり両親の前で勝ちたかったですし、いい姿を見せたかったので、プラスアルファで力になったと思います」-投球フォームで調整した点は「体重移動の時間を長くしようっていうふうに、考えてやっていましたけど。とにかく低めに投げようっていうことで、メカニックの方にもいい作用があったと思います」-直球の球速もいつもより出ていたが体重移動の影響「それもあると思いますし、ここ数登板うまくいかなかったですけど、フレンチ(投手コーチ)だったり、いろんな人と相談しながらやってきた結果が、今日こういう形でつながったと思います」-今まででこの1カ月のような苦戦は経験しなかったと思うが、どう乗り越えた「うーん、まあ、ここまで打たれたことはなかったんですけど、どんな、つらい時期も乗り越えてきたので、とにかく自分を疑わないこと、自分自身をしっかり信じるということだけは、それだけは念頭に置いてやってきました」-ベーカー投手が今日トレードに出されたが、チームにまだ望みがあると思う「こういう強い相手でも勝ち越せるチーム力があると思いますし、この1カ月くらいですけど強いチームの戦い方ができているので、僕はまだ全然チャンスがあると思います」【動画】菅野智之が7勝目! 帽子を上げあいさつ 原辰徳氏がスタンド観戦

「1点覚悟の大谷封じ」満塁で四球…不振のベッツ、フリーマンの完全復調が待たれる/Nobu’s Eye

【ミルウォーキー(米ウィスコンシン州)9日(日本時間10日)=斎藤庸裕】ドジャースの大谷翔平(31)の打撃力が最低限に抑えられ、チームは6年ぶりに6連敗を喫しました。ブルワーズ戦に「1番・指名打者」として出場した大谷は、3打数無安打でした。5回2死満塁から押し出し四球で1打点を挙げましたが、2番のムーキー・ベッツ(32)の不振が続いており、打線のつながりに欠けました。チームは延長10回にサヨナラ負けし、アストロズ戦に続いて2カード連続でスイープ(全敗)されました。MLBでの大谷の密着取材歴が8年目になる斎藤庸裕記者が、コラム「Nobu’s Eye」で詳しく解説します。   ◇   ◇   ◇大谷はバットを振ることがありませんでした。甘いボールは来なかったのです。0-0の5回2死満塁での第3打席、左腕キンタナと対戦し、4球連続でボールがきて押し出し四球を選びました。先制点を得て流れを掴みかけましたが、続く2番のベッツが初球を失敗し、右飛で凡退。チャンスを生かせず、打線が途切れました。試合後、ブルワーズのマーフィー監督が振り返りました。「(大谷の)後ろにいるベッツは毎年MVP候補の素晴らしい打者ですが、今は思うようなスイングができていない。ある意味、ギャンブルをするべき時もあります。キンタナはベテランの投手で、ダメージを最小限に抑える投球を心得ています。歩かせたくなかったと思いますが、より大きなダメージを避けるために1点だけを選んだのでしょう」大谷は一振りで流れを変える力があります。もし適時打を打たれたら2点、本塁打なら4点入り、ブルワーズにとっては最悪の展開となる可能性もありました。終盤まで僅差なら強力な救援陣が控えており、勝機はあると言えます。ただし、大谷のような強打者を相手に2死満塁で勝負を避けるのはセオリーに反します。結果的にですが、ブルワーズは1点に抑えるリスクヘッジで有利な展開を得ました。前日、大谷は新人の剛腕ミジオロウスキーから先頭打者本塁打を決めていました。まだ本調子ではないものの、一発が怖いのは確かです。一方で、後続のベッツ、フリーマンの不振が続けば、敬遠とはいかなくても勝負を避ける配球をされる可能性があります。マーフィー監督のコメントを参考にすると、ゾーンの角を狙って投げたキンタナは「1点覚悟の大谷封じ」で四球を出し、ベッツとの対決というギャンブルを選んだと考えられます。3連戦、ブルワーズは計28イニングでわずか4失点。マーフィー監督は投手陣の好投に「素晴らしかった。ドジャースはベストメンバーではなかったが、先発陣は見事だった」と語りました。一方6年ぶりの6連敗を喫したドジャース。ベッツの打率は2割4分6厘、フリーマンの打率は5月終了時点の3割7分4厘から2割9分9厘まで落ち込んでいます。大谷の力を最大限に生かすためにも、両者の完全復活が待たれます。

【阪神】2リーグ制後の球団最長タイ記録となる11連勝!最短で16日にマジック46が点灯し、2位と9.5ゲーム差に拡大

阪神タイガースが2リーグ制後の球団最長タイ記録となる11連勝を達成しました。この日試合のなかった読売ジャイアンツが勝率差で2位となり、広島東洋カープとともにゲーム差は9.5に広がりました。これにより、阪神が貯めた貯金は18に増加し、他の5チームは赤字状態となっています。最短で7月16日にはマジックナンバー46が点灯する見込みです。 この11連勝は、2023年9月1日から14日以来の快挙で、18年ぶりのリーグ優勝に向けて前進する形になりました。さらに、1リーグ時代に記録した球団最長の14連勝も視野に入っています。 試合は、2回に阪神が先制しました。佐藤輝明選手(26歳)がライトスタンドへ今季23号となるソロホームランを打ち、自己最多の24本塁打に王手をかけました。 先発の伊原陵人投手(24歳)は、5回を2安打無失点に抑える好投を見せましたが、6回に連続四球で2死満塁のピンチを迎え降板しました。交代した2番手の桐敷拓馬投手(26歳)が坂倉選手に押し出し死球を与え、続く秋山選手に2点タイムリーヒットを許し、この回3失点で逆転されました。 それでも直後の7回に阪神は反撃。豊田選手が四球で出塁、代打前川選手が内野安打を放ち、1死二、三塁のチャンスを作りました。代打で出場した糸原健斗選手(32歳)の犠牲フライで1点を返し、続く2死一、二塁の場面で中野拓夢選手(29歳)がレフト前タイムリーを打ち同点に追いつきました。さらに森下翔太選手(24歳)がセンターへ2点タイムリーツーベースを放ち逆転。続いて佐藤輝選手もエンタイトル二塁打を放ち、この回5得点で試合をひっくり返しました。 連続2失点以下の記録は10試合で途切れましたが、連続二桁安打は今季最長の6試合続行中。勢いはまだまだ止まりません。 ▼阪神は6月28日のヤクルト戦から11連勝を遂げています。この11連勝以上は、2023年9月以来9度目。藤川監督は就任1年目で、新人監督の11連勝は2021年の中嶋監督(オリックス)以来で、セ・リーグでは1982年の安藤監督(阪神)以来43年ぶり。阪神では1946年の藤村監督、前記の安藤監督に次いで3人目です。 ▼7回の森下選手の勝ち越し打が決勝点となりました。森下選手の勝利打点(V打)は両リーグ最多の15度目。シーズン前半までにV打を15度記録したのは、昨季の岡本和選手(巨人)以来5人目で、セ・リーグ最多タイ記録は1983年の原選手(巨人)と前記の岡本和選手に並びます。

原辰徳氏、権藤博氏、オリオールズ菅野智之の先発試合を観戦** **

** 読売ジャイアンツの前監督、原辰徳氏と横浜ベイスターズ(現DeNA)の元監督、権藤博氏が10日、オリオールズの菅野智之投手が先発した試合をボルティモアで見守りました。この試合はニューヨーク・メッツとの一戦でした。 原氏は前日に甥である菅野投手と再会し、「堂々とプレーする姿に安心しました。新鮮な気持ちで野球に取り組んでいるように見えました」と感想を述べました。 一方、権藤氏はダブルヘッダーの第1試合終了後にメッツの千賀滉大投手と談話しました。権藤氏は2017年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で投手コーチとして菅野投手と千賀投手を指導していたことから、「あの頃から彼らがメジャーを目指していたこと、そしてその夢を実現していることは素晴らしい」と彼らの成長を喜んでいました。(共同通信)

【巨人】頼むぞ!「4番サード坂本」継続へ 阿部監督「そうするしかない」4番打率.302と好成績

「4番サード坂本」に託す。巨人の阿部監督は、11日から始まるDeNAとの3連戦(横浜スタジアム)を前に、坂本選手を引き続き4番で起用する意向を示しました。「そうするしかない。(調子は)上がってきたと思います」と、信頼を寄せています。 9日の中日戦(福島)では約2年ぶりに4番に座りました。プロ入り19年目で初めて4番三塁を務め、23年8月31日の広島戦(岐阜)以来、678日ぶりの4番起用でした。2015年4月11日のヤクルト戦(東京ドーム)で巨人の第82代4番に指名されて以来、これまで4番として60試合で打率3割2厘、5本塁打、33打点と好成績を記録してきました。 福島での試合では2四球を選びましたがヒットは出ず、チームも9回にリードを奪われ逆転負けを喫しました。今シーズンは不調に悩まされ、2軍生活も経験してきた36歳。しかし、彼の不屈の精神はそのバットに乗せて、仲間を鼓舞します。

鈴木誠也、今シーズン8度目の3安打 カブス、14安打8得点で快勝

シカゴ・カブスの外野手、鈴木誠也選手(30歳)は「3番右翼手」として先発出場し、5打数3安打と、今シーズン8回目の1試合3安打を記録しました。1回と5回には左方向へのヒットを放ち、9回にはセンター前へのヒットを決めました。その他の打席では、一塁飛球、センターフライでした。打率は.263です。カブスは試合の初めからリードを広げ、攻撃と守備の歯車が見事にかみ合い、快勝を収めました。この試合で3連敗を免れました。

DeNAに藤浪晋太郎が加入間近—70人目の支配下登録選手として逆転優勝を目指す

DeNAは、昨年6月にマリナーズ傘下の3Aタコマからリリースされた元阪神の藤浪晋太郎投手(31)を獲得する動きを進めていることが、10日に明らかになりました。彼は近日中にNPB復帰のため日本に戻る予定で、昨年の日本シリーズ王者となったチームへの加入が近づいていると報じられています。チームは8日にマイク・フォード内野手(33)の再契約を正式発表しました。さらに、元中日のダヤン・ビシエド内野手(36)との契約も最終段階にあり、藤浪の加入が実現すれば、7月の補強期限を前に支配下登録枠の上限70人に達する見込みです。チームの防御率は2.70でリーグ3位という成績です。序盤は東、ジャクソン、ケイ、バウアーなどの先発陣が好成績を上げ、伊勢、ウィック、入江といったリリーフ陣がチームを引っ張ってきました。しかし、シーズンの折り返し地点を迎えたところで、バウアーが不調で登録を抹消、入江も9日のヤクルト戦(神宮)で9回に同点2ランを浴びてセーブに失敗してしまいました。セ・リーグでは首位の阪神が2位以下を大きく引き離しており、DeNAは広島と巨人と激しいAクラス争いを繰り広げています。藤浪の加入により、最速160キロ超の剛腕で逆転優勝を目指す意欲を示しています。◆藤浪晋太郎(ふじなみ・しんたろう)1994年4月12日生まれ、大阪府出身。高校時代は大阪桐蔭で春夏連覇を達成しました。2012年のドラフトで阪神に1位指名され、2013年にセ・リーグで高卒新人として67年の江夏豊以来の2桁勝利を達成。2015年には最多奪三振を記録しました。2014年の日米野球、2017年のWBCで日本代表を務め、2022年オフにポスティングシステムを利用してアスレチックスに入団。1年目の7月にオリオールズにトレード移籍した後、24年にメッツと契約しましたが、メジャーで登板することはありませんでした。今シーズンはマリナーズと契約し、3Aの試合で21試合に登板し、2勝1敗4ホールド、防御率5.79を記録しました。身長197センチ、体重98キロ、右投げ右打ちです。

【オリックス】一触即発事態で警告試合 岸田監督「挑発的な感じでこられても」今カード5個目死球

オリックス-ソフトバンク12回戦(京セラドーム大阪)は一触即発の事態となった。ソフトバンクは7回に3番手のヘルナンデスが登板。1死から3球目の150キロが宗の背中付近に直撃した。マウンドに鋭い視線を向けると、へルナンデスが険しい表情で歩み寄った。両者がにらみ合い、つぶやく場面も。これが今カード両軍合わせて5個目の死球。一塁手の中村が宗をなだめ、須山球審が警告試合を宣告した。オリックス岸田監督は「ちょっと(ヘルナンデスに)挑発的な感じでこられてもね。宗は当てられていますから。後味の悪いような形になりますよね」と厳しい表情だった。【プロ野球スコア速報】はこちら>>

【阪神】なぜ及川雅貴が勝ち投手になったのか?桐敷拓馬に権利が発生しない理由

阪神タイガースの勝ち投手は、原則に従い及川雅貴投手(24歳)に決まりました。 1-0で迎えた6回、伊原陵人投手(24歳)が招いた2死満塁の危機で、桐敷拓馬投手(26歳)がリリーフしました。桐敷は3人の走者を生還させ、逆転されましたが、3アウト目を奪いました。 その直後の7回にチームは大逆転を果たし、そのまま逃げ切って勝利しました。一見すると桐敷が勝ち投手のように思われますが、7回裏をピシャリと抑えた及川投手が勝ち投手として評価されました。 野球規則には次のように記されています。 「救援投手が一時的に投げただけで、その投球が十分効果的ではなかった場合、続けて登板した救援投手の中にチームのリードを維持するのに十分に効果的な投球をした投手がいた時は、記録員がその中で最も効果的な投球をしたと判断した投手が勝利投手となる」

【ソフトバンク】球場内騒然…ヘルナンデスが宗佑磨に死球を与え睨み合い 両チームに警告

ソフトバンクの投手ダーウィンゾン・ヘルナンデス(28歳)とオリックスの内野手宗佑磨(29歳)の間で睨み合いが発生し、球場内は一時的に騒然となりました。 状況はオリックスが4点リードしている7回1アウトの場面。ヘルナンデスが投じた内角球が宗選手の右肘付近に直撃しました。それを受けて宗選手はヘルナンデスを睨みつけ、両者が詰め寄ろうとする仕草も見られましたが、仲裁に入ったのは中村晃外野手(35歳)でした。ヘルナンデスも宗選手に対して何かを言葉で発していました。 責任審判は「両チームに警告を与え、試合を再開します」とアナウンスしました。