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【阪神】藤川監督が納得いかない「最後の1球ストライクについて」井上監督の抗議が影響か

阪神は名古屋での苦い敗戦を経験しました。1点差まで追い上げた末の惜しい敗戦です。阪神の藤川球児監督(44)は試合後、「最後の中野への1球が納得いかない」と不満を明かしました。9回、先頭の渡辺選手が四球を選んだ場面で、中日の井上監督が球審に抗議し、試合は最後に2死二塁、フルカウントで中野選手への際どい内角球がストライクと判定され、「井上監督の抗議があり、最後にストライクを取ったように思われても仕方ない」と苦言を呈しました。この1敗で、2位DeNA、3位巨人に0.5ゲーム差まで迫られる形に。   ◇   ◇   ◇最後の1球は非常に際どいものでした。9回表、1点差まで迫った中で、なおも2死二塁の状況。中野選手はフルカウントからの内角155キロの直球を自信を持って見逃しましたが、判定はストライクで試合終了。中野選手は信じられないといった表情で苦笑いし、中日ナインが歓喜する中、打席に30秒以上残りました。ベンチに戻っても、呆然とした表情を浮かべていました。「最後の中野への1球は、正直納得いかないですね」試合後、藤川監督は力強く言葉を発しました。ストライクやボールの判定に対する単なる怒りではなく、それまでの試合の流れに疑問を感じたのです。「井上監督の抗議があって、最後にストライクを取ったように見えてしまう。反対側から見ると、井上監督が出たことで最後の判定につながったという風に見える。非常に判定が難しいとは思いますが、アンパイア側も考えてもらう必要がありますね」伏線は9回の先頭、代打渡辺の打席にありました。フルカウントからの松山の156キロ直球は低めに投げられ、小林球審は腕を上げかけたもののボールと判定。観客の中には三振と思い拍手する中日ファンの姿もありました。これに対し中日指揮官がすぐに抗議。阪神監督は「ストライク、ボールへの抗議は禁止なはずですが」と疑問を持ちました。「明らかにタイガースサイドから見れば、最後の結果につながった抗議と見えるので、改善の余地があると思います」藤川監督は最後まで冷静に訴えました。中野選手は無言でチームバスに乗り込みました。2位DeNA、3位巨人に0.5差まで詰められ、4位広島とも1ゲーム差の非常に激しいレースの中、重い雰囲気を払拭したいと考えています。【伊東大介】

大谷翔平が全身ホワイトスタイルでニューヨークへ「カッコイイ!」—MVPトリオのビッグショットを球団公式が公開

ロサンゼルス・ドジャースの公式Xが23日(日本時間24日)に更新され、大谷翔平投手(30)を含む「MVPトリオ」が敵地のニューヨーク、メッツ戦(シティフィールド)に姿を見せるシーンが公開されました。 「ビッグ3がニューヨークへ」と題され、大谷選手に加えて、ムーキー・ベッツ内野手(32)とフレディ・フリーマン内野手(35)の写真が掲載されました。 大谷選手は全身白のスタイルで登場。白いTシャツに白いジャケットを羽織り、パンツもホワイトを選びました。左肩にはショルダーバッグを掛け、鋭い目つきで球場入りしました。 ベッツ選手はネイビーのアウターを、フリーマン選手は金フレームのサングラスとベージュのタイトな半袖シャツを着用していました。 SNS上では「いつもカッコいい!」「大谷のジャケットが素敵」「フリーマンもカッコいい!」と多くのコメントが寄せられています。 また、球団公式のインスタグラムでは、サングラス姿の山本由伸投手(26)を白黒写真で紹介。クレイトン・カーショー投手(37)、ミゲル・ロハス内野手(35)、キケ・ヘルナンデス内野手(33)などの選手の球場入り写真も続々とアップされました。 この試合では、延長13回、合計5時間46分に及ぶ激闘を7-5で制しました。

【阪神】後味の悪いゲームセット 中野拓夢、ストライク判定に納得いかず 試合後も沈黙

阪神にとって残念な形で試合が終わった。9回、1点差まで追い上げ、なお2死二塁のチャンスが続く場面。打席に立った中野拓夢内野手(28)は、フルカウントからの7球目に、中日投手の松山晋也(24)が内角に投じた155キロの速球を見送りましたが、球審の判定はストライク。見逃し三振で試合が終了しました。中野は最初は信じられないという様子で苦笑いを見せたものの、その後は険しい表情を浮かべました。中日チームが勝利の喜びを分かち合う中、中野は30秒以上も打席に留まりました。ベンチにいる藤川球児監督(44)も、納得がいかないような表情をしていました。試合後、中野はインタビューに応じることなく、静かにバスに乗り込みました。

【阪神】藤川球児監督が9回の中野見逃し三振に「正直納得いかない」—直前には中日井上監督が抗議

阪神タイガースの監督である藤川球児(44歳)は、試合後に自身の不満を隠さなかった。2点を追う9回表、藤川監督は代打として渡辺を送り出し、カウント3-2まで粘らせた。中日のクローザー松山が投じた156キロの直球は、微妙な低めの位置だったが、小林球審は腕を少し上げたものの、最終的にはボールと判定。これに対して中日ドラゴンズの井上監督がベンチを飛び出し、球審にジェスチャーの確認を求めた。 藤川監督はこれをストライク・ボールの判定への抗議とみなし、「ストライク・ボールへの抗議は基本的に禁止されているはずです。それが行われた上で最後の中野の1球というのは、正直納得できませんね」と批判を述べた。 9回1死二、三塁の場面で近本の内野ゴロにより1点を返し、2死二塁という状況に持ち込んだ。しかし、中野はカウント3-2から内角の厳しい155キロのストレートをストライクと判定され、見逃し三振に終わった。試合終了直後、中野は立ち尽くして呆然とするばかりだった。 藤川監督は「タイガースの視点から見れば、抗議と最後の結果は明らかに変に映るので、改善の余地があるのではないか」と述べた。

【楽天】浅村栄斗、平成生まれ初の2000本安打達成 大阪桐蔭初の名球会資格

楽天の浅村栄斗選手(34)が平成生まれ初の選手として、史上56人目となる通算2000本安打を達成しました。チームでは2015年の松井稼頭央選手以来、2人目の偉業達成となります。大阪桐蔭高校出身者としては初めて名球会入りの資格を取得しました。 この日は「3番一塁」でスタメン出場し、マジック「1」の中、1回に先制の右前適時打を放ち、その後も着実にヒットを重ね、通算2000本の大台に乗せました。前日の日本ハム戦でもヒットを記録し、2試合連続で安打をマークしました。 本拠地のスタンドから大きな歓声が送られる中、一塁上で阿部選手から花束を受け取った浅村選手は、試合前に「普通にやるだけです。2000本目だから特別な意識はせず、まだこれが最後とは思っていません。まだまだ高い目標を持ち続けたいです」と語っていました。 浅村選手はチームにとって優しい兄貴分としても知られており、藤井選手は「日頃から優しくしてもらっています」と語り、内選手も「食事に連れていってくれたり、いろんなお祝いをしてくれたり、本当に面倒見が良い」と、その素顔を明かしました。本拠地での大記録達成に、ファンからの大きな声援が贈られました。   ◆浅村栄斗(あさむら・ひでと)1990年11月12日生まれ、大阪府出身。大阪桐蔭高校で3年時に甲子園で6試合16安打を放ち、優勝を果たしました。同年、ドラフト3位で西武ライオンズに入団。3年目に一軍に定着し、規定打席を初めて到達。2018年オフにFAで楽天に移籍。ホームラン王、打点王をそれぞれ2度獲得。ベストナイン8回、ゴールデングラブ賞2回。オールスターにも8回出場しています。16年から昨シーズンまで9年連続で全試合に出場。2019年プレミア12、2021年東京五輪で日本代表。182センチ、90キロ。右投げ右打ち。2023年の推定年俸は5億円。妻はタレントでフリーアナウンサーの淡輪ゆきさんです。   ◆日本プロ野球名球会 浅村選手は通算2000本安打を達成し、名球会入りの資格を得ました。名球会は1978年に設立され、野球振興と社会貢献を目的とする団体です。入会資格は日米通算で投手なら200勝または250セーブ、打者なら2000本安打以上が必要です。記録に応じた特例での入会制度も存在します。会長は古田敦也氏です。

【西武】今井達也が自己最速160キロマーク 初回のピンチに一気にギア上げる

5勝目をかけて先発した西武エース今井達也投手(27)が自己最速の160キロをマークした。初回に2死一、三塁のピンチを背負って迎えた5番ソトへの初球。160キロの剛速球で空振りを奪った。今季は6回までに失点したケースはなく、得点圏でも得点圏28打数無安打に抑えていた。この日はいきなりの1回に、1死一塁からロッテ池田にヒットエンドランを仕掛けられてピンチを招いたが、一気にギアを上げた。最後はソトを変化球で空振り三振として無失点に抑えた。【関連記事】西武ニュース一覧

ドジャース5時間46分、延長13回勝利 大谷翔平絡む珍事、さらに珍事…有名タレント観戦/詳細

ドジャース大谷翔平投手は「1番DH」で先発出場。第1打席から投ゴロ、四球、空振り三振、一塁ゴロ、右前安打、右飛。5打数1安打1四球で、2試合ぶりのヒットを記録した。打率3割2厘。 試合はタッチアップを巡りまさかの珍事が連発。さらに雨で1時間38分、試合が中断するなどした。 延長戦タイブレークに突入。13回にテオスカー・ヘルナンデスの適時二塁打などで勝ち越し、ドジャースが3連勝した。計5時間46分の死闘を制した。 メッツ対ドジャース 観戦する松本伊代(左)と浅野ゆう子(撮影・滝沢徹郎) メッツ対ドジャース 観戦する松本伊代(中左)と浅野ゆう子(同右)=2025年5月23日  メッツ対ドジャース 延長13回の熱戦を制し笑顔でチームメートとタッチをかわすドジャース大谷(手前右)(撮影・滝沢徹郎) 2025年全本塁打写真特集 チーム12345678910111213計 ド00302000000027 メ00110000300005 大谷翔平第6打席 延長タイブレーク11回無死二塁 メッツ投手は右腕ギャレット 右飛に倒れたが、タッチアップで走者を三塁に進めた 大谷翔平第5打席 9回1死 メッツ投手は左腕カブレーラ カウント2-1から直球を打って右前打。この日初ヒット。盗塁はタッチアウトに メッツ対ドジャース 9回表ドジャース1死、大谷は右前打を放つ(撮影・滝沢徹郎) 大谷翔平第4打席...

菊池雄星、今季初勝利を遂げる 6回途中無失点で110球の熱投

エンゼルスの菊池雄星投手(33)がマーリンズ戦に先発し、5回2/3を無失点で今季初勝利を飾りました(4敗)。この試合での110球は今季最多で、彼の粘り強い投球を示しました。 試合開始直後、菊池選手は打者ラミレスを外角低めのフォーシームで空振り三振に仕留め、良いペースでスタートを切りました。2回では、5番ストワーズに左前打を許したものの、その後の打者を一邪飛、空振り三振、見逃し三振に抑え、安心感のあるピッチングを見せました。1点リードの3回も、1死から単打を許したものの、後続打者を右飛、左飛に打ち取り、走者を進めさせませんでした。 4回では四球と連打で二死一、二塁のピンチに陥りましたが、8番サンチェスをスライダーで一ゴロに打ち取り、3-0のリードを守りました。5回でも単打を許しましたが、無失点で切り抜けました。 6回、先頭から2連打を浴び、97球で無死一、二塁のピンチになりましたが、ロン・ワシントン監督の信頼を得て続投しました。次の打者である7番フォーテスをカーブで遊ゴロ併殺打にし、力強いガッツポーズを見せました。 その後、四球と暴投で二死満塁となり、110球に達した時点で5回2/3で降板しました。成績は7安打無失点、4四球4奪三振で、今季11試合目の先発で1勝4敗、防御率は3.17です。 チームは8連勝し、25勝25敗の4月24日以来の勝率5割に復帰しました。

浅村栄斗2000本安打を渡辺久信氏が祝福「仲間を応援していなかったら…」4番誕生秘話明かす

楽天の浅村栄斗内野手(34)がプロ野球通算2000本安打を達成しました。平成生まれの選手としては初めての快挙です。 2008年のドラフト3位で西武に入団した浅村選手。入団時の監督であった渡辺久信氏(現・日刊スポーツ客員評論家)が、祝福の言葉とともに「4番打者・浅村」の誕生秘話を語りました。   ◇  ◇  ◇ 浅村選手、2000本安打達成おめでとう。プロ入り時、私は監督として君を見ていました。甲子園での輝かしい姿も記憶に残っています。当時、西武のスカウトは一度君の名前を候補リストから外していましたが、その後の甲子園での活躍で再び注目を集めたことを思い出します。 1年目から君の実力は1軍で通用すると思っていました。しかし当時、ショートには中島宏之選手がいて、彼は簡単には交代しない選手でした。そのため、浅村が試合に出る機会が限られていました。だからこそ2年目までは少しずつ1軍の経験を積ませ、またファームでも打席を増やして成長を促しました。 君の強みは広角に大きな打球が打てることでした。一度、オフシーズンに体を大きくし過ぎて失敗した年もありましたが、そこから学びとなった試合があります。 打点王を獲得した年の横浜スタジアムでのDeNAとの交流戦(2013年5月28日)だったと記憶しています。相手は(三浦)大輔選手で、私たちは彼のようなタイプの投手には苦戦していました。守りを固めた際、ショートの浅村が送球ミスをし、2回に1点を取られることになりました。この時、私は他のコーチと話し合い、ゲームプランを再考しました。その試合では浅村を3回表だけで交代させたのです。 懲罰交代ではなく守備を固めたかっただけですが、浅村としては懲罰交代と感じたかもしれません。普段はおとなしい彼が、ベンチの最前列で大声を出し続けていたのは驚きでした。それが彼の一面でした。 次の日、打順の決定について考えました。その年の外国人選手は期待に応えられていなかったため、4番を誰にするか議論しました。他のコーチたちと、「浅村があそこまで声を出しているし、彼に任せてみるのもありではないか」と話し、前日に7番ショートだった彼をあえて4番ファーストで起用しました。結果、しっかりと2安打を放ち、4番に定着し、110打点を記録して打点王を獲得しました。 あの試合で彼が仲間を大声で応援していなかったら、翌日に彼を4番で使わなかったでしょう。あの試合、あの年が本当に浅村の転換点でした。なぜ大声を出したのか、彼には聞いたことがありません。 あの試合はプロ何年目だったのだろう? おそらく3年目だったかと。スマホで「浅村栄斗」と声検索したら一発で出てしまいます。普通「栄」は「ひで」と読みませんが、浅村選手のおかげで誰もが認識するようになりました。プロ4年目のことだったと気づきました。あれから12年が経ちます。浅村、本当におめでとうございます。(日刊スポーツ客員評論家)

センバツ王者横浜、専大松戸に敗れ公式戦連勝27でストップ

センバツで優勝した横浜高校(神奈川県)が専大松戸(千葉県)に敗北し、昨秋からの公式戦連勝記録「27」が途絶えました。横浜高校にとって、公式戦での敗北は昨年7月24日の夏季神奈川大会準決勝で東海大相模に敗れて以来、実に304日ぶりのことです。試合は3-3で迎えた7回1死二塁の場面で、3番手のピッチャーとして登板した最速152キロの右腕、織田翔希投手(2年生)が、専大松戸の土田悠翔外野手(3年生)に右越えの適時二塁打を打たれ、勝ち越しを許しました。織田投手はその後、打たせて取る投球で流れを作り出しましたが、専大松戸のエース、黒田隼投手(3年生)の緩急を活かした投球にあと1本が出ず、競り負けました。