カルデナスが井上尚弥に挑んだ試合「彼は世界で最も偉大なファイターの1人だ」PFP評価で称賛

4団体統一スーパーバンタム級王者である井上尚弥選手(32歳、大橋ジム所属)は、聖地ラスベガスで11連続KO勝利を挙げ、約77年ぶりに世界新記録を更新しました。挑戦者として対戦したWBA世界同級1位のラモン・カルデナス選手(29歳、アメリカ)は、8回TKOで破れました。
アメリカのラジオ局WTOPによる速報では、「井上が序盤のノックダウンを乗り越えてカルデナスを圧倒」と報じられました。また、カルデナス選手が「彼はパウンド・フォー・パウンド(PFP)で、世界で最も偉大なファイターの1人だ」とのコメントを残しました。PFPは、アメリカの老舗専門誌『ザ・リング』が選ぶ階級を超越した最強ランキングです。
勝利については、「日曜日の夜、T-モバイル・アリーナで満員の観客と、ESPCで全国に中継された視聴者の前で、カルデナスを8回TKOで下して4団体統一王座を保持し、無敗を続けた」と報じています。観客8474人が集まった会場では、度々興奮の渦に巻き込まれました。
今回の試合で井上選手は、4本のベルトの防衛に成功しました(WBAスーパー4度目、WBC5度目、IBF4度目、WBO5度目)。また、元世界ヘビー級王者ジョー・ルイス(アメリカ)の1948年6月に樹立した世界戦通算KO記録(22KO)を超えて、新たな世界記録を達成しました。プロデビュー以来、30連勝という節目の勝利となりました。