東洋太平洋フェザー級王者の中野幹士、米国デビュー戦で4回TKO勝利「こんなにうまくいくとは」

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【ラスベガス(米ネバダ州)4日(日本時間5日)=藤中栄二】東洋太平洋フェザー級王者でIBF世界フェザー級ランキング8位の中野幹士(29=帝拳)は、米国デビュー戦で堂々たる勝利を収めました。対戦相手は元WBO北米フェザー級王者のペドロ・マルケス(30=プエルトリコ)で、結果はレフェリーストップによる4回TKO勝利。サウスポーのスタイルから放つ左ストレートで2度のダウンを奪い、3回にはさらに追加のダウンを記録。4回には左ボディーストレートでさらに相手を倒し、最後は右のボディーブローで試合を決めました。

合計5度のダウンを奪った中野は、勝利後にコーナーによじ登って喜びの雄たけびを上げた理由について「うれしかったから」とコメント。試合直前まで緊張で落ち着かない様子だったことも明かし、「リングでは一生懸命だった。こんなにうまくいくとは思わなかった」と満足げな笑顔を見せました。

これでプロ戦績は13勝(12KO)無敗。8連続KO勝利という素晴らしい記録を更新し、「鉄の拳」と称される圧倒的なパンチ力を存分に発揮し、T-モバイルアリーナに集ったファンを圧倒しました。米国のメディアから「また米国で試合をしたいか?」と質問されると、「できるならまたやりたい」と意欲を示しました。

現在IBFで8位にランクインしている中野。試合会場にはIBF世界フェザー級王者アンジェロ・レオ(米国)も視察に訪れており、試合後には彼との対面が実現しました。レオは24日に控えるIBFランク1位の亀田和毅(TMK)との初防衛戦について「すごく良い動きでシャープに見えた。IBF8位なので、将来対戦する可能性もあるだろう」と中野に声をかけました。これを受けて中野は「もし世界戦が組まれたら一生懸命やりたい」と新たな決意を示しました。

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