井上尚弥、ラスベガスでの3度目の試合に向けて計量パス「キャリアの分岐点」—再会したドネアと共に

【ラスベガス(米ネバダ州)3日(日本時間4日)=藤中栄二】プロボクシングで4団体統一スーパーバンタム級王者である井上尚弥選手(32=大橋ジム)は、ラスベガスでの3度目の試合を前に計量をクリアしました。
現地時間で4日(日本時間5日)、T-モバイルアリーナで行われるWBA世界同級1位のラモン・カルデナス選手(29=米国)との防衛戦に向け、MGMグランドでの公開計量に登場。井上選手は121.9ポンド(約55.29キロ)で、カルデナス選手に対する計量をクリアしました。
カルデナス選手と顔を合わせた後、井上選手は「とても落ち着いていて、仕上がりも良い印象です」と語りました。約200人のファンを前に公開計量を終えた彼は、「イベントとして日本とは全く異なるものです」と笑顔で語り、今のモチベーションについては「さらに強くなりたいという気持ちです。最終目標として1つ上のフェザー級にもチャレンジしたい」と意気込みを新たにしました。
計量会場の特設スタジオでは、ゲストとして招かれた元5階級制覇王者のノニト・ドネア選手(フィリピン)と再会。2019年11月のワールド・ボクシング・スーパーシリーズ決勝、そして2022年6月のWBAスーパー、WBC、IBF世界バンタム級王座統一戦で2度対戦した「戦友」に励まされました。井上選手は「ノニトとの試合は自分にとってキャリアの一つの分岐点でした。ありがとう」と、3度目のラスベガス決戦を前に士気を高めていました。