【高校野球】阪神の伊原選手が卒業した智弁学園、初戦突破も小坂監督「今日良かった選手はいない」/奈良

夏の奈良大会3連覇を目指す智弁学園が、初戦を見事に突破しました。
今年春の県3回戦で、県立進学校である畝傍(うねび)高校にコールド負けを喫し、今大会はノーシードでの挑戦でした。
まずはDeNAの三浦選手が卒業した高田商業高校を破り、今夏の1勝目を手にしました。
試合は0-0で迎えた3回1死二塁の場面、3年生の中道優斗外野手が左越えの適時打を放ち先制しました。続く4回には、3年生の池内蒼内野手と近藤大輝外野手が2者連続で二塁打を放ち、追加点を挙げました。この2点を見事に完封で守り切りました。
しかし、小坂将商監督(47)は「フライアウトが多すぎます。今日良かった選手はいません」と試合内容には満足せず、選手たちに反省を促しました。チームの主将である3年生の少路慶斗内野手も「自分たちの野球はもっと向上しないといけない。投打がかみ合うことが我々のスタイルです。」と課題を強調しました。「甲子園出場、そして日本一を目指したいという気持ちは誰にも負けません」と熱い思いを語りました。
智弁学園のOBである阪神の村上、伊原、そして前川の3選手は、現在セ・リーグ首位を走るチームで活躍しています。この激戦区である奈良を制し、彼らのように甲子園出場を果たしたいという強い意気込みが感じられます。【溝淵千夏】