【ラグビー】エディーHC、驚きの戦術 FWフォワードの入れ替えと選手たちの反応

日本代表(世界ランク12位)のエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC、65)は、2試合続けて驚きの戦術を展開しました。
5日に行われたウェールズ代表(同14位)との第1戦では、フォワード第1列の3選手をフル出場させるという戦略を取りました。このような采配は、彼の第1次政権以来初めてのことであり、特に2015年の香港戦を除けば珍しいものでした。
しかし、この日は一転して前半37分でプロップの紙森陽太、為房慶次朗(共にクボタスピアーズ船橋・東京ベイ)、そしてフッカーの原田衛(前東芝ブレイブルーパス東京)を交代しました。ハーフタイム直前に江良颯(東京ベイ)、竹内柊平(前浦安D-Rocks)、木村星南(BL東京)を投入しました。
指揮官は3-21とリードされている場面でこの決断を下し、「試合中に流れを失ったときには何か変えないといけない」と説明。この前は、故意のスクラム崩しで反則を取られる場面もありましたが、交代直後には逆に相手の反則を引き出しました。「彼らが入って良い結果をもたらした。彼らを代えたのは必然」と述べ、選手たちを称賛しました。
途中出場から3分後にトライを決めた竹内は、相手のスクラムを分析しながら途中出場の3人で戦術を立てたことを明かしました。初戦では近距離で組まれましたが、この日はスペースがあったため「しっかりとしたヒットをして、低く構える。試合を通して良いスクラムを組むことができた」と誇らしげに語りました。
一方、途中交代となった原田は「レフェリーの判断もあるし、視点を変えるという意味でも、いい交代だったのではないかと思う。チームの流れ的にも、そのタイミングで変えるべきだった」と冷静に語りました。【飯岡大暉】