【阪神】村上頌樹、プロ初満塁弾を許し自己ワースト6失点でKO「結果が全て、それだけです」

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首位をひた走る阪神が予想外の結果に陥り、2リーグ制後では球団史上初の12連勝を逃しました。

村上頌樹投手(27)は甲子園で最下位のヤクルトを相手に2回表で7連打を浴び、1イニングで6失点を喫しました。最終的には内山にプロ5年目で初めての満塁ホームランを許すことになりました。2回での降板は先発として自己ワーストで、6失点も自己ワーストでした。エース級の村上が意外な形でKOされ、試合は50分間の雨天中断を挟んだ長時間ゲームとなり、阪神は敗れました。

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意外な結末が待っていました。12連勝を目指していた阪神が最下位のヤクルトに止められ、連勝は11でストップしました。2リーグ制後の球団新記録も逃しました。しかし、藤川監督は全く動じませんでした。「それよりも今から考えることがあります。投手が2イニングやそれ以上を投げる状況なので、勝ち負け以上に考えなければならないことがあります」。彼の頭には、次の試合をどう戦うか、それだけがあるようです。

エース級の村上が予想外のKOを受けました。2回表、先発の村上が7連打を受け1イニング6失点。「取るべきアウトを取れず、相手の勢いを止めることができませんでした。序盤で大量失点をしてしまい、本当に申し訳ないです」。リーグトップタイの8勝を挙げている右腕が衝撃的なKO負けを喫し、甲子園は一気に静まり返りました。

1死一塁で、一塁走者の伊藤を狙った坂本の送球でアウト。しかし2死から7番古賀、8番武岡に連打を許し、2死一、三塁に。そして投手ランバートの弱い打球がマウンド後方に転がり、村上はそれを処理できず先制の内野安打を許しました。

続く岩田と太田にも連打を浴び、2死満塁に。最終的には3番内山にカウント2-2から147キロの直球を左翼席まで運ばれ、村上にとってプロ初の満塁被弾を記録。「結果が全てなので、それだけです」。先発での2回降板、6失点は自己ワーストで、悔しさがにじみ出ました。

50分間の雨天中断を挟んだ計4時間を超える長時間ゲームで敗北。この日は村上が先発した6月27日のヤクルト戦以来の黒星となりました。連勝を続けてきたチームもさすがに“小休止”といえます。

勝利した2位巨人とのゲーム差は8.5に縮まりましたが、首位独走状態もリーグの貯金独占も変わりません。チームは藤川監督を筆頭に気持ちを切り替えます。

「いつも通りです。その中でも結果を出した選手、悔しい思いをした選手がいますからね。また明日以降も戦ってくれると信じています」。藤川監督は冷静にこう語り、地に足をつけて次に備えます。【磯綾乃】

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