DeNAに藤浪晋太郎が加入間近—70人目の支配下登録選手として逆転優勝を目指す

DeNAは、昨年6月にマリナーズ傘下の3Aタコマからリリースされた元阪神の藤浪晋太郎投手(31)を獲得する動きを進めていることが、10日に明らかになりました。彼は近日中にNPB復帰のため日本に戻る予定で、昨年の日本シリーズ王者となったチームへの加入が近づいていると報じられています。
チームは8日にマイク・フォード内野手(33)の再契約を正式発表しました。さらに、元中日のダヤン・ビシエド内野手(36)との契約も最終段階にあり、藤浪の加入が実現すれば、7月の補強期限を前に支配下登録枠の上限70人に達する見込みです。
チームの防御率は2.70でリーグ3位という成績です。序盤は東、ジャクソン、ケイ、バウアーなどの先発陣が好成績を上げ、伊勢、ウィック、入江といったリリーフ陣がチームを引っ張ってきました。しかし、シーズンの折り返し地点を迎えたところで、バウアーが不調で登録を抹消、入江も9日のヤクルト戦(神宮)で9回に同点2ランを浴びてセーブに失敗してしまいました。セ・リーグでは首位の阪神が2位以下を大きく引き離しており、DeNAは広島と巨人と激しいAクラス争いを繰り広げています。藤浪の加入により、最速160キロ超の剛腕で逆転優勝を目指す意欲を示しています。
◆藤浪晋太郎(ふじなみ・しんたろう)1994年4月12日生まれ、大阪府出身。高校時代は大阪桐蔭で春夏連覇を達成しました。2012年のドラフトで阪神に1位指名され、2013年にセ・リーグで高卒新人として67年の江夏豊以来の2桁勝利を達成。2015年には最多奪三振を記録しました。2014年の日米野球、2017年のWBCで日本代表を務め、2022年オフにポスティングシステムを利用してアスレチックスに入団。1年目の7月にオリオールズにトレード移籍した後、24年にメッツと契約しましたが、メジャーで登板することはありませんでした。今シーズンはマリナーズと契約し、3Aの試合で21試合に登板し、2勝1敗4ホールド、防御率5.79を記録しました。身長197センチ、体重98キロ、右投げ右打ちです。