【バスケ】三屋裕子氏、5期10年で日本バスケットボール協会会長を退任 – 次期会長はBリーグ島田チェアマンが兼任

日本バスケットボール協会の会長を務めていた三屋裕子氏(66)が退任し、後任としてBリーグのチェアマンである島田慎二氏(54)が新会長に就任する方向になりました。この人事は、28日の臨時評議員会で正式に決定される予定です。島田氏は協会とBリーグのトップを兼任することになります。
三屋氏は、もともとはバレーボール界出身で、Jリーグ及びBリーグの元チェアマンである川淵三郎氏のすすめでバスケットボール界に転身しました。2016年に日本協会の会長に就任した後、2022年には会長の最大任期を4期8年から7期14年に延長する改革を進めました。現在5期目を迎える三屋氏は、協会設立から100周年を迎える2030年に女子ワールドカップを日本に誘致する意向を示すなど、次の任期にも意欲的でしたが、一方で5期10年を節目と考え退任を決断しました。
島田氏はこれまでBリーグ千葉ジェッツの社長や会長を務め、その後2020年には同リーグのチェアマンに就任しました。積極的な改革を進め、新しいカテゴリーである「Bプレミア」を設立する計画を打ち出し、プレミアの下に「Bワン」「Bネクスト」を構成する新たな体制を2026年秋から開始する予定です。
Bリーグが創設された際には、リーグトップと日本バスケットボール協会会長の定席を川淵氏が務めていました。とはいえ、各年代の日本代表強化などの競技団体トップと、興行を主催するリーグトップが同一人物であることが利益相反を生む懸念もあります。今月12日にBリーグ次期チェアマン候補者として承認された島田氏は、複雑な舵取りが求められます。権力が集中することへの懸念の声も挙がっています。
なお、同協会の技術委員長である東野智弥氏(54)は任期満了に伴い退任予定で、B1名古屋ダイヤモンドドルフィンズの社長兼GMに就任し、女子Wリーグの三菱電機でも要職に就く見込みです。