東京オリンピック金メダリスト ウルフ・アロンが新日本プロレスに入団を発表

0
202506230000600-w500_0

2021年の東京オリンピックで柔道男子100キロ級の金メダルを獲得したウルフ・アロン(パーク24所属、29歳)が、23日に新日本プロレスへの入団を正式に発表しました。この日は東京都内のホテルで記者会見を開き、プロレス転向の背景などについて説明しました。オカダ・カズチカや内藤哲也といった主力選手の退団が続く中、新たなスター選手のプロレス転向は大きな話題を呼び起こしそうです。

オリンピック金メダリストによる他の格闘技への転向は、1992年バルセロナオリンピック78キロ級金メダリストの吉田秀彦や、2008年北京オリンピック100キロ超級金メダリストの石井慧が例として挙げられますが、プロレスへの転向はウルフが初めてです。また、小川直也は世界選手権で4度金メダルを獲得しているものの、オリンピックでは1992年バルセロナ大会の男子95キロ超級で銀メダルが最高成績でした。

海外では、オリンピック金メダリストからプロレスラーに転身した例として最も有名なのが、1996年アトランタオリンピックレスリング男子フリースタイル100キロ級金メダリストのカート・アングル(アメリカ)です。彼は1998年にWWEに加入し、WWEヘビー級王座やWWE世界ヘビー級王座など多くのタイトルを獲得しました。2002年には主要タイトルを制覇するグランドスラムを達成し、2017年にはWWE殿堂入りも果たしました。

21年東京オリンピックの他の金メダリストもプロレスに転身しています。レスリング男子フリースタイル125キロ級金メダリストのゲイブル・スティーブンソン(アメリカ)は、22年にWWEと契約。レスリングとプロレス技術を並行して磨く特別育成プログラムが組まれていましたが、24年に契約解除となりました。また、レスリング女子68キロ級金メダリストのタミラマリアナ・ストックメンサ(アメリカ)は23年にWWEと契約し、WWEパフォーマンスセンターでプロレス技術を習得。リングネーム「タイラ・メイ・スティール」として昨年7月にNXTレベルアップ大会でWWEデビューし、今年6月3日に正式にNXTデビューを果たしました。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *