【柔道】阿部一二三、準々決勝で意外な一本負け 内股透かしに屈し悔しさを露わに 世界選手権

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男子66キロ級で4度の優勝経験を持つ阿部一二三(27=パーク24)は、準々決勝で敗退しました。

タジキスタンのオビド・ジェボフに内股透かしで一本を取られ、右足で内股を試みたところを逆に返されました。

この階級での敗北は、2019年8月の世界選手権東京大会準決勝で丸山城志郎に敗れて以来、6年ぶりのことです。外国選手に敗れたのも、2019年のグランドスラム(GS)パリ大会初戦でイタリアのロンバルドに一本負けして以来です。

阿部選手は2回戦から登場し、イタリアの選手に優勢勝ちしましたが、3回戦ではフィンランドの選手に袖釣り込み腰で一本勝ちを収めました。2017年の初出場初優勝を果たした思い出のブダペストで快進撃を続けていましたが、まさかの準々決勝負けとなりました。試合後、両手で頭を抱え、悔しさをにじませました。

昨夏のパリオリンピックで2連覇を達成して以来の国際大会となった今大会。今年4月の全日本選抜体重別選手権で復帰し、体重無差別の全日本選手権にも参戦していました。国内での調整を重ねつつ、「挑戦者としての気持ちを再確認した」と意欲を新たにしていました。

今大会では、日本男子最多となる5回目の優勝がかかっていました。山下泰裕や高藤直寿らを超える記録を前に、「あまり考えすぎないようにしている」と話していましたが、一方で「結果として最多優勝となれば嬉しい」と期待を寄せていました。

女子52キロ級で妹の詩(24=パーク24)と「兄妹同日V」を果たした2023年大会以来の出場でした。2024年パリ五輪では、妹が2回戦敗退しこの同日Vの再現は果たせませんでしたが、28年ロサンゼルス五輪への新たな一歩を踏み出すことを目指しています。

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