【巨人】坂本勇人、打席で感じた長嶋茂雄との特別な瞬間

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読売ジャイアンツの終身名誉監督である長嶋茂雄さんは、3日の午前6時39分に都内の病院で肺炎のため亡くなりました。89歳でした。

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日本プロ野球界には「長嶋茂雄伝説」として数多くの逸話があります。その影響を実感した1人が、坂本勇人内野手(36)です。

坂本選手が長嶋さんと初めて直接会話を交わしたのは彼のプロ2年目の春季キャンプ。「君の将来を期待している」と声をかけられたこと、その時に体をそっと触られた際の「オーラがすごかった」という感動を今も覚えています。

ある試合で、打席に立った坂本選手は、背中に熱を感じ、体から力が湧き出るような体験をしました。本塁打を放ち、ダイヤモンドを一周した際、バックネット裏から笑顔で声援を送る長嶋さんの姿が見えたのです。

試合後に関係者から、長嶋さんが力強く机を叩きながら声援を送り、坂本選手に力を送っていたと聞かされると、彼は鳥肌が立ったと言います。

「長嶋さんが与えてくれた力は本当に不思議です。球場に来られている日は、特に打てるように感じます」と坂本選手は語ります。

思い返せば、2008年の初ホームランも、長嶋さんの偉業を称える「永久欠番シリーズ」の最終日で、ベンチに飾られた長嶋さんのユニホームを前に、球団初の10代での満塁ホームランを達成しました。

球団創設80周年の記念行事の一環として行われた14年7月4日の中日戦では、金田正一さんが始球式を務め、長嶋さんが打席に立つ中での彼の活躍が注目されました。

昨年の5月3日、阪神戦での球団創設90周年特別試合「長嶋茂雄DAY」では3安打を記録し、186度目の猛打賞で長嶋さんに肩を並べることができました。

「長嶋さんのセレモニーの日にそんな成績を出せたことは本当に光栄ですし、素直に嬉しく思います」と坂本選手は、まるで運命に導かれているようだと振り返ります。【久保賢吾】

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