【日本ハム】新庄監督の「執念」スクイズ連発で単独首位を守る

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日本ハムの新庄剛志監督(53)は、戦略的な采配でソフトバンクの有原を攻略し、シリーズ初戦を制しました。

2−2で迎えた8回、1死二、三塁の場面で五十幡が2度のセーフティースクイズを試みましたが失敗。それでも最終的に二ゴロの間に三塁走者の矢沢がトップスピードで本塁に生還し、勝ち越しに成功。その後、石井が再び1死二、三塁の場面でスクイズを決め、貴重な1点を追加。5月はここまで12勝7敗2分けで、2位西武との差を1.5ゲームに広げました。

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失敗してもあきらめない新庄監督は、小技を巧みに駆使して勝利を引き寄せました。2−2の8回、先頭の伏見が二塁打で出塁し、代走に矢沢を送ると、犠打で相手のミスを引き出して無死一、三塁の好機を作りました。

浅間の初球から新庄監督は「セーフティースクイズ」を指示。しかし、ボール球を見逃し、さらにソフトバンクの海野が三塁送球するも、ボールが矢沢のヘルメットに当たり、その間に一塁走者の山県が二塁に進塁しました。

浅間が空振りで三振し1死二、三塁となると、新庄監督は五十幡の初球と3球目に再び「セーフティースクイズ」を試みましたが、いずれもファウルで失敗。それでも新庄監督は「今日は6回ぐらいセーフティースクイズのサインを出したね(笑)」と振り返りました。五十幡の次の打球が二ゴロとなるも、三塁走者矢沢が「ギャンブルスタート」で本塁に突っ込み、貴重な1点を追加しました。

この攻防を制してリードを広げると、石井の初球で五十幡が二盗に成功し再び1死二、三塁の状況を作りました。ここで新庄監督は「2ランスクイズ」を選択。「石井くん、よく決めてくれた。難しいボールだったね」と振り返り、三塁走者の山県が生還し追加点を獲得。五十幡は遅れて出発し、本塁でタッチアウトとなったが、「次は3ランスクイズを試そうかな(笑)」と新庄監督の独特のユーモアが光りました。

前回の楽天戦では1点にとどまっていたものの、諦めない新庄監督は「打った方が点が取れない時はこれが確率がいいんだ。失敗してもやる。そして点を取るんだ」とコメント。防がれても再び挑戦し、結果として単独首位を守り抜きました。【永野高輔】

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