日本ハムファイターズは22日、「台湾の至宝」と呼ばれる、育成2年目で最速157キロを誇る右腕、孫易磊(スン・イーレイ)投手(20)と支配下選手契約を結んだことを発表しました。これにより、背番号は196から96に変更されました。会見の冒頭で、彼は日本語で「みなさん、こんにちは。私は日本ハムファイターズ、背番号96番の孫易磊です。これからよろしくお願いします」と挨拶しました。
以下は記者会見での一問一答です。
-日本語はいつから練習していますか
日本に来てから、練習を始めました。(日本語で回答)
-日本語でチームメートとコミュニケーションを取ることはありますか
はい。(日本語で回答)
-支配下選手となった心境を教えてください。
最初は少し緊張しましたが、その後とても嬉しく思いました。早くこのステージに立ちたかったです。
-どのようにして知らせを受けましたか
(鎌ケ谷で)ウエートトレーニングの途中、休憩時間に言われました。
-何日前のことですか
おとといです。
-その知らせを受けた時の気持ちは
はい、非常に嬉しかったです。(日本語で回答)
-ご家族がいらっしゃいますが、何か言葉をかけられましたか
家族は、実は僕よりも先に知っていました(笑い)。北海道に来ていたことも、家族が先に知っていました。
-2軍で防御率1点台の結果を残していますが、その感覚は
全試合で自分のリズムとテンポで投げられました。データはあまり意識していません。
-新庄監督、以前から「すぐにでも支配下登録をしたい」と話していましたが、このタイミングになった理由は
新庄監督 次の登板でイーレイがどのようなピッチングをするかを楽しみにしながらファームの試合を見ていました。(同14日のイースタン・リーグ巨人戦で先発し)5回2/3、3安打無失点で抑えた後に「プレゼントがあるから待っていてくれ」と通訳さんに伝え、球団の吉村さんに「イーレイを支配下にしたい」と相談しました。吉村さんから「選手の人生を変えるタイミングを間違えることはありませんよ。よろしくお願いします」と言っていただき、「よし」と思いましたね。
-古林睿煬の先発日に会見を行った意図は
新庄監督 グーリンが今日投げるので、その中でイーレイがこの日8回まで投げ、9回を抑えて、ウイニングボールをヒーローインタビューの場所で両親に渡してもらえたら素晴らしいと思っています。ただし、グーリンがノーヒットノーランをしていたら、次の日に投げてもらいます(笑い)。
-孫易磊は今のやり取りを聞いて、どう思いますか
僕が投げなくて済むように、古林睿煬がノーヒットノーランをしてくれると思います。
-古林睿煬の活躍は刺激になりましたか
台湾での投球よりも、日本に来てからの方が良くなり、素晴らしい先輩です。
-どこが特に良いと思いましたか
日本に来てから、多くの良い選手と交流し、投球も変わりました。
-新庄監督、孫易磊は「台湾の至宝」とも言われますが、どのような選手になってもらいたいですか
新庄監督 まずは中継ぎの経験を積んでから、ゆくゆくは先発に戻り、球界トップの先発投手になってもらえると嬉しいですね。
-古林睿煬の活躍で台湾も盛り上がっている中で孫易磊の支配下登録について、新庄監督はどう感じていますか
新庄監督 ゆくゆくはファイターズが台湾のチームになるんじゃないかと(笑い)。
-孫易磊投手、ファンにメッセージをお願いします
いつも応援してくれるファンの皆さんに本当に感謝しています。これからも頑張るので、引き続き応援をよろしくお願いします。
-メンタルが強いということですが、具体的にはどんなところですか
どんな状態でもストレートを投げられる自信があるという点ですね。
-メンタル以外での持ち味は
ストレートの質です。
-2年目の5月での支配下登録についてはどう感じていますか
去年の状態では少し早いかと思いましたが、今年の初めからは期待していました。
-ファンにどう呼ばれたいですか
「イーレイ」と呼んでください(笑い)