【アメフト】日大「有志の会」強し!薬物問題で廃部後の初試合で関東王者法大を41-0で圧倒

日本大学(日大)のアメリカンフットボール部は、不祥事により廃部となった後、後継組織「有志の会」として交流試合に出場し、関東の王者を撃破しました。昨年度の全国大学選手権決勝(甲子園ボウル)で準優勝した法政大学(法大)に対し、日大はラン攻撃を重ね、前半だけで27-0という圧倒的なリードを奪いました。後半も14-0で、最終的に41-0の完封劇となりました。
日大側の観客席には多くのファンや関係者、保護者が集まり、昨年の関東1位チームに対する大差の勝利に衝撃を受けました。「有志の会」として活動し、愛称「フェニックス(不死鳥)」も使えない状況ながら、変わらぬ強さと復活への意欲を印象付けました。
「有志の会」は既に関東学生連盟への今季の加盟を申請しており、学連での審査を経て理事会の承認が得られれば、今秋の公式試合から出場が可能となります。春季の親善試合などは未加盟でも行うことができます。公式戦ではないため、ユニフォームの背中には「PHOENIX」の文字が残されています。
これまでも立教大学(立大)や明治学院大学との「練習試合」を行ってきましたが、有観客で試合が公開されたのは廃部後初めてです。
日大アメフト部を巡っては、寮に住む部員が違法薬物事件で2023年に逮捕されたのを受け、同年12月15日付で廃部となりました。翌年2月に関東学生連盟から退会しました。
その後、薬物検査の結果が陰性であることなど一定の条件を満たした元部員や新入生が、同年5月から後継チーム「有志の会」を結成し、在学中に甲子園ボウルと全日本選手権ライスボウル3連覇を達成した名クォーターバック(QB)の須永恭通氏が監督として指導しています。