バルセロナ、2年ぶり28回目のリーグ優勝を達成 – 17歳のヤマルが1ゴール1アシスト、新指揮官フリックのもとで栄冠

バルセロナはエスパニョールとの「バルセロナダービー」で2-0の勝利を収め、2年ぶりとなる28回目のリーグ優勝を果たしました。17歳のスペイン代表FWヤマルが1ゴール1アシストの大活躍でチームを勝利に導きました。
前節、強豪レアル・マドリードとの「クラシコ」で4-3の勝利を収めたバルセロナは、この試合に勝てば優勝が決まるという状況でアウェーに乗り込みました。
試合開始からバルセロナは主導権を握っていましたが、相手の守備を崩すことができませんでした。相手のカウンターを何度か受ける形で前半を終了しました。
後半開始と同時にDFマルティンに代えてDFバルデが投入され、6分には負傷したDFアラウホに代わってDFクバルシが緊急出場しました。そしてその直後の8分、驚異の17歳ヤマルが素晴らしいゴールを決め、試合を動かしました。ペナルティエリア右角でボールを受けたヤマルがカットインし、ゴール左上に見事なシュートを決めて先制に成功しました。
1点リードでバルセロナは試合を優位に進め、32分にはヤマルが相手DFカブレラに激しくぶつかられ、相手が退場する場面もありました。数的優位に立ったバルセロナはその後も試合を支配しました。
後半追加タイム5分には、途中出場のFWフェルミン・ロペスからパスを受けたヤマルが相手DFをかわし、素晴らしいスルーパスを供給。ロペスがゴール左に決めて試合を決定づけました。そのまま試合は終了し、バルセロナの歓喜の瞬間が訪れました。
今季バルセロナは、かつてドイツ代表を率いたフリック監督を新たに迎え、攻守にわたる進化を見せました。高い守備ラインと、ラフィーニャ(18得点9アシスト)、レバンドフスキ(25得点2アシスト)、ヤマル(8得点13アシスト)の前線3人が繰り広げる高速な攻撃で、圧倒的な力を誇示しました。3人で合計51ゴールを記録し、レアル・マドリードに23点差をつけるリーグ戦で97ゴールを達成しました。中盤ではMFペドリが常に高いパフォーマンスを発揮し、チームを支えました。国王杯でも優勝し、欧州チャンピオンズリーグ(CL)でもメッシ退団後初となる6季ぶりのベスト4進出を果たしました。ライバルのレアル・マドリードには今季4戦全勝し、国王杯決勝では延長戦の末に勝利。前節では0-2の劣勢から劇的な逆転を演じ、強さを見せつけました。新監督の下、国内だけでなく欧州でも存在感を示した充実のシーズンとなりました。