宮本慎也氏「年齢と勝負。老いと戦う」巨人坂本勇人、2軍調整から1軍復帰を語る

元ヤクルトの宮本慎也氏(54=日刊スポーツ評論家)が公式YouTube「解体慎書」を更新し、2軍での調整を経て7日の阪神戦(東京ドーム)から1軍に復帰した巨人の坂本勇人内野手(36)について語りました。
宮本氏は現役時代に10度ゴールデングラブ賞を受賞した名選手で、坂本選手との自主トレ経験もある人物です。プロ19年目の坂本選手は今シーズン、開幕からの11試合で打率1割2分9厘、打点2と不振が続いており、4月15日に出場選手登録を外れました。そして昨年6月以来のファームでの調整を経て、1軍に復帰しました。
宮本氏は坂本選手の今シーズンの不調について、「年齢ももちろん影響していますし、彼は19歳からレギュラーとして活躍しています。他の選手と比べても実働年数が多いです」と分析。「もしかしたら衰えが来ているのか、またはフィジカルやテクニックの問題かもしれません。年齢という壁は誰にでも訪れますが、それぞれのタイミングがあります。避けられない部分と、抗う部分があります。ベテラン選手にとって年齢との戦いは一種の楽しみとして受け入れてもいいのではないでしょうか。誰もが通る道ですから、抗って楽しむこともできます。老いと戦うことも楽しみの一つです」と語りました。
宮本氏も引退決断をめぐるエピソードを語り、引退の前年に一度は引退を決意していたことを明かしました。しかし、球団からの慰留を受けて現役を1年間続け、その翌年に引退を決断したといいます。
坂本選手の現役引退について、宮本氏は「あれほどの選手は球団から解雇されることはありません。引退の決断は自分自身でしなければなりません」と語り、「坂本選手が心配です。ジャイアンツファンだけでなく、野球界に大きく貢献した選手です。彼が2000安打を達成した年齢(31歳)を考えると3000本安打にも期待していました。もう少し抗って頑張ってほしいです」と期待を寄せています。