Year: 2025

詐欺疑惑による被害者は62名、被害総額5433万円以上「賠償完了」日本大学が重量挙げ部監督逮捕についてコメント

日本大学の重量挙げ部に入部予定だった奨学生の保護者らから、入学金名目で現金をだまし取った疑いで、元監督の難波謙二容疑者(63)が警視庁により詐欺容疑で逮捕されたことを受けて、11日に日大がコメントを発表しました。この書面は10日付で、「本学の調査結果において、学費徴収に関する不正行為が確認できたため、これを公表し責任追及の一環として刑事告発していた重量挙げ部の前監督が本日、詐欺容疑で逮捕されました」と報告されています。「このような不正行為によって本学の社会的信頼を損なったことは、大変遺憾であり、社会に深くお詫び申し上げるとともに、引き続き本人への厳正な責任追及を行って参ります」との謝罪と再発防止の約束がありました。重量挙げ部の奨学金を巡る不祥事については、大学側の責任で「被害に遭われた学生や保護者の方々への賠償を完了しました」と述べています。10日までに申し出があり、被害が確認された現役部員や元部員の数は62名で、被害総額は5433万1430円に達します。「返金手続き中の2名を除き、全対象者への返金を完了しています。被害に遭われた方々には改めて深くお詫び申し上げます」と知らせています。また、日大ではアメリカンフットボール部が違法薬物事件で2023年に廃部となるなど、問題が続出しています。「本学の競技スポーツを巡る様々な不祥事に対しては、昨年4月に副学長直轄の競技スポーツセンターを設置し、問題の洗い出しと管理監督体制の強化を図っています」と強調しましたが、今回の事件については「捜査中の案件でもあり、本学としては、捜査機関が発表している以上の事実を公表することは控えさせていただきますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます」とするにとどめました。不正徴収は陸上部とスケート部でも確認されたとのことです。

パドレスのアドバイザー野茂英雄氏がドジャース戦を観戦 先駆者が大谷翔平選手を見守る

サンディエゴ・パドレスのアドバイザーを務める野茂英雄氏(56)が、地元球場で試合を直接観戦しました。野茂氏は、日本プロ野球の近鉄から1995年にメジャーリーグのロサンゼルス・ドジャースへ移籍した、日本人選手の先駆者です。その独特な「トルネード投法」でアメリカ中の注目を集め、メジャーリーグでノーヒット・ノーランを2回達成し、通算123勝を挙げました。パドレスでの選手経験はありませんが、2016年からチームのアドバイザーを務めています。当日は球場で試合を見守り、NHK BSのカメラが野茂氏を捉え、大谷翔平投手(30)らの活躍を見届けていました。

** テオスカー・ヘルナンデスが決勝3ラン「狙った球を待ち、最高の打席に挑みたいと思っていた」 **

** ドジャースの外野手、テオスカー・ヘルナンデス(32)がパドレスとのライバル対決3連戦で、決勝となる3ランを放ち、チームの勝ち越しに大きく貢献しました。同点で迎えた6回、1死一、二塁の場面で対戦相手の3番手投手エストラダの直球を捉え、中堅方向へと打球を運びました。6月の打率は1割にも満たない8分6厘と苦しんでいましたが、試合の中盤での貴重なホームランとなりました。試合後、「決定的な一打を打てて本当に嬉しいです。これまで一生懸命やってきましたし、狙った球を待って、最高の打席に挑みたいと思っていました。今自分にできることはとにかくベストを尽くすことです」と振り返っています。昨年の地区シリーズでも対戦し、今回は2勝1敗と勝ち越したライバルに対して、「良い気分ですね。順位でも接戦を繰り広げている相手ですから。もちろん、どのチームとの勝利も重要です」と、気を引き締める発言を残しました。

ドジャースが不振コンビの1発でパドレスに勝利 大谷翔平は今季最長9戦連続ノーアーチも三塁打

ドジャースが、得意の長打力を活かしてパドレスとの直接対決を制しました。今季2度目の先発となった救援右腕、ベン・カスペリアス投手(26歳)が4回1失点と試合を作り上げました。続く5回、今季打率が1割台だったマイケル・コンフォート外野手(32歳)の同点となる4号ソロホームランが炸裂し、さらに5回には、6月の打率がわずか7分9厘だったテオスカー・ヘルナンデス外野手(32歳)が、3番手エストラダから勝ち越しの11号3ランを放ちました。投手陣はカスペリアスの後を受け、ルー・トリビノ投手(33歳)、ジャック・ドライヤー投手(26歳)、カービー・イエーツ投手(38歳)、マイケル・コペック投手(29歳)、アンソニー・バンダ投手(31歳)、タナー・スコット投手(30歳らのリレーで試合を締めくくりました。この結果、同地区のライバルであるパドレスとの3連戦を2勝1敗で勝ち越し、首位を守ることに成功しました。次の試合は、13日(日本時間14日)に本拠地で、同地区2位のジャイアンツを迎え撃ちます。この日は、山本由伸投手(26歳)が7勝目をかけて先発する予定です。

松井裕樹、大谷翔平からスライダーでメジャー通算100奪三振 リード許した場面で1回無失点

パドレスの松井裕樹投手(29)は、リリーフとして7回から登板し、1イニングを無失点に抑えました。彼は2-4で迎えた7回に登場し、最初の打者であるキム・へソン(26)を中飛に打ち取りました。その後、大谷翔平投手(30)との対戦に入りました。最初の球は内角低めの直球で空振りを奪い、続いて2球目に外角スライダーで再び空振りを取りました。カウント1-2となった後、外角スライダーで空振り三振に仕留めました。これで松井選手はメジャー通算100奪三振を達成しました。2アウトからムーキー・ベッツ内野手(32)に左前打を許しましたが、フレディ・フリーマン内野手(35)に対して空振り三振を奪い、1回を無失点で切り抜けました。今シーズンは試合前の時点で28試合に登板し、2勝1敗、防御率3.38を記録しています。彼の前回の登板は9日(日本時間10日)に行われたドジャース戦で、1回を投げて2安打1失点でした。

** ドジャース投手陣が決死の8投手の継投で勝利 前日111球9失点のサウアーの奮闘が実を結ぶ **

** ドジャースの投手陣は、必死の8人継投でパドレスの強力打線を抑え込みました。先発のベン・カスペリアス投手(26)は今シーズン2度目の先発。初回に1点を失いましたが、4回を3安打、2四球、1失点に抑え試合を作りました。2番手のルー・トリビノ投手(33)はテンポ良く3者凡退で投げきりました。6回にテオスカー・ヘルナンデス外野手(32)の3ランホームランで4-1とリードを広げました。しかし、その後の投手陣はピンチの連続に立ち向かうことになりました。6回に登板したジャック・ドライヤー投手(26)が1点を失うと、7回からマイケル・コペック投手(29)がマウンドへ。右肩故障から復帰2戦目のコペックは制球に苦しみ、3四球を与えて1死満塁のピンチで降板します。この大ピンチで登場したのが6番手のアンソニー・バンダ投手(31)。昨季まで3年連続首位打者だったルイス・アラエス内野手(28)をフライに打ち取り、3番のマニー・マチャド内野手(32)には3ボールと攻めました。4球目のストレートは際どい外角高めでしたが、マチャドのスイングを誘い遊ゴロに仕留めました。8回はタナー・スコット投手(30)が3者凡退に抑え、9回にはアレックス・ベシア投手(29)が3者連続三振で試合を締めくくり、8人の投手陣による継投で勝利を収めました。前日の試合(10日、現地11日)では、投手陣の継投で試合を作る「ブルペンデー」を敢行。しかし、2番手のマット・サウアー投手(26)が失点を重ねたため、デーブ・ロバーツ監督(53)は投手陣の負担を減らすため、サウアーに111球を投じさせました。また、野手のキケ・ヘルナンデス内野手(33)を6回途中から登板させました。結果としてサウアーは4回2/3で9失点。ロバーツ監督は「序盤でのリードを許したが、救援陣の状況を見て無理に使うのは賢明でないと判断した。マットには本当に感謝している。彼は多くのイニングを投げてくれ、明日シリーズを勝ち越せるチャンスを作ってくれた」とコメントしました。ロバーツ監督の言葉通り、サウアーの熱投がこの日の勝利に繋がりました。

大谷翔平、第5打席で三塁打 松井裕樹には通算100個目三振献上 ドジャース首位守る/詳細

ドジャース大谷翔平投手は「1番DH」で先発出場し5打数1安打だった。9回の第5打席で右中間へ三塁打を放ち8試合連続安打とした。7回の第4打席で松井裕樹と対戦。松井にMLB通算100個目の三振を献上した。ドジャースは同地区ライバルのパドレス3連戦に2勝1敗と勝ち越し。首位を守った。 パドレス戦の7回、空振り三振に倒れたドジャース大谷。投手松井=サンディエゴ(共同) 2025年全本塁打写真特集 チーム123456789計 ド0000130015 パ0100010002 【パ】バスケス、モレホン、エストラダ、松井裕樹、アダム 【ド】カスペリアス、トリビノ、ドライヤー、イエーツ、コーペック、バンダ、スコット、ベシア 【本】コンフォート4号、Tヘルナンデス11号(ド) 大谷翔平第5打席 9回1死 パドレス投手は左腕ペラルタ 初球141キロの真ん中スライダーを打って右中間を破る三塁打(今季5本目)。8試合連続安打とした。スミスの適時打で5点目のホームイン パドレス対ドジャース 9回表ドジャース1死、大谷は右翼に三塁打を放つ(撮影・滝沢徹郎) パドレス対ドジャース 9回表ドジャース1死、大谷は右翼に三塁打を放つ(撮影・滝沢徹郎) パドレス対ドジャース 9回表ドジャース1死、三塁打を放った大谷(左)の脚に送球が当たる。三塁手マチャド(撮影・滝沢徹郎) パドレス対ドジャース 9回表ドジャース1死、三塁打を放った大谷(中央)の脚に送球が当たり三塁手マチャド(右)からいたわられる(撮影・滝沢徹郎) パドレス対ドジャース 9回表ドジャース2死一、三塁、スミスの適時打で生還した大谷(中左)とタッチをかわすロバーツ監督(撮影・滝沢徹郎) パドレス対ドジャース 勝利を飾りドジャース大谷(中央左)はコンフォートとタッチを交わす(撮影・滝沢徹郎) パドレス対ドジャース 勝利を飾りチームメートとタッチを交わすドジャース大谷(中央)(撮影・滝沢徹郎)...

【広島】新井監督、途中出場の大盛穂を称賛「頑張りと成長が素晴らしい」1安打1打点1盗塁/一問一答

広島は延長12回、4時間56分にわたる激闘を制しました。12回の最終イニングで打線が連続ヒットを繋ぎ、先頭打者の石原がセンター前ヒットで出塁すると、1死一塁から下位打線の3連打で勝ち越しに成功しました。1死満塁から矢野のライト前ヒットが決勝打となり、その後も大盛やファビアンのタイムリーヒットで一挙に4点を奪い、試合を決めました。これにより、連敗を阻止し、交流戦での首位タイに浮上しました。試合後、広島の新井貴浩監督(48)の主な一問一答は以下の通りです。    ◇   ◇   ◇ -ヒットは出ているのに得点に苦しんでいた場面が続きましたが 新井監督:総力戦で、ビジターでこのように勝ち切れたのは大きな勝利だったと思います。いろいろありましたけどね。 -ミスから同点に追いつかれた7回、大瀬良投手が力を見せましたね 新井監督:あそこは本当に大きな場面でした。大地(大瀬良)はよく踏ん張りましたね。前回の反省を活かし、今日はきっちりと修正し、素晴らしいピッチングをしてくれました。チームメートのミスをカバーしてくれて、非常に重要なポイントだったと思います。 -7回の投球内容と球数を考えた上での続投の判断について 新井監督:あそこでの彼の投球は、もう最大限の力を出し切っているように見えましたね。 -最後には打線がつながりましたね 新井監督:本当に、最初から出場していた選手も、あとから出場した選手もみんな素晴らしかったと思います。矢野の粘り強いヒットや、前回のホームランも含めた大盛の活躍など、非常に重要な場面でした。昨年に比べて積極的な姿勢やメンタル面での成長が見られ、大盛の頑張りと成長を本当に素晴らしいと感じています。 -7回に同点に追いつかれてしまった坂倉選手の悪送球について 新井監督:まだサク(坂倉)とは話せていませんので、しっかり握れたのかどうか分かりませんが、本人は理解していると思います。本来なら大地に勝ちがついているべき試合だったと思いますので、そこはキャッチャーの坂倉が一番悔しい思いをしていると思います。

【番記者の目】最終予選最多30ゴール突破も「引いて守る相手をどう崩すか」日本代表が見せた3つのヒント

日本代表(FIFAランキング15位)は、2026年W杯北中米大会のアジア最終予選を11ヶ月前に終えました。この予選では史上最速となる3試合を残して突破を決め、7勝2分け1敗、最多の30得点に対してわずか3失点という結果を残しました。攻撃的な3バックへの変更が効果を発揮し、攻守にわたり圧倒しました。しかし、2位のオーストラリアには1分け1敗(1-1、0-1)、3位のサウジアラビアには1勝1分け(2-0、0-0)と、力のある相手には苦戦を強いられました。W杯本大会に向けて、何を学んでいくべきか。6-0で勝利したインドネシア戦から未来へのヒントを探ります。   ◇   ◇   ◇ 森保ジャパンは「アジア仕様の戦い」で見事に成果を挙げました。昨年の1~2月に行われたアジアカップカタール大会では8強どまりという苦い結果があり、それを反省材料としました。そして攻撃的な3バックを採用し、両ウイングにアタッカーを配置した結果、10試合で30得点という歴史的な成績を残しました。しかし、同じグループ内の上位国であるオーストラリアとサウジアラビアからは、合計4試合で3点しか奪えませんでした。「史上最強」という称号がついたものの、W杯常連国が引いて守る時に、攻撃の手がかりを見つけられませんでした。新顔を試した2試合が消化試合であったことを考慮しても、世界のトップチームであれば、より多くのゴールを決めるはずでした。攻めあぐねた結果、5日のオーストラリア戦ではMF鎌田が「最後の質」が重要と述べ、MF中村も「最後はクオリティー」と最終局面の精度向上を求めました。では、どのようにしてゴールに迫り、質を高めるか。インドネシア戦での前半3ゴールに、そのヒントが隠されていました。 (1) サイド攻撃 1点目は左サイドにボールを託された2列目の鎌田がボックス内に走り込み、MF三戸の精密なクロスを頭で仕留めてゴールを決めました。相手守備陣がマークするのは困難で、クロスの質も速く正確でした。主力選手のMF三笘やMF伊東の突破力は世界トップクラスで、さらに磨きをかければ、23年に敵地で4-1でドイツを撃破した試合のように、本大会でも武器となります。(2) セットプレー 2点目は、MF久保がデザインされた左CKで相手を出し抜きました。一度は防がれたものの、ダブルタッチで押し込むことに成功。担当コーチの前田遼一の指導のもと、さまざまな形を取り入れ、流れが悪くとも得点源となる戦術を備えています。(3) 中央突破 3点目はシャドーに位置した久保が、右サイドの下がった位置でボールを受け、ボランチの佐野海との連携で中央から前進しました。その結果、鎌田が個人技で仕留めました。1年後のW杯では参加国枠の拡大に伴い、試合数が増えることになります。決勝まで進めば最大8試合。そして、対戦相手のレベルもさまざまで、攻撃のバリエーションが試されます。インドネシア戦後、久保は「楽な相手はいないけれど、今日のように違いを見せることで、W杯でも日本を助けられる」と自信を語りました。(1)~(3)の原型を進化させ、好機を増やすことで、ゴールの可能性が高まります。ラスト1年で攻撃を「世界仕様」に仕上げられるかが、日本代表の今後を左右します。【日本代表担当=佐藤成】

【日本ハム】月間MVPを取り「焼き肉」に行こう!レイエス、豪快なホームランを含む4安打で魅力全開

日本ハムのフランミル・レイエス外野手(29)は、「日本生命セ・パ交流戦」でヤクルトと対戦し、来日2年目にして初の4安打を記録しました。1回裏2アウト1塁で1点を追う中で、左中間に13号2ランを放ち、リーグ単独トップに躍り出ました。5打席全出塁を果たし、14安打8得点の打線をけん引しました。打点も4つ追加し35に伸ばし、チームの今季交流戦で初のカード勝ち越しに貢献しました。   ◇   ◇   ◇試合は最後までレイエス劇場でした。初回に決勝ホームランとなる13号を放ち、来日初の4安打で5打席全出塁。お立ち台で「今月MVPを取って、チームメート全員と焼き肉に行きたい」と笑いを誘い、手を振りながらスタジアムを一周。「ボスの教え通り楽しむだけ。チームメートを信じて楽しんでいきます」と自信に満ちた言葉を残しました。新たに使い始めた「魚雷バット」での初ホームランは、浮いてきたボールを左中間に打ち込む結果となりました。「スイングが速く、バットが軽く感じる」と満足そうに語りました。前日の試合ではミスショットに不満だったものの、この日はヤクルト・オスナとバットについて話し合い、「ボールをもっと引きつけるべき」と結論づけ、見事に修正しました。バッドが折れるというハプニングも、絶好調のレイエスには影響しませんでした。3回に内角の高いシュートを左前に運ぶ際、ホームランを打った幸運のバットが折れましたが、別の同型バットに切り替えた後も打撃絶好調。「バットや手袋はすぐ替えるタイプで、アメリカ時代は左右異なる手袋を使っていたこともあります。験担ぎではなく、コンディションに合わせて」と述べ、細かいことにこだわらない性格が功を奏しました。焼き肉が大好きで、今回はヒーローインタビューでも「焼き肉」に言及。今季はまだ3回ほどしか行けておらず、お気に入りのタンやカルビ、ハラミと共に「マイフェイバリット、イシヤキビビンバ! マタアシタ」とコメントし、場を和ませました。【本間翼】