Year: 2025

岩井明愛「今どんな感じですか、千怜は?」—妹の状況を試合中に訊ねた米ツアー初優勝の喜び

岩井明愛(あきえ、22=Honda)は70で回り、通算2アンダーの286で16位に入りました。そして、双子の妹である千怜(ちさと)のツアー初優勝を心から喜びました。優勝の瞬間、真っ先に駆け寄って祝福し、さらに気温33度を超える暑さの中、ミネラルウォーターを手渡しました。今シーズンから、二人は共に米ツアーを主戦場にしており、岩井明愛は2位が2度あったものの、まだ優勝は経験していません。しかし彼女は自分のことのように妹の勝利を喜んでいました。妹より約2時間前にホールアウトした明愛。その時点では優勝は確定していませんでしたが、姉として状況を気にしていました。「途中でリーダーボードを見たんですけど、たまたま見えなくて、自分の位置も分からず、あまり情報を得ることはありませんでした」と言う岩井明愛は、インタビュアーに「今どんな感じですか、千怜は?」と逆質問しました。この時点では、「パッキングもして、応援できたらして、最後にみんなで祝福できるようになればいい」と答えていました。【関連記事はこちら】ーー>>米ツアー初Vの岩井千怜「アイム・ソー・ハッピー」優勝賞金は5440万円/一問一答◆放送&配信 WOWOWは、メジャー3大会を含むLPGAゴルフツアー29大会を放送・同時配信しています。WOWOWオンデマンドでは日本人選手専用カメラも全大会配信。

米ツアー初Vの岩井千怜「アイム ・ソー・ ハッピー」優勝賞金は5440万円/一問一答

今季から米ツアーを主戦場にする岩井千怜(ちさと、22=Honda)が、待望の初優勝を飾った。優勝賞金37万5000ドル(約5440万円)を手にした。1打差2位からスタートした最終日。終わってみれば、2位に6打差をつける圧勝。7バーディー、1ボギーの66で回り、通算12アンダーの276だった。初開催されたこの第1回大会のメキシコには、両親も同行し、この大会にも同時出場して16位につけた双子の姉明愛(あきえ)からも祝福された。英語のインタビューには、英語で「アイムソーハッピー」と即答。英語で、スポンサーやボランティアら大会関係者にも感謝する一幕もあった。 日本語での主な一問一答は次の通り。-祝福のシャンパンを浴びた岩井千 結構勢いよく(水などが)きたので、こんなに勢いあるんだと思って。でもみなさん、日本、海外の方もきてくれてうれしかった。-勝因は岩井千 昨日もノーボギーで落ち着いてプレーできていたので、それが今日いい感じに落ち着いてスタートを切れた。-家族の前で優勝できた岩井千 すごいうれしい。また、次の試合からも家族みんなで、チームで頑張ります。-ファンに一言岩井千 日本からも現地からも、応援ありがとうございました。まだまだ、これから優勝を目指して頑張ります。【関連記事はこちら】ーー>>岩井千怜が米ツアー挑戦1年目で初V 今季日本勢勝利は西郷真央らに続く3人目 リビエラマヤOP◆放送&配信 WOWOWは、メジャー3大会を含むLPGAゴルフツアー29大会を放送・同時配信する。WOWOWオンデマンドでは日本人選手専用カメラも全大会配信。【岩井千怜、米ツアー初V】全選手スコア詳細はこちら>>

大谷翔平、術後初の実戦投球で打者5人2K 最速156キロ ロバーツ監督「彼は楽しんでいた」

ドジャースの大谷翔平投手(30歳)が25日(日本時間26日)、遠征先のニューヨークで、2023年に行った右肘の手術後初の打者相手の投球練習を行いました。金慧成(キム・ヘソン)、ラッシングら計5人の打者に対し、22球を投げ、1安打2奪三振1四球という好成績を収めました。 ロバーツ監督をはじめ、ベッツ、T・ヘルナンデス、山本由伸といった多くの同僚が見守る中、大谷はマウンドに上がり、気持ちよく投球を開始しました。 左打者のキムを投ゴロに仕留め、右の球団スタッフ、左のラッシングを空振り三振にとり、2巡目のキムに右翼線へ安打を許し、球団スタッフには四球を与えました。 球種は速球に加え、ツーシーム、カットボール、スイーパー、スプリットと多彩な球種を投げ分け、最速で97マイル(約156キロ)を計測しました。 プライアー投手コーチは、「健康な状態で、自信も感じられ、とても良いライブBP(バッティング練習)だった」と振り返りました。今後はリカバリー状態を見ながら調整を進めていく予定です。ロバーツ監督も「見ていて楽しかったし、素晴らしいステップだった。彼は進歩しているだけでなく、試合を楽しんでいる様子だった」と微笑みました。

大谷翔平、5試合ぶりに18号本塁打を達成!千賀滉大からの初打席で右翼上段に豪快弾 ー 5月に11本目、55本ペース ####

大谷翔平選手(30)が、5試合ぶりに18号本塁打を放ちました。ニューヨークのシティフィールドで行われたメッツ戦に「1番DH」として出場し、1回の初打席で右翼上段へソロホームランを放ちました。 大谷選手の勢いは止まりません。これで4月末のマーリンズ戦から8カード連続で本塁打を記録。5月だけで11本目となりました。例年、スロースターターとして6月から本格的に活躍する大谷選手にとって、5月の11本塁打はメジャーで初めての快挙です。昨年まで5月の最多記録は23年の8本でした。 今シーズン、大谷選手はチーム53試合目で18本の本塁打を記録し、シーズン全体で自己最高となる55本ペースです。昨季、54本塁打で本塁打王に輝いた際には、チームの73試合目(6月16日)で18号を達成していましたが、今季はそれより20試合も早い到達となりました。もし6月も例年通りの活躍を続ければ、日本人選手として初めて、そしてドジャースとしても初の「60本塁打」の大台が現実味を帯びてきます。 メッツ戦での本塁打は公式戦通算で4本目。シティフィールドでは通算2本目となりました。昨年のリーグ優勝決定シリーズでは、2試合連続で本塁打を放っており、ニューヨークとの相性が抜群であることが伺えます。 <大谷選手の年度別本塁打記録> 2018年=22本 2019年=18本 2020年=7本 2021年=46本 2022年=34本 2023年=★44本 2024年=★54本 【★は本塁打王。2023年まではエンゼルスに所属】

第75代横綱大の里誕生へ「アドバイスはほとんどない」稀勢の里親方との強い師弟の絆/連載1

大関大の里(24=二所ノ関)は、横綱豊昇龍(26=立浪)に惜しくも全勝優勝を阻まれた。豊昇龍との過去の対戦成績は、不戦勝を除いて1勝6敗。名古屋場所(7月13日初日、IGアリーナ)での新横綱としての雪辱を誓っている。25日の千秋楽には、日本相撲協会審判部の高田川部長(元関脇安芸乃島)が横綱昇進を諮る臨時理事会を八角理事長(元横綱北勝海)に要請し、承認を得た。26日の横綱審議委員会と28日の番付編成会議、臨時理事会を経て、正式に昇進が決まる日程となっている。日刊スポーツは「大の里 令和の大横綱へ」と題し、全3回の連載を行う。第1回目は師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)との二人三脚の道のりを紹介する。 ◇   ◇   ◇待望の日本出身横綱が誕生する。元横綱稀勢の里が2017年初場所後の昇進以来、8年ぶりのことである。師匠自身は幕内優勝が2度と限られたものの、モンゴル勢が全盛の時代に朝青龍や白鵬に果敢に挑み、絶大な人気を誇った存在だ。その師匠が果たせなかった全勝優勝も目前に迫り、28日には正式に「第75代横綱大の里」が誕生する。その成功の背後には、強い師弟の絆があった。今場所始まる5日前の6月6日、半年ぶりに三番稽古が行われた。結果は大の里の8勝2敗。それまでの師弟の三番稽古は、昨年九州場所前が大の里の7勝5敗、同秋場所前が10勝7敗であり、負け越すことはなかったものの互角に近い成績だった。しかし今回、師匠を初めて圧倒した。師匠は稽古後「もうバッチリだと思う。いい圧力だったし、隙もなかった。だいぶ上向きになったと思う。やっぱり(相撲を)やると1番分かる。大丈夫」と語り、珍しく手放しで賛辞を贈った。大の里は今月2日の稽古総見では不調で、全て三役以上の相手に挑み、16番で6勝10敗という結果を残した。特に横綱豊昇龍には1勝8敗と大きく負け越したが、横綱昇進に暗雲が立ち込める中、師匠が力を貸してくれた。師匠の“大関卒業試験”に合格し、大の里は「三番稽古や稽古でアドバイスはほとんどない、『感じろ』ということだと思う。少ない分、言葉に重みがある」と語った。師匠の師匠である元横綱隆の里の先代鳴戸親方(故人)も同様に細かなアドバイスをほとんどしないタイプだった。脈々と受け継がれる横綱の教えにより、二所ノ関親方は「一緒に稽古していても、こちらの意図を理解する能力が高い。理解力の高さが抜群」と明かしている。稽古を通じて課題を見つけ、必死に食らいつく弟子。この日の優勝インタビューで大の里は「親方のことを信じて、やっていけてよかった」と話し、その信頼関係は「令和の大横綱」を予感させる強さへとつながっている。【高田文太】

米国ツアーで挑戦した岩井千怜が1年目で初勝利!日本人選手として今季3人目の優勝者に リビエラマヤオープン

今シーズンから米国ツアーを主戦場としている22歳の岩井千怜(Honda)が劇的な逆転で初優勝を果たしました。彼女は2位からスタートし、6つのスコアを伸ばして通算12アンダーを達成し、ツアー8戦目で待望の初勝利を手にしました。このシーズンで日本人選手の優勝は、第5戦ブルーベイLPGAの竹田麗央、第9戦のメジャーシェブロン選手権での西郷真央に続いて3人目となりました。さらに、今シーズン開幕から12連続で日本人選手がトップ10入りを果たしています。日本国内ツアーで通算8勝の岩井千怜は、双子の姉で同じく6勝を上げている明愛(あきえ)と共に、昨年12月に行われた米国ツアーの最終予選会で2025年の資格を獲得しました。今シーズンから米国を活動の主舞台として、今回の試合が8戦目でした。4月に行われたJMイーグルLA選手権で11位になりましたが、トップ10入りはこれが初めてです。一方、明愛はこれまでに2度2位に入っていましたが、先に岩井千怜が勝利を手にしました。◆岩井千怜(いわい・ちさと)2002年(平成14年)7月5日に埼玉県で生まれました。8歳の時から双子の姉である明愛と共にゴルフを始め、埼玉栄高校では姉と共に全国高校選手権特別大会で団体優勝を果たしました。2021年6月のプロテストでは史上3例目の双子姉妹による同時合格を果たし、同年9月には下部ツアーのカストロール・レディースで初優勝しました。次の試合では姉も優勝し、史上初の姉妹による連勝を達成。その後、2022年のNEC軽井沢72でレギュラーツアー初優勝、翌週のCATレディースでも優勝し、史上3人目として初優勝から2週連続優勝を果たしました。現在ツアー通算8勝です。2024年12月の米国ツアー最終予選で2位で通過し、2025年から米国を主な活動の場としています。家族構成は両親、姉、そして2歳年下で日本大学ゴルフ部に所属している弟の光太さんです。身長162センチ、体重59キロ。

ブライトンの三笘がシーズン最終戦でトッテナムに1アシスト、後半の出場で4-1の逆転勝利に貢献

ブライトンのミッドフィルダー、三笘薫選手(28歳)は、今シーズン最後の試合となるトッテナム戦に後半から出場し、見事に1アシストを決めました。 トッテナムは先立って21日にUEFAヨーロッパリーグで優勝し、波に乗る状況でした。試合は前半17分にトッテナムがPKで先制する形で始まりました。その中で、ブライトンは三笘を左ウイングとして投入し、攻撃を強化しました。 三笘は積極的なドリブルで攻撃を仕掛け、後半6分には彼の働きかけから得たCKの場面で、MFヒンシュルウッドがこぼれ球を押し込み、試合を同点に戻しました。 さらに後半19分に再びCKからの混戦で、ヒンシュルウッドがヒールでゴールを決め、ブライトンがリードを奪いました。 後半42分にはディエゴ・ゴメスが倒されてPKを獲得し、その1分後、MFオライリーが左足でゴール右へ決めて追加点を挙げました。 そして試合終了間際の後半48分、左サイドからの三笘のパスを受けたディエゴ・ゴメスはエリア外から右足を振り抜き、見事なミドルシュートでゴール右隅に決めました。 ブライトンは後半の左サイドを起点とした攻撃で、圧巻の4-1逆転勝利を飾りました。 今シーズン、三笘は36試合に出場し、10得点と4アシストを記録しました。ブライトンは16勝13分け9敗で勝ち点61を獲得し、シーズンを8位で終えました。

【卓球】64年ぶり日本選手の金メダル!篠塚大登&戸上隼輔ペアが快挙「信じられない」中国勢メダルなし

世界ランク5位の篠塚大登選手(21歳、愛知工業大学)と戸上隼輔選手(23歳、井村屋グループ)が、日本勢としては64年ぶりとなる金メダルを獲得しました。 台湾の高承睿選手と林■儒選手組(■は漢字変換のため省略)を3-2(6-11、11-5、7-11、11-6、11-6)で下しました。最終ゲームではラリー戦で優位に立ち、得点を重ねるごとにガッツポーズで喜びを表現しました。篠塚選手は、「来る前に二人で『金メダルを取ろう』と宣言していたけれど、本当にできるとは思っていませんでした。信じられないです」と感激の声をあげ、戸上選手も「64年ぶりの世界一、本当にうれしいです。ここまで来られたのはみんなの支えがあったからこそで、本当に恩返しができてよかったです」と感慨深げに語りました。 今大会の男子ダブルスでは50年ぶりに中国勢がメダルを逃し、パリ五輪を経験した二人が、1961年北京大会の星野展弥選手、木村興治選手組以来の世界一を目指していました。 ロサンゼルス五輪で新たに採用された種目で、日本に金メダルをもたらしました。

「桃智桜」澤勇が明かした夢は「聖地秋葉原でカレー屋」アイドル「ももち」から力得た大相撲人生

大相撲の最年長力士で序ノ口の澤勇(さわいさむ、48歳=式秀部屋所属)が、現役引退を宣言しました。彼と初めて会話を交わしたのは、彼が「桃智桜」に改名した2013年秋場所でした。相撲と同じくらい、いや、それ以上に目を輝かせて話していたのは、彼が熱心に応援しているアイドル歌手の話でした。Berryz工房の嗣永桃子の愛称である「ももち」をしこ名に取り入れたのです。当時36歳だった澤勇は、桃子が出演していたピザのCMに一目惚れし、式秀親方(元幕内北桜)に「ももちの名前をしこ名に入れたい」とお願いしました。その表情には、照れ笑いなどは一切なく、彼の真剣さと実直な性格が現れていました。嗣永本人にも改名が伝わり、彼女からもエールのメッセージが届きました。澤勇はファンレターだけでなく、ライブ後に直接彼女に会うこともできました。「皆さんの記事のおかげで、本当にうれしかったです。相撲もますます頑張れます」と語った時の彼の笑顔は印象的でした。この経験が、48歳まで力士として現役を続ける原動力になったのでしょう。2019年、久しぶりに両国国技館の支度部屋で澤勇に再会しました。しこ名は澤勇に戻していましたが、「ももちは芸能界を去ってしまいましたが、その分自分はまだまだ頑張ります」と話していました。彼の将来の夢は「アイドル好きが集まる聖地・秋葉原で、自分の大好物のカレー屋を開くこと」だそうです。ちゃんこ番の時に料理を勉強しているとも話していました。それから約6年。今年の初場所で澤勇は「ずっと勝ち越していないので、勝ち越すまで引退はしない」と力強さを見せていましたが…。今後は千葉県茂原市の介護施設で、調理関係の仕事に就く予定だそうです。そこで経験を積み重ね、将来は“ももちカレー”を開業するのでしょうか。その日が来ることを期待したいです。【13〜14年大相撲担当=鎌田直秀】