Year: 2025

【日本代表】森保監督、浦和勢の召集を見送り クラブW杯の疲労を考慮 負傷の鈴木淳之介も外れる

日本代表の森保一監督(56)は、東京ヴェルディ対川崎フロンターレ戦をもって、国内組を中心に挑む東アジアE-1選手権(7月8日開幕、韓国)に向けたJ1視察を終えました。7月上旬に予定されているメンバー発表前の最終視察を終えた後、メディアに対して、FIFAクラブW杯にJリーグ代表として参戦した浦和レッズの選手たちについて、セリエAのインテル・ミラノなど世界の強豪を相手に3連敗した後にアメリカから帰国した際の疲労を考慮し、今回の招集を見送る意向を示しました。また、6月のW杯アジア最終予選インドネシア戦(10日、パナスタ)で先発出場した湘南ベルマーレのDF鈴木淳之介(21)についても「選外」と発表しました。前日28日の横浜F・マリノス戦で左足首を痛めて負傷退場し、松葉づえを使用していたことから、「捻挫と聞いている」(湘南山口監督)ということで、重傷の可能性もあるため、今回のメンバーリストには加えない判断をしました。

【東京ヴェルディ】 キックオフの奇策は何? 城福監督「わざと相手に渡したわけでなくキックミスでした」

東京ヴェルディは4試合ぶりに勝利を収めました。 川崎フロンターレとの試合で、前半32分に森田のコーナーキックからDF谷口がニアサイドでヘディングし、ファーサイドでDF深澤が右足で押し込み得点しました。 この1点を守るため、チーム全員がコンパクトな陣形で守備の役割を果たし、DF綱島と谷口が粘り強くクリアし、GKマテウスが安定したキャッチを見せました。 城福監督は今回の勝利について、「サポーターには悔しい思いをさせてきましたが、彼らと共に試合後に喜びを分かち合えることは、我々にとって非常に大切なことだと再認識しました」と語りました。 リーグ戦で直近2連敗し、ルヴァンカップでも柏に2連敗するなど、6月は厳しい時期が続きました。この川崎フロンターレ戦は本来の自分たちのプレーを見せるという強い意志で臨みました。 城福監督は「勇気を持ってボールを繋ぐことを心がけました。ボールを失った後のリカバリーパワーは、我々が繋ごうとするからこそ活かされます。怖がってボールを蹴っただけではリカバリー力は発揮されません。我々らしくプレーし、選手交代にもしっかりとバトンを渡していくことを確認しました。選手たちはバトンを渡す側も受ける側も共に戦ってくれました」と試合を振り返りました。 試合後の会見で話題になったのはキックオフの場面。東京ヴェルディの選手たちはハーフウェーライン付近に並び、ユニークな戦術で試合を開始。谷口が勢いよく低い弾道のボールを蹴りましたが、そのままゴールラインを割ってしまいました。 突然のシーンに観客は「?」となったでしょう。城福監督は「技術ミスです。選手たちがロッカールームで新しいキックオフの方法を試したいと言ってきたので尊重しました。しかし、単純なミスでした。ただ、選手たちがそうしたいと言ってきたことは嬉しかったです。故意に相手に渡したわけではありません」と笑いながらコメントしました。 選手の話によると、右のコーナー付近に蹴り出し、相手のスローインに対して激しくプレスをかけ、ボールを即時に奪い返してゴールに向かう作戦だったようです。しかし、谷口のキックはゴールラインを割り、相手のゴールキックになりました。 このような話が報道陣と和やかに笑い合えるのは、リーグ戦でJリーグを代表する強豪クラブである川崎フロンターレに25年ぶりに勝利したことで、選手たちにとって大きな充実感があったからです。

【DeNA】連続31イニング無得点の悪夢 佐野を1番に据えたが3試合連続完封負け、首位阪神と5.5ゲーム差

DeNAは、30歳の佐野恵太外野手を1番に起用するという勝負手を打ちましたが、3試合連続で「完封負け」を喫し、巨人に3タテを許してしまいました。試合開始直後の1回、先頭の佐野が四球を選び出塁。2番の度会が進塁打を放って1死二塁の好機を築きましたが、3番の宮崎と4番の牧が凡退しました。2回は3者凡退。3回には1死からジャクソンの安打がありましたが、佐野が併殺に終わってしまいました。4回には再び3者凡退。5回では1死から山本が安打を放ちましたが、後続が続かず得点に結びつきませんでした。6回も3者凡退に終わり、7回には筒香が2死から安打。しかし山本が空振り三振に倒れました。8回も3者凡退、そして9回は守護神マルティネスに締められました。佐野を1番に起用したのは今シーズン初で、前回は2023年8月20日の阪神戦まで遡ります。初回の攻撃では無死一塁から度会がセーフティーバントやエンドランを試みるなど、三浦監督はあらゆる策を講じましたが、試合は22日のロッテ戦(横浜)6回から31イニング連続無得点と苦闘します。今回の3連戦では、第1戦でケイが6回1失点、第3戦でジャクソンが7回1失点と先発陣が奮闘しましたが、打線が援護できませんでした。これにより、チームは4連敗で借金が2に増加し、首位阪神とのゲーム差が5.5まで広がりました。 ◆スタメン1番 一塁 佐野2番 右翼 度会3番 三塁 宮崎4番 二塁 牧5番 左翼 筒香6番 捕手 山本7番 中堅 桑原8番 遊撃 森敬9番 投手 ジャクソン

【データ】87年ぶりの珍しい記録!西武のネビンが1人でチーム全4安打を達成

パ・リーグ4位の西武が、首位の日本ハムと激戦を繰り広げましたが惜しくも敗れ、リーグ戦再開後初のカードで1勝2敗となりました。試合の2回、ネビン外野手(28)が先制の6号ソロホームランを左翼席に打ち込みました。しかし、3回以降は、日本ハムの先発投手である達を攻略することができませんでした。▼この試合で西武は4安打に終わりましたが、注目すべきはその全ての安打をネビンが2回、4回、7回、9回に打ち上げたことです。チームの全4安打を1選手が放つのは、1リーグ時代の1938年7月3日に山田伝(阪急)がイーグルス戦で達成して以来、実に87年ぶりとなる珍記録です。当時、山田伝の4安打の活躍だけでは勝負を決められず、阪急は0-1で敗れています。

大谷翔平164キロの剛速球!ピンチで投手の本能がさえる「さらなる高みへ」

【カンザスシティー(米ミズーリ州)28日(日本時間29日)=四竈衛】ドジャースの大谷翔平投手(30)は、ロイヤルズ戦で「1番投手兼DH」として先発出場しました。今季3回目の先発では、初めて2イニングを投げ、27球で1安打無失点1四球の好投を見せました。さらに、メジャーで自身の最速記録となる164キロ(約101.7マイル)をマークしました。打者としては4打数無安打で3三振、チームも敗れましたが、二刀流としてのさらなる成長を示す力強いステップを踏みました。   ◇   ◇   ◇大谷がマウンドに立つたびに、球場内は歓声に包まれました。初回、3球目に161キロ(約100マイル)の速球が表示され、さらに注目度が増しました。1死一、二塁のピンチで4番パスクアンティノを迎えた際、大谷は無意識にアクセルを踏みました。159キロ(約99マイル)の速球2球で追い込み、最後は164キロの内角への速球で二ゴロ併殺に仕留めました。31度の暑さの中、観衆の様々な反応を浴びながらも、大谷は堂々と三塁側ダッグアウトへと向かいました。過去2戦同様、球速を抑える予定でしたが、ピンチになると投手としての本能が働きました。「打たれたくない気持ちになると速い球を投げてしまう。今の段階でそこまで上げなくてもいいという自分と、ゲームの中で点を取られたくないというバランス」と語り、ドジャースの投手陣でも今季最速となる164キロで窮地を脱しました。 次の2回では、横滑りのスイーパーと縦方向のスライダーを駆使し、13球で3者凡退を奪いました。スプリットを封印しつつ、少ない球数でアウトを重ねる新たなスタイルを試しています。シーズンを通して必ずしも好調でない日も訪れます。球速や威力に頼らず効率良く投げるため、多様な引き出しを持つことが重要です。打撃では4打数無安打で、30本塁打達成は次戦以降に持ち越しとなりました。「今日は投球は良かったけど、打撃は満足できない日だった」と振り返りつつも、収穫の多い一日でした。当初予定されていた「ライブBP」ではなく、メジャー公式戦だからこその自己最速球。「その球速に慣れていくのも良いことの一つですね」と大谷は語ります。子細ながら、彼は25年型の「二刀流」の完成形に近づいています。ドジャースのロバーツ監督は「102マイル(実際は101.7マイル)は予想していなかった。アドレナリンもあり、点を与えないという思いが混じってこの速球が出たのでしょう」と述べました。ドジャースの救援右腕ベシアは「とても静か。いつものルーティンをこなし、普通にあいさつもできるんだ。ショウヘイは話しかけるなというタイプではない。でも、彼は真剣にプレーしているんだ」と語り、ロイヤルズの先発右腕ルーゴも「手ごわい相手。走者をためずに丁寧な投球を心がけた。特に大谷やベッツといった上位打線は強敵です」と大谷の存在感を語りました。

【巨人】プロ1号決勝弾の中山礼都に阿部監督目を見張る「スイングする力が1年目と全く違う」

豪快にライトに放り込んだ。2回無死。巨人中山礼都内野手(23)が2ボールからDeNAジャクソンの直球を強振した打球は右翼席中段に飛び込んだ。イチロー氏や高橋由伸氏らが守ってきたポジションであり、プロ野球選手になってほしいという願いで両親から「らいと」と命名された。その名の通りライトへのプロ1号を放ち「ヒーローインタビューでは自分で大切に保管すると言ったんですけど、実家に送ろうかな」。最高の親孝行を決めた。“あの本塁打”から252日。ようやく記録に残る「1」を刻んだ。24年10月20日のCSファイナル第5戦でも本塁打を放つも、公式記録には残らず。待望のレギュラーシーズンでの1発となったが「(ダイヤモンドを)速く走りすぎちゃったので、もうちょっとかみしめれば良かった」と初々しさを残した。成長を実感させる放物線だった。速球に対応するため、今カードの早出練習からマウンドよりも前の位置に打撃マシンを設置。「(速球に)振り負けないように」と練習の成果を示すように、150キロ直球を完璧に捉えた。2軍監督時代から中山を見てきた阿部監督も「スイングする力が1年目と全く違うし、人ってここまでなるんだな」と目を見張る。貪欲な姿勢で出場機会をうかがってきた。本職は内野だが、今季から人生初の外野守備にも挑戦。「やっぱり景色が違います」と戸惑いながらも「一番(の持ち味)は打撃だと思っているので、出られるところでやることをやるだけ」と中山。この日も左翼でスタメンに名を連ねた。チームは約5年ぶりの3試合連続完封勝利で、同一カード3連勝。7月1日からは首位阪神との3連戦が控えるが「そんなにホームランを打てるようなタイプじゃないので、また明日から謙虚に」。中山の一打がチームを明るくする。【水谷京裕】【関連記事】巨人ニュース一覧

【日本ハム】達孝太、ルール破りの完投で大谷超えの日本新記録!新庄監督「言うことを聞かない子だねぇ」

日本ハムの達孝太投手(21)が“大谷超え”を達成しました。西武との11回戦で自己最多の115球を投じ、4安打1失点でプロ初の完投勝利を収めました。全て先発でのデビューから6連勝という記録は、球団OBの大谷翔平選手(現在ドジャース所属)らの5連勝を超え、初めての快挙となりました。チームの完投投手は12球団で最も多い7人目です。新庄剛志監督(53)は熱い夏のベルーナドームで「完投はなし」と指示していましたが、彼はそれを超えて力投し、チームを5カード連続勝ち越しに導きました。    ◇   ◇   ◇ 蒸し暑いベルーナドームでの115球の熱投でした。日本ハムの達は1点リードの9回に2死一、三塁のピンチを迎えましたが、最後は西武の長谷川をショートゴロに仕留め、グラブを3度たたいて喜んでいました。デビューから無傷の6連勝で、すべて先発での6連勝は、日本の歴代記録を達成し、「新しい記録が作れて嬉しいです。この記録を伸ばしていけたら」とさらなる勝利への意欲を示しました。 27日に西武の今井投手が熱中症で緊急降板したことを受け、新庄監督は「この球場では完投はない」と指示を出したばかりでした。しかし、達は「(監督が)そう言ってたんで、やってやりましたよ」と語り、酷暑の中での「きかん気」に指揮官は「言うことを聞かない子やねぇ。ルール破りの完投。最初から逆に(最後まで)行こうという性格の選手ですから」と喜んでいました。 爆冷に投げ続けた右腕に、指揮官は「汗をかいていないし、もしかすると暑さにものすごく強い選手かもしれない」とコメント。天理(奈良)出身の達は、夏場にシカもぐったりする猛暑の中で高校3年間を過ごし「暑いところでたくさん投げてきたので慣れています。佐藤薬品スタジアム(奈良・柏原市の現さとやくスタジアム)に比べれば、あれに勝るものはない」と涼しげに振り返りました。 まだ高校卒業4年目。そのため新人王を目指せる位置にいますが、本当の目標はそこではありません。「取れたらラッキーぐらい。取りに行くものじゃない。最多勝だったら取りに行く気持ちはあるかもしれないけどね」と大胆なコメント。「次は完封です」。暑さ知らずのイケメンが、ここからさらにギアを上げていきます。【永野高輔】

【ロッテ】痛恨の「肉体的援助」で同点機を逃す、三塁コーチが走者に接触

7回の表、無死一、二塁の場面でソト選手が左中間に二塁打を放ち1点を返しました。しかし、一塁走者のポランコ選手が三塁を回った際に、大塚チーフ打撃兼走塁コーチと接触し、ポランコ選手はアウトとなってしまいました。この「肉体的援助」は、公認野球規則6.01(a)(8)によって規定されています。具体的には、「審判員が判断し、三塁または一塁のベースコーチが走者に触れたり支えたりして、走者の進塁または帰塁を肉体的に援助した場合、その走者をインターフェア(守備妨害)でアウトにする」というものです。この後、1点を追加し、一死二塁のチャンスで、角中選手はライトフライ、小川選手は三振に倒れ、追加点を奪うことはできませんでした。

【データ】佐藤輝明が12球団で最速の20号本塁打を達成 阪神選手として10号と20号の両方を一番乗りするのは初の快挙

阪神タイガースの内野手、佐藤輝明(26)が12球団の中で最も早く今シーズンの20号本塁打を達成しました。この記録は2年ぶりであり、彼がプロ入りして77試合目に達成した以前の記録を上回る73試合目での達成です。また、この20号に到達することで、節目の50打点目も記録しました。8回の一死無走者の場面で、佐藤はカウント2-1から来た中央付近の変化球をフルスイングし、打球はまっすぐに観客席へ。打った瞬間から本塁打を確信し、チームのリードを6点に広げました。佐藤は8回に両リーグトップとなる20号本塁打を達成しました。これは、阪神選手としては75年の田淵、84年の掛布、85年のバース、90年のパリッシュ、10年のブラゼルに続き、6人目の記録です。さらに、佐藤は5月1日に10号本塁打も両リーグ最速で達成しており、昨年の村上宗隆(ヤクルト)が達成した10号に続いて20号も両リーグ一番乗りの記録に並びましたが、阪神の選手で10号と20号の両方を最速で達成したのは初めてのことです。この試合を含め、佐藤が今シーズンに8回で放った本塁打は9本で、9回の2本を合わせると、8回と9回のみに全打席の半数以上となる11本を記録しています。

【広島】ドラ2佐藤柳之介プロ初登板初先発初勝利 首位打者ファビアン10号ソロ&タイムリー 

広島ドラフト2位左腕の佐藤柳之介投手(22)がプロ初登板初先発で初勝利を飾った。立ち上がりから丁寧な投球だった。2回に連打で無死一、二塁とされたものの、松葉の三塁線への犠打を自らが処理し、三塁に送球してアウトに。1死二、三塁からは1番岡林を併殺に仕留め、ピンチを切り抜けた。安打を許したのは2回だけ。持ち味を存分に発揮した。6回2安打2三振2四球無失点。うれしいプロ初勝利を飾った。新人左腕を援護したのはこの日、来日初の4番を務めたサンドロ・ファビアン外野手(27)だ。4回、中日先発松葉のカットボールをさばき、真っ赤に染まった左翼席に先制の今季10号ソロを放った。さらに、1-0の6回には2死三塁から左前タイムリー。貴重な追加点をたたき出した。セ・リーグ首位打者が本塁打、打点も稼ぐ活躍。チームを勝利に導いた。広島は連勝でカード勝ち越し。貯金を2とした。【関連記事】広島ニュース一覧