Year: 2025

【RIZIN】フジテレビ社員、戒告処分にも関わらず参戦するも完敗 復職は未定ながら「熱意を持って働きたい」

フジテレビ社員のウザ強ヨシヤ(28=Fight Club428)は、戒告処分を受けつつも大会に出場し、4度のダウンを奪われる一方的な内容で、2ラウンドでレフェリーストップによる敗北を喫しました。1ラウンドでは、元K-1ワールドGPライト級王者の朝久泰央(27=朝久道場)の左フックを受けて最初のダウン。何とか攻撃をしのいで逃げましたが、ラウンド終了間際に膝蹴りで再度ダウンを喫しました。2ラウンド開始直後にも連打でダウンし、左ハイキックが顔面に直撃してそのまま試合が止められました。ウザ強はしばらく立ち上がれませんでした。フジテレビの「元気な姿を取り戻す」と会社に無断で出場を決めたウザ強は、就業規則違反などで出場が許可されず、戒告処分を受けました。それでも「辞めさせられても試合に出る」と強行出場しました。今後、さらなる処分を受ける可能性もあります。試合後、ウザ強は「試合内容はあまり覚えていませんが、口だけの番長になってしまった。相手は格闘技一筋の方で、本当に強かったです。この大舞台で試合できたことは財産です」と振り返りました。勝者の朝久が「(ウザ強は)フジテレビを辞めるべきではない。彼が作る番組を見たい」と語ったことに対し、ウザ強は「人間としての強さを感じました。リングで戦った人は戦友で、深いところでつながっている。感謝しています」と述べました。フジテレビ側の今後の対応は未定で、「まだ出勤日も決まっておらず、上司に連絡を取ります。この試合で自信を見せることはできなかったが、挑戦する姿勢は見せられたと思います。もし会社に残れるなら、番組制作に情熱を注ぎたい。反省もしていますが、自分勝手な行動をした自覚もあります。どうなるか分からず、判断を待つしかない。次の人生を考える必要がある」と複雑な思いを語りました。その上で、「東京ドームでの試合やRIZINでの戦いは夢だった。何をやっているのかと言われることもあるが、最終的には良かったと思いたい」と自らに言い聞かせるようにコメントしました。

【RIZIN】「最強でなくてはならない」朝倉未来が復帰戦で勝利 激戦を制し鈴木千裕に勝利

RIZIN男祭りのセミファイナル(第15試合、フェザー級MMA5分3ラウンド)で、ジャパン・トップチームの朝倉未来(32歳)が、クロスポイント吉祥寺の元フェザー級王者、鈴木千裕(25歳)に勝利し、復帰戦を見事な勝利で飾りました。試合後、リング上でマイクを握った朝倉は「えー、帰ってきました。強くなって戻ってきました。この満員の東京ドームで復活できて本当に嬉しいです。良くない時もずっと応援していただき、ありがとうございます。またすぐ戻ってきます。朝倉未来は最強でなければならないので」と語りました。   ◇   ◇   ◇昨年7月の「超RIZIN3」で舌戦を展開していた平本蓮と対戦し、屈辱的な1回TKO負けを喫しました。その後、引退を宣言しましたが、この日はそこからの復帰戦で、試合勘への不安がある中、見事に輝きを取り戻しました。当初、朝倉はこの大会でも平本と戦う予定でしたが、平本が練習中に右肩を負傷し、外傷性肩関節不安定症と診断されました。6ヶ月の重傷で、2月に手術を受けることになったため、「朝倉VS平本2」は中止となりました。しかし、RIZIN東京ドーム大会を中止にするわけにはいかず、朝倉は出場を決意し、対戦相手を待ちました。候補として鈴木と、オープンフィンガーグローブ(OFG)でのキックボクシングでKO負けを喫しているYA-MANが挙がりましたが、両者とも3月下旬に試合を控えていました。そのため最終的に鈴木との対戦がRIZIN男祭りの約1ヶ月前の4月9日に発表されました。直前に対戦相手が決まったため調整が難しい状況でしたが、黒帯柔術家・竹浦正起の指導によって寝技も向上した朝倉は「自信があります。練習でのスパーリングなど、成長した部分が明らかにあります。毎回やるべきことをやってきている。その中でも今までの格闘人生の中で一番練習を積んできたと思うので、それが自信につながっているのかもしれません」と試合前から語り、その自信を証明する結果となりました。朝倉は2012年にMMAデビューし、2013年から弟の朝倉海と共にTHE OUTSIDERへ参戦し、同団体史上初の2階級制覇を達成しました。2017年には韓国のROAD FCに参戦し、翌2018年8月にRIZIN初参戦を果たすと、日沖発、カルシャガ・ダウトベック、リオン武、ルイス・グスタボ等に連勝しました。2019年7月には矢地祐介に勝利し、YouTubeチャンネルも人気を集め注目される存在となりました。同年末にはベラトール対抗戦でジョン・マカパに勝利。2020年2月にはダニエル・サラスにKO勝利し、RIZIN7連勝を達成しました。しかし、同年11月の斎藤裕との王座戦で敗北し、連勝が止まりました。2021年6月にはRIZIN初の東京ドーム大会でメインイベントを務めましたが、クレベル・コイケに一本負けしました。同年10月のRIZIN初配信限定興行「RIZINランドマーク」でもメインを務め、萩原京平に勝利しました。そして2022年9月の超RIZINではフロイド・メイウェザーと日本人2人目として対戦しました。2023年7月にはヴガール・ケラモフとの王座戦で一本負けし、タイトルには手が届きませんでした。翌11月の「FIGHT CLUB」ではYA-MANとOFGでのキックボクシングルールで対戦し、1回TKO負けを喫しましたが、今回の鈴木戦で、キック、MMA合わせての連敗を3で止めました。

【データ】阪神の選手が打撃部門を総なめ!複数選手によるタイトル獲得は球団初の快挙 過去にはバースの三冠王のみ

阪神タイガースの外野手、森下翔太選手(24)が3号ソロホームランを含む4打数2安打で打率を3割1分7厘に上昇させ、今シーズン初めてリーグの打率トップに踊り出ました。初回に左前打を放ち、4回には左翼越えのホームランを打ちました。安打数も巨人の吉川選手と並び、リーグ最多の38安打となっています。試合は惜しくも敗北し首位から陥落しましたが、4番打者の佐藤輝明選手も打点と本塁打でトップに立ち、阪神の選手が打撃の主要3部門を独占しています。さらに盗塁を含めれば、野手の5部門でトップに阪神の選手が名を連ねています。5日からは9連戦の最終カードとなる首位巨人との3連戦(東京ドーム)が行われ、強力打線がライバルチームに挑みます。   ◇   ◇   ◇▼阪神の選手たちが、打率、安打、本塁打、打点、盗塁の5部門でトップの座に立っています。これまでの歴史の中で、この5部門すべてで阪神選手がタイトルを獲得したことはありません。もし全5部門でタイトルを獲得すれば、それは球団史上初の快挙となります。1937年(昭和12年)の春には、安打を除いた4部門でタイトルを獲得したことがありますが、当時は最多安打がタイトルとして認定されていなかったため、松木謙治郎選手が安打トップで終えたものの表彰の対象外でした。また、2リーグ制以降においては、バース選手が1985年と1986年に打撃3部門である打率、打点、本塁打でタイトルを獲得した三冠王の実績のみです。複数の選手によって3部門のタイトルを獲得することは、2リーグ制後では球団初の快挙となるでしょう。

【RIZIN】ホリエモンこと堀江貴文氏、金ピカ衣装で登場し、会場で演歌を熱唱

実業家として知られるホリエモンこと堀江貴文氏(52)がRIZINイベントに特別参加しました。イベントの前半が終わると、堀江氏は金色のジャケットを身にまとい登場し、観客を驚かせました。独特の雰囲気の中、彼はリングに上がり、演歌デビュー曲「チョメチョメ」を情熱的に歌い上げました。SNSでは様々な反応が見られました。「RIZINで何してるんだ」「ちょっと滑ってて恥ずかしい」といった批判的な意見がある一方で、「ホリエモンのチョメチョメには笑った」「彼のメンタルには驚かされる」「会場が盛り上がったよ」といった歓迎の声も寄せられました。

【巨人】岸田行倫の今季初ホームラン、必死の活躍でチームをリード 甲斐の配球を参考に、4投手を巧みにコントロール

きっしゃんがチームに好調の風をもたらしました。2点リードの6回1死で、巨人の岸田行倫捕手(28)はDeNA東の投じた真ん中の直球を力強く振り切りました。左中間スタンドに飛び込む今季第1号のソロホームランに、「何とか塁に出ようと必死に打ちました。良い風が吹いてくれました」とのコメント。一転、前日の完封負けから、貴重なホームランによりベンチのムードは最高調に。 待望の出番が巡ってきました。ついに巡ってきた今季初スタメンのチャンス。「出場機会がなかなかないので、試合に出たときはしっかりやらないといけないプレッシャーがありますが、それを良い緊張感に変えてやっています」との言葉通り、攻守で波に乗りました。打者としては4打数2安打2打点を記録し、捕手としてもグリフィンを6回無失点の好投に導きました。阿部監督も「素晴らしいリードだったね。あのホームランも大きかった」と称賛しました。 球界屈指の捕手である甲斐の加入をプラスに捉えています。試合前の捕手ミーティングや試合中の言動や行動を観察し、勝負どころでの配球を参考にしました。「こちらがリードを主導する側なので、迷っている場合ではない」と語る岸田は、4人の投手を巧みにリードしました。 チームは再び単独首位に立ちました。岸田は「今年初めてのスタメンで、非常に緊張感のある中で試合に挑みました。まずは勝てたことが良かったですし、チームに貢献できた打撃ができたので、今後も継続したい」と力強く語りました。きっしゃんは頼りになる存在です。【水谷京裕】

【日本ハム】ツルツル頭になってレイエス絶好調全打点、決意の“辞退”から1週間で約束果たす

丸刈りで連弾だ。日本ハムのフランミル・レイエス外野手(29)が1回1死一塁で、2戦連発となる先制の左越え2ランを放つと、3回にも適時二塁打で全打点をたたき出し、達孝太投手(21)の勝利をお膳立てした。髪をそり上げてから2戦2発6打点。チームは好調な助っ人の活躍で、2位に再浮上した。   ◇   ◇   ◇ツルツル頭のレイエスは、トークも滑らかだった。大型連休の企画でヒーローインタビュアーは子どもたち。「大事な場面で緊張した時はどうしていますか」の問いに、「深呼吸して『緊張しているのは僕じゃなくて相手だ』という風に考えています」。優しい返しで、エスコンフィールド今季最多3万3529人の観衆を楽しませた。決意の“辞退”から約1週間たっての本拠初お立ち台だった。4月26日ロッテ戦で決勝弾も「ファンの前に出るからには去年みたいな明るいレイエスを出したい。もうちょっと打ってから絶対にファンの前に出ます」と約束して固辞した。4月30日、5月1日のソフトバンク戦は2試合連続でスタメンから外れた。新庄監督は「あえて今回は話さなかった。悔しさっていうのも少しは持たせないと、集中力って生まれないと思うから」。まじめな助っ人は考えた末、打席でバットを揺らす動きを抑えた。「日本の投手はセット(ポジション)で長時間持ったりする。ずっと(自分が)手を動かしていて、いつ来るんだ? というのではタイミングも取りづらい」。投手が動き出してから自身も始動。この日は防御率0点台だった西武隅田から1回に左越え2ランを放つと、3回無死一塁では3ボールから149キロ直球を右中間へ。3日同戦から計4安打、6打点。自力で調子を取り戻した。丸刈りにした理由は、ドレッドヘアを続けて「髪が痛んで部分的にはげた」から。「目立たないように全部切ってリセットしないといけなかった」。髪形同様、不調だった打撃もリセットできたが、「ここからは切らないで伸ばすよ」。指揮官は「次、調子が悪くなったらヒゲそるんじゃない」とジョークを飛ばしたが、ここからは本塁打数も頭髪もヒゲも、かっこよく伸ばし続ける。【永野高輔】

【RIZIN】「ひびが入ったみたい」レジェンドの息子、ホープ桜庭大世は44歳に初黒星

UWFインターの名選手である桜庭和志の息子、桜庭大世(26=サクラバファミリア)がMMAデビュー2戦目にして敗北を経験しました。彼はUWFインターの田村潔司の教え子である44歳の中村大介(44=夕月堂本舗)と対戦し、2回の腕ひしぎ逆十字固めによってタップアウトを余儀なくされました。昨年の大晦日に総合格闘技で白星デビューを果たした桜庭大世ですが、中村の老練な戦術により、初回からマウントポジションを取られるなど試合を主導権を握られました。彼は試合後、「中村さんは僕の嫌なことを的確にやってきた。さすが先輩だと思った」と振り返りました。試合後の会見に臨んだ桜庭は、「ひびが入ったような気分」と述べ、左腕には包帯が巻かれていました。今後については、「メッキが剥がれたという声を見返すことを目標にします」と、再起を誓いました。

【新日本】後藤洋央紀がレインメーカーを繰り出し5度目の防衛に成功!試合後にはザックと鷹木信悟が登場

メインイベントのIWGP世界ヘビー級王座戦において、王者後藤洋央紀(45)が24分1秒でGTR改(リストクラッチ式GTR)を使い、挑戦者カラム・ニューマン(22)から3カウントを奪取りました。これで歴代最多となる5度目の防衛に成功しました。試合序盤では、サッカー・イングランドプレミアリーグのトットナムの下部組織でゴールキーパーを務めていた経歴を持つニューマンの強力なキックに後藤は苦しめられました。しかし、串刺しラリアット、バックドロップ、村正(フライング・ニールキック)、ネックブリーカードロップを連続で決めて、試合の流れを取り戻しました。試合が進むにつれ、ニューマンはエプロンでオスカッター2.0を炸裂させ、さらにリング内で猛攻を仕掛けました。しかし、プリンスズカースを避けた後藤は、オカダ・カズチカ(現AEW)の代名詞であるレインメーカーを見事に決めました。続いて昇天・改を決め、最後はGTR改でニューマンを撃破。IWGP世界ヘビー級での歴代最多防衛記録である5度目を達成しました。試合後には前王者ザック・セイバーJr.が現れ、後藤に挑戦宣言をしました。さらに鷹木信悟も登場し、「IWGPのGは鷹木のG、信悟のG!」と叫び、後藤とザックの勝者に挑戦する意思を示しました。後藤は「後藤革命はまだまだ終わらない!」と宣言し、「IWGPのGは、後藤のG!」と叫んで大会を締めくくりました。この日は小学3年生になった後藤の次女が、1人で飛行機に乗って福岡を訪れており、後藤は再び格好良い父親の姿を見せることができました。

愛される佐々木朗希、初勝利をクラブハウスで祝福「バイラロ・ロッキー」/Nobu’s Eye

ドジャースの佐々木朗希投手(23)は、待ちに待ったメジャー初勝利を達成しました。悪天候のため試合開始が3時間6分遅れたブレーブス戦に先発しました。試合は午前0時を過ぎてからのスタートとなり、日付変更という珍しい状況の中でのことでした。それでも彼はメジャー自己最多の98球を投げきり、5回で6安打3失点と奮闘しました。打線の援護もあり、特に「1番DH」で大谷翔平投手(30)が8号ソロ本塁打を含む3安打を放ちました。7試合目の登板で初勝利を手にしました。   ◇  ◇  ◇彼が一生懸命チームに貢献し、前向きに過ごそうとする姿勢は、記者として見ても自然と伝わってきます。シーズンを共に戦い、クラブハウスや遠征時に共にいる同僚にとっては、その姿勢はさらに感じられることでしょう。4月末には、ベテラン内野手のロハスが「同僚とのコミュニケーションの取り方やクラブハウスでの振る舞いが、来たばかりの頃とは明らかに違う。彼がコミュニケーションを楽しんでいる様子が見えるようになった。表情もすごく良くなり、それを見るとうれしい」と語りました。4月26日に本拠地での登板の際、新しい登場曲として「Bailalo Rocky(バイラロ・ロッキー)」というラテンミュージックが流れました。「ロッキー」という発音が名前の「朗希」に似ていることもあって選ばれたようです。ベンチの雰囲気も盛り上がり、誰が選んだのかの詳細は明かされませんでしたが、ロハスの気遣いが感じられました。「曲を楽しんでくれたと思うし、球場でも人気になるでしょう。登板の度にみんなとファンも一緒に盛り上がるはず」と言いました。試合後、佐々木は登場曲の話を振られた瞬間、ほおが緩み、嬉しそうな表情を見せました。3月29日の本拠地初登板では2回持たずに降板。悔しさを秘めつつも2日後には外野でフリー打撃の球拾いを手伝い、イブル三塁コーチや中継ぎ左腕ベシアの話に真剣に耳を傾けていました。練習ではほぼ毎日、一番乗りでフィールドに姿を現します。同僚や球団スタッフもその姿を見ています。初勝利を祝うクラブハウスで、若手外野手のパヘスが声を上げました。「Bailalo Rocky!」。彼が愛されている様子がはっきりと見てとれました。【斎藤庸裕】

【ダービーを占う】皐月賞上位馬に毎日杯制したファンダム、京都新聞杯出走組も注目

トライアルが終了した。皐月賞馬ミュージアムマイル、同2着クロワデュノールの一騎打ちの様相だ。前者はリズムを守り、モレイラ騎手が秘めていた一瞬の脚を引き出した。レコードVの力は本物だろう。後者は1馬身半差をつけられたものの、道中の不利や前の馬には息の入らない厳しい流れの中踏ん張り通して地力は示した。2頭に割って入る可能性があるのは毎日杯を制したファンダムだ。過去2戦とは異なる後方に控える競馬で上がり32秒5の切れ味を発揮。距離さえこなせれば逆転の目もありそうだ。別路線では青葉賞を制したエネルジコ、プリンシパルSを勝ったレディネスもまだまだ伸び盛りながら素質は確か。トライアルではないが、京都新聞杯出走組では大寒桜賞を勝ったエムズ、先月の1勝クラスを圧勝したトッピボーンなどのパフォーマンスには注目したい。【井上力心】