Year: 2025

【阪神】植田海の快走でサヨナラ勝利!国内FA権を獲得した29日、藤川監督も期待「貴重な選手」鈴木尚広の名を引き合いに

阪神タイガースが劇的なサヨナラ勝利を収めた9回に、植田海選手の代走が確実に功を奏しました。2対2で迎えた9回、大事な局面で先頭打者の森下翔太外野手(24)がセンター前ヒットで出塁しました。藤川球児監督(44)はこの場面で珍しく森下に代えて、植田海内野手(29)を代走に起用しました。続く佐藤輝明内野手(26)の打席で、巨人のマルティネス投手が牽制球を投げると、一塁手の中山がこれを後逸し、植田はすぐさま二塁へ進むことができました。佐藤輝は申告敬遠、大山悠輔内野手(30)の内野安打で満塁のチャンス。すると、豊田寛外野手(28)がセンターへのフライを放ち、その間に植田が楽々とホームに生還しました。植田選手は6月29日に国内フリーエージェント(FA)権の資格を満たしました。藤川監督は「植田はFA権を取得しました。おめでとうと言いましたが、彼はとても重要な選手です」と信頼を寄せています。また、巨人で代走スペシャリストとして知られた鈴木尚広氏(47)の話題にも触れ「彼の存在は本当に重要で、巨人在籍時には素晴らしい代走の鈴木選手がどう戦うかを考慮することが多かった。我々の現在のベンチメンバーも全員で戦う姿勢が求められます。素晴らしい活躍でした」と称賛しました。豊田選手も「海さんなら絶対にホームに帰ってこられると思っていました」とコメントを残しています。

【NBA】河村勇輝、ブルズのサマーリーグに参加へ 活躍次第で今季契約の可能性も

アメリカのプロバスケットボールリーグNBAに所属するシカゴ・ブルズは3日、かつてメンフィス・グリズリーズでプレーし、現在フリーエージェント(FA)となっている河村勇輝(24)が、ネバダ州ラスベガスで10日(日本時間11日)より行われるサマーリーグにブルズの一員として参加することを発表しました。このサマーリーグは若手選手が才能を披露する場で、目覚ましい活躍を遂げれば、今シーズンの契約に結びつく可能性があります。河村選手は昨シーズンの開幕前にグリズリーズのキャンプに参加し、オープン戦でその能力をアピールし続けました。そして下部組織であるGリーグに所属しながら、NBAの試合にも一定数出場できる「ツーウェー契約」を結び、NBAデビューを果たしました。昨シーズンNBAの22試合に出場し、1試合平均で1.6得点、0.9アシストを記録しました。(共同)

【日本ハム】新庄監督、金村尚真に「限界まで」走り込みの秋への準備

北海道日本ハムファイターズの新庄剛志監督(53)は、2軍で再調整を決定した金村尚真投手(24)に対し、徹底的な「走り込み指令」を発しました。金村投手は、3日のソフトバンク戦(みずほペイペイドーム)で先発し、4回7安打3失点と期待に応えられず4敗目を喫しました。この試合後、新庄監督は金村を先発ローテーションから外すことを明言しました。「良くないね。抹消して、今後3日、4日間、フラフラになるまで走り込むように指示しました。何が悪かったのかは一旦忘れて、走り込みに専念させることで、何か突破口を見つけてほしい。こうしたトレーニング方法を取り入れるようにコーチ陣には伝えたよ」と語りました。ランニングによって心のモヤモヤを晴らし、シーズンの重要局面で活かせると信じています。「走り込んだ後、ボールが思うように行かないかもしれないが、長期的な視点での成長を期待したい」とし、秋の勝負に向けてコンディションを向上させてほしいとの願いです。それこそが、「真っすぐの球質が良くない。金村らしくない」と指摘されるストレートの質の改善につながるはずです。金村にとって、この約1カ月間は試行錯誤の連続でした。今シーズンの3度目の完封勝利を果たした5月23日の楽天戦から、6月8日のDeNA戦を含む4試合連続で結果を残せませんでした。「考え方が間違っているのか、しっかりと見直さなければならない。ファームに行って、多くの意見を取り入れ、再び良い形で1軍に戻りたい」と語る彼が、今季の開幕投手として一足早い“夏休み”を迎え、再起を図ります。【木下大輔】 ---

【特別メモ】ヤクルトの中村優斗が猛暑のマツダでプロ初勝利 高校3年から愛するサウナ「水風呂は10度」

ヤクルトが広島を相手に快勝を収めました。ドラフト1位で選ばれた中村優斗投手(22歳、愛知工業大学出身)が、5回を無失点で投げ切り、プロでの初勝利を果たしました。   ◇   ◇   ◇全身から流れる汗が心地よい。ヤクルトの中村優斗は休日に一人でサウナを訪れ、自分自身を見つめ直します。「一人の時間も大好きです」。彼のサウナ歴は高校3年から始まりました。長崎県諫早市の実家近くにある温浴施設がきっかけとなり、この趣味に夢中になりました。愛知工大時代には週に3回は通っていました。「水風呂は10度以下が理想です。外気浴用の椅子やリラックスできるスペースがあれば最高ですね」。静かな空間で汗を流し、心を落ち着かせた後、野球への情熱が再燃します。暑さが厳しいマツダスタジアムで手にしたプロ初勝利。「厳しい試合もあると思いますが、野球を楽しむことを忘れずに頑張りたいです」。マウンドで流した汗もまた、格別なものでした。【ヤクルト担当=上田悠太】

【巨人】阿部監督「試合の流れはやはり簡単には変えられない」首位阪神に痛い3連敗

読売ジャイアンツ(巨人)は、首位阪神タイガースに辛い連敗を喫しました。甲子園球場での1点差での3連敗は、1996年以来の29年ぶりのことです。この日、巨人は1回に2点を先制しましたが、9回に守護神マルティネスが崩れてしまいました。無死満塁のピンチから、最後は豊田にサヨナラ犠牲フライを浴び、試合が終わりました。開幕から続いていた連続無失点の球団記録もここで31試合で途切れました。前夜、監督になって2年目で初の退場処分を受けた阿部慎之助監督は、試合後、悔しさを隠せませんでした。「最善は尽くしたと思いますが、昨日からの流れをやはり簡単には変えることができなかった」と話しました。試合の中で、8回まで毎回のように安打を放ち、得点圏にランナーを進めました。キャベッジ以外のスターティングメンバー全員が安打を記録したものの、結果的には13安打を放ちながら追加得点を奪うことができず、2点に終わりました。今季同一カードでの3連敗はこれで5回目、阪神との対戦では2回目となります。

【阪神】藤川監督、豊田寛選手へ「ヒットが出ないくらいで気落ちしないで」とアドバイス

阪神タイガースは今シーズン3度目のサヨナラ勝利を収め、現在5連勝中です。この結果、2位の広島とのゲーム差は今季最大の5となり、貯金は12に増えました。同一カードでの巨人戦3連勝も今季2度目です。 試合は2-2のまま9回を迎えましたが、豊田寛外野手(28)が巨人の抑え投手マルティネスからサヨナラとなる中犠飛を放ちました。 この日、豊田選手はここまで2併殺と見逃し三振でしたが、藤川球児監督(44)は彼の忍耐力を称え、「豊田は自分でホームを進む姿勢を示し続け、野球の神様が最後のチャンスを与えたんじゃないかな」とコメントしました。 4回の打席の際には、藤川監督が豊田選手に「1打席や2打席、または1試合や2試合でヒットが出なくても気にすることはない。どんな選手も同じで、我々は起用すると決めた選手を信じているから、気落ちしないでほしい(笑い)」と声をかけたことを明かしました。 豊田選手は9回無死満塁の場面でプロ初のサヨナラ中犠飛を成功させ、「最高にうれしいです。正直、よく分からない気持ちですが(笑い)、チャンスを潰してしまっていたので、なんとか結果を出そうと思って立ちました」と話しました。

【阪神】豊田寛「妻と子どもに」プロ初サヨナラ打の喜びを家族へ「日頃のサポートのおかげで打てた」

阪神豊田寛外野手(28)がプロ4年目で初のサヨナラ打を放った。2-2の9回無死満塁、カウント3-2からの7球目。高めの直球を捉えて中犠飛で試合を決めた。ヒーローインタビューでは甲子園のお立ち台は「初めてです」と息切れしながら話した。勝利直後はチームメートから水をかけられるなどさまざな形で祝福を受け笑顔。「もうなんかよくわからないです。うれしいです」と喜んだ。喜びを誰に届けたいか問われ「一番は家族に。多分、家で応援してくれていると思うので、妻と子どもに届けたいと思います」と答え「日頃のサポートのおかげで打てたと思います。ありがとう」とメッセージを送った。阪神森下(サヨナラの9回に先頭で中前打を放ち出塁)「出塁することだけを意識していた。厳しいボールがきたらカット、引っ張りすぎないと。(中学時代の所属チーム、高校の先輩の豊田は)決めてくれると思っていた。いい犠牲フライだった」【動画】巨人マルティネスに黒星付けた!阪神豊田寛がサヨナラ犠牲フライ!痺れる勝負制し3連勝

【巨人】開幕31試合連続無失点のマルティネス、32試合目でついに初失点し…サヨナラ負けでセ・リーグ新記録ならず

巨人の頼れる守護神、ライデル・マルティネス(28)が開幕から32試合目で今季初めての失点を喫し、チームはサヨナラ負けで今シリーズ3連敗を記しました。試合は2-2の同点で迎えた9回裏。阿部慎之助監督(46)は、試合を締めるためにマウンドにマルティネスを送り出しました。しかし、先頭打者の森下に中前ヒットを許した後、けん制球が一塁でエラーとなり、ノーアウト二塁のピンチに。その後、佐藤輝を申告敬遠し、大山の内野安打でノーアウト満塁の状況に。最後は豊田のサヨナラ犠牲フライで決勝点を奪われました。マルティネスは29日のDeNA戦で無失点を守り、開幕から31試合連続無失点の偉業を達成。これは16年に田島慎二(中日)が記録したセ・リーグ記録に肩を並べたものでした。次に目指していたのは、平良(西武)が持つプロ野球記録の39試合連続無失点でした。

【阪神】今季3度目サヨナラ勝ちで5連勝!2位広島とゲーム差は今季最大5に広がる

阪神が今季3度目のサヨナラ勝ちで5連勝とし、2位広島とのゲーム差を今季最大の5に広げた。貯金を12に伸ばし、5連勝は今季2度目、巨人戦も今季2度目の同一カード3連勝となった。先制は巨人だった。初回、阪神先発の伊原陵人投手(24)が先頭の丸、オコエに連打を許し、1死一、二塁から4番増田陸に2点適時二塁打を浴びた。伊原は先発11試合目にして、初の1回に失点となった。それでも2点を追う4回1死から、森下翔太外野手(24)、佐藤輝明内野手(26)、大山悠輔内野手(30)の3連打で1点をかえすと、続く5回。先頭の小幡が右翼への二塁打を放ち無死一、三塁から、代打ヘルナンデスの犠飛で同点に追いついた。その後は両チームリリーフ陣が踏ん張り、どちらも譲らぬ展開。それでも最後はホームの阪神が試合を決めた。【関連記事】阪神ニュース一覧【動画】巨人マルティネスに黒星付けた!阪神豊田寛がサヨナラ犠牲フライ!痺れる勝負制し3連勝

【DeNA】「18」の背番号を背負う小園健太、待望のプロ初勝利「長かった」

濃紺のユニホームに背番号「18」が輝く。DeNAの小園健太投手(22)が喜びを露わにした。試合は3回2死二塁のピンチ、1回に先制3ランを打たれた中日のボスラーを空振り三振に仕留めた。「絶対に打たれたくなかった」と、悔しさを乗り越えた。この日、小園は毎回走者を背負いながらも5回3失点でプロ初勝利。彼は「長かったです。様々なことを乗り越えて、喜びが込み上げてきますが、悔しい気持ちも多かったです。」と振り返った。 小園は21年のドラフトで競合の末にDeNAに1位指名で入団。三浦監督から背番号「18」を受け継いだ。ファンの大きな期待を背負いながらも、プロ入り後1軍登板はわずか1回のみだった。厳しい声が目につく中、「グーグルを開くと否定的な意見が目に入る。見たくないと思いながらも、つい気になってしまいます。」と、ドラフト1位としての重圧に苦しんできた。 オフシーズンにはフィジカルの強化に取り組み、筋肉量と体重を大幅に増加。また、先輩の坂本選手に頭を下げてスプリットチェンジを教わり、ゴロアウトや三振を増やすことに成功した。それが功を奏し、イースタン・リーグではトップの防御率1.67を記録し、1軍での初勝利を掴んだ。「背番号18の重みを感じながらも、今日は自分らしくありのままの小園健太を見せると決めていました。」と語る彼は、エースナンバーの期待を背に大きな一歩を踏み出した。 ▽DeNA三浦監督(小園の初勝利に対して)「よく粘って結果を出したと思います。この背番号18は小園のものです。この1勝を積み上げて、さらに成長してほしい。」 ◆小園健太(こぞの・けんた)2003年4月9日生まれ、大阪府出身。貝塚一中時代には貝塚ヤングに所属し、高校時代にはバッテリーを組んでいた松川(現・ロッテ)と全国制覇。市和歌山高校では1年の春からベンチ入りし、3年春にはセンバツに出場した。2021年のドラフトでDeNAに1位指名され入団し、背番号18を受け継いだ。2024年4月10日の中日戦でプロ初登板を果たした。身長185センチ、体重90キロ、右投げ右打ち。今季推定年俸690万円。