Year: 2025

【神奈川】横浜が大会前最後の練習試合で勝利 村田監督「本物になって夏の大会を狙う」

センバツで優勝した横浜(神奈川)は、春夏連覇に向けて着実に準備を進めています。1、2年生が中心の日本体育大学との夏の大会前最後の練習試合を行い、8-6で見事に勝利を収めました(試合は雷雨のため7回で終了)。試合は5-6とリードを許していましたが、6回に追いつき、さらに1アウト満塁のチャンスで3年生の阿部葉太外野手が左前打で2点を追加し、逆転に成功しました。それでも村田浩明監督(38)は「大学生相手に逆転できたのは良かったが、全員が一丸となって野球をする意識がまだ足りない。」とコメントし、選手たちに最後まで集中を切らさないよう促しました。県内の多くのチームが「打倒横浜」を掲げています。村田監督は「受け身になるのはやめよう」と選手たちに呼びかけつつ、「今年は真の実力を示し、神奈川の夏を勝ち取りたい。他にも良いチームがたくさんありますが、どの試合も気を抜くことはできません。」と語りました。初戦は11日に予定されています。厳しい夏の戦いがいよいよ始まります。阿部葉太選手は「これまでの努力を信じて、全力を尽くしたい」と意気込みを見せました。

【陸上】高島真織子、自己ベストで初優勝「嬉しい」森本麻里子の7連覇を阻止 日本選手権

25歳の高島真織子(九電工所属)が13メートル92の記録で初めての優勝を果たしました。9月に開催予定の世界選手権・東京大会に向け、彼女の世界ランキングは出場圏内に位置しています。これによって、彼女は2大会連続の代表入りに大きく前進しました。7連覇を狙った森本麻里子を破ったことについて、高島選手は「これまでなかなか勝てなかったので、本当に嬉しいです」と喜びを語りました。今回の記録は、従来の自己ベストを9センチ上回りました。それでも、森本選手の日本記録(14メートル16)にはまだ20センチ以上の差があり、「平均のレベルは上がっていると感じますが、日本記録はとても高い壁だと痛感しました」と彼女は現状を冷静に受け止めました。

【西武】難敵モイネロ崩しは「ノーサイン滝沢夏央の三盗×渡部聖弥の狙い球合致」うまくかみ合った

相手が今季7勝0敗のソフトバンク・モイネロで、西武が得点力不足に苦しみながら3連敗中だった。特に難敵が相手となれば備えたことも仕掛けたことも、全てうまくはいかない。でも勝利につながった先制機だけ、かみ合った。8回無死、この日1番打者に起用された滝沢夏央内野手(21)が追い込まれながら、しぶとく三塁へ内野安打で出塁する。「いや、もう、なんとか出塁しないといけない。今日1番という打順だったので、1番としてまず塁に出ないといけないと。気持ちでヒット打ちました」犠打で二塁へ進む。1死二塁、打席には3番の渡部聖弥外野手(22)が。4番のタイラー・ネビン外野手(28)も含め、どちらかの適時打を待つ場面か。左翼席からチャンステーマ4が始まる中、モイネロが初球を投じようと投球モーションに入る。完璧なタイミングで「スキがあったら行こうと思ってました」と決意していた滝沢が、三塁へスタートを切った。モイネロを何とか崩そうと、西武ベンチも研究していた。西口文也監督(52)はその場面、何もサインを出していない。「作戦? あれは違うよ。夏央が走った」自分の判断で。「そうそうそう。あぁ、セーフになるな~と思ったら…」西口監督は「あぁ~、打ったよ~」と笑って続けた。滝沢も「まさか打つとは思わなかったんで」と“まさか”に少しばかり抑揚をつけて振り返った。「スライダーかカーブを待っていました。1球で仕留めようと」という渡部聖が打った。ライナーが二塁の頭をなんとか越えた。滝沢は三塁まで一瞬ブレーキをかけながら、瞬時に身を翻して、本塁へ向かっていった。結果的にエンドランのように見える、2つの“思い切り”がかみ合った先制決勝得点だった。滝沢は言う。尋ねてもいないのに切り出した。「1番でスタメンって知って、もう、気持ち入ったっす。自分の体調管理不足で迷惑かけてたんで、なんとか勝ちに貢献したいなと」1日、沖縄での試合後に熱中症と診断され、2日はホテルで静養。2日間でしっかり整え、走攻守で躍動してチームの7月初勝利にしっかり貢献。かみ合ったことで空気は変わるか。いずれにしても、滝沢夏央の夏が来た。【金子真仁】【西武】武内夏暉4勝目「初回から気を入れて」1巡目は1球も外野に飛ばされず 自己最多タイ8K

【阪神】最多タイ6連勝 代打大山8回逆転演出、9回打線爆発で今季最大ゲーム差首位 村上8勝目

阪神が今季最長タイの6連勝を飾り、2位広島とのゲーム差を今季最大の6に広げた。先発村上頌樹投手(27)は3回までパーフェクトの立ち上がり。しかし、4回先頭桑原に四球を与えると、二盗を許したあとに佐野に右越え先制適時右前打。1点を追う7回には無死一、三塁のピンチを背負ったが、後続を打ち取り、7回5安打1失点で降板した。DeNA先発はこの日まで今季対戦防御率0・45のケイ。今季7打数無安打と相性が悪い大山悠輔内野手(30)を今季77試合目で初めてスタメンから外し、5番にラモン・ヘルナンデス内野手(29)を並べる打線組み替えを図った。大山のベンチスタートは昨年6月4日楽天戦(甲子園)以来約13カ月ぶり。打線は、3回には2死二、三塁まで走者を進めたが、森下翔太外野手(24)が左飛に封じられた。4回2死からは小幡竜平内野手(24)が遊ゴロ失策で出塁も前川の打席でケイに二盗を読まれ盗塁死。さらに6回先頭近本光司外野手(30)が四球を選んで出塁したが、中野拓夢内野手(29)が送りバント失敗。続く森下が三ゴロ併殺に倒れ、ミスで好機を潰す場面が目立ち、ケイには7回2安打無失点と封じられた。8回には2番手伊勢から先頭坂本が中前打で出塁。温存した代打大山が左前打で続き無死一、三塁にすると近本の左前打で同点に。1死満塁から佐藤輝明内野手(26)が勝ち越し左犠飛を放った。阪神先発村上は5月30日広島戦(マツダスタジアム)以来、約1カ月ぶりのリーグトップ8勝目を挙げた。【プロ野球スコア速報】はこちら>>

【中日】井上一樹監督、守護神松山晋也の離脱「復帰時期が不明」、チームに大きな影響

中日の守護神、松山晋也投手(25歳)が4日に出場選手登録から外されました。球団によると、彼は「上肢のコンディショニング不良」が原因です。今シーズンは、両リーグトップの28セーブを記録し、チームの勝利33回の高い依存度を誇っています。また、セーブ機会における成功率は100%を保っています。6月27日の広島戦では、9回に登板し3者三振で28セーブ目を挙げたのを最後に、登板機会はありませんでした。井上一樹監督(53歳)は、「復帰時期は不明で、1回検査をしてみる形になる」と話しています。

【日本ハム】新庄監督が語る、今季最少90球で降板した伊藤大海について「“プチ熱中”。急にきたみたい」

日本ハムの新庄剛志監督(53)は、試合後に今季最少の90球で5回を終えて降板した先発投手の伊藤大海について次のようにコメントしました。「伊藤くんは、“プチ熱中症”という感じですね。前回も体調が万全ではなかったのにも関わらず、しっかりと投げていましたが、今回は急に体調が変化したようです。あれだけ全力で投げていれば、何かが起きることもありますし、すぐに(加藤投手コーチが)彼を交代させました。まあ、大丈夫だとは思いますけどね」と語りました。 加藤投手コーチは、その判断について「彼に脱水症状が見られたようです。本人は何も言わなかったですが、いつもとは異なる仕草や動作が見られました。(捕手の)伏見も『変だな』と言っていました。序盤で球数が多かったので、5回か6回までかなと思っていました。降板後は全く問題なく回復しています。次回の登板は明日の様子を見て判断しますが、たとえ一日ずれても次週の金曜日は試合がないので問題ありません」と説明しました。 今季14試合目の登板となる伊藤は、これまでの13試合のうち11試合で100球以上を投げています。スタミナに恵まれ、6月27日の西武戦では酷暑のベルーナドームで8イニング127球で2失点し、8勝目を挙げています。

【陸上】17歳の久保凛が女子800m決勝進出「世界陸上に出場する目標を必ず…」日本選手権

女子800メートル日本記録保持者の久保凛(17=東大阪大敬愛高3年)が予選3組に出場し、2分2秒56で全体1着となった。予選通過条件(各組2着以内+全体タイムの上位2人)をクリアし、5日の決勝進出を決めた。「1本目をしっかり走って決勝につなげると考えていた。リズムよく1周目を通過して、2周目をスピードを落とさずそのままゴールまで走れた」と振り返った。決勝へは「明日は絶対に標準記録(1分59秒00)を切って、世界陸上に出場する目標を必ず達成して、優勝して終わりたい」と見据えた。高校2年生だった昨年6月の日本選手権で初優勝すると、同7月には日本女子初の2分切りとなる1分59秒93をマークし、19年ぶりに日本記録を更新した。高校3年進級後も好記録を連発。今年5月の静岡国際では自己2番目の2分0秒28で9月の世界選手権東京大会の開催国枠エントリー設定記録を0秒71上回り、同月のアジア選手権でも自己3番目の2分0秒42で銀メダルを獲得した。6月13日の近畿高校総体では専門外の1500メートルで高校歴代2位の4分11秒07で2連覇を達成。06年に小林祐梨子がマークした従来の大会記録(4分14秒39)を19年ぶりに更新。同年に小林が樹立した高校記録(4分7秒86)に迫った。世界選手権で自力内定を勝ち取るには、日本選手権で3位以内となった上で8月24日までに参加標準記録(1分59秒00)を突破することが条件となる。【写真特集&まとめ】久保凛、新星フロレス、田中希実ら登場/陸上日本選手権第1日

【陸上】フォロワー2.9万人の小林美月、棒高跳びで優勝「ハマったな」学生新記録4m31達成!日本選手権

日本体育大学の3年生、小林美月さん(20歳)は、日本学生新記録となる4メートル31を跳び、初めての優勝を果たしました。小林さんの父、史朗さんも1998年に同大会で優勝しており、親子での優勝を成し遂げました。これまでの日本学生記録は諸田実咲さんの4メートル30でしたが、当初2本の試技で失敗。しかし、2位の大坂谷明里さん(愛媛競技力本部)の試技が終了した時点で優勝が確定しました。お父様からのアドバイスもあり、記録を破るためにバーを1センチ高く設定して挑戦しました。この新記録を達成したジャンプは「助走も、踏み切りも、空中も、すべてが『ハマったな』と感じました。踏み切った瞬間に『これ、跳べたな』と確信しました」と小林さんは語ります。お父様とも喜びを分かち合い、「初めての優勝でハグをしてもらって、本当にうれしかったです」と笑顔を見せました。インスタグラムで2.9万人のフォロワーを持つ小林さんは、今後は日本の女子棒高跳び界を牽引する存在として期待されています。「4メートル31を跳べたので、次は日本だけでなく世界でも戦えるようにレベルアップしたいです。31はあくまで通過点です」とさらなる高みを目指します。4メートル30台で満足せず、高い目標に向けて挑戦し続ける小林美月さんの活躍に注目です。【松本航】

【オリックス】紅林弘太郎選手、打席中に左ヒザに死球を受けて途中退場

オリックスの内野手、紅林弘太郎選手(23歳)は、試合中に死球を受け途中退場しました。試合の6回、1アウト1塁の場面で、ロッテの2番手投手である坂本光士郎選手(30歳)の2球目が紅林選手の左ヒザに直撃しました。紅林選手は痛みで苦悶の表情を浮かべ、地面にうずくまり立ち上がることができませんでした。スタッフに両肩を支えられながらフィールドを去りました。しばらくの治療時間が設けられましたが、最終的にオリックスのベンチは代走を起用し、紅林選手は途中退場となりました。

【陸上】田中希実、4大会連続で世界選手権の代表に内定「確実に即時内定を」宣言通り、まずは5000mで

日本記録保持者である田中希実選手(25=ニューバランス)は、9月に開催される世界選手権東京大会の代表内定を確定させました。大会前にすでに参加標準記録(14分50秒00)を突破しており、レースでは3位以内に入れば内定が決まる条件でした。田中選手は14分59秒02で1位となり、その条件をクリアし、4大会連続で世界選手権への出場権を獲得しました。大会前日の記者会見では、1500メートルと5000メートルの両種目で「優勝を目指して頑張りたい」と話し、「世界選手権の即時内定を確実に得られる結果を出したい。世界陸上に向けた意識を持って日本選手権に臨みたい」と意気込みを語っていました。5000メートルで3連覇中、1500メートルで5連覇中の女王として、この最高の舞台に臨みました。日本の女子中長距離界を代表する存在として、最初のハードルを越えました。